転職ポートフォリオの最適なサイズを解説!用紙・データサイズ双方の注意点は?転職成功者の事例もご紹介
ポートフォリオを作成する際、とくに悩む人が多いのが用紙やデータのサイズです。適切なサイズじゃないポートフォリオを作成することで、企業からの印象が悪くなってしまわないか不安な方も多いのではないでしょうか。今回は、転職ポートフォリオを作成する際に気になる「サイズ問題」や「ポートフォリオ作成の注意点」などをご紹介します。
最適なサイズ
決まったサイズはない
結論からいうと、ポートフォリオには決められたサイズはありません。そのためどんなサイズでもそれによってポートフォリオ自体の評価が下がることはないです。
しかしあまりにも大きすぎるサイズは先方の管理やこちらの準備の面からもふさわしくないでしょう。かといって小さすぎてもポートフォリオで提示したいデザインの強みや魅力がアピールしにくいものです。
企業の担当者が見やすいのはどの程度のサイズかを意識して作成しましょう。
提出用ポートフォリオとポートフォリオサイトの違い
提出用に用紙に印刷したりデータファイルに保存したりする方法とは別にポートフォリオサイトを作成する方法があります。
ポートフォリオサイトは公開することで採用担当者以外だけではなく現場関係者などにも目を通して頂くことが可能です。
転職者の中には提出用とポートフォリオサイトのどちらを作成すればいいのかで悩んでいる方もいらっしゃいます。
それぞれの違いを説明すると、提出用ポートフォリオは直接面接担当者に魅力を伝えることができるでしょう。逆にポートフォリオサイトは面接担当者以外にも自分の魅力を伝えられる有効な手法です。
どちらを作成するか悩んでいる場合は両方作成することをおすすめします。
掲載する作品数の目安
転職用のポートフォリオの作品数もまたサイズ同様決まりがありません。デザインに合わせて作品掲載数は判断するのがいいでしょう。
しかし多すぎると採用担当者の負担になりますし、逆に少なすぎると選考情報が不足しがちです。
目安としては大体10~20作品位のポートフォリオを作成しましょう。ページ数は表紙・プロフィールなどを合わせて12~30ページほどで作成するとまとまりがよくなります。
転職ポートフォリオの用紙サイズ
通常はA3かA4
転職ポートフォリオを印刷して作成する際よく用いられるのは「A3サイズ」か「A4サイズ」です。
A3・A4サイズは学校や企業日常生活でよく利用されるサイズなので、企業側としても読みやすいでしょう。
例外はもちろんあり、デザインにこだわったポートフォリオを作成したい場合は別です。そのような意図がない限りはこちらの2サイズのうちどちらかで作成することをおすすめします。
A3サイズで作成するメリット・デメリット
A3サイズは大きく作品を見せることができるサイズ感がメリットです。
対面型で面接をする際に大きな作品があると担当者に印象を残すことができます。じっくりと対面で見てもらうのには向いているサイズです。
デメリットは持ち運びが難しいことであり、A3サイズを持ち運びするには別途方法を考えないといけません。また、印刷する際にA4サイズと比べて料金がかかるため費用対効果がよくないことも挙げられます。
A4サイズで作成するメリット・デメリット
A4サイズは一般的に流通しているサイズであり、収納ファイルも多数発売されています。
A3に比べて持ち運びや提出方法に困ることはない程よいサイズ感がメリットです。デメリットは大きいサイズの作品の場合縮小しないと掲載できないことでしょう。
縮小することによりその作品のデザインの意図や魅力がアピールしにくくなります。デザインの細部まで見てもらいたい場合、分かりやすく伝える工夫・努力が必要です。その見せたい部分だけ拡大するなどひと手間かけるようにしましょう。
データファイルで作成する場合
サイズと保存形式
転職ポートフォリオをデータで作成する際にはそのデータサイズと保存形式に注意しないといけません。
大前提として企業からデータサイズや保存形式に指定がある場合はその指定に従いましょう。企業側はここでその注意を守って作業ができるか、指示を見落とさず作業できるかを注視しています。
データファイルは保存形式に指定があることが多いので作成前に募集要項に目を通してください。
メール送信しやすいデータサイズ
メール送信する際のデータサイズもまた特に決まってはいけませんが、目安は2MB以下です。
あまりにも大きいファイルサイズだとパソコンで開くのに時間がかかってしまいます。担当者間で共有したい際に、重いファイルはそれだけでストレスになりやすいです。
大きいサイズの場合は圧縮形式を用いるなどしてデータサイズを軽くするようにしてください。
2MB以上ならストレージサービスで共有する
2MB以上のファイルはメール添付だと重たいので開くのに時間がかかってしまいます。
その時間の手間を減らすためにもストレージサービスの利用がおすすめです。ストレージサービスを利用すれば大きいファイルでも先方にダウンロードして確認してもらいやすくなります。
作成したポートフォリオのデータサイズを確認しどちらが向いているか判断してみてください。
また、ストレージサービスを利用する際には保管期間に注意しましょう。最低でも1週間程度は保存されているようにし、ファイル名も分かりやすくする工夫をしてください。
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用紙に印刷して作成する際の注意点
転職ポートフォリオを用紙に印刷して提出する場合注意したいポイントは以下の2点です。
1つがデザインは縦横の向きを統一すること、2つ目が印刷用紙で見栄えが変わること。ここではこの2点を詳しく解説します。
デザインは縦横の向きを統一する
ポートフォリオを作成する際、掲載したい作品に合わせて紙面の縦横の向きを設定しましょう。
作品集を1冊にまとめる際、縦向き・横向きどちらで見る冊子かは統一した方が好印象です。縦向きで掲載されていたのが次のページで横向きになってしまうと、面接担当者が目を通しにくくなります。
面接担当者は同時に複数人のポートフォリオをチェックすることも少なくありません。できるだけ見やすいデザインを心がけることが相手に好印象を与えることにつながります。
印刷用紙の素材で見栄えが変わる
印刷物を作成する際、2つ目に気にしてほしいのが印刷する用紙です。
印刷してみたら色味がイマイチだと感じたことはないでしょうか。デザイン時の色味をそのままに表現するためには印刷用紙の素材にこだわる必要があります。
ポートフォリオ印刷におすすめなのは「スーパーファイン紙」のような発色がいい用紙です。発色がいい用紙を選ぶことで作成時の色味を損なわずに印刷することができます。
よりポートフォリオの見栄えをよくするためにも、複数の用紙で試し刷りしてみてください。
データで作成する際の注意点
転職ポートフォリオをデータで作成する場合保存形式や方法について注意したいポイントがあります。
1つが保存形式は開きやすく崩れにくい形式にすること、もう1つがファイルは1つにまとめることです。
こちらも詳しく解説します。
開きやすく崩れにくい保存形式にする
ポートフォリオの保存形式は企業から指定がある場合それに従いましょう。
指定がない場合はなるべく開くパソコンの環境を選ばない形式がふさわしいです。イラスト形式やフォトショップ形式は企業によっては開けない場合もあります。
採用関係者の多くが目にするポートフォリオは汎用性の高い保存形式で保存しましょう。
汎用性も高くデザイン崩れのないPDF形式が一般的にお勧めの保存形式です。またワード形式・パワーポイント形式なども汎用性が高く、ビューワーが充実しています。
ファイルは1つにまとめる
時折1画像ファイルに1作品を掲載し、複数の画像を企業に送付される方がいらっしゃいます。
しかしこの方法だと採用担当者が複数のファイルを1つずつ確認しなければいけません。さらに複数ファイルを送付する方法では添付漏れなどの不備が起きやすくなります。
不要な手間を避けるためにも、送付するポートフォリオは1つのファイルにまとめましょう。
複数画像でポートフォリオを作成したのなら、PDF形式で1ファイルにまとめる工夫が必要です。あまりにもファイルサイズが大きくなってしまう場合は上述のストレージサービスを活用してください。
個性溢れるポートフォリオにするコツ
企業に送る転職ポートフォリオで個性を出すためにいくつか気をつけたいポイントがあります。
まず大前提としてポートフォリオは見やすいデザインであることが前提です。斬新なデザインでも企業の採用担当者が読みにくいと感じたらそのポートフォリオは失格になります。
この基本を押さえた上で、個性のあるポートフォリオを作成するポイントは以下の2つです。
・自分の得意なことや将来やりたいことを意識する
・制作に対する思いを書く
転職するからには今まで以上に自らの得意を活かせる企業と出会いたい人が多いでしょう。そんな企業と出会うためにはポートフォリオにもそれらのポイントを詰め込むことが大切です。
得意なことや将来やりたいことをまとめたポートフォリオでよりマッチする企業にアピールすることができます。
また、プロフィールページなどに制作に対する自分の考えや思いを書くのもポイントです。技術面で他者と差別化することは難しいですが、自分の考えや思いを述べると個性のあるポートフォリオとなります。
個性のあるポートフォリオを作成するためにはデザインだけではなく自らの内面を見つめ直すことも重要なのです。
転職成功者のポートフォリオ事例
ここからは実際に転職活動に成功した方のポートフォリオ事例をまとめました。
どんなポートフォリオを作成するか悩んでいる方はぜひご参考ください。
ブラッシュアップしながら作成する
転職成功者には転職成功までに複数冊のポートフォリオを作成したという方が多いです。
転職ポートフォリオは1度作成すればそこで終わりではなく、以下のポイントが大切になります。
・デザインは見やすいか
・もっと自分の思いを伝えられないか
・得意な分野はきちんとまとまっているか
これらを意識して、何度も試行錯誤でブラッシュアップしながら作成することが重要です。
作成するごとに改善を重ねていくことでより質の高いポートフォリオに近づいていきます。
用途に応じてサイズを変更し複数作成する
転職成功者はポートフォリオを1つではなく用途に応じて複数作成していることが多いです。
印刷物の項目でも紹介しましたが、用紙で印刷する場合A3やA4サイズが基本になります。
A3は対面で説明する際には見やすいですが保管や運搬には向きません。逆にA4は流通量が多いサイズですが細かなデザインを伝えるのには不向きです。
用途に応じたサイズをそれぞれ用意してポートフォリオの効果を高めましょう。
ノベルティを付けて印象的なポートフォリオにする
転職成功者の中にはポートフォリオにポストカードなどノベルティを作成して付けている方もいらっしゃいます。
転職ポートフォリオに決まりはないので自分の好きを詰め込める作品集と考えることもできるのです。ノベルティを付属させることは技術力のアピールとともに個性の演出にも効果的です。
自らもポートフォリオ作成を楽しみ、開いた採用担当者も楽しめるポートフォリを作成するのもいいでしょう。
【あわせて読みたい】選考に通る!プログラマーのポートフォリオの作り方はこちら⇓
まとめ
今回は転職活動に必要なポートフォリオ作成についてご紹介しました。
転職ポートフォリオには企業からの指定がない限りサイズなどの決まりがありません。しかし、だからこそ採用担当者に見やすいかどうかを意識しながら作成することが重要です。
自分の力や個性をアピールするためにも読みやすいポートフォリオを意識しましょう。
ぜひあなたの力をアピールする転職ポートフォリオを作成してみてください。
【あわせて読みたい】ポートフォリオのつくり方を知りたい方はこちら!
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