転職の条件交渉の進め方丨印象を悪くしない交渉のタイミングやマナー
転職時に後悔しないため、なるべく自分の希望は通したいものです。しかしそれにはマナーや条件などいくつかのポイントを抑えておく必要があります。今回は条件交渉の進め方やタイミング、条件交渉で行うべきことなどについて詳しく紹介します。
目次
転職先に条件交渉をしても問題ないがタイミングを選ぼう
条件に納得できない場合は交渉することが大切
転職において、条件交渉をすることはマナー違反ではありません。
たとえば募集要項で提示されていた雇用条件より低い条件を提示された場合や、現職の年収と大きな開きがある場合など、本人が納得いかなければ自身のスキルや経験を元に交渉を希望することは問題ありません。
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トラブルや印象が悪くなるリスクは?
希望条件の交渉がマナー違反でなくても、交渉のタイミングや姿勢によっては最悪、トラブルの種になり内定が取り消しになる危険もあります。
【希望条件を提示する場合に避けたいNG行為】
- ・交渉時に感情的になる
- ・交渉を一方的に進めてしまう
- ・面接官や採用担当者などの意見を聞かない
- ・後出しで当初希望していた年収よりも高い年収を希望する
- ・最低限の礼儀作法、ビジネスができていない
転職の条件交渉でできること
年収交渉
「なぜこの年収を希望するのか?」根拠を示すことがポイントです。
年収交渉時になぜこの金額を設定したのかを問われた際に、企業側が納得できる理由を用意することが大切です。
「同業界・同業者の年齢別の年収相場」や「現職・前職の月収や賞与、残業手当(みなし残業も含む)などをあわせた年収」をベースに転職先への交渉を進めます。
また年収◯◯万円~◯◯万円というように希望年収は幅をもたせることで、企業側も提示金額の融通をきかせやすくなります。
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入社日の交渉
企業から提示された日程に無理がある場合、退職手続きや業務の引継ぎにかかる期間を考慮していつまでに入社できるのかを提示する必要があります。
予定通りに入社できなくなる事態を避けるために、下記のポイントに留意しましょう。
- ・(現職である場合)退職日の確認:上司と話し合い正式な退職日を決める
- ・仕事の引き継ぎのタイミング:プロジェクトの区切りなど無理ないタイミングで退職する
- ・有給休暇:有給消化も考慮して退職日を定める
- ・プライベート:引っ越しや家族の勤務地・学校等の変更など事前に相談しておく
また「希望入社日(確実に入社できそうな日)」「最短入社可能日」の2つを申告することで、企業の事情も配慮している姿勢をみせることができます。
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勤務地や勤務制度の交渉
勤務地や勤務制度の交渉には「家族の介護」や「子育てがある」など、企業が納得できる説明をする必要があります。
複数勤務地がある場合は特定の勤務地を指定する理由、リモートワークや育休・産休などの制度に関しても、親の介護や子育ての事情など隠さずに伝えましょう。
企業によっては転勤を前提としていたり、交渉の余地がないケースがありますので予め確認しておくと良いでしょう。
業務内容の交渉
他の交渉内容と比較すると業務内容の交渉余地はあまりありません。求人に応募した時点で「◯◯職の募集」と前もって記載されているからです。企業も承知の上で応募してきていると当然考えています。
業務内容の交渉をする場合は自身のキャリアプランなど自己分析しなおしてから、希望する理由に対して面接時の回答と齟齬がないように伝えましょう。
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オファー面談の活用メリットやポイント
入社後のミスマッチを防ぐ場にもなる
企業側と認識のすり合わせができる
契約期間、給与・年収、就業場所、就業時間、休日・休暇といった労働条件など各種制度の説明を受け、疑問点があれば質問し、疑問を解消しておくことがミスマッチを防ぐ有効な手段です。
たとえば年収に含まれる基本給、賞与や残業代(みなし残業なども含む)など細かく明記されていない場合、入社後に自身の認識と企業との間でズレが生じる可能性があります。
明記されていない部分に関しても企業と話を詰めておくことで、認識の齟齬が生じずに済みます。
入社前の不安を取り除くことができる
オファー面談は内定者の入社意思の確認や不安を解消するために設けられています。
「印象が悪くなるのではないか」と交渉をためらってしまうこともありますが、労働条件を確認する場であるため内定への影響を気にしすぎる必要はありません。
企業側もミスマッチで早期離職されるより長期的に活躍してくれることを望んでいますので、積極的に質問・確認をしてくれたほうがいい印象を持つ可能性があります。
オファー面談がない場合は希望できる
オファー面談がない場合は労働条件通知書で条件などを確認しますが、疑問や不安があれば問い合わせをしたり、内定者側からオファー面談を希望することも可能です。
必ずしも面談が叶うわけではないため、応募する前にオファー面談が可能な企業かどうかのリサーチはしておくべきです。
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条件交渉を成功させるコツ
条件交渉は優先順位をつけて行う
条件交渉ではまず絶対に譲れない優先条件から決めていきます。自分の希望ばかり押し付けてくる強いスタンスでは、交渉が難航して良い結果を得られないこともあります。
希望する条件に優先度を付けていくことで、もし1番優先度が高いものが叶わなかった場合でも、次に優先度が高い条件の交渉をスムーズに進めることができます。
譲れない条件や妥協できる条件を区別して、面談で交渉を行います。
無理な条件交渉はリスクを伴う
入社後のプレッシャーになることも
高年収や高待遇は、あなたに対する企業の期待値になります。
優遇された条件になるほど、自身にかかる責任やプレッシャーが高くなります。つまりは等価交換というわけです。
無理な条件交渉は入社後、自分を苦しめることにもなりかねませんので注意しましょう。
入社後のキャリアアップや昇給も視野に入れる
入社時は希望に沿わない条件であっても、入社後に実力を評価されて昇給や希望するポジションへのキャリアアップにつながることもあります。
そのため目先の条件だけではなく、入社後の長期的なキャリアも視野に入れて交渉を行うことがポイントです。
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円満に交渉を進めるためのマナー
①交渉のタイミングは見極める
交渉は内定後・承諾前がベスト
交渉は内定後かつ承諾前のタイミングで行うのが理想的です。
オファー面談は内定者に入社の意思を固めてもらったり、不明点を解消するために設けられていますので、同じタイミングで希望条件を交渉することがベストです。
内定承諾後の条件交渉はNG
内定承諾後の条件交渉は避けましょう。
承諾書を提出した時点で企業が提示した条件に合意したとみなされるため、後出しで条件変更を申し出るのはマナー違反になります。
②根拠をもとに交渉をする
条件交渉を成立させるためには、企業側が納得できる根拠を示して受け入れてもらうことが重要です。
前職や競合他社の年収額、アピールできる資格やスキル・経験など交渉材料になるものを事前に準備して交渉します。
また交渉材料は漠然とした内容のものではなく、数値やエピソードを用いた具体的なもので行うことを心がけましょう。
③一方的に希望を伝えない
一方的に自分の希望を押し付けるのではなく、企業の事情も聞き入れる姿勢をもちます。
感情的になったり、相手の話を遮ったりせずにマナーを守って伝えましょう。
自身の市場価値を正しく把握する
自分の年齢や職種、スキル、経験年数に見合った年収や役職等を把握しておくのも、円滑に条件交渉を進める上で必要なことです。
市場価値や適正年収を把握することを通して、自分に見合った条件を明確にすることができますし、根拠を提示するときにも役立ちます。
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転職エージェントを利用して後悔なく転職活動を終えよう
転職において失礼のないよう条件交渉を行うためには、マナーやタイミングを見極めることが大切です。
自分で条件交渉することに不安がある方は、転職エージェントをご活用ください。
転職エージェントではキャリアアドバイザーが希望する条件についての交渉を代行してくれるサービスもあります。
「希望している、または募集要項に記載されている条件と違った」「自分では上手く相手に希望を伝えられない」といったお悩みをお持ちの方は無料で利用できる転職エージェントにまず相談してみてはいかがでしょうか?
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