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CSRって何?基礎知識から、メリット、具体的な事例まで分かりやすく解説します!

CSRというものをご存知ですか?もしかしたら授業で聞いたことがあるという人もいるかもしれませんね。ですが、その内容についてはわからない点も多いかと思います。今回はCSRについての基礎知識、CSRのメリット、実際に企業が行っているCSR事例などをご紹介します!

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CSRとは社会に対する企業が果たすべき責任

 

 

CSRという言葉の意味

 

「CSR」という言葉を耳にしたことがあるという人は案外多いのではないでしょうか。中学校や高校で触れる場合もある、私達にとって比較的身近な単語です。

CSRは「Corporate Social Responsibility」の頭文字を取ったもので、これを直訳すると「企業が社会に対して持つべき責任」。日本では一般的に「企業の社会的責任」という訳語がよく使われています。

つまり、社会に属する企業には何かしらの責任を果たす義務があるということですね。

 

「社会的責任」とは

 

では社会的責任とは何か、と尋ねられた場合、はっきりとした答えを出せる人はそこまでいないでしょう。一概に社会的責任といっても、何に責任を取るべきなのかが判然としません。そのため、曖昧な言葉になってしまっている部分もあります。

広義で言えば、企業は利益を出したり、社会問題の解決を目的としていたりと業務を行うこと自体が社会的責任を果たしているとも考えられますよね。

ですが、あえてそれとは別に「社会的責任」という概念が生み出されているのには、理由があるのです。

 

なぜCSRが必要なのか

 

 

どんな企業も社会に影響を与えている

 

社会は様々な人々やグループが集まって構築している抽象的な「集合体」です。そこに存在するグループの中にはもちろん企業も含まれています。

社会に所属している以上、社会に何かしらの影響を与える。影響の良し悪しに関係なく、そのことは事実に他なりません。何かを製造するには材料を調達し、完成したものを顧客に販売する。このように人と人とが繋がって業務が成立します。

もし材料の調達が困難になり、今まで販売していた数が製造できなくなったとしたら当然顧客側にも影響が生じるでしょう。その逆も同様で、材料が多く仕入れられたらより多くの顧客に買ってもらえる可能性もあります。

誰かやどこかと繋がることで成立する「社会」では、1つの些細な影響も大きなものとなってしまうのです。

 

現在関わる人々や将来関わっていく人々のために行う活動

 

 

企業が活動する上で誰とも関わらず、誰にも影響を与えず、というのはほぼ不可能と言い切ってもいいでしょう。個人単位であれば影響も小さい傾向がありますが、企業となるとまた事情が違ってきます。

大きな影響力を持つために、社会や人々に様々な利益や不利益をもたらしてしまう。しかもその業務が未来を左右する可能性も否定できません。

CSRとはただ単純に社会の役に立つことを指すのではなく、「現在から未来まで見据えて、長期的視点でも社会のためになる活動」を表します。

 

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CSR=「企業の社会的責任」という解釈の盲点

 

「社会的責任」の捉え方に差が生じてしまう

 

 

CSRをそのまま「企業の社会的責任」と解釈してしまうと、いくつかの問題点が出てきます。

『CSRとは社会に対する企業が果たすべき責任』の部分でも触れましたが、文字通りに解釈してしまうことで、企業が元々行っている営利目的の活動でも「CSR活動」という捉え方が可能になってしまいます。企業側が「経済を回すことで社会的責任を果たしている」「人々の役に立つサービスの提供がCSRの活動だ」と言えてしまうのです。

本来の企業活動=CSR活動とすることで、通常業務で想定されうる影響が全てCSRに包括されてしまい、プラスの部分だけ「CSR活動」とアピールし、企業にとって不都合な部分を隠すということもできてしまいます。不利益や悪影響の不透明化の温床にもなりかねません

 

目に見えない活動がCSRと認識されない可能性も

 

社会的責任を果たしているかどうかというのは極めて主観的に判断を下されます。わかりやすい形であればあるほど、CSRに積極的な企業であると認識されがちです。

目に見えやすいほど評価がされるということは、目に見えにくい活動は評価がされにくいことの裏返しでもあります。

ゴミ拾いのボランティアやその企業の名義で行われた「モノ」の寄贈はCSRだと多くの人に認識されるでしょう。ですが、大々的にアピールをせずに寄付した場合はどうでしょうか。誰に気づかれることもなく、ともすれば企業や寄付を受けたところのサイトの情報ページにアクセスしなければ人々が知ることもない可能性すらあります。

CSR活動は必ずしも大衆の目に見える、わかりやすい形で行われているとは限りません。「社会的にわかりやすく責任を果たしている」活動のみをCSRとするのは正しい認識とは言えないのです。

 

CSR活動の具体的事例

 

 

①オムロン

 

体温計など精密機械の製造メーカーであるオムロンでは、本来の業務で培った経験を生かしたCSR事業が行われています。

オムロンの中核技術であるセンシング&コントロール技術で、人が機械に合わせるのではなく、機械が人に合わせていくこと、つまり「人と機械のベストマッチング」の実現を目指しています。

omron Japan公式サイトCSRの取り組みとは?』より抜粋

オムロンのように具体的方針が掲げられていると、消費者や他の企業にも「どのような形でCSR活動を行っているのか」ということを明確に示すことができます。

加えてオムロンの技術という信頼性の高い要素を活用して目標達成を目指しているというのは、社会により早くリターンされることも期待できるでしょう。

オムロンのCSRについての説明で特に印象的なのはキャッチコピーです。「人と機械のベストマッチング」の一言は覚えやすく、内容も明快ですよね。

 

②セブンイレブン

 

 

「近くて便利」で有名なセブン-イレブンではCSRでもそのポリシーを貫いています。

 

お客さまの生活を取り巻く社会課題の解決に向け、常に変化に対応し、生活インフラとして頼りにされる「近くて便利」な存在として、その役割を果たしていきます。

株式会社セブン-イレブン・ジャパン公式サイト『CSRの方針と考え方』より抜粋

 

図を用いることで自社がどのようにしてCSR活動に取り組んでいるのかを視覚的に伝えているのが特徴です。普段聞き慣れている「近くて便利」というフレーズを用いているのもユーザーに安心感と親近感を覚えさせる効果が期待できます。

コンビニという営業形態からその地域に根ざした活動を考え、実行できるのは何よりの強みです。

 

CSRのメリットは企業が社会とWin-Winの関係を築けること

 

 

CSR活動のメリット
  • 企業価値が上がる
  • 企業の技術が社会利益にも繋がる
  • 社員の自社に対する満足度が高まる

 

業務を行うことだけが社会貢献ではない

 

事例で示したように、本来の業務を行うだけではCSRとは呼べません。得意分野を活かし、それを様々な問題解決のために応用して初めて「CSR」と呼べる活動となります。

軸となる業務が大切なのは言うまでもありませんが、社会が抱える問題に業務の経験を使ってどうアプローチしていくかというのがそれぞれの企業の「CSR活動」における個性となります。

少子高齢化や過疎化、雇用問題など社会を取り巻いている問題は多種多様で一朝一夕で解決することは難しいですが、多くの企業の力を合わせればよりよい環境に変化させることは十分可能でしょう。

 

普段の業務でできない部分をカバーするのもCSR

 

 

本来の業務を行っている中ではなかなか手が届かない問題も存在します。それを「CSR活動」の一環として解決策を講じることも可能です。

社員一人一人の力だけではどうにもならないことも、企業単位で行えばどうにかすることができる場合もあります。社会のためであり、誰か個人のためにもなるのがCSR活動であると同時に、個人単位でできないことを企業単位でカバーするのもCSRなのです。

 

CSRに積極的に取り組む企業は信頼される

 

 

  • CSR活動は企業と社会互いにメリットがある
  • 消費者に対する企業イメージが良くなる
  • 取引先や投資家の評価が上がる
  • CSRによって企業イメージがアップすれば優秀な人材を集めやすくなる

まとめ

 

CSRは私達が何気なく過ごしている日常の中の問題を解決してくれる手段です。気づいていないだけで、すぐ近くでCSR活動は行われています。

私達の暮らしをよりよくしてくれる企業は何より信頼されます。仮にその企業に何か起こった際、支えようとする人や企業はたくさんあるでしょう。

社会は相互扶助で成り立っています。CSRは人と人、企業と企業、あらゆる存在を結びつける「絆」のようなものなのです。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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