テレワークに向いている人の特徴を紹介!新しい働き方をする上で求められる能力とは
新型コロナウィルス感染拡大防止策でテレワークに移行した企業の求人案件が増える一方で、「ダラダラ一日中仕事をしてしまう」「慣れない」という悩みを抱える人もいるようです。
応募したい企業がテレワークだけど、向いているか不安という人のために、テレワークに向いている人、向いていない人をご紹介します。
目次
テレワークの求人案件は増加している
現在、転職エージェントに依頼する企業の中でテレワークの案件は増加しています。また、それらの企業は今後もテレワークを継続する意向がある企業が多く見られます。
その理由は新型コロナ感染拡大防止の目的だけではなく、「コストカット」にあります。つまり、オフィスの賃貸料や従業員の交通費の費用削減のためです。
テレワーク実施率は30%台で推移
内閣府の調査によると、コロナ前の2019年12月の時点で10.3%だったテレワーク実施率は、2020年5月の緊急事態宣言後に27.7%に急上昇しました。
2021年4月5月に再度緊急事態宣言が出た際に再び30.8%へと上昇し、その後32~33%台を推移しています。(参考:内閣府調査)
一時のような急上昇はないものの、今後しばらくは30%台を維持する事が考えられるため、転職を考える際にテレワークの可否を考慮する人は引き続き増えているのです。
転職するにあたり、短期的なものであればまだしも、長期的にテレワークとなれば、本当に自分がそのスタイルで仕事を続けられるのか考えざるを得ません。
そこで、テレワークに向いている人の特徴をご紹介します。自分が当てはまるかチェックしてみましょう。
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テレワークに向いている人の特徴
テレワークに向いている人の特徴は、計画的で主体的、かつ自宅の仕事環境が整っている人です。
自分を管理する能力があり、業務を遂行するために自発的に行動を起こせるタイプが向いていると言えるでしょう。
反対に、指示待ちタイプや言語化が得意ではない人、誘惑に負けやすい人は向いていません。
具体的にはどういうことかひとつずつ解説していきます。
自宅で仕事する環境が整っている人
テレワークするときに最も重要で最初に必要となるのは、仕事環境の整備です。場合によっては、設備投資も必要です。
最低限、Wi-Fi環境、パソコン、作業ができるデスク、長時間の仕事ができる椅子、場合によってはプリンターやスキャナーが必要な場合があります。
パソコン一台でできる仕事もありますが、印鑑文化である日本では、ペーパーレス化の時代になっても申込書などの書類には必ず押印が必要です。
職種や取引先の都合によっては必ず書類を印刷して提出しないといけないことが多々あります。頻度が少なければコンビニエンスストアでも対応はできますが、頻度が高い場合はプリンターやスキャナーが必要です。
パソコンは、カメラとマイク内蔵であることは必須です。Zoom、Skype、Google Meetなどでオンライン会議することがあるからです。
そこで問題なのが、「騒音」「雑音」です。これがあると、仕事に集中できるとかできない以前に、オンライン会議がスムーズにできません。交通量が多い場所のマンション住まいだと、この騒音が仕事の妨げとなる可能性があります。
孤独に強い人
テレワークは孤独です。チャットワークやメールやオンライン会議で人とのコミュニケーションがあるとは言え、ランチを一緒に食べる人も、隣の人とおしゃべりすることもありません。この孤独に弱い人は向かないと言えます。
逆に、向いている人は合理的な考え方を持っている人で余計な時間を割かなくて良いから効率性UPだと考えられる人です。
もし、この孤独感だけは耐えられないというのであれば、コワーキングスペースを利用するのもひとつの方法です。新しい知り合いや友人が増えて情報交換できる場所になることもあります。
能動的に動ける人
テレワークは指示待ちでは非効率になってしまいがちです。質問力があり、自発的に動ける人であることが大切です。
特に、フレックス制の場合は、働く時間が人によって違うので、思うタイミングでコミュニケーションが取れなかったり、自分が計画していた通り進まないこともあります。
なので、積極的にこちらから何らかの方法でアクションを起こさなければなりません。
自己管理ができる人
テレワークに移行した人が、まず悩むのが自己管理です。働く時間がまちまちになってしまったり、他のことに目がいってしまって、結局一日中ダラダラとしてしまったり、逆に一日中仕事をしてしまったりしがちです。
自分で働く時間を決めたら、働く環境の周辺にスマホ、ゲーム、漫画、テレビ、趣味のものを置かないことです。ちょっとだけと思って見たSNSやネットであっという間に時間を取られることもあります。
また、休憩時間を設けてオンオフをしっかりつけることがテレワークのコツです。ちょっと気晴らしにランチは友達と行くのも悪くはありません。しかし、自分で決めた時間を超えてしまうこともあるので、必ず計画したらその通りに進めてみることから始めましょう。
月のスケジュール、週間でやるべき仕事、一日の仕事時間、これらの自分で決めたことを遂行できる人はテレワークに向いています。
文章化するコミュニケーション能力がある人
テレワークではコミュニケーションの方法がチャットワークやメールが中心になります。なので、伝えたいことを言語化するのが苦手な人はテレワークに向いていません。
メラビアンの法則によると、対面の場合、実は人間は9割は言語以外の表情や声色、雰囲気など非言語の要素でその人の気持ちや伝えたいことを感じ取っているというのです。
対面でない場合、言語以外の方法で意図や気持ちを伝えることができません。それによって、言葉だけの表現だとミスコミュニケーションが生まれやすくなってしまいます。
困っていることや疑問があることは誤解が生まれないよう、言語で伝える説明力と業務の進め方や認識に対してすり合わせが必要です。
話し手も聞き手も誤解を生まない伝え方を、文章で表現できるスキルがある人はテレワークに向いています。
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テレワークが向いている職種と業務
事務職
営業事務、経理などの事務職は、基本的には一人で作業する仕事なのでテレワークに向いています。
ExcelやWordなどでデータ入力、資料作成などであれば、どこにいても仕事ができます。
ただし、データを扱うためのセキュリティの整備が必要です。あとは、コミュニケーションはチャットツールやオンライン会議ツールで補えるので問題ないでしょう。
事務職のテレワークの問題点は、営業成績など数字で目に見えて成果や努力がわかるものではないので、業務量の管理が難しく企業側も評価しづらいという問題点があります。
許容量オーバーの仕事を受けて困っていないか上司とコミュニケーションを取る必要があります。このとき文章で伝える論理的な説明力が必要とされます。
エンジニア・プログラマー
システムエンジニアやプログラマーは基本的に一日中パソコンを使って仕事をするのでテレワークに向いています。基本は、プロジェクトを完了させることが成果であるため評価もしやすく、在宅ワークに向いています。
特にテレワークを導入しているのは、アプリ開発、Web開発、ゲーム開発などです。
Webデザイナー
Webデザイナーもテレワークに向いている職種のひとつです。なぜなら、顧客の要望を聞いたりしないといけない仕事ですが、パソコンで作業することがほとんどだからです。
Webデザインの場合は印刷することもないので、パソコンに専用ソフトが入っていれば仕事ができますし、成果物の形がはっきりしているので上司も評価しやすく、テレワークが導入されている職集です。
Webライター
Webライターもテレワークが向いている職種のひとつです。Webサイトの記事や企業のサイトのコンテンツを執筆する仕事なので、基本は紙に印刷することはありませんし、クライアントとのやりとりはチャットツールやオンライン会議です。
パソコン一台あればカフェでもどこでも仕事ができて、成果も納期のスケジュール、閲覧数、コンバージョンなどで人事評価がしやすい職種なのでテレワーク向きなのです。
Webマーケター
Webマーケターの仕事は、WebのコンテンツやECサイトなどに対して、どれくらいの流入があり、ユーザー数が増えたのか分析して改善施策を実行する仕事です。
基本はパソコン一台でできる仕事で、データや数字を軸にした仕事なので成果が明確なので、これも人事評価がしやすい仕事のひとつです。
また、市場調査やユーザーのニーズを把握することが重要であるため、オフィスにこもらず、いろいろな場所に行って情報収集する必要性があります。むしろテレワークが向いている仕事と言えます。
営業・インサイドセールス
営業は従来はクライアントと対面での打ち合わせが当たり前でしたが、今はオンラインで打ち合わせできます。そもそも、テレワークが導入される前から毎日クライアントと会うのが仕事のため、オフィスにこもることはありません。
さらに、今は従来の営業に加えてインサイドセールスという、基本的に外に出ることが一切ない営業手法を取り入れる企業が増加しています。
インサイドセールスがアウトサイドセールス(従来の営業)に橋渡しをする流れの仕事もあれば、インサイドセールスでクロージングまで完結させる仕事もあります。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、基本的に対面ではないため、環境さえ整っていればテレワークで働けます。
評価は基本的に自分から発信する仕事ではなく受けの仕事なので、こなした数や内容が記録されるので管理もしやすい仕事です。
自己管理能力とITリテラシーの能力は必須
リモートワークで必須とされるのは、前述の通り自己管理能力とITリテラシーのスキルです。実際に企業によっては通常勤務とテレワークで企業が求める条件や選考内容には違いがあることが見受けられます。
あくまでも企業によるので全てが全てではありませんが、WordやExcelの他にGoogle Workspaceなどのクラウドサービスの使い方がわかるなど、最低限のITリテラシーがある方がテレワークの仕事への転職には有利です。
テレワークで働く方法
テレワークが可能な職種に就いたとしても、会社で認められていない場合は出社して勤務する事になります。
現在勤務している会社でテレワーク不可の場合は、次の3つの方法があります。
テレワーク求人を探す
冒頭でお伝えした通り、テレワーク求人は増加傾向にあります。
現在の職種でテレワーク求人を探し、経験者として応募するのが1つめの方法です。
企業によっては社内異動という方法もあるかもしれません。
テレワーク可能な企業へ転職する
フルリモートを推奨している企業もあります。
もしくは状況に応じてテレワークを認めているケースも増えていますので、テレワークと出社で半々といった働き方も選べる場合があります。
業務委託でテレワークの仕事を選ぶ
フリーランスでもテレワークは実現可能です。
先述の職種であればテレワークメインの仕事も少なくありません。
会社に所属する事にこだわらないのであれば、このような働き方の選択も可能です。
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未経験でもできるテレワークはある?
ITの職種は、テレワークで働きやすい業界だと言えます。
一方でまったくの未経験だと難しいのも実情です。
仕事の概要や目的、進め方、使用ツールなどの理解がどうしても不十分になってしまいスキル不足になりがちなため、会社が求めるパフォーマンスが発揮できない可能性が高いからです。
先ほどご紹介した職種のなかではWebライターとエンジニアが未経験でもスキルによってテレワークで働きやすいと言えます。
特にテレワーク案件の求人数も多く挑戦しやすいのがWebライターと言えるでしょう。
また、もし少しでも経験・スキルがある場合はWebデザイナー、Webマーケターも視野に入れる事ができます。
テレワークの仕事をするときの注意点
コミュニケーションツールとしてオンライン会議ができるというお話をしましたが、インサイドセールスなど、頻繁にオンライン打ち合わせが必要な仕事は注意が必要です。
なぜなら、仕事を始めたときはどんなに仕事環境が整っていても思わぬことは起こります。
例えば、マンションの上下階の部屋が大々的なリフォーム工事が始まって、長期間に渡り朝から騒音が鳴り響いてオンライン打ち合わせの妨げになってしまうなんてことがあります。しかも、工事はその期間が2~3カ月に渡ることも。
そんな時はテレホンアポイントやインサイドセールスなどはできなくなってしまうので、会社に相談してワーキングスペースを借りるなどの対策が必要です。そのようなときは、経費が出るのか出ないのかなども事前に確認しておきましょう。
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テレワークが苦痛に感じてしまう人の対策
コミュニケーションのストレス
オフラインとオンラインでの仕事の進め方において大きな違いは、人と顔を合わせる機会です。
メッセージのみでやり取りしようとすると、こちらの意図が相手に伝わらない、相手からの一言にモヤモヤするといった小さな不満が気づかないうちにストレスとして溜まりやすいものです。
相手との関係にもよりますが、もともと対面でコミュニケーションをとって仕事を進めていた間柄であれば「書き言葉」ではなく「話し言葉」を意識する事でより円滑に意思を伝えあう事ができる場合があります。
役割やタスクが不透明
これまで「目で見て盗む」スタイルで仕事をするよう言われて来た人にとって、テレワークは大きな障害となりがちです。
それぞれの役割やタスクが可視化され、全員で共有できるような仕組み作りはテレワークに欠かせません。
なんとなく不安を抱えながら仕事しているのであれば、誰が何をどう進めれば良いか、またそれぞれの状況、進行中のプロジェクトの全体像がつかめる体制作りをすぐに進めるべきでしょう。
テレワーク疲れで心身ともにつらい
テレワークによって疲れを生じやすい人の特徴は、「ためこんでしまう人、がんばりすぎてしまう人」です。
コミュニケーションの減少、移動の減少、家族がいる環境での業務、これらはすべてプラスに働くとは限りません。
効率化によってより成果が求められるケースもありますし、メンタルに不調をきたす人もいるのが実情です。
以前は同僚との雑談でリフレッシュできていたという人は積極的にコミュニケーションをとる工夫を、また家族間でできる限り協力し合える環境を見直すのもひとつの方法です。
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テレワークが向いている人についてご紹介しましたが、つまり、向いていない人は今回ご紹介したものと逆の人です。
ただし、最初は不便を感じても、テレワークの仕事も慣れてしまえば、意外と働けるようになるものです。最初は抵抗があっても意外と働けることもあります。
どうしても不安という人は、不安要素について転職エージェントに相談してみるのもひとつの方法です。
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