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コアコンピタンス経営とは??その意味とメリット・デメリットについて分かりやすく解説!

経営手法には様々なものがあります。その中でも「コアコンピタンス経営」というのは、この先企業が生き残っていくために有効となりうるものです。とはいえ、適切な知識を持っていなければ上手く活用することができません。コアコンピタンス経営のメリット・デメリットをしっかり把握して、実際の企業経営に取り入れてみましょう!

 

コアコンピタンス経営って何?

 

 

他社にはない「コア」な技術力を武器に経営する戦略

 

この概念は1990年、ゲイリー・ハメル氏とC.K.プラハラード氏が『ハーバード・ビジネスレビュー』に寄稿した記事の中で提唱されたものです。「コアコンピタンス(core competence)」という言葉は「コア(中核)となる能力」を意味しています。つまりコアコンピタンス経営とは「自社の核となる技術や能力を生かした経営」と表すことができるでしょう。しかし肝心の中核が他社と似ているものであったり、既存のものであったりしては経営基盤としては非常に不安定なものとなってしまいます。ここで「コアコンピタンス」にふさわしいモノかどうかを判断する際の評価基準になっているものが以下の5点です。

 

コアコンピタンスと呼ばれる要素の必要条件

 

 

模倣可能性

せっかくの自社の能力を他社が容易に真似できてしまっては意味がありません。そのため、「模倣自体の難易度」「仮に模倣された場合、自社と同じだけのクオリティまでに至る可能性」を検討する必要があります。こちらの可能性は低ければ低いほど、独自性が強く強みになりやすいです。

 

移動可能性

ここで触れる「移動」とは、他の分野に応用することを示しています。例えば他社にない技術を開発したとして、それがどの程度まで応用可能かを事前に想定することで利益を大幅に増やす機会に恵まれるでしょう。逆に言えば、開発した技術や能力がほんの一部にしか応用できないとなれば、市場内での利用頻度や他社と共同開発などはあまり見込めません。結果として自社の業務の幅に限りが出てきてしまいます。

 

代替可能性

模倣可能性にも通じるものがありますが、「自社の強み」=「他社の強み」であると市場のシェアを独占することは非常に難しいものとなります。他に替えが利かない、特定の企業にしかない能力となれば、その技術を利用して何か事業を行いたい企業は取引や商談をそこに持ちかけるしか選択肢がなくなるのは必然。自社だけでは行うのが難しい業務も、自社独自の技術があれば他社と共同で進めることができるのです。

 

希少性

コアコンピタンスを経営基盤の1つに据える上で重要なことは「常に希少でなければならない」という点です。どれだけ優れたものであっても、競合相手が多い市場ではあっという間にシェアが入れ替わります。中にはその変化についていけず淘汰される企業もあるでしょう。能力のレッドオーシャンで戦うよりも、ブルーオーシャンを開拓し、能力に磨きをかけていく方が長期的視点ではメリットが大きくなることが予想されます。

 

耐久性

最後に「耐久性」です。あらゆる事業において共通ではありますが、特にITに関わる仕事では10年先、20年先がどうなっているかが予測できませんよね。現在最先端で独自色の強いサービスやシステムを売りにしていても、それが使い物にならなくなる可能性も。時代の変化や人々の需要の変化、そして生活の変化にも耐えうるだけの応用可能な技術でなければ、コアコンピタンス経営で生き残ることは難しいと言えます。

これら5つの視点を全て完璧に満たしている必要はありません。しかしどれかが欠けていては経営に支障が出るというのも事実です。コアコンピタンス経営で企業の利益を最大化するにはこれらの基準を最低限満たしているか、どの部分が強くてどの部分では弱いのかを分析しなければならないでしょう。

 

コアコンピタンスとケイパビリティの違い

 

 

ケイパビリティの特徴

 

コアコンピタンスと似たような考え方で「ケイパビリティ」というものが存在します。コアコンピタンスとの大きな違いは「能力の独自性」を中心として経営を考えるのではなく、「事業プロセスの独自性」に重きをおいていることです。

イメージとすればコアコンピタンスが点であるのに対し、ケイパビリティはベクトル的な視点で経営を捉えています。つまり企業が持っている能力そのもののみならず、その企業がどのように事業を遂行していくのかに特徴を求めている考え方が「ケイパビリティ」です。

 

コアコンピタンスの特徴

 

 

あくまでコアコンピタンスは「持っている能力の独自性」を重視する考え方です。ケイパビリティの場合は企業内で完結するものも少なからずあり、必ずしも他社との連携を必要とはしません。コアコンピタンスも自社内のみで活用することは可能ではありますが、技術の有効活用によって大きな恩恵が受けられます。他社との関わり合いで真価を発揮することも多々あるのがこの考え方です。

 

決定的な違いは応用力の差と他社に対する影響

 

ケイパビリティは自社の中だけでも行えるため、他社と提携するときに生じるリスクが少ないというメリットもあります。しかし自社のみで経営が上手くいかなくなった際に応用が利かず、他社との提携も難しいとも言えるので若干不安が残る経営方法であることが否定できません。

コアコンピタンスの何よりの強みは分野の垣根を飛び越えて、技術提供ができること。高い応用力を持つがゆえに他社に影響を与えやすく、同時に他社からの影響も受けやすいというのがケイパビリティと異なる点なのです。

 

コアコンピタンス経営のメリット

 

 

①市場の変化に対応しやすい

 

特定の「モノ」を扱っているわけではないので、市場の需要に左右されにくく安定的な経営が可能です。ニーズに応じて技術の使い方やシステムの適用の仕方を柔軟に変化させ、急に変化が生じても業績が途端に落ちる可能性は他の経営手法と比べると低いと考えられます。

 

②他社と連携して新たなサービスや製品を創出しやすい

 

技術というのは特定の分野に属するものではありません。最初は工業の分野で生み出されたとしても、その後医療や福祉の分野で活用される可能性は大いにありえます。この特性を利用して、様々な分野の企業に技術提供、新しいものを生み出す土壌を作り上げることもできるのです。

 

③モノではなく技術を核としているので突然消える可能性が少ない

 

モノは壊れたり、需要がなくなったりと突然消えるリスクと隣り合わせですが、技術は知識や能力なので企業内ではもちろん、個々人に目に見えない形で付随しています。技術が人々や企業に共有されている限りは、一晩でなくなってしまうリスクは低いでしょう。

 

 

コアコンピタンス経営のデメリット

 

 

①技術者離れによって影響を受けやすい

 

技術はそのものだけでは何の役にも立ちません。それを扱える技術者がいて初めて意味を成すものです。企業経営の先行きが不安定になったり、技術者たちが企業に対して不信感や不満を募らせたりすると技術者離れが深刻化する場合も…技術者たちがより納得のいく働き方を求めて退職し、違う企業に転職をした場合は大きな痛手となります。

 

②様々な場面で応用できる技術の確立が難しい

 

今から新規の事業を立ち上げるとなったときに直面しやすい問題が「どのようにしてコアコンピタンスと呼べる技術を確立するか」という点です。既存の事業がある場合は既存技術の特化、発想の転換により唯一の技術を生み出すことも大いにありえます。ですが初めからとなると、そもそもどのような技術が必要とされているのかすら手探りです。加えて応用が可能かどうかの検証を行わなければならないので、一朝一夕でコアとなる技術は生み出せはしないでしょう。

 

今でも有用な経営資源なのか

 

 

ここまで述べてきたように、コアコンピタンス経営というのは「自社の強みとなる能力を元に、広く事業を展開して発展させることが可能」な手法です。しかし現在ではコアにできるほどの独自性を保つのはなかなか難しい環境でもあります。新規にコアコンピタンスを見出そうとしても市場は飽和状態ですし、既存のものでも経済が好調でなければコアを維持するのも困難なのです。

完全に無意味ではありませんが、リスクヘッジのためにも他の経営手法や経営戦略と併用するのが望ましいと考えます。

 

まとめ

 

 

様々な経営手法が各種ビジネス書やコラムで紹介されている現在。何が正しいのか、どれを選ぶべきか迷ってしまうこともありますよね。どれか1つが正しいということはありませんし、完璧な戦略は存在しません。今回ご紹介したコアコンピタンス経営もメリットとデメリットの両方がありますが、だからといって「利用価値がない」「過去の産物」というわけでもないのです。自分が目指す経営方法にはどの手法や考え方を利用すれば効果的なのかを見極め、それぞれのメリットを十分に活かしましょう。

南ねむ

Geekly Media
ライター

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