【2020年振り返り】IT業界の出来事まとめ。大きなニュースや脚光を浴びたIT企業について振り返ります!
2020年は新型コロナウイルスの影響で、これまでの働き方と生活スタイルが世界的に大きく変化した年となりました。その中で国内のIT業界では、どんな出来事が起きていたのでしょうか。今回は2020年に起きたIT業界の出来事から、大きく脚光を浴びたIT企業などを振り返り、まとめてみました。
目次
2020年IT業界で起きた注目すべき出来事!
5Gが3月からスタート
年が明けてまだ間もない3月に、5Gの商用サービスがスタートしました。
5Gは「高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」という3つの特徴で、テクノロジーの発展や私たちの生活に欠かせないインフラとして期待されています。
現状5Gは限られたエリアでしか利用することができません。
しかし、今後は確実に利用できるエリアは広がり「IoT」「自動運転」「xR」など、5Gを利用した各ITサービスの激しい市場競争が予想されます。
働き方の変化!リモートワークが主流に
新型コロナウイルスの影響で、テレワークやリモートワークを積極的に取り入れる企業がIT業界のみならず、社会に全体的に増加しました。
働き方が変わったことにより、「Chatwork」や「Zoom」といったITツールの利用頻度が高まったことも印象的です。
もともと生産性を高めるITツールを頻繁に利用しているIT企業は、今回の騒動を機にリモートワークを積極的に取り入れる企業が増えていくのではないでしょうか。
また、エンジニアが転職先企業を選ぶ際に、「リモートワークを取り入れているか」ということが選択の判断材料となりそうです。
企業のDX化が加速
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、ITを利用してビジネスモデルの変革を進めるという意味です。
この取り組みは、経済産業省もガイドラインを出しており、ビジネスモデルにITを取り入れ、国内外の企業競争で優位に立つことを目的とされています。
コロナ禍で企業のDX化が加速した背景には、リモートワークを余儀なくされ、業務のデジタル化を意識された機会となったことが考えられます。
業務フローを可視化し、PRA(単純な事務作業などを自動化するソフトウェア)を利用した事務作業を自動化にすることで、生産性を高め人手不足の解消に繋げることも可能です。
急速にテクノロジーが進化しつつある世界に遅れを取らないためにも、国内企業のDX化は避けられないものとなっています。
脚光を浴びたIT企業を紹介
今年は新型コロナウィルスの蔓延によりIT業界でも、多くの企業が不況に追い込まれる年となりました。
しかし、中には業績が大きく伸びた企業や注目を集めた企業もあります。
今回は数ある企業の中から、3つの企業を抜粋しサービスや業績が拡大した背景などをみていきます。
BASE株式会社
サービス名:BASE(ベイス)
サービス詳細:ECサイト
この企業は、ネットショップを誰でも無料でオープンできる「BASE」というサービスを運営しています。
サイトのデザインテーマから、決済、発送、商品管理を全てBASEのサービス内で完結することができるので初心者でも簡単に、オリジナルのネットショップを作り所有することが可能です。
事業が拡大したきっかけとして、コロナ禍で廃業となってしまったアパレルや飲食店などの参入が大きく関わっています。
無料でネットショップを開設することができ、決済まで無料で行うことができるBASEは今後も参入する店舗や個人が増えていき、ニーズが高まるサービスとなりそうです。
Chatwork株式会社
サービス名:Chatwork
サービス詳細:ビジネスチャット
ビシネスチャットツールChatworkは、業務効率向上やリモートワークに欠かせなくなりました。
Chatworkは、チャットを始めとした「タスク管理」「ファイル管理」「ビデオ通話」など、人と人が離れて業務を行う上では必須となる複数の機能を利用することができます。
コロナ禍で、リモートワークで働く人が増えた結果、登録ID数も格段に増えたとされています。
今回の利用をきっかけとし、アフターコロナの働き方でも積極的にChatworkを利用し続ける企業は多いのではないでしょうか。
株式会社ココナラ
サービス名:ココナラ
サービス詳細:スキル売買ECサイト
ココナラは個人のスキルを、オンライン上で売り買いすることができるサービスです。
コロナ禍の外出自粛時に、スキルを出品するユーザーが増えたことがきっかけで会員数も一気に増加傾向になったそうです。
現在は国も副業を推奨しているので、個人が気軽にスキルを売ることができるココナラは副業の代表格として顕在するサービスとなるかもしれません。
不況でも業績を伸ばせたIT企業の特徴
新型コロナウイルスは、IT業界の経営にも大きく影響を与えています。
しかし、この不況の中でも業績を伸ばしたIT企業には、運営するサービスに特徴がありました。
それは、オンライン上で完結するビジネスモデルであるということです。
リモートワークや自宅で過ごす時間が多かったこの年は、ゲーム、ECサイト、チャットツール、クラウドサービスなどオンライン上で完結するサービスが、最も需要が増えました。
また、5G商用サービスが始まったことでネットワークを利用したビジネスのニーズは、今後さらに高まることが予想されます。
この激動の時代を企業が生き残る為には、IT企業というだけでは決して安心できないことがコロナ禍ではっきりとしました。
世の中のニーズだけで判断するのではなく、ニーズに対してどこでサービス展開をしているのかを見極める必要がありそうです。
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2021年以降に注目したいITサービス
IoT
IoT(Internet of Things)とは、モノのインターネット化といわれ、その名の通りモノがインターネットに接続させれることを意味します。
5Gの特徴である「超低遅延」「多数同時接続」がそれを可能にします。車から家電まで私たちが生活で使っている、「スマホ以外のモノ」もインターネットに繋ぐことが可能となります。
xR
xRは「VR」「AR」「AV」「MR」「SR」の総称です。
大容量のデータを要するxRは、5Gの「高速大容量」の通信速度が欠かせません。
また、「超低遅延」で実現される、リアルタイムなスポーツ観戦やLIVEは、VRのビジネス幅をより大きく広げるきっかけとなることでしょう。
xRはゲームからビジネスまで利用用途が無限とあります。
これからは、xRを開発するエンジニアの人材価値がより高くなっていくことが予想されます。
eコマース
ECサイトのような、オンライン上で決済を可能とするeコマースは、コロナ禍で必要不可欠なビジネスモデルとなりました。
BASEのような、安易にオリジナルのネットショップを所有することができるように、eコマースは企業や個人事業主からのニーズが今後更に高まることが予想されます。
まとめ
・2020年3月に5Gの商用サービスがスタート
・働き方が変わり、企業のDX化が加速
・オンラインで完結するサービスのニーズが高くなった
・2021年以降は、eコマースや5Gを利用したサービスに注目
2020年は働き方や生活が変わったことにより、ITへのニーズと注目がより高まりました。
その一方で、IT業界の人材不足は未だに解消されず、深刻な問題となりつつあります。エンジニアは売り手市場となっているので、技術力次第では人材価値が高まり転職が有利に働くケースも珍しくないでしょう。
今後はIT業界に務めていなくても、働く上で必要最低限のIT知識やスキルが誰にでも必要となり得る時代に突入します。
その時に備え、日頃からITのニュースに敏感になり、必要に応じてスキル習得や知識を蓄えておく必要があるかもしれません。
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