SESで案件が決まらなくて不安!原因と安定した仕事を見つけるコツを紹介
SESで次の案件が決まらなくて待機期間が発生してしまった!という経験がある方もいるのではないでしょうか。次の現場がきまらないと不安にかんじますよね。本記事ではSESで次の案件が決まらない原因と安定して働ける環境について解説します。
目次
SESで次の案件が決まらない理由
企業側に問題がある場合
企業側の営業力が低く取引先がすくない
SESエンジニアの案件は営業が獲得してくるため、営業の力が足りない、担当者が少ない、担当者のITに関する知識が乏しいと案件獲得が難しくなり、案件の数は減ってしまいます。
その結果、SESエンジニアの人数に対して案件が足りずに待機期間が発生することがあります。
企業自体の評判が良くない
企業の評判がよくないと、自ずと案件を獲得しづらくなります。特に一度決まった契約が解除されるようなSES企業は要注意です。
しかし、評判がよくない企業はエンジニアに対して悪評を隠すこともあるため、転職の際には十分にリサーチする必要があります。口コミやSNSの他、企業の内情にも詳しい転職エージェントの活用もおすすめです。
請け負う金額が相場より高い
相場価格よりも高い金額で案件を受けていると、他企業との案件獲得競争に負けやすく、エンジニアの仕事も減る一方です。金額設定が高くなるほど扱う案件数は減る傾向があります。
相場よりも高い金額を提示するためには、高い付加価値が必要です。未経験のエンジニアを多く採用しているにも関わらず金額設定が高い企業は、評判もよくない可能性があるでしょう。
派遣事業許可やPマークの資格がない
SES事業を展開するためには、派遣事業許可やPマークが社会的信用の証です。
派遣事業許可は、厚生労働省が出す派遣会社の運営に必要不可欠な資格であり、取得していない企業は社会的信用度が低いことが考えられます。
また、Pマーク(プライバシーマーク)は個人情報の取り扱いの基準を満たした事業者にのみ使用を認められる制度です。難易度が高い資格であるため、取得している企業はホワイト企業の可能性が高いでしょう。
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エンジニアに問題がある場合
SESエンジニア自体のスキルが低い
いくら企業の案件が多くても、その案件にマッチしたスキルがエンジニアになければ、案件に配属されることは難しくなります。
スキルがなく案件が決まらないと、業務携わる機会が少ないためにスキルを磨く機会に恵まれず、結果として低スキルのまま長期間待機することになってしまいます。
そうなるとスキルを磨くことも新しい知識を得られることもなく、いたずらにただ長期間待機時間を過ごすだけという悪循環に陥ってしまいかねません。
案件の面談の準備が足りていない
SESエンジニアは、あらかじめ常駐先のクライアントとSES面談を行います。この面談の際に準備不足ではよい印象を与えることができず、案件を獲得できません。
SES面談では人柄やコミュニケーション能力も見られているため、ロジカルに自分の経歴を話せるよう準備しておきましょう。未経験者の場合は特に、業務への意欲や対人スキルが大切です。
その他、よく聞かれる質問の例は以下の通りです。
- ・自己紹介
- ・前職について
- ・現在進行形で勉強していること
- ・なぜエンジニアを目指そうと思ったのか(未経験者)
- ・どんなキャリアを目指しているか
- ・顧客との折衝経験
- ・長期間のプロジェクト参加は可能か
- ・残業について
- ・通勤時間
- ・マネジメント経験について
これらの内容は回答を用意しておき、スムーズに応えられるようにしておきましょう。
案件を選んでいる
仕事に対して選り好みしすぎていると、転職の通過率と同様に案件を任される確率も下がります。
「自分がやりたい案件以外は断る」という姿勢が続けば、自ずと携わることができる案件も限られ、数も少なくなってしまうでしょう。
損得勘定にとらわれず、「自分がやりたいこと」とは違う案件であっても「経験を積むため」「スキルを磨くため」と長期的視点に立つことで改善できます。
年齢を重ねている
年齢が高くなるにつれて求められるスキルも高くなっていきます。つまり、年齢の高さと比例しないスキルレベルでは案件を任されにくくなります。「年齢>スキル・経験」の状態では、スキルシートの段階で落とされる可能性が高いです。
年齢とスキルの関係は以下の通りです。
- ・20代:経験は乏しくても、スキルや知識の吸収が早いため案件が決まりやすい
- ・30代:スキルや経験もある程度見込める場合、案件が決まりやすい
- ・50代:高いスキルと実績があればPM(プロジェクトマネージャー)として抜擢される可能性もある
年齢が上がるにつれて要求されるレベルも上がることを踏まえ、スキルアップやSES面談の対策を行いましょう。
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SESの案件が決まらない間の給料はどうなる?
社内で待機する場合の給与
一般的に社内待機の場合は、エンジニアはSES企業に出社して社内向けのツール開発や指導係など、会社の指示に従って業務にあたるため、給与は100%支給されます。
ただし、企業により社内待機とされる定義はそれぞれ異なる場合があるため確認が必要です。
自宅で待機する場合の給与
自宅待機の場合は、「勤務扱い」と「休業扱い」のどちらとみなされるかによって給与が変わります。
勤務扱いであれば100%支給ですが、休業扱いの場合は実際に支給される給与額60%以上の支給と労働基準法によって規定されています。
「最低で60%支給」であるため、企業によって支給される金額がいくらになるのか確認しておきましょう。
(参考:労働基準法『第二十六条』)
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SESの案件が決まらないときの対処法
SESでの業務に関する資格を取得する
SESとして働くために、絶対に必要な資格はありません。しかし資格を保持していることで企業はエンジニアのスキルレベルを把握しやすく、マッチした案件を提供しやすいです。
特に経験が浅いエンジニアほど、資格を保持していれば信頼の証明に繋がり、案件の担当を決める際の判断基準になるケースもあります。
SESの資格の中でも「基本情報技術者」「ITパスポート」といった、ITの知識が身につくものがおすすめです。
資格を取得することで以下のようなメリットがあります。
- ・業務の幅が広がる
- ・単純作業の案件からのステップアップ
- ・クライアントとの商談や面談が円滑に進めやすくなる
- ・技術習得のスピードが早くなる
スキルシートを更新してキャリアの棚卸しをする
スキルシートとはエンジニアの保持しているスキルや経験をアピールするための「技術経歴書」のことで、営業がクライアント企業にエンジニアを売り込む時にも使用するものです。
スキルシートは最新状態であることが望ましいため、常にアップデートしておくことをおすすめします。
- ・プロフィール
- ・保持している資格やスキル
- ・自己PR
- ・過去に携わった業務・プロジェクトなどの概要(期間や業務内容、使用したスキルなど)
上記はスキルシートに記述する内容の主なものです。
スキルシートを通してクライアント企業から興味を抱いてもらうことは実に多く、SES面談でもスキルシートを元にした質疑応答が行われるため、深堀りした質問であってもスムーズに返答できるよう、キャリアの棚卸しなどの準備をしておきましょう。
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案件面談準備をしておく
SES面談において特に重要なポイントは以下の2点です。
- 質問に対して意図を正確に把握し、的確に返答する
- 案件に関して高い意欲があることを示す
クライアント企業からの質問には、冗長にならないよう簡潔かつ的確に返答しましょう。
そのために、あらかじめ伝えたいアピールポイントをまとめておきます。
逆質問の機会があれば、アピールの機会と捉え「〇〇資格を保有しているのですが、業務に役立つでしょうか」「現状の私のスキルで不足している点を教えてください」など、積極的に活用しましょう。
転職を検討する
スキルシートの更新や自己研鑽など、自分で行える改善策を試したにも関わらず案件が決まらない場合は、企業に問題があるのかもしれません。
もしも企業側の問題で案件が決まらないのであれば、転職を検討してもよいでしょう。
たとえ同じスキルやキャリアをもつエンジニアであっても、所属するSES企業によって携わることができる案件数に大きな差が生じてしまうケースもあります。
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SESの案件に関するよくある質問・相談
Q:スキルが足りず経歴を偽るよう言われたが、どうしたらいいですか?
案件が決まりやすくなるようスキルシートへ虚偽の記載を指示する企業がありますが、経歴詐称は損害賠償されかねない行為です。
企業間の信頼関係も損ないかねないため本来SES企業にとっても大きなリスクであり、エンジニアとしてのキャリアに傷がつく可能性もあります。
経歴を偽ることを勧めるような企業はブラック企業の可能性が高いため、転職をおすすめします。
Q:SESの案件が決まらない間の給料はどうなりますか?
案件が決まらない間、SESエンジニアは待機期間となり、給与は社内待機と自宅待機とで異なります。
社内待機は勤務状態として扱われるため給与も100%支払われますが、自宅待機は休業扱いとなる場合があり、本来支給される給与の60%以上の支給が労働基準法による規定です。
そのため社内待機であれば100%、自宅待機であれば60%以上支給という定めですが、自宅待機の場合の規定は企業によって異なります。
Q:案件が長い期間きまらないとクビになりますか?
待機期間が長いからといって、むやみに企業がエンジニアを解雇することはできません。
これは厚生労働省による労働契約法で定められています。
(解雇)
第十六条 解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。
(引用元:労働契約法│第16条)
また、待機期間が多いだけでなく、単価の低い案件が続くような場合も企業側の営業力の低さや評判に問題がある可能性が考えられるため、転職を検討してみてもよいでしょう。
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SESの働き方で悩んだらIT業界特化の転職のプロに相談!
SESの案件内容には格差が生じてしまうことがあり、「案件ガチャ」とも呼ばれています。
SESエンジニアとして着実にスキルを積み、キャリアアップを実現するためには、案件を獲得する力がある企業で働くことも大切です。
市場の需要に合わせたスキルアップを行うために、SES案件獲得に有利な経験や資格取得や自己研鑽に励み、それでも案件が決まらない状態が続く場合は転職を検討することをおすすめします。
SESエンジニアの転職には、IT特化型転職エージェントの活用が近道です。
業界の動向や企業の内部事情に精通したコンサルタントを有効利用することで、より高い確立で環境や待遇のよいホワイト企業に転職できる可能性が高まります。
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SESエンジニアとして案件獲得の悩みやスキル不足の不安から、安定した仕事探しを検討中の方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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