テストエンジニアに転職する際の志望動機の書き方を解説!注意点や例文は?エージェントがケースごとに紹介
テストエンジニアを志望したいけど志望動機はなんて書けばいい?そんな疑問にお答えし、志望動機の書き方・注意点を解説します。採用試験において志望動機は重要な意味を持っているため、ポイントを押さえて入社試験に挑みましょう。
目次
テストエンジニアとは
テストエンジニアは、テスト技術者やテスター、QAエンジニアなどと呼ばれることもあります。エンジニアの中でも、ソフトウェアやIT製品、電子機器の品質保証や検証などの工程に関わる職種です。
品質保証とは、製品などの品質を保証するための検証などを行い、信用できる品質を維持することをいいます。
昨今は、高いセキュリティや品質が求められる時代であるため、テスト工程でも知識が豊富なエンジニアが必要となりました。
顧客が手にした製品に不良があったとなれば、会社の信頼を失い、大きな損害を被ることになりかねません。そのため、テストエンジニアは重要な役割をもっています。
志望動機の重要性
エントリーシートや面接の場で、必ず聞かれるのが志望動機です。
企業側は志望動機について、どのようにとらえているのか解説していきます。
自社への理解度をはかる
企業が志望動機ではかっているのは、自社の事業やビジネスモデル、企業理念についての理解度です。
採用するにあたり、企業と応募者のアンマッチを防がなくてはなりませんので、きちんと自社を理解しているかをチェックしています。
そのため、応募する企業を理解するために必要なのが企業研究です。その企業の事業は業界ではどのようなシェアを誇っているか、得意としている分野はなにかを正確に理解することが大切になります。
自社への志望度やモチベーションをはかる
企業側が一所懸命に採用活動をしても、応募者の志望度が低いと内定受諾の可能性が低くなり、企業側は無駄な労力を費やすこととなります。
そのため、実際に何件も採用試験に挑戦している応募者の場合、企業側が確認したいのは自社への志望度の高さです。
また、自社の業務を遂行するにあたり、仕事に対するモチベーションは非常に重要です。
よって、企業側は採用後に優れたパフォーマンスを発揮してくれるのか、すぐに離職するリスクはないかを志望動機で判断します。
スキルをはかる
新卒採用とは違って経験者を採用する場合、企業側は即戦力を求めていることが多いです。
そのため、志望動機を確認して自社の人材不足である部門や、強化したい部門で活躍できる知識や経験はあるかをはかっています。
テストエンジニアの仕事内容
テストエンジニアに転職したい場合、志望動機をうまく入社試験で伝えるためには、仕事内容を知っておかなくてはいけません。そこで、テストエンジニアの具体的な仕事内容をご説明します。
テスト計画の作成
決められたテストを行うだけでなく、どのようなテストが必要かを計画することも仕事の一つです。
設計書を分析し、テストをする目的や範囲などのテストの予定について計画を立てます。
テスト設計の実施
テスト設計では、テストの優先順位や最善のテスト方法は何か、検証するべき回数は何回かなどをまとめ、テストを行うべき箇所を洗い出します。
そして、テストケースを作成していきます。
テストの実施
前項目のテスト設計をもとにして、実際にテストを実施していきます。
テストはソフトを使用して自動で行ったり、開発者が行うこともあります。テストケースに誤りがあった場合などは、再度テストを実施しなくてはなりません。
そして、実際に行ったテストの結果をまとめ、開発部門にレビューを実施します。
開発部門への報告・提案
テストをした結果、システムや製品に何らかの不備があったり改善する必要がある場合は、システムエンジニアなどの開発部門へ報告します。
そして改善方法の提案までテストエンジニアが行いますので、顧客と近い観点で隅々まで性能をチェックすることが大切です。
志望動機の例文(エンジニア経験者のケース)
それでは、実際に志望動機を問われた際にどのように回答すればよいのか、エンジニア経験者の場合の例を挙げます。
例えば、現在ITエンジニアの仕事をしている場合、テストエンジニアを選んだきっかけや理由が重要になります。
「現在○○(職種)の仕事をしており、〇〇工程担当をしていますが、システムや製品における品質保証が非常に重要であることを実感しました。 というのも、以前開発中のシステムに大きなシステム不良が発生した際、品質保証部門で早期に発覚しことなきを得た経験があります。その経験をしてからは、開発よりも品質保証の業務に魅力を感じるようになりました。 開発部門を経験しているからこそ、開発における注意点や重要なポイントに着目することができ、その経験を活かすことができます。」
このように、エンジニアの経験があるからこそできることを書くことでさらに好印象を与えることができるでしょう。
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志望動機の例文(エンジニア未経験者のケース)
次にエンジニア未経験のケースです。以下に例文を記述します。
「身の回りにはさまざまな製品がありますが、安心して使用できるのはテストエンジニアが品質管理を行っているためだと知りました。その高い意識をもってやり遂げる姿勢に感銘を受け、目立つ職種ではないものの非常にやりがいのある職種だと思いました。 将来的には、開発の業務にも携わることができればと思いますが、まずはテストエンジニアとして着実にキャリアを積みたいと考え志望します。」
このように、未経験の場合は強みや経験談を交えることができないため、今後のキャリア形成について伝えることが有効です。
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志望動機を伝える際の注意点
職種を選んだ理由の他に、企業を選んだ理由も志望動機で伝えなくてはいけません。
その際に注意しなければならない点がありますので、採用担当者への印象をさらにアップするために紹介していきます。
具体性のない内容はNG
「雰囲気がいいから」「社会貢献できるから」「仕事内容に興味を持ったから」など、抽象的な理由を述べるのは避けましょう。
採用担当者に、うちの会社ではなくてもよさそうだと思われてしまいますので、具体的な内容を言い添えることが得策です。
具体性を持たせるには、企業見学や先輩社員との交流のチャンスを逃さずに、積極的に参加して情報を仕入れましょう。そこで気づいた点を志望動機に盛り込むことで、具体性がアップします。
「なぜ」魅力を感じたかを伝える
企業側は応募者が自社で働くモチベーションは高いのかかどうかをみるため、「なぜ」魅力を感じたのかを焦点にしています。
例えば、社会貢献できる点が魅力と思った場合は、なぜ社会貢献できることが応募者にとって魅力となるのかを知りたいと思っています。そのため、自分が魅力と感じた理由や自身のスキル、きっかけを伝えられるようにしておきましょう。
実現できることを書く
自分の強みを最大限にアピールし、入社後に自分が実現できること、成果をだせることをアピールしましょう。
会社は仕事を学ぶところ場所ではなく、目的を達成しやり遂げるところです。つい、貴社で〇〇の技術を身に着けたい・勉強したいと書いてしまいがちですが、それは新卒者が許される言葉だととらえる担当者もいます。
逆に自分がスキルアップのために何をしてきたか、何を学んだかを主張することがポイントです。
テストエンジニアに求められるスキル
次は、テストエンジニアにはどのようなスキルが求められているかをご説明します。
集中力
テストエンジニアは地道かつ正確な作業が求められます。そのため集中力が非常に重要です。
わずかな不良一つでも大きなシステムエラーにつながるため、決して見逃すことはできません。
そのため企業は、常にプロ意識を持ち、緊張感を保ち続けることができる人材を求めています。
プレゼンテーション・コミュニケーションスキル
テストをした結果した、不具合のあった個所や改善すべき箇所を分かりやすく資料にまとめ、関係者に報告・提案するスキルが必要となります。
また、上手に開発部門と協力し合うためには、コミュニケーション能力も求められるでしょう。
仕様書を理解する力
テスト対象となっているシステムの仕組みが、いかなるものかを理解する力が必要です。
誤って認識したまま進めてしまうと、能率が悪くなるどころか一からやり直しという事態もありえます。
これは普段から仕様書と向き合い、不明な点は開発者に確認できるような繋がりをつくっておくことで理解する力を養うことができるでしょう。
課題の発見力・解決力
テストエンジニアは、見つけた不具合の原因を突き止めることがミッションであるため、課題を発見する力が求められます。
またその課題を解決する必要があるため、解決力もあわせて持っている人材が好ましいといえるでしょう。
責任感
強い責任感を持っていることも、テストエンジニアには必要です。
安心安全な製品、システムを流通させる最後の砦であるため、品質チェックに一切の妥協も許されません。不具合のある製品を世に出してしまうと、顧客を危険な状態に晒す可能性もあります。
また、製品の場合は社告を掲載したり製品回収が必要となり、信頼を失うリスクも含めて多大な損害に繋がります。
それだけ重要な工程であることを自覚しなければなりません。
まとめ
昨今、製品に対し高いセキュリティや品質が求められる時代になり、その品質を支えるテストエンジニアには、豊富な知識が求められます。さらには、課題を発見する力や解決する力、強い責任感が必要不可欠といえるでしょう。
そして入社試験を受ける際に、企業側にモチベーションやポテンシャルの高さをアピールするためには、志望動機の書き方が非常に重要です。
採用担当者の心に響く志望動機を書くためには、企業研究を欠かさず、具体的な理由を伝えることがポイントになります。
これらのことを意識し入社試験をクリアして、あなたの描く未来を是非つかみ取ってください。
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