ミドル世代とは?求人の傾向や転職事情・転職成功の秘訣を解説
この記事では、ミドル世代と呼ばれる30代半ばから50代半ばの方の転職事情について解説します。「転職・再就職しにくい」「キャリアの選択肢が限られている」という不安を感じる方は、企業に求められる人物像やコツを把握して、転職活動に役立てましょう。
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ミドル世代とは何歳から何歳まで?
ミドル世代とは、転職市場において35歳~54歳を指します。
「ミドルエイジ」「中年」「中高年」と言い換えられることもある世代で、バブル崩壊後の就職氷河期や不景気とされる厳しい雇用環境を経験していることが特徴です。
ただしこの年齢の範囲はあくまでも目安であり、求人媒体によって違うこともあります。
なお、ミドル世代より下の55歳以上はシニア世代と呼ばれています。
【あわせて読みたい】シニア世代についてはこちら⇓
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ミドル世代の転職成功率が高くなった理由は?
厚生労働省の調査によると、令和5年1年間の転職入職率は、パートをのぞく一般労働者の場合では以下のような結果でした。
年齢 | 性別 | 転職入職率 |
35~39歳 | 男性 | 8 |
女性 | 10.5 | |
40~44歳 | 男性 | 5.5 |
女性 | 7.5 | |
45~49歳 | 男性 | 4.6 |
女性 | 7.7 | |
50~54歳 | 男性 | 4.6 |
女性 | 6.2 |
令和5年は、正社員の転職率は7.5%でその約半数がミドル世代の男性だったという調査結果もあります。
2010年以降のミドル世代の転職成功率は右肩上がりに推移している傾向ですが、なぜミドル世代の転職成功率は上がっているのでしょうか。
(参考:厚生労働省『令和5年雇用動向調査結果の概要』)
ミドル世代の求人の傾向が変わった
従来の年功序列・終身雇用だった日本の社会では、30歳半ばを過ぎると希望通りの転職ができないのが実情でした。
しかし近年では、働き方が多様になったことがミドル世代の転職成功率に寄与していると考えられます。
働き方の変化に伴い、企業にとって不足している人物像が明確になり、それが経験を積んできた中高年の専門職や管理職の募集をする企業の増加に繋がっているのでしょう。
自社で若年層から育成することと同様に、すでに経験豊富なミドル世代を採用したいと考える企業が増えています。
人材不足でミドル世代の需要が高くなった
ミドル世代の人材不足は、団塊世代の一斉に退職したことによって生じているとも考えられます。
管理職と専門職が不足した影響で、この約10年でミドル世代向けの求人が増加しています。
また、新しい技術の登場や働き方の変化も加わり、まだ柔軟に対応できるミドル世代の需要が高まったことが、ミドル世代の需要を後押しする要因です。
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企業から求められるミドル世代の人材とは?
管理職と専門職の需要が高まったものの、企業が求めるのは仕事にかかわる技術面だけの能力ではありません。
ミドル世代だからこそ、求められるスキルや資質には、次のようなものがあります。
・仕事観や人生観を言語化できる
・実績やスキルを確実にアピールできる
・柔軟性と謙虚さがある
・「専門性」と「現場でのマネジメント能力」がある
以下、企業に求められるミドル世代の人材をご紹介します。
仕事観や人生観を言語化できる
これまでの経験値があるからこそ、既に仕事観や人生観を備えた人材が求められます。
これまでの経験や、それを転職先で活かす具体的な展望を言語化できるかどうかで、企業側は求職者が何を考えてきて、仕事を通して何を培ってきたか、その人間性も参考にしたいと考えています。
ポテンシャルに期待する若年層とは違い、ミドル世代に期待しているのは、これまでに培った経験に裏打ちされたヒューマンスキルやビジネススキルです。
実績やスキルを確実にアピールできる
ミドル世代の転職では、まったく新しいことを始めるよりも、これまでの経験を活かしてよりキャリアアップしたいと考える方が多いでしょう。
これまでの経験を転職活動に活かすためには、キャリアの棚卸しで実績やスキルを明確にしておくことが欠かせません。
企業が求める人物像からアピールすべき強みを把握し、的確に伝えることが大切です。
なお、実績は数値で表すほど企業へ実力が伝わりやすくなります。
柔軟性と謙虚さがある
ミドル世代の強みの1つが、これまでの経験で培った自身の価値観と、柔軟性をバランスよく併せ持っている点です。
企業は求職者に対し、「自社の文化に馴染めるか」という観点も大切にしています。
たとえこれまでの成功体験が参考にならない場合であっても、転職先の企業の文化を受け入れ、自ら馴染むことができる人材だと採用担当者も安心できるでしょう。
また、常に新しい取り組みに挑戦したり、意欲的に学ぶ姿勢も求められます。
変化に対して抵抗がなく、柔軟に対応する姿勢をアピールしましょう。
「専門性」と「現場でのマネジメント能力」がある
ミドル世代には、全体を俯瞰する視野の広さも求められます。
専門的な技術力だけでなく、企業の利益を考える取り組みや、現場で部下を統率するリーダーシップ、マネジメント能力なども期待される世代です。
そのため、これまでの実績から、専門性と同時に多岐にわたる総合力もアピールできるとよいでしょう。
【あわせて読みたい】転職でアピールできるマネジメント経験についてはこちら⇓
ミドル世代が転職を成功させる方法とコツ
ミドル世代が転職を成功させるには、いくつかの方法とコツがあります。
・自分の市場価値とポータブルスキルを知る
・応募する企業の情報収集をしっかりする
・転職エージェントやスカウトを利用する
以下、それぞれ解説します。
自分の市場価値とポータブルスキルを知る
転職における市場価値とは適正年収のことであり、企業の需要と求職者の能力とのバランスで決まります。
市場価値は、実績に加えて業種に関係なく発揮できる人柄や、経験だけでは得られない能力である「ポータブルスキル」も関係します。
応募書類から図れるスキルレベルが同等であった場合、実際に会って感じる人となりが影響しやすいためです。
まずは自分の現在の市場価値を知り、理想とするキャリアプランを実現するために今何が必要かを逆算して、技術スキルとポータブルスキルを補完できると転職を成功させやすくなるでしょう。
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応募する企業の情報収集をしっかりする
ミドル世代は、これまで働いてきた実績やスキルだけでなく、業界知識や人脈も強みです。
応募する企業が同じ業界内であった場合は特に、業界研究や企業研究をしっかりと掘り下げて志望動機に活かしましょう。
転職後に長く活躍できるよう、環境の見極めと同時に、適性や長期的なキャリアプランとマッチしていると伝えることが大切です。
転職エージェントやスカウトを利用する
これまで経験を積んできたミドル世代だからこそ、転職エージェントやスカウトを前向きに利用しましょう。
スカウトの場合は、今より年収UPできる可能性も高く、自分で直接応募するより転職率も高い傾向があります。ただし、スカウトのほとんどはハイポジションで、それなりの能力が求められます。
応募したい企業の内部事情に精通している転職エージェントであれば、事前に内部事情を聞けるため安心です。
ミドル世代ではそれぞれライフプランやステージ、将来の展望が人によって大きく変わる世代でもあるため、今後のキャリアパスの相談もできる転職エージェントがおすすめです。
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ミドル世代の転職活動の注意点
ミドル世代の転職では、マネジメント能力がある人材が求められ、需要がある職種やポジションに偏りがあるため、該当しない場合は転職難易度が上がる傾向です。
企業はミドル世代には即戦力を求めるため、これまでの経験と強みを活かせる職種への転職をおすすめします。
ただし、コミュニケーション能力やポータブルスキルが高く柔軟性のある方で、それらを適切にアピールできれば、たとえ未経験でも挑戦しやすいでしょう。
ミドル世代の転職は、自分のスキルや経験に需要がある仕事とそうでない仕事の見極めが重要です。
需要は業界や職種、会社によってもさまざまです。
客観的なキャリアの評価を把握しておくと、転職活動をスムーズに進めやすくなるでしょう。
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ミドル世代の強みを生かして転職を成功させよう
企業のミドル世代に対する需要は高まり、同時に求める人物像も明確になっています。
まずは自分の強みを明確にして、その強みと求める人物像がしっかりとマッチする業界や企業を目指すことがミドル世代の転職成功には欠かせません。
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