機械系エンジニアへの転職を成功させる方法を紹介!年収や必要なスキルは?転職エージェントが注意点を解説
機械系エンジニアは各業界で優秀な人材へのニーズが高く、転職成功の可能性が期待できる業界です。特に開発・設計・マネジメント経験のある人材やスキルアップに意欲のある人材は高く評価されます。エコカー産業やAI・ロボットに関する技術を持っているなら転職戦略をしっかり練れば年収アップも実現できます。
目次
機械系エンジニアへの転職は可能か?
結論から言うと、機械系エンジニアの転職市場において人材ニーズはかなり高いです。
特にリーマンショック以降その傾向が続いていて、他業界・他業種からの転職を歓迎する企業は少なくありません。
比較的売り手市場の傾向が強い業界で、就職・転職ハードルが高いと言われる第2新卒や40~50代のベテランでも転職可能性が見込めます。
機械系エンジニアの年収
機械系エンジニアの求人に記載されている年収は300~700万円程度が平均ラインと考えられます。
(※2020年12月現在)
例えば、実際に転職市場に出ている求人内容と年収を見てみると下記のような案件があります。
・電気回路設計 正社員 380~900万円
・大型重機のカスタマイズ 正社員 400~700万円
・セキュリティ認証系デバイスメーカーの専属エンジニア 正社員 500~900万円
・機械系研究開発エンジニア 正社員 500~1,000万円
・精密機械の生産・組立工程担当エンジニア 正社員 400~800万円
実績がありハイスキルな人であればリーダー候補の求人や語学力が必要な外資系企業への需要があります。
スキル・経験次第で800~1,000万円のハイクラス求人に採用される可能性も考えられるでしょう。
また、前給補償制度を採用している求人もあり、どのような転職プランを希望するかによって応募できる企業も様々です。
機械系エンジニアの転職市場で評価されるスキル
機械系エンジニアへの転職市場で評価されるスキルや経験として設計・開発・マネジメントが注目されています。
また、今後機械系エンジニアの求められ方が大きく変わると予測される業界もあり、学ぶ意欲と能力のある人材が高く評価されます。
高く評価されるスキル・経験
機械系エンジニアの転職市場で求められるスキルや経験として下記が挙げられます。
・設計、開発、企画経験
・マネジメント経験
・特殊機械のメンテナンスやカスタマイズ経験
・顧客対応経験
・業務フローの運用改善経験
・スタッフ指導経験
・外部委託企業との連携対応経験
・法務プロダクトや法律事務に携わっていた経験
特に、設計やマネジメント経験があるエンジニアは転職市場でも貴重な人材で確保が困難です。
スキル・経験を高く評価する企業も多く、年齢などその他のハードルをリカバリできる可能性があります。
転職に有利な資格
機械系エンジニアとして転職を考える際、下記資格がおすすめできます。
・技術士
・機械設計技術者
・CAD利用技術者
志望の方向性も農林水産系、電子機器、医療・衛生、環境など幅広い選択肢があります。
また、英語力を試される資格もあり、取得を目指すには語学に関する造詣の深さも求められます。
スキルアップに対するモチベーションと吸収の早さ
機械系エンジニアへの転職を希望する時に心構えの面も重視されます。採用担当者が特に注目するのは次の2つです。
・スキルアップをやめない意欲
・学習スピードの速さ
実は機械系エンジニアの転職市場において、求められるスキルや経験に現在進行形でパラダイムシフトが起こっています。
背景にある要因は様々考えられますが、特に注目したいのがAI・ロボット技術やデジタル化に対する期待です。
それに伴い、機械系エンジニアもAIやロボットを管理するマネジメント・設計・開発の知識や経験のある人材が求められています。
しかし、業界でも十分な知識や経験を持った人材はまだまだ少なく、OJTを通して育成を進めているのが現状です。
そのため、スキルアップへのモチベーションがあり、今後の業界の流れに適応できる人材に可能性を見出す企業も増えているのです。
機械系エンジニアへ転職する際の注意点
機械系エンジニアへの転職成功を目指す上でハードルとなり得るのが、製品・業界・企業ごとに求められる能力・スキルの違いです。
未経験からの転職を目指す場合は特にしっかりした転職戦略が求められるため、転職エージェントなどを上手に利用しましょう。
製品・業界ごとの違い
機械系エンジニアは製品ごと・業界ごとで「ものづくり」のルールが大きく違う傾向があります。
時には前職の経験をリセットして挑戦しなければならないことも少なくありません。
また、企業ごとでも独自のマニュアル・ノウハウがあり、前職で固まった固定観念をリセットしてゼロから積み上げる柔軟性が必要です。
担当している工程ごとの違い
機械系エンジニアの仕事にはいくつかの工程があり、どの工程を担当するかで働き方が異なります。
例えば、製造・組み立てを担当する場合、すでに設計図がある状態からのスタートです。
それぞれの機械がどのようなサービスに使われるものか、どのような機能を持っているのか、深く理解することが求められます。
企画・設計・開発から担当する場合はクライアントニーズを汲み取り、どのようなスペックにするのか具体的な数値を考える必要があります。
さらに、どのような構造をした機械にするのかイマジネーションも必要です。
他の各工程でもそれぞれ求められる能力・スキルが異なり、各求人でどのような人材を欲しているのか調査が欠かせません。
まったくの未経験から転職する場合
現状の転職市場では現場での実務経験がある即戦力人材が求められる傾向があります。
もし、未経験からの転職を目指すとしたら経験者でなくても良い求人案件を探すのが最も効率的です。
特に機械系エンジニアの転職市場はタイミングと業界によって未経験可の求人も少なくありません。
転職エージェントの利用やスキルアップの意欲アピールなど、戦略をしっかり立てれば成功可能性は十分あります。
希望条件
転職戦略で職種・業種・勤務地・年収などの条件に求める希望は時間をかけて考えることをおすすめします。
あまり細かく絞りすぎるとミスマッチの懸念から応募できる案件が少なくなってしまう可能性があります。
しかし、間口を拡大し過ぎるとオファーのミスマッチや条件面での妥協を検討せざるを得なくなるかもしれないジレンマもあります。
希望条件に優先順位をつけ、優先順位が低いものは条件を幅広くするなどの工夫が必要です。
転職エージェントを相談相手として活用しつつ、じっくり検討してみてください。
機械系エンジニアの転職を成功させるコツ 転職準備
機械系エンジニアへの転職を成功させる際の武器となるのが、履歴書・職務経歴書です。
採用担当者が思わず注目してしまう内容にするために、記載内容を厳選し見せ方を工夫してみてください。
これまでの自分を棚卸しする
経歴・スキルの棚卸しは転職の際に第1歩として行う作業です。
・機械系スキルの中でも特にどの分野が得意なのか
・マネジメント経験はあるか
・外国語の仕様書にも対応可能か
・スキルを証明する資格はあるか など
まずは、これまでの経歴の中から活かせる能力・スキルを整理してみましょう。
最初は単語単位でもいいのであるだけ書き出してみて、まとめながら体系化していくと考えやすくなります。
職務経歴書は企業ごとに用意する
機械系エンジニアの採用過程で行われる書類選考では履歴書・職務経歴書が必要とされ、特に職務経歴書が重要です。
複数応募する際は企業のニーズにあったものかどうかを検討し、各企業にあわせたものを用意しましょう。
ベースは同じでも構いませんが、企業ごとに1つずつまったく違うものを作成するぐらいの勢いが必要です。
経験を具体的に工夫する
職務経歴書でスキルや経験をアピールする際はその裏付けとなる具体的なエピソードも盛り込んでみてください。
特に職務経歴書のクオリティをアップさせるポイントとして下記が挙げられます。
・業務上行った工夫とその結果を数字で示す
・応募した企業で活かせる経験、スキルをアピールする
例えば、対応件数が○○件あるといったエピソードや会社の売上に直接貢献できたエピソードがあると強い職務経歴書になります。
ただし、担当したクライアントの企業名やサービス名は契約上出せないこともあるので注意しましょう。
機械系エンジニアの転職を成功させるコツ 転職戦略
機械系エンジニアとして転職成功するためには成功確率を上げる戦略が重要です。
特に企業ごとに違う特色と応募する業界の将来性に注目してみましょう。
企業ごとの違いを考えて応募企業を選定する
転職戦略を練る際に注目したいのが企業ごとの仕事の仕方や社風、雰囲気の違いです。
転職可能性や入社後のスムーズな業務遂行を考え、同業他社への転職をまず考えてみてください。
ただし、業界の将来性・企業規模・モチベーションを鑑み、あまりこだわらなくてもいいなら他業種への積極的な挑戦も考えてみましょう。
業界の将来性を考える
機械系エンジニアの転職をより歓迎している業種や好調な業界・業種に狙いを定めることで転職成功確率を上げるテクニックもあります。
例えば国内市場規模を考えた機械系エンジニアの転職でまず考えられるのが自動車産業です。
業界自体の将来性も高く、特に電気自動車・ハイブリッド自動車などのエコカーやカーナビ・ドラレコなどの周辺機器が注目されています。
またIoT・AI技術の進化に伴い自動運転システムをはじめとするIT系技術を持ったエンジニアも貴重な人材です。
特に日本は自動車産業が強い国ということもあり、日本人エンジニアを求める外資系企業からの需要もあります。
他にも運送・建設業界で使用される産業機械や医療用機器・空調機器・健康産業でもエンジニアに対するニーズの高まりが考えられます。
機械系エンジニアの転職を成功させるコツ 面接
機械系エンジニアの転職活動において最大の山場となるのが面接です。
まずは、職務経歴書、特に志望動機は自分の言葉で伝えられるようにしておくのが最低限となります。
また、意外な落とし穴が自己認識と実際の自分にギャップがあるケースです。
例えば笑顔で話しているつもりでも、客観的に見ると無表情だったり姿勢のせいで自信なさげに見えたりしていることは少なくありません。
面接の場での自分が客観的にどう見えているかは必ずチェックしましょう。
転職エージェントは特徴ごとに使い分ける
転職は求人を自力で見つける以外にも転職エージェントを利用する方法があります。
転職エージェントを利用するメリットは専門アドバイザーによるサポートが受けられること。
例えば、非公開求人の案内・職務経歴書チェック・面接対策・待遇交渉といった、雇用契約書を取り交わすまでのサポートを提供できます。
ただし、転職エージェントといってもエージェントごとにそれぞれ特徴があります。
・全国的に利用されている大手
・特定地域に特化した転職エージェント
・特定業種に特化した転職エージェント
機械系エンジニアへの転職を目指すのであれば、エンジニアに特化した転職エージェントや希望業界に実績のあるエージェントがおすすめです。
専門業種に特化しているため業界とのパイプがあり、スキルを活かせる転職先や希望業種・企業の求人がある可能性が期待できます。
まずは、相談してみて相性の良い転職エージェントを探してみてください。
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