マーケターへの転職理由の書き方を解説!マーケターによくある転職理由は?志望動機でのアピールに繋げよう
マーケティングは事業コンテンツの販路拡大に欠かせない仕事です。その専門職であるマーケターへの転職の際にはどのような理由やアピールが効果的なのでしょうか?今回はマーケターの転職理由の書き方についてのポイントや具体的な志望動機のアピールについて解説していきます。
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マーケターへの転職理由はどう書けばいいのか?
転職の際に書く履歴書や職務経歴書の中でもとくに悩んでしまう項目は転職理由です。
どのような内容にすれば自然で納得してもらえるのでしょうか?
最近ではWeb関連を中心としたマーケティング職に興味があり未経験でマーケターを目指す方も増えている時代です。
そこで今回は面接官が納得して読んでくれる転職理由の書き方についての特集です。
実は志望動機のアピール方法とも関連した理屈の通る転職理由の書き方があります。
なぜ面接では志望動機を聞くのか?
転職の際にはどの採用担当者も志望動機を聞きたがるその理由を理解していますか?それは当たり前だと思い込んでいる方が多いはずです。
まずはその真意までを組み取っておくと自分の転職理由へ落とし込みやすくなります。
志望動機を聞く理由について解説していきましょう。
キャリアプランをどこまで考えているのかを知りたい
仕事をする上での目標や将来目指している場所は何かを率直に知りたいという企業側の思いがあります。
今の時点で自分の将来像を描いている人物はその後の行動にも積極性が期待できるものです。
主体的な考えのある人材を採用したいと思うのは当然ではないでしょうか?
実際のキャリアがどうなるかは分かりませんが、前向きに目指すものを持っている人物かどうかを判断するための質問といえるでしょう。
そのキャリアプランと自社とは合致しているのか知りたい
応募者のキャリアプランと自社との関係性がどうあるのかは興味の対象です。
面接を受けに来た人物の目指す将来と自社のビジョンや理念に共通項があるとなにかしらの可能性を見いだせます。
一方でキャリアプランと自社との考え方が噛み合わないような状況では心配にもなるでしょう。
基準が合わない人物を採用してもお互いのためにはなりません。
判断基準や説得力を確かめるため
マーケターはさまざまな企業の経営戦略に関わる職業です。
マーケターとして転職をする以上は応募する企業をどのような判断基準で選んできたのか説明できて当たり前ではないでしょうか?
その仕事になぜ興味を抱いているのかをどこまで相手に説き伏せる力を持っているのかを判断するためでもあります。
マーケター向けの資質とは?
マーケターになりたいと考えて転職を志したのであれば自分の適性を知りたいはずです。
マーケティング分野の仕事に対して十分な資質が備わっているのかが気になるところではないでしょうか?
ここではマーケターとしての資質とは何かを解説していきます。
鋭い洞察力
マーケターは市場の動向や変化につて敏感に反応する能力を身につけています。
市場によって商品・サービスの優劣は変動するため何が一番ウケるのか嗅ぎ分ける洞察力が問われます。
その年のトレンドや今後の予測なども洞察力によって左右することでしょう。
ユーザー目線
マーケターはユーザーが商品・サービスに興味を持つまでの経路を理解する必要があります。
その経路に基づいてユーザー導線を設計し最適なアピールとアプローチを計画することが仕事です。
その時に発揮するのがユーザー視点を持った捉え方といえるでしょう。
客観的に自分も1人のファンとして商品・サービスと向き合えることが大切です。
仮説を立てる力
一流のマーケターになると業務上で仮説を唱えながら予測をするようになります。
その企業の商品・サービスでどういうアプローチをすれば市場やユーザーが動いてくれるのかを、より深く考えて計画していく仕事が中心です。
経験やデータなどを基にしながら分析しある程度の仮説を唱え試験的に実施することもあります。
その成果により新しい価値を社会へ生み出していきます。
考察する力
仮説を立てる力と同様に、考察する力も必要です。
マーケターには自社に注目する力以上に、社会全体や時代の方向性といった俯瞰で見る力が欠かせません。
社会情勢やその時の流行などからの考察が必要な場面において、広く社会を見渡す事でより正確なニーズを把握する事ができるからです。
情報収集力
いかに多くの情報を早く集められるかがマーケターとしての資質を左右するとも言えます。
新しい商品やサービスの企画にあたって、まずは多くの情報を集める必要があります。
なぜならその情報はこれから作り出そうとしているものの根拠であり、必要性を示すからです。
ここでいう情報とは誰もが手に入れられるような情報ではなく、消費者の潜在的なニーズの事で、それを読み取る力が求められています。
マーケターの主な転職理由
マーケティング職は離職率の高さが特徴的だといわれています。
業務レベルの高さに疲弊する人が多いという理由もありますが、それとは反対に向上心や目標設定が明確な人物も多い業界です。
それに伴って新しいフィールドを目指して転職をするパターンが目立ちます。ここではマーケターのよくある転職理由をいくつか紹介します。
収入面の向上を目指すため
マーケティングには資格がほとんどあてはまらないこともあり収入の相場はあるようでないのが現状です。
どの分野や業界なのかにもよります。そのため収入アップにつなげるために業界を変えながら転職をするパターンが目立つのです。
例えば製薬や金融関連は収入レベルが高く、食品や日用品はやや低くなります。
条件も各企業によりけりですが仕事へのモチベーションに直結する大事な項目です。
昇進を目指すため
マーケターの多くは向上心の高い人が目立ちます。そのような性格や思考の人物は昇進することにやりがいを持っているものです。
やりたいことや実現させたいことを明確にしているため権力にこだわり昇進を狙っていることも少なくありません。
ところが会社によっては上層部のポジションが空かない場合もあり昇進が見込めないと判断し転職で新しい可能性を見出しています。
職場環境を改善するため
マーケティング業務をする人物は自我の強い面があります。そのため人間関係にいろいろなことが生じる可能性も考えられます。
よい結果だけではなく過酷な環境だと感じて転職をするパターンも多いのです。
自分の適正に合わない職場で人間関係を築くのはかなり深刻なこともあります。
自分に得意な環境へ転職するほうが手っ取り早いという考えもあって然りです。
マーケターへの転職理由のポイント
効果的な転職理由を履歴書や職務経歴書に記入するためにはどのようなポイントを押さえておくとよいのでしょうか?
ここではマーケターへの転職理由の書き方で知っておきたいポイントを解説します。
なぜ自分がマーケターになりたいのか?
最初に捉えておいて欲しい点は自分がなぜマーケターでなくてはならないのかその理由を明白にすることです。
世の中の数ある職種の中でマーケティング職に出会ったいきさつや興味を持ったきっかけを洗い出しておきましょう。
漠然とした抽象的な理由は通用しません。
事情はどうあれどうしてマーケティングの仕事をやりたいと考え始めたのかその心の動きを文章で伝えられるようにすることが大切です。
また将来はどのような想いとテーマを持ってマーケターをやり続けるのかも具体的なことを交えながら話せるようにしておきましょう。
なぜその会社でなくてはならないのか?
同じマーケティング職でも色々な企業が募集しているはずです。
その中から他社ではなくなぜその会社を選んで応募したのかを面接官は知りたいはずです。
選んだ理由を的確に答えられるよう入念なリサーチをしておきましょう。
その企業の理念やミッション・社内体制・商品の魅力などの情報収集をしておくことです。
そこから上手につながるような自分らしい理由付けをしておく必要があるでしょう。
どのような貢献ができそうか?
あなたを雇用することでどのようなメリットがその企業に生まれるのでしょうか?
それをあなたが説明して理解してもらう必要があります。経験やスキルを再度洗い直して自己アピールに活かせる材料を集めておきましょう。
例えばその企業が展開する商品・サービスに関連したトレンド傾向に敏感であるとアピールすることは大切です。
またその分野に深く精通した自信があることなど実績を活かせる証明をするとよいでしょう。
マーケターへの志望動機で求められる人物像
先ほどマーケター向けの資質について解説しました。
マーケティングにおいて、自社の製品やサービスの人物像を「ペルソナ」と呼びます。
マーケターはこのペルソナを用いてマーケティング戦略を組み立てていくのです。
では、マーケターには具体的にどのような人物像が求められているのでしょうか。
数値分析力を持った論理的な人物
マーケターは数値を扱う仕事です。
数値を分析する事が得意で、かつ論理的な提案ができる人物が重宝されます。
これまでの経験で「数値分析力」を発揮できたエピソードが志望理由とつながるとよりイメージしてもらいやすくなります。
根拠のための情報収集ができる人物
マーケターの資質として、情報収集力は欠かせません。
プライベートだからと切り分ける事なく常にアンテナを張っていられる事、好奇心旺盛で常にトレンドに敏感な人物が求められます。
またその情報を新しいサービスの根拠として提示できる事をアピールしましょう。
物を売る発想につなげられる人物
ユーザー目線と情報収集力を、「物を売るための発想や企画力」に活かせるかどうかもポイントです。
今どんな情勢だからどんな物がどんな売り方で売れるのか、それを利用者の目線で企画につなげられる人物は活躍を期待してもらえるはずです。
過去にこんなアイディアで新しいものを作った、流行に合わせたこんな販促を考えた、そんな経験がある人はぜひ伝えましょう。
こういった人物であるとアピールする事で、より魅力的な転職者として面接官の目に映る事ができると言えます。
マーケターへの転職志望の例文【キャリア別】
マーケターには情報収集力や発想力が求められます。
これまでの経験を再度見直しながら、自分の知識やスキルが活かせることをアピールする必要があります。
ここではマーケター志望者の構成と例文を紹介しましょう。
志望動機の基本的な書き方とポイント
志望動機の軸となるのは「その業界・企業・職種をなぜ選んだのか」と「入社後に成し遂げたい事」の2つです。
この2つと「自身の適正」を絡めてアプローチする事で、オリジナルの志望動機とする事ができます。
具体的に盛り込みたいポイントは次の4点です。
- その業界かつその企業でないと実現できない事
- 応募先企業ならではの魅力と転職理由を結びつける
- 自身の適正(強み)と具体的な経験談や実績
- 応募先企業で強みを活かす展望
このポイントを意識したうえで次のような構成を意識すると、より一貫性をアピールできます。
マーケターの志望動機構成
- マーケティング職を志望する理由
- なぜその企業なのか
- 自身はどのように貢献できるか
- 入社後の展望
志望動機の構成として上記をふまえながら、例文を見て行きます。
マーケター経験者の志望動機例文
新卒から株式会社A に入社して今までマーケティング業務に携わってきました。
市場調査・顧客動向調査などを入社初年から地道に始めてやがてとあるプロジェクトへの辞令が出たのです。
そこで商品企画や販売戦略立案についての業務に関わり前年比120%の売上達成に届きました。
そのうち別分野での自分の力を試したいと思い始め貴社の求人に応募したのがきっかけです。
調査に関するスキルや企画立案は現場で相当鍛えられてきたので自信があります。
マーケター未経験者の志望動機例文
6年間アパレルブランドでの販売職に就いていました。
そこでは販売員として店頭での接客業務が中心でしたが、過去購入歴やトレンドの研究・他店舗の販売状況調査なども併行する業務です。
その中でもっと売り上げに貢献できる方法はないかと調べてビジネススクールにてマーケティングの勉強を開始したのです。
その知識を活かし売上を伸ばすことができ、成果を感じてマーケティングそのものに興味を持つようになったのが志望理由です。
専門的なマーケティングの手法を得て貢献できるようになりたいと考えています。
書き方のNGについて
マーケターへの転職理由の書き方でNGになりやすいパターンは1つです。
それは具体性がなく抽象的な言葉を羅列させた文章や発言をすることでしょう。
漠然とした志望動機や理由は採用担当者も何度も聞かされ続けていて印象に残らないのです。
ただ単にマーケティングに興味を持ったという程度では何も伝わりません。
どこに魅力を感じてなぜ自分にはマーケターが向いていると感じているのかを具体的に伝えるよう言葉を慎重に選ぶことが重要です。
仮にうまく伝わったかどうか自分では判断できないとしても、じっくり選んで発言した言葉には重みがあります。
そこに採用担当者は評価を下すのです。
まとめ
マーケティング職は幅広く答えを追求する専門分野といえるでしょう。
やりがいとともに苦労も尽きませんが自分に見合った条件やポジションを求めて転職をする人が多い分野です。
常にマーケターとしてベストなパフォーマンスを発揮するためには、その時々の自分らしい転職を繰り広げていけます。
転職の志望理由さえ具体的に分かりやすく明示できれば、アクティブに将来を見据えて行動ができるのでおすすめです。
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