進行管理は何をする仕事?向いている人の特徴や携われる職種を紹介
進行管理のポジションですが「どんな仕事内容なのか」「自分に向いているのか」等、疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
本記事では、進行管理に向いている人の特徴や携われる職種それぞれの平均年収、目指す際に取得しておきたい資格を解説します。
目次
進行管理に向いている人の特徴8つ
チームで連携して働くことが好き
進行管理はクライアントや制作現場のスタッフ、その他にも様々なチームと共同で連携して仕事をする必要があります。
様々な立場の相手を理解でき、繊細なことに気づける人や責任感が強い人など、いわば組織と組織の潤滑油的な立場や役割が好きな人が向いている仕事です。
そのため、根本的に「人と関わることが好きな人」でなければなかなか務まらない仕事です。
コミュニケーション力
クライアントの要望をヒアリングし、話し合いをしながら予算やスケジュール等を決めていきます。そして、まとまった内容を制作現場へ分かりやすく提案することも役目です。
進行管理において様々な人たちとの対話は欠かせないものであり、コミュニケーション能力は重要です。
スケジュール管理力
納期通りにプロジェクトを簡潔できるように、納期から逆算したスケジュール設定や人員配置をする必要があります。
仕事の振り分けや進捗が遅れていれば柔軟にスケジュールを変更して、作業の流れを読めるといったスケジュール管理能力が求められます。
問題解決力
予期せぬトラブルや緊急性の高い業務が差し込んだときに、スケジュール通り進められないときもあります。
問題発生時はリスクを最小限に抑えるために、なるべく早く解決の手段や方針を決めて、各所に指示出しをすることが必要です。
また起こりえるトラブルを想定して取り組む姿勢をもっていることも求められます。
広い視野で全体を把握できる
作業全体や制作スタッフの進捗、さらにシステムの品質等に至るまで管理するものが多い仕事です。
全体を俯瞰して見ることで細かい変化やミスにも目が届きますし、先を見通して行動できる人が適しています。
客観的な説明ができる
社内の制作進行管理だけでなく、クライアント先にシステムの概要を説明する場面もあります。
その際に相手に納得してもらえるように論理的・客観的に物事を説明できる人が向いています。
主体的かつ傾聴力がある
周りに指摘される前に主体的に行動できること、またメンバーの意見も聞き入れつつ全体を引っ張っていける人が適しています。
意見を交わしやすい体制ができていることで、スムーズな意思決定や解決スピードの早さにも繋がります。
責任感が強い
進行管理に携わる人はシステムまたはアプリを開発する上での総監督、つまりプロジェクトの全責任を負う立場になります。
「投げやりな態度を取る」「大雑把な指示などをする」等の仕事の進め方をしていると、現場スタッフは振り回され納期は遅れ、品質も悪いシステムの制作に繋がってしまいます。
そのため、進捗管理には責任感が強い人が向いています。
進行管理の役割・仕事内容
役割
プロジェクトの計画と進捗のズレの修正、この2つが大きな進捗管理の役割です。
下記のようにスケジュール設定からプロジェクト完了までの工程を管理することになります。
- ・スケジュールの設定
- ・ルール・マニュアルの作成
- ・作業工程の進捗管理
- ・連絡調整や品質のチェック
- ・制作完了までの行程を管理する
進行管理者がいなければ、「納期に間に合わない」「タスクの優先順位が分からず業務効率も悪くなる」といったことも起こりかねません。
常にプロジェクト全体を把握している進捗管理がいることで、トラブルが起きてもすぐ報告でき、アクシデントや納期の遅延などを最小限に留めることができます。
仕事内容
スケジュール設定
「制作物がいつ完成するか?」といったスケジュールの設定から行います。
制作時間や作業内容がどういったものになるのかを計算し、スケジュールの立案、見合った仕事量を制作スタッフに配分するなど詳細を決めていきます。
各工程をいつまでに終わらせるべきかが明確になるため、効率的に作業に取り組むことができます。
また、制作メンバーの認識のズレが生じないためにも共通のルールやマニュアルの作成をして、制作物の遅延やクオリティの低下を未然に防ぎます。
進捗管理
本来のスケジュール感とスピードのズレがないか、遅れている場合は業務の優先度を変えるなどして柔軟に対応する必要があります。
また、予定通りに進めるためにも定期的にミーティングを開き、各スタッフの進捗状況を細かく把握します。
チーム内の情報共有・連携
進行管理者はチームスタッフとの間に入り「報告・連絡・相談」といった役割を担当します。
アクシデントやトラブルが起きたときにスタッフ全員に連携ができていないと、プロジェクトにも悪影響を及ぼしますので、連携に加えて情報共有は欠かせない業務になります。
制作物の最終確認
制作物が「クライアントの要望を満たしたものであるか」「目標に見合ったものであるか」をチェックします。不具合があれば速やかに対応しなければいけません。
また、制作中も適宜クオリティチェックを行い、納期間際に大きな修正が発生しないように進めていくことが大切です。
進行管理に携わる職種の仕事内容と平均年収
Webディレクター
仕事内容
webサイトの制作や運用の責任者です。Web制作の方向性や必要なスタッフの選定、マネジメント、コンテンツの品質管理などを行います。
平均年収
Webディレクターの平均年収は442万円ほどといわれています。
求められるスキル・経験
- ・進行管理スキル
- ・予算管理スキル
- ・コミュニケーションスキル
- ・リーダーシップ
- ・制作スキル
上記のスキルに加えて、マーケティングの経験やUI/UXに関する知識、HTML、CSS、JavaScriptなどの言語知識も役立ちます。
【あせて読みたい】Webディレクターの年収アップ方や描けるキャリアを紹介⇓
Webプロデューサー
仕事内容
Webサイトのプロジェクト立ち上げや制作、運用などを含めた計画全体の責任者です。
webサイトの制作プロジェクト全体の責任者です。webディレクターとの線引きは明確ではありませんが、webプロデューサーはクライアント折衝なども行います。webプロデューサーが策定した概要をWebディレクターが実務に落とし込んでいくといった関係性になります。
平均年収
Webプロデューサーの平均年収は400~500万円ほどです。
求められるスキル・経験
- ・プレゼンテーション能力
- ・マネジメントスキル
- ・マーケティング能力
- ・コミュニケーションスキル
上記の他にコーディネーションスキル、つまりプロジェクトに関わるスタッフの適切な配置能力や、イマジネーションスキルといったマンネリを打破できるような、新しく柔軟なアイデアを発想できる力、分かりやすく周囲に説明できる能力が求められます。
【あせて読みたい】Webプロデューサーの仕事内容や求人例はこちらから⇓
プロジェクトマネージャー
仕事内容
システム開発などプロジェクト遂行の責任者として、企画立案や人材確保、進行管理等を担当します。
トラブルの対処や、解決や評価をまとめた報告書の作成などもPM(プロジェクトマネージャー)の業務範囲です。
平均年収
PMの平均年収は686万円ほどです、
求められるスキル・経験
- ・管理スキル
- ・リーダーシップ
- ・コミュニケーション能力
- ・対応力
- ・専門的業界知識
- ・交渉力
- ・予算管理
- ・問題解決能力
- ・リスク管理
- ・傾聴力
- ・契約管理
PM業務は多岐にわたるため、求められるスキルや経験も多いです。
ITの業種に従事したことがある経験や、進捗管理や品質管理などの実務の経験も求められる傾向にあります。
【あせて読みたい】プロジェクトマネージャーに向いている人や未経験から転職する方法はこちら⇓
プロダクトマネージャー
仕事内容
PdMと略して呼ばれます。PMと異なり、顧客の課題解決のために何を作るのかという視点でプロダクトに関わっています。
顧客の満足度を上げて、会社に利益をもたらすためにプロダクト全体の責任や決定権をもっています。
平均年収
プロダクトマネージャーの平均年収は700~750万円ほどと予想されます。
求められるスキル・経験
- ・理解力・考察力
- ・発想力
- ・コミュニケーション能力
- ・ステークホルダーマネジメントスキル
この他新しい製品・サービス等を発案する際にプロトタイプを作って見せる開発スキルや、クライアントが求めているプロダクトを生み出すために、発想力や市場のユーザーが何を求めているのか把握する洞察力が必要です。
【あせて読みたい】プロダクトマネージャーの仕事内容や必要なスキルはこちらから⇓
未経験でも進行管理の仕事に携われる?
携わりたい業務の資格を取得する
いきなりプロジェクト全体を左右するポジションを任せてもらうことは難しいため、まずはスタッフとしてプロジェクトの流れを理解するところからスタートするのが一般的です。
また進行管理に携われる職種は様々であり、仕事内容や求められるスキルも異なってきます。スタッフとしての経験を積んだ後は、携わりたい業務に関連した資格を取得しておくことをおすすめします。
進行管理の職種ごと別の資格例
Webディレクターの場合
・Web検定
実務に適した資格であり、Web制作プロジェクトの工程管理を始めとして、現状分析、要件定義、プロジェクト立ち上げなど、実務に即した証明資格になっています。
・ITパスポート
実践的なシステムやソフトウェア開発、プロジェクトマネジメントの手法などを学習できる国家資格です。自社の情報技術がどのように市場に影響を与えるか?など物事を俯瞰的に学習ができます。
Webプロデューサーの場合
・Web解析士
Web解析はアクセス解析ツールなどを用いて、数値の意味を読み取ったり、集客アップのための方針を考えたり、今後の方針を考えるといった分析をおこなう仕事です。
Web解析士を学ぶことは市場の流れを読むことにも役立ち、Webマーケティングに活用できるのも大きいです。
・ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定とは、ネットマーケティングの基本を網羅的に幅広く学習できる資格試験です。対クライアントにおける企画や立案などを実行する際に役立つスキルが身につくはずです。
プロジェクトマネージャーの場合
- ・プロジェクトマネージャー試験
IPA(情報処理推進機構)が実施している、国家資格のです。プロジェクトの責任者として現場を統括し、プロジェクトの立案や実行する人が対象です。高難易度の資格としても有名です。
- ・基本情報技術者
ITエンジニアとしてスタートする人はまず取得しておきたい資格です。
基本的なIT知識や技術を身につけている証明になり、進捗管理において制作現場のスタッフとスムーズな意見交換や意思疎通、指示を出すためにも取得すべき資格になります。
プロダクトマネージャーの場合
・ITストラテジスト試験
・システムアーキテクト試験
・プロジェクトマネージャー試験
ITストラテジスト試験はIT資格の中でもトップクラスの難関試験であり、取得すれば効果や影響はとても大きいといえます。クライアントに対して課題解決のためにITの導入を提案する能力の高さを証明することができます。
システムアーキテクト試験は、IT課題を把握・理解し、的確にビジネス戦略を構築するといった証明になります。
転職エージェントに相談する
PMやWebプロデューサーなど進捗管理に関係する職種に未経験者で転職するためには、個人での転職活動に加えて、転職エージェントを併用して転職活動を進めることもおすすめです。
ITやWeb系に特化した転職エージェントであるギークリーでは、専門のキャリアアドバイザーが書類作成のサポートから求人紹介まで無料で行ってくれます。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
進行管理の仕事にチャレンジするなら転職エージェントに相談してみよう
進捗管理の仕事や求められるスキル、進捗管理の転職に有効な資格などについてまとめてきました。
進捗管理はプロジェクトの指揮者的役割を担い、広い視野で細かいところまで気を配らなくてはならず、職種によってはクライアントに対してのプレゼン能力も求められます。
進行管理の仕事に興味を持った方は、ぜひ転職エージェントのギークリーの利用をおすすめします。
一人で悩むよりもスムーズに転職活動が進み、企業からの採用率が高まるきっかけにも繋がるはずです。
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事