ITインストラクターになるには?年収/仕事内容/必要スキルを解説します
日常生活とITが切り離せない関係になり、今までITと無縁だった人々が学びの場を求めています。また未経験でIT業界への転職を考えている人々がITスクールを活用しています。その中で必要とされているのがIT講師・ITインストラクターです。どういった仕事内容でどのくらいの給与が見込めるのか、求人内容から探っていきます。
目次
IT講師・ITインストラクターの仕事内容
IT講師・ITインストラクターの代表的な活躍の場として以下の3つが挙げられます。
・パソコン教室のインストラクター
・企業の研修・講師
・教育関係や自治体でのインストラクター
一番多いのがパソコン教室のインストラクターです。IT講師と聞いてパソコン教室をイメージする方は多いでしょう。
これ以外にも、企業での研修講師や教育関連団体でのインストラクターの仕事もあります。
「誰かにIT技術を教える」ことが共通項です。
パソコン教室のインストラクター
パソコン教室での教育対象としては、PCに馴染みのない高齢世代の方が挙げられます。
またPCを使い始めて間もない小中学生や仕事でPCを利用し始めた会社員など、年齢層に偏りがないのが特徴です。
PC初心者には専門用語を噛み砕いて説明する必要があるため、用語を深く理解している必要があります。
また昨今増えているのが、プログラマー養成スクールやWebデザイナースクールなどの講師業務です。基本的なPC操作ができる方に専門性の高い技術を教えます。
企業の研修・講師
企業が従業員にPCの基本的なスキルを身につけさせるために、インストラクターを雇うケースがあります。
この場合は研修担当や講師として1日単位、あるいは数日間単位(規模によって異なります)の業務です。
IT技術の進歩によって、業務遂行の上でより高いレベルのPCスキルが求められています。
そのため企業がITインストラクターを「専属講師」として迎え入れるケースもあり、活躍の場が広がっている印象です。
教育関係や自治体でのインストラクター
IT講師・ITインストラクターの中には、教室や企業ではなく教育関係の団体や自治体で働いている方もいます。
自治体が開催するパソコン講座の講師はイメージしやすいでしょう。
また小中学校でPCの授業が取り入れられている関係で、学校の先生に対して講義をすることも増えています。
ITコンサルタントとの違い
ITインストラクターは、上述の通りIT技術を指導してひとりひとりのスキルアップを目指します。
一方ITコンサルタントは、IT技術を駆使して企業の経営戦略に貢献することが仕事です。
それぞれ目的が異なるため、求められるスキルも異なります。
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求人例から見るIT講師の給与
IT講師・ITインストラクターは、教える対象や内容・難易度によって給与が変わります。以下は実際の求人例です。
パソコン教室の正社員スタッフ:年収270万円〜360万円
仕事内容はパソコン初心者向けのインストラクター業務がメインです。またアルバイトスタッフの育成も行います。
Microsoft Word・Excelの使用経験が求められますが、高度スキルは必要としません。そのため東京都内の正社員年収としては低めに設定されています。
なおアルバイトの場合は時給1,200円〜2,000円程度が相場です。
またスマートフォンの設定やメール送信といった日常生活レベルの操作を教える場合は、更に給与が低くなります。
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エンジニアスキル講座の講師:年収400万円〜450万円
Javaを用いたプログラミングやデータベース設計などを教える講師業務です。
Javaを使った実務経験とシステムエンジニアとしての実務経験双方が求められます。
この求人の場合Javaの経験が重視されるため、複数言語が扱える方にとっては年収が低く感じるかもしれません。
ただしこの案件に限っては新規事業立ち上げ段階であり、今後別の言語でも講座を展開することになれば収入アップが期待できます。
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企業研修講師:年収350万円〜600万円
企業から依頼を受けた研修を実施します。IT領域としてはWebマーケティング等の研修がメインの求人です。
研修内容やテキスト作成・スケジューリングなど「教える」だけでなく総合的なビジネススキルが求められます。
求人に記載されている年収は営業やマナー研修も含めた「講師」の年収です。
そのためWebマーケティング経験者や高度ITスキルを保有している場合は、高い水準が期待できます。
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データサイエンティスト:年収700万円〜1,000万円
データサイエンティストとしての業務と研修講師業務を行います。
AIやビッグデータがITの主流になり、データを得るだけでなくどう活用するかがビジネス成功の決め手です。
その中でデータサイエンティストの養成は急務といわれています。
そもそも絶対数が少ないデータサイエンティストの中で、講師としてレクチャーできるレベルの人材は多くありません。
そのため想定年収も高めに設定されています。
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ITインストラクターの需要と将来性
IT技術は日々進化しています。
最新の機能やシステムの登場や、ソフトウェアのバージョンアップが行われるたびにインストラクターの需要は発生します。
幼少期からパソコンを使うようになり、将来的にパソコンを使えない人はいなくなるとも言われています。
しかし技術の進化も続くのです。
特にめまぐるしく技術革新が続く業界だからこそ対応できる人材の需要は高く、なくならないと言えるでしょう。
これから求められるITスキルは?
IT人材に求められる基本的なスキルとして、論理的思考力や分析力、問題解決力が挙げられます。
また、技術面ではプログラミング、データ処理などビッグデータやAIに関連が深いスキルが求められる傾向にあります。
その他IT人材として市場価値を高めるために必要とされているのが、マネジメント力やコミュニケーションスキル、英語力や提案力などです。
これらを身につけ伸ばすことで、より求められる人材になり得ることを理解し教えることが大切です。
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- ご年齢:30代前半
- ご経歴:システムエンジニア⇒システムエンジニア
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IT講師・ITインストラクターになるためにおすすめの資格
IT講師・ITインストラクターになるために必要な資格はありませんが、基礎的スキルの有無の判断基準にはなり得るでしょう。
IT系の資格取得を推奨するスクールにおいては、講師自身が資格試験をパスしていることが必須条件の場合もあります。
以下に挙げる資格はIT講師の求人票に登場する頻度が高い資格です。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフト社の認定資格であり、PC業務で一般的に使われているExcelやWordなどのスキルを証明する資格です。
例えばWordなら文章の作成だけでなく書式設定や段落設定、Excelだと編集やデータ抽出など「使いこなす」ことに重きをおいています。
小規模なパソコン教室では事務作業を講師が行うことも多く、講師としてではなく従業員として求められる資格ともいえます。
全情協パソコンインストラクター資格認定
こちらは全日本情報学習振興協会が認定を出すインストラクターの資格です。
ITスキルだけでなく受講者の個人情報保護やトラブルへの対応まで、講師業務に必要な知識全般が問われます。
受験にはパソコン技能検定やパソコン技能検定ビジネス実務試験合格などが必要です。
IT講師としてステップアップしていきたい方は持っておいて損はないでしょう。
アドビ認定アソシエイト(ACA)
PhotoshopやIllustratorなどデザイン系ソフトウェアのスキルに関する資格です。
これらのソフトは独学、趣味の延長で使えるようになる方も多いのではないでしょうか。
ACAを保有していれば「基本」をマスターしている証明になり、講師としての信頼性は高まるでしょう。
ITパスポート
ITに関連した基礎知識を証明する国家資格です。
試験問題はストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3領域から出題されます。
基本情報技術者試験
ITパスポートの上位となるのが基本情報技術者試験です。
ITパスポートよりも実践的な能力が問われます。
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IT講師・ITインストラクターになるには
PCやスマートフォンだけでなくIoT家電やスマートカーなど生活の中にITが浸透している状況です。
そのため、今までITに触れてこなかった人々が学びの場を求めており、転職のためにITスクールで基礎を学ぶ方も少なくありません。
企業はDX化で遅れを取らないよう、社員に対するIT研修を手厚く実施しています。
こうした中、IT講師やITインストラクターの求人は豊富にある状態です。特に実務経験を持つIT技術者は講師としての活躍の場が広いといえるでしょう。
しかし求人が豊富だからこそ、ご自身のスキルや経験・強みにマッチする仕事を探すのは難しいのではないでしょうか。
ご自身のキャリアの振り返りや方向性の検討には、転職エージェントの利用がおすすめです。
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キャリアパス診断を使ってキャリアの可能性を見ることもおすすめ
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IT講師・ITインストラクターに向いている人
ITについての知識や技術を持っている方なら誰でもIT講師になれるわけではありません。
社内でトップレベルのプログラマーでも講師の適正があるとは限らないのです。
ではIT講師・ITインストラクターの適性があるのはどういった方なのでしょうか。
新しいIT技術への興味や関心が持続している人
初心者向けのパソコン教室ではPCの選び方やおすすめのアプリケーションを質問されることがあります。
エンジニアスクールであれば、ITの最新トピックが話題にのぼることもあるでしょう。正しく回答できるよう、常に新しい情報を取り入れておくことが大切です。
また自身の見解をベースにディスカッションをするなど、受講者のためになる行動を常に頭に入れておきましょう。
教えることが好きな人
ITの最新トピックを収集するだけなら誰にでもできます。
しかしそれを相手のレベルに合わせて説明するのは簡単なことではありません。
受講者のレベルに合わせて分かりやすく噛み砕いて教えることが好きな方は、IT講師の適性があるでしょう。
企業向けの講師の場合は集団研修が多いため、難易度が上がります。複数の受講者の理解に差が生じないよう、教え方を工夫する必要があるのです。
教えて、理解してもらえた瞬間に喜びを感じる方にとっては満足度の高い職種だといえます。
人とのコミュニケーションが好きな人
受講者と直に接して講義を行うため、コミュニケーションが好きな人に向いている仕事です。
IT講師に必要なのは単なる人当たりの良さとしてのコミュニケーション能力ではありません。
「何が分からないのかが分からない」という受講者が求めている回答を、対話を通して根気強く探していくスキルです。
相手が求めているものをすくい上げる能力が必要とされます。
忍耐力がある人
仕事をする上で、分からないことを質問したら同じ質問は二度としないのが基本です。
しかし様々なITレベルの受講者と接するIT講師は、何度も同じ質問を受けることがあります。
相手の理解力が足りない、と結論づけてしまうのは時期尚早です。教え方を工夫すれば、スムーズに理解してもらえる可能性があります。
理解してもらえるまで忍耐強く対応を続けられる方は適性があるといえるでしょう。
IT講師・ITインストラクターとして求められる人材
IT講師・ITインストラクターは未経験者でも目指すことができますが、転職においてはやはり経験が物を言います。
特にエンジニアスクールやWebデザイナースクールのように専門的なスキルが必要なケースでは、経験豊富な人材がより活躍できます。
IT人材の養成スクールは「即戦力」のスキルを身につけたい受講者が多いのが特徴です。
そのため、たとえカリキュラム外だとしても実践的なスキルや実務経験について話せる方は、IT講師として活躍できるでしょう。
IT講師・パソコンインストラクター転職後のキャリアプラン
IT講師やITインストラクターの代表的なキャリアパスとして、マネジメント職が挙げられます。
IT講師・ITインストラクターの仕事は受講者の指導だけではありません。
例えば小規模のスクールであれば教室の運営に携わることがあります。また後輩講師の育成も任されるようになるでしょう。
前職では技術者として活躍していた方も、IT講師になることで技術者以外の道が開けます。マネジメント業務はもちろんのこと、ITの教育教材を扱う出版社なども選択肢のひとつです。
もちろんIT講師として成長し、企業の専属講師を目指すのもやりがいがあります。
転職エージェントに相談して、IT講師を目指そう
IT講師・ITインストラクターになるには特別な資格や経験は必要ありません。しかし経験があれば転職に有利ですし、資格があれば基礎的知識の証明になります。
まずはIT講師として誰に、何を教えたいのか明確にすることが大切です。また自身の経験から誰に、何を教えられるのかも考えましょう。
「IT業界に転職して年収を上げたい!」
「もっとモダンな環境で働きたい!」
大切なキャリアのご相談はぜひ「職種に理解のあるキャリアアドバイザー」にお任せください。
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