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PMP資格とは?難易度や取得メリット、年収アップに繋がる資格を分かりやすく解説

「PMP資格って何?難しいの?」PMP資格とはプロジェクトマネジメントのスキルの1つであり、プロジェクトマネージャーとしてスキルがあることを証明できるため年収アップや転職の際に有効です。今回はPMP資格の種類や難易度、年収が上がる資格をケース別に紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

目次

プロジェクトマネージャー向けの資格3選と年収

 

 

Geekly(ギークリー)の独自データによると、プロジェクトマネージャーの平均年収は673万円で、日本の平均年収と比較して高い水準にあります。

プロジェクトマネージャー向けの資格試験は「PMP」「P2M」「プロジェクトマネージャ試験」の3つです。

まずは資格と年収の関係性を解説していきます。

 

PMPを取得した場合の年収

 

PMP取得者の日本での平均年収は900万円を超えるとされています。

これはプロジェクトマネージャーの平均年収と比較してさらに高い水準であり、資格の取得が年収向上に影響することがわかります。

一般的に、企業にとって資格を保有しているということは一定の知識の証明にはなるものの、現場で通用する証明にはなりません。

しかしPMPでは「プロジェクトマネージャーとしての実務経験」という受験資格が設定されていることで、企業は実務能力も期待できる人材だと判断可能です。

重要なプロジェクトを動かす際、その成功はプロジェクトの統括役であるプロジェクトマネージャーが握っているといっても過言ではありません。

PMPは自身のスキルだけでなく、これまでのキャリアを証明する上でも大いに活用できる資格です。

キャリアとスキルを証明することで、自ずと年収に影響するような重要なプロジェクトへ起用されることも多くなるでしょう。

 

P2Mを取得した場合の年収

 

P2Mを取得することで自身のスキルアップに繋げることができ、結果として年収アップも期待できるでしょう。

求人ではP2M保有者に600万円から1,000万円ほどが提示されるケースもあります。

P2M試験は比較的新しい資格試験であるため、PMPやプロジェクトマネージャ試験と比較して認知度は高くはありませんが、プロジェクトマネージャーという職種のスキルを証明するための資格として有用です。

また新しい資格であるということは、それだけマネジメントに関する知識が新しいことの証明として評価されます。

レベル別であることから、自身のマネジメントへの知識に応じて参加レベルを変えることもできる点がP2Mの魅力です。

 

プロジェクトマネージャ試験を取得した場合の年収

 

プロジェクトマネージャ試験に合格することで、マネジメントスキルを証明することができます。

企業によってはプロジェクトマネージャ試験の合格者を優遇することもあるほか、取得支援を行う企業もあります。

プロジェクトマネージャ試験は、たとえプロジェクトマネージャーとして働いた経験がない方でも、相応のスキルがあると証明できる資格です。

企業によっては資格を取得することで資格手当や一時金の支給といった金銭的なサポートもあります。これらは直接年収に関わる要素です。

自身のスキルを証明することでプロジェクトマネージャーとして採用されやすくなる点が、この試験の1番のメリットです。

 

【あわせて読みたい】プロジェクトマネージャーになるためのステップと適性はこちらから⇓

 

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【合わせて読みたい】転職で年収アップに成功した事例はこちら⇓

 

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PMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)資格とは

 

 

まずはアメリカの団体PMI(プロジェクトマネジメント協会)が主催するPMP試験についてご紹介します。

 

PMP資格の概要

 

PMPは、PMI本部が主催する資格です。

国際的な資格でPMBOK(ピンボック・プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)に基づいて作られています。

海外の団体が主催する資格であるため、日本ではプロジェクトマネージャ試験と比較して知名度が低いものの、国際的な活躍を視野に入れている人には最適でしょう。

実務経験が受験資格に設定されているため、プロジェクトマネジメントの実務経験を証明する際方法としても役立ちます。

 

受験費用

PMPの受験費用は、PMI会員は405ドル、非会員は555ドルです。PMP資格は3年ごとに更新が必要で、更新費用はPMI会員が60ドル、非会員は150ドルです。

受験費用・更新費用に加え、PMI会員は公式参考書も割安で購入できるというメリットがあります。なお、入会金10ドルと年会費50ドル(本部の年会費は129ドル)が発生します。

 

PMP資格の受験資格と合格率

 

受験資格は、「3〜5年に及ぶマネジメント業務の経験」と「プロジェクトマネジメントの研修を受けること」です。

よって実務未経験での受験はできません。

試験内容はプロジェクトマネジメントの世界的な標準の1つであるPMBOKを元に作られており、このことからマネジメントスキルの証明として信頼性の高い資格という位置づけです。

ある程度マネジメント経験を重ね、更なるキャリアアップを望んでいる方はPMPを受けるとよいでしょう。

合格水準は175問以上(選択問題の200問中25問が採点されないダミー問題)のうちの106問以上、つまり60%以上の正答率です。

合格率はおよそ60%程度とされています。

 

PMPの勉強方法

 

PMP試験は、人・プロセス・ビジネス環境の3つのドメインから、プロジェクトマネジャーに必要とされる資質および能力を評価する問題が出題されます。

組織戦略やポートフォリオ、BAU (Business as usual)と呼ばれる定常業務や、開発手法DevOpsなどのマネジメントに関する視点を重点的に学習することがおすすめです。

また、スクラムやカンバン、リーン、SAFe (Scaled Agile Framework、ディシプリンドアジャイルなど、プロジェクトの方法論についての理解も深めておきましょう。

PMP試験の学習には、PMIが発行している公式の参考書「 PMBOKガイド」を活用した勉強方法が一般的です。

電子書籍版が販売されており、スマートフォンやタブレットを活用して勉強できるため、内容をインプットしたら、問題集を繰り返し解く方法でしっかりと身につけましょう。

独学が不安な場合は資格試験の講座などの受講もよいでしょう。

自分のライフスタイルに合った勉強方法を見つけることが大切です。

 

 

PMPとPMRの違いとは

 

PMPとよく混同されがちなものにPMRがあります。

PMR試験はP2M試験の実践力を認定するレベルのひとつです。

名称や内容が似ているため、学習に必要な情報収集や教材選びの際に注意しましょう。

なお、PMRについては次のP2M試験の概要で解説しています。

 

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P2M資格試験とは

 

 

次に4種類の試験で構成されるP2Mについてご紹介します。

 

P2M資格試験の概要

 

P2M試験とは、日本プロジェクトマネジメント協会主催の資格試験です。

PMC、PMS、PMR、PMAという4種類によって構成され、後半に向かうにつれて難易度が上がります。

 

PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネータ)…基礎的なプロジェクトマネジメントの知識を問われる試験

PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)…中級程度の試験

PMR(プログラムマネジャー・レジスタード)…応用レベルの試験

PMA(プログラムマネジメント・アーキテクト)…PMR合格者向けの試験※

※なお、PMRの上位資格に位置付けられているPMA試験は「プログラム・プロジェクトマネジャーとして、高度なP2M実践力を保有していること」を資格要件としているものの、未実施です。(2024年現在)

 

P2Mとは日本の純正マネジメントガイドであり、プロジェクトマネジメントにプログラムマネジメントの見解を加えた考え方です。

アメリカ発祥のPMBOKなどを参考にして、日本独自のマネジメント体系が作り出されました。

その考え方に基づいた試験が、このP2M資格試験です。

 

受験費用

P2M試験の受験費用は、日本プロジェクトマネジメント協会主催「PMSプログラム講習会」の受講者の場合20,000円(税込)です。

PMAJ個人正会員ならびに、法人正会員社員の方は受験料の10%割引が適用されます。

 

P2M資格試験の受験資格と合格率

 

先述した通り、P2M試験には4種類のレベルがあります。

 

・PMC
・PMS
・PMR
・PMA

 

PMCの受験資格は講習会に参加することです。しかしPMSは受験資格は無く、誰でも受験可能です。

PMRはPMS資格を持っていることと、3年以上プログラム・プロジェクト実務経験があることが受験資格です。

合格率は、PMCは7割、PMSは5割、8割前後となっています。

最初は基礎レベルであるPMC試験から受けることで、P2Mの考え方を体系的に知るとよいでしょう。

 

P2M資格の勉強方法

 

P2M試験は「改訂3版 プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック」に記載されている範囲から出題されます。

P2M標準ガイドブック以外から出題されるケースもありますが、同書の内容が理解できていれば問題なく解答できるとされています。

ガイドブックはネットでも購入可能ですので読み込んでおきましょう。

勉強時間の目安は3ヶ月です。

 

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プロジェクトマネージャ試験とは

 

 

最後にIPA主催のプロジェクトマネージャ試験についてご紹介します。

 

プロジェクトマネージャ試験の概要

 

プロジェクトマネージャ(PM)試験は、情報技術処理推進機構(IPA)主催の資格試験です。

日本の国家資格の1つであり、そのレベルの高さから難関試験の1つに数えられています。

「システム開発プロジェクトを実行・管理する責任者」を対象としている試験です。

 

受験費用

プロジェクトマネージャー試験の受験費用は7,500円(税込)です。

 

プロジェクトマネージャ試験の受験資格と合格率

 

プロジェクトマネージャー経験者が受験することの多い資格であるものの、過去にプロジェクトマネージャー経験が無くても受験は可能です。

合格率は近年12〜14%の間を推移しています。プロジェクトマネジメントの知識の他にも、ITの専門的な知識が必要とされる試験です。

プロジェクトマネージャーはプロジェクトを統括する存在であるため、その知識も幅広く求められます。

日本のプロジェクトマネージャー関連の試験の中では、高い知名度を誇ります。

 

プロジェクトマネージャ試験の勉強方法

 

プロジェクトマネジメントに関する参考書と問題集を活用して勉強します。

IPAのホームページからダウンロードできる過去問、資格の通信教育や書籍を出版している会社が開催する模擬試験なども役に立ちます。

勉強時間の目安は4ヶ月です。

週末などにまとめて勉強するよりも、日々少しずつでも進める方法をおすすめします。

 

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年収アップにおすすめのプロジェクトマネージャー向け資格

 

 

プロジェクトマネージャーに関連する3つの資格のなかで、具体的に年収アップを目指す際におすすめの資格をご紹介します。

 

プロジェクトマネージャー未経験者は「プロジェクトマネージャ試験」がおすすめ

 

プロジェクトマネージャー関連の資格の中で年収をアップするためにおすすめの資格は「プロジェクトマネージャ試験」です。

IPAが実施する国家資格ということもあり、業界全体から認知されているといっても過言ではありません。

プロジェクトマネージャ試験は、責任者として必要な知識が網羅された試験内容となっています。

取得すればプロジェクトを統括する上で必要なスキルが全て備わっているということを証明できるでしょう。

 

また、プロジェクトマネージャ試験はプロジェクトマネージャー未経験者でも受けられることが魅力の1つです。

PMPは数年間の実務経験が必要であり、未経験からプロジェクトマネージャーに転職する人にはネックとなります。

一方プロジェクトマネージャ試験では受験資格の制限が無いため、これからプロジェクトマネージャーに転職しようとしている人にも適しています。

未経験の方はプロジェクトマネージャ試験の受験が年収アップに1番繋げやすい選択でしょう。

 

プロジェクトマネージャー経験者は「PMP」がおすすめ

 

既にプロジェクトマネジメント職としての実務経験がある方は、「PMP」を受験しキャリアアップを目指すとよいでしょう。

PMPは国際的な資格であり、自身のキャリアとスキルの両方を証明できるものであるため、取得して新たなプロジェクトマネージャー職に就けば、自ずと年収は上がっていくと考えられます。

未経験の方はプロジェクトマネージャ試験を取得し、実務経験を積んでいってからPMPを取得するとよいでしょう。

 

PMP取得で期待できる効果

 

プロジェクトマネージャ試験だけでなくPMPを取得するとよい理由は、これまでに得た知識や経験を自身のプロジェクトマネジメント方法論として落とし込むことができるからです。

PMPの資格取得に向けて勉強することでプロジェクトマネジメントを体系的に学びなおすことができます。

先ほど述べた通り、PMPはプロジェクトマネジメントに関する国際的な資格であり、学習によるスキルアップを図ると同時にキャリアの幅を広げることにも役立つでしょう。

高いプロジェクトマネジメントスキルを対外的に示すことができれば、キャリアアップにも有効です。

またPMのコミュニティを活用すれば新たな人脈形成も叶います。

PMP取得によって、このようにスキルアップ、キャリアアップ、コミュニティ拡大という3つの効果が期待できるでしょう。

 

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企業ごとの資格取得によるメリット

 

 

資格取得で年収アップを目指すことができるケースは主に次の2パターンです。

 

メリット①資格手当による年収アップ

 

まずは会社の制度として資格手当がある場合です。

もし資格手当があるなら、これらの資格を取得した時点ですぐに年収アップできることもあります。

ボーナスとして一時金が出るケースと毎月の給与に反映されるケースがあり、後者であれば年収アップにつながります。

 

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メリット②資格取得によるキャリアアップ

 

2つ目は、資格を活用して昇進する場合です。

資格手当がない場合でも、長期的に見ると資格取得は年収アップが期待できます。

またこれらの試験を取得するにあたり、企業によっては支援金を出してくれる資格支援制度が整えられていることもあるようです。

プロジェクトマネージャーへの転職を目指している方、または他のIT職からプロジェクトマネージャーへの転職を考えている方は資格取得の支援の手厚い企業への転職を目指すとよいでしょう。

 

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資格取得を目指す人の共通点

 

プロジェクトマネージャーとして活躍するために必須ともいえるプロジェクトマネージャーには、「PMP」「P2M」「プロジェクトマネージャ試験」のという3つの代表的な資格を取得するとプロジェクトマネージャーに転職するにあたって、有利に働くでしょう。

次の特徴に該当する人が資格取得を目指す傾向にあります。

 

  • ・年収を上げたい人
  • ・勤続3年が経過し、キャリアアップを考える人
  • ・30歳を過ぎて、キャリアパスを考えるようになった人
  • ・プロジェクト成功に具体的な貢献がしたい人
  • ・結婚・出産後も活躍したい女性
  • ・自分の知識・スキルを証明したい人

 

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プロジェクトマネージャーに求められるもの

 

 

プロジェクトマネジメントとは

 

そもそもプロジェクトとは、期日が決められた仕事を指します。

プロジェクトの進捗を管理する立場のプロジェクトマネージャー(PM)は、目的達成のためにメンバーの業務内容などをコントロールする役割です。

そのために全体のスケジュール調整、人やコストの管理、品質や納期に責任を負います。

プロジェクトマネージャーは現場での経験が重視される職種です。それはプロジェクトマネージャーという職種がプロジェクトを動かす存在だからです。

プロジェクト全体の動きを知っていなければ、プロジェクトマネージャーの仕事はできないため、豊富な現場経験が求められます。

 

資格が重要視されるプロジェクトマネージャー

 

プロジェクトマネージャーは全体の総括や交渉、調整などといったことを仕事とする性質上、スキルや知識が表しにくいものです。

エンジニア職では技術力が物を言うため、ポートフォリオなどでそのスキルを証明することもできるでしょう。

しかし、プロジェクトマネージャーでは目に見えないスキルが多く求められます。

具体的には、プロジェクトの計画の策定チームの編成プロジェクトの進行・管理といった仕事を円滑に行えるスキルが必須です。

また、チームが関わる仕事とされているため、コミュニケーションスキルなどの対人関係を良好に保つヒューマンスキルも必要とされます。

目に見えないスキルを証明するためにも、プロジェクトマネージャーでは資格が重要視されます。

プロジェクトマネージャー未経験であっても資格によってその知識やスキルを証明できるため、資格の取得は業務の幅やキャリアの可能性を広げることに役立つでしょう。

 

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資格を取得して年収アップを目指そう

 

 

転職者にとって、キャリアアップや年収アップに繋がるかどうかは気になる部分です。

資格を取得することでプロジェクトマネージャーに必要なスキルが備わっていると証明でき、転職も有利に進むと考えられるため、ぜひ資格取得を目指しましょう。

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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