Webディレクターの自己PR例文!評価される職務経歴書の書き方完全マニュアル
Webディレクターというのは、多くの業種が携わるWebプロジェクト現場を指揮する職種です。今回はそんなWebディレクターの職務経歴書の書き方や例文を解説していきます。自身の強みを書く際にはどのような点に気を付ければいいのかなど、書き方のコツについても紹介していきましょう。
目次
Webディレクターの職務経歴書
Webディレクターというのは、Web制作において現場を引っ張っていく重要なポジションを担う職種です。
この職種で積んできた経験やスキルを端的に伝えるためには、どのように職務経歴書を書けば良いのでしょうか。
書類選考の段階で自身の強みを伝えるためには文章によって、今まで積み重ねてきたことを伝わりやすく記述することが大切です。
今回はWebディレクターの職務経歴書の書き方をご紹介していきます。
職務経歴の概要
職務経歴書の冒頭では、これまでの経歴についての概要を書く必要があります。
この欄は職務要約などと呼ばれますが、採用担当者が最初に見る部分であるため、自身の魅力が端的に伝わるような文章を書きましょう。
ここでは今までのキャリアでの実績やスキルとどのようなことを強みとしてやってきたのかを網羅して分かりやすく書くと良いでしょう。
得意分野やWebに関する保有している資格やスキルなどを書き、どのような人材かということを採用担当者に伝えるつもりで書きます。
しかし書類選考の中での第一印象を決める部分ということもあり、気合が入って文量が多くなりすぎないように注意が必要です。
この欄は概要であるため、3〜5行を目安として短くまとめるようにしましょう。
職務経歴欄に書くこと
その次に、自身のこれまでの経歴を詳細に語る箇所である、職務経歴欄を埋めていきます。
ここでは、これまで関わってきたプロジェクトごとに経歴をまとめていきましょう。
職務経歴欄を埋める際には、以下のことに気をつけることでクオリティの高い職務経歴書にすることができます。
プロジェクト内での役割を明確に記載する
Webディレクターの職務経歴書では、プロジェクト内でどのような業務を行っていたかを明確に記載することが大切です。
特に「製作していたもの」「携わっていた工程」「プロジェクト内での役割」を忘れずに記載しましょう。
特にこの職種というのはプロジェクトを動かすものです。
そのため、プロジェクト内でどのような役割を担っていたのかを詳細に説明しましょう。
そうすることで、経験してきたことを通して、採用担当者にディレクターとしての自身の強みを伝えることができます。
また、プロジェクトで製作していたものも、具体的に伝えることでどのようなジャンルの製作に対して強いのかを伝えることもできるでしょう。
プロジェクトの実績を記載する
自身の成果をアピールするために必要となるのが、担当したプロジェクトの実績です。
Webディレクターというのはそのプロジェクト全体を統括する立場といえます。
そのため、プロジェクトの実績というのは自身の能力の証明にもなるのです。
実績の例としては、プロジェクトで担当したサイトのPV数などが挙げられます。
具体的な数字や達成率を出すことによって、能力に対する信頼度が上がることでしょう。
自分の得意分野やスキルをアピールする
職種名だけで一括りにいっても、その業務は関わるプロジェクトによって変わっていきます。
そのため、どのようなスキルを持っているかをアピールすることによって、自身の強みを採用担当者に伝えることができるでしょう。
職務経験を積む中で身に付けたWebに関する知識やスキルもアピールポイントとなります。
具体的には、HTMLやCSS、Javascriptなどのツールを使用できることは大きなアドバンテージとなることでしょう。
ディレクターであっても、そういったスキルがあることによって仕事の幅も広がっていくと考えられます。
それを専門に仕事ができるレベルではなくても、職務経歴書に記載しておくことで自身のスキルの多様さをアピールできることでしょう。
Webディレクターの職務経歴書のポイント
次はWebディレクターの職務経歴書を書く際のポイントをご紹介していきます。
以下のことを押さえることによって、採用担当者から高い評価を受ける職務経歴書を目指していきましょう。
コミュニケーション能力を伝える
Webディレクターにとって大切となるのは、制作現場をまとめるコミュニケーション能力です。
プロジェクトを動かす立場であるWebディレクターにとって、この能力は必要不可欠といえます。
チームをまとめるだけでなく、クライアントと現場を繋ぐためにもコミュニケーションは必要です。
職務経歴書では、自身がその能力を備えているということを採用担当者に伝えましょう。
また、その際には自身の経験を具体的に書くことによって採用担当者もどんな形でコミュニケーションを取ってきたのかが想像しやすくなります。
同じ職種を目指す多くの転職希望者がアピールするであろうこの能力を書く際には、具体性を持つことで差別化を図れることでしょう。
具体的な経験を通して能力を伝えることで、採用担当者は自社が求める人物像とマッチするかが想像しやすくなります。
幅広い知識も評価される
Webディレクターは、様々な専門知識を有する職種の人々と関わり、製作現場を指揮する職種です。
そのため、そうした専門職と効率的にコミュニケーションを取るためには、様々な専門知識が必要とされます。
プログラマーやWebデザイナーなどと意見を交換することで培ってきたスキルや能力も、職務経歴書に書きましょう。
直接的には業務に関係がないと思われる知識や能力でも、ディレクターとしてプロジェクトに携わる上ではプラスとなります。
そのため、そうした知識に関しても言及することを忘れないようにしましょう。
情報収集力・学習意欲も欠かせない要素
トレンドの変化がめまぐるしいWeb業界ですので、これまで常に新しい情報にアンテナを張りキャッチして活かして来た事実は評価の対象となる場合があります。
過去の実績は未来のパフォーマンスの保証にはなりません。
引き続き情報収集を怠らない事、学習し続ける意欲をアピールする事は、未来への期待値を高める事につながると言えます。
Webディレクターとしての強みを伝えるコツ
Webディレクターとして転職をするためには、自身の強みを採用担当者に伝えることが必要です。
曖昧に伝えるのではなく、どういったことが強みなのかを具体的に伝えることを心がけましょう。
また、以下のことを心がけることで担当者に伝わりやすくなります。
スキルの棚卸しを行う
職務経歴書を書く前に、スキルの棚卸しを行いましょう。
ディレクター職であるため、業務に直接的に関係のないスキルに関してはスルーしてしまいがちです。
しかしながら、業務を行っていく中で身に付けた他業種に関しての知識やスキルも自身の強みとなります。
そうした自分が所有している能力やスキルに自覚的になり、何が強みなのかを分析していく作業も必要でしょう。
この職種は技術職などとは違い、直接的に能力や強みを表す資格やスキルが存在していません。
そのため自身の強みというものを自覚するためにも、自分の経験と向き合うことが必要です。
1番の強みを見つける
スキルの棚卸しを行ったことで強みを見つけると、職務経歴書にその全てを書きたくなるかもしれません。
しかしながら、そうすると採用担当者はこの人材が何を1番の強みとしているのか分からなくなってしまいます。
そのため、自身にとって1番の強みとなるものを見つけてその強みを中心として職務経歴書を書きましょう。
企業が何を求めているかを考える
職務経歴書を書く上で大切なのは、自身の強みと企業が求める人物像が合致するかどうかです。
そのためには企業がどのような人材を求めているのかを知る必要があります。
志望する企業について事前に深く調べ、自身の強みがその企業に求められている能力なのかを考えましょう。
完全に一致しない場合でも、その企業が求める人材に寄せて自身の能力を書くことで、採用担当者の目に留まるかもしれません。
企業ごとに特徴を捉えて書き方を変えることで、自身の強みが伝わりやすい形を模索すると良いでしょう。
自己PR欄の書き方
自身の強みを書く中で1番重要なのは自己PR欄です。
自己PR欄は、自分のことを採用担当者にプレゼンする気持ちで書くと良いでしょう。
ここでは、Webディレクターの自己PR欄の書き方をご紹介します。
自己PRが必要な理由は?
そもそも自己PRがなぜ重要かという理由ですが、まず1つめに即戦力を求める企業が増加傾向にあるという背景があります。
そのため、採用選考では実績だけでなく「具体的にどんな事ができるのか」「どんな能力を持っているのか」という本質的な部分に注目されるのです。
自分を採用したら企業にどんなメリットがあるのかというアピールポイントは、面接官が事前に応募書類に目を通す時間がなかった場合も想定して言語化しておく必要があります。
また、採用担当者は書類上の情報に加えてこの応募者を採用すべきかどうかの決定打を知りたいと考えるはずです。
次にご紹介する内容をふまえ、経歴に一貫したストーリーを持たせる事を意識してください。
自己評価を正しく行って記述する
自己PRでは、自身のこれまでの働き方や能力などについて、具体例を載せながら記述する必要があります。
そのため、事前に自身を正しく評価することが必要となるでしょう。
ここではスキルの棚卸しなどを行うことで理解できた自身の強みを、自己PRの形に落とし込むようにします。
具体的な自身の体験を書くことで、能力に対して説得力を持たせられるでしょう。
自分の強みを記述する際には先述したコツを意識しながら、執筆すると採用担当者にも伝わりやすい形にできるはずです。
ネガティブなことを書かない
自分の人材としての強みをPRするにあたって、ネガティブだと受け止められることは書かないようにしましょう。
それだけでなく、曖昧であったり、散らかった印象を与えたりするような文章にならないようにすることも大切です。
謙遜するような言葉を並べてしまうと、自分に自信が無いと思われ、採用担当者から魅力の薄い人材だと思われる可能性があります。
例えば短所はできるだけ仕事ぶりにマイナスイメージを持たれがちな表現を避け、長所につなげる言い方に変えます。
「時間にルーズ」ではなく「こまめに確認して時間がかかってしまう事があるので、区切って進捗を確認するなど効率化に努めています」といった伝え方です。
客観的な評価を盛り込む
自己評価を通して自己PRを書くことで自身の人間性については的確に記述することができるでしょう。
しかし、それだけではなく、企業が雇用することで人材として業務上どのようなメリットがあるのかも記載することが大切です。
これについては前職などで具体的にどのような評価を周囲から得たかを記述しましょう。
仕事における成果などを書くことによって、自身の評価に客観性が生まれます。
そしてその成果から考えられる自分の能力的な強みも書くと良いでしょう。
自己評価と客観性のある評価を組み合わせることで、自己PR欄で自身の強みを端的に表現できると考えられます。
Webディレクターの自己PR例文
私の強みは現職で培ったディレクション経験の豊富さです。
Webコンテンツ制作部門のディレクターとして、3年間で10社のリリースに携わって参りました。
企画立案から構成、ライターやカメラマンのアサインはもちろん、マネジメント業務に従事しております。
現在も運営、更新に携わっており、引き続きディレクション経験を積んでおりますので御社に貢献したいと考えております。
前職では納期が短い案件を数多く担当して参りました。
メンバーとコミュニケーションをまめにとる事で問題点を早期に発見し、進捗状況を正確に把握する事で納期遅れを発生させた事はありません。
また、各メンバーのスキルやキャリアプランに出来るだけ沿うよう努めています。
案件ごとにミーティングを行い、取り組み方についても必ず確認を行って来た事で得たマネジメント力は社内でも表彰されました。
Webデザイナーとしての2年の経験のうち、後半の1年間はディレクション業務に携わって参りました。
各クライアントの希望に合わせたデザインの考案やプロジェクト管理に務めるなかで、企画力が強みだと自覚しました。
ある企業様のサイトで、ターゲット世代に流行していた要素を盛り込んだ事でCVRが150%改善された事があります。
クライアントの課題を解決し、ユーザーを楽しませる企画を作る力を御社で発揮したいです。
受かる自己PRのポイント
採用担当者の印象に残る、具体的でオリジナルな自己PRに仕上げるポイントは次の通りです。
・強み(具体的なスキル・実績)が志望理由に結び付いている
・応募企業が求める人物像と自身の強みがマッチしている
・数字を用いた具体的で客観的な自己評価ができている
・応募企業で活かせる長所に絞ってアピールできている
・短所はネガティブにならないよう、長所につながる伝え方をする
自己PRに盛り込みたい内容は「経験した業務」「持っているスキル」「実績・成果とその経緯」「どんな貢献ができるか」です。
つまり、何をやって来て何ができて、それをどう活かしたいと考えているかという事になります。
まずは応募企業が求める人物像の把握とスキルの棚卸しから、客観的で効果的なアピール材料をピックアップしてまとめましょう。
未経験でWebディレクターに応募する場合のポイントは?
未経験でWebディレクターに転職を考えた流れとして自然なのは「前職でWebの重要性を知ったから」というものです。
また、これまでのキャリアとディレクションの共通点も応募動機として伝わりやすい事があります。
自己PRの書き方など根本的な考え方では経験者と共通したものがありますが、未経験者ならではのアピールポイントになりえるものをまとめます。
前職が営業職
営業職の経験があれば、顧客との接点が多かったはずです。
対面営業が主であったとしても、現代においてWebの営業力の重要性を直に感じて来たと言える場面もあったのではないでしょうか。
商品・サービスを正しく理解してもらう、より良い将来を提案する、そう言ったシーンで感じたWebの力を伝え、自身が携わりたいと思った動機としてアピールしてください。
Webの整備が不足していて不安を感じた実体験があれば、伝えると良いでしょう。
前職で運営・管理・マネジメントを経験した
クライアントの要望をヒアリングし、自社が提供できる技術やスキルを用いて目標達成に導く事はどの業界のディレクションであっても共通しています。
事業部を率いていたなど、これまでのキャリアとディレクションの類似点から志望動機へつなげる事で流れが良くなります。
その際はディレクションを学んできた経験と、どんな企業であってもWebを活かす事が重要だと感じている点、Webディレクターとして働くならこんな魅力を感じる御社でと考えたとつなげると伝わりやすいでしょう。
業種・職種ともに未経験
Webディレクターで未経験可の求人案件は多くないのが実情です。
ただし、Webデザイナーやコーダー、プログラマー、Web関連の進捗管理経験がある場合は積極的にアピールしましょう。
未経験だからこそ、知識や資格が強みになる場合もあります。
Webサイト構築に必要なHTMLやCSSなどの専門知識、SEOや広告に関するWebマーケティング知識、そしてそれらを証明する資格には次のようなものがあります。
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- ・Web解析士認定: 公式サイトはこち
- ・Webリテラシー試験: 公式サイトはこちら
- ・Webアナリスト検定 : 公式サイトはこちら
企業が求める人物像に自身がマッチしている事、さらに「学びたい」という受け身な姿勢ではなく、自己研鑽と貢献したいという強い意志をアピールする事で採用につながる可能性があります。
職務経歴書のセルフチェックポイント
情報の過不足がないか
次の項目に過不足がないかチェックしてください。
- ・いつ(西暦で表記する)
- ・どこで(企業・所属部署など)
- ・何を(携わった制作物の種類)
- ・対象(クライアントなど、誰に対してか)
- ・どんな規模で(プロジェクト規模や読者数)
- ・ポジション(役職・役割)
- ・何をしたか(職種名や具体的な職務内容)
- ・得られた成果・実績・評価(顧客評価・社内評価など)
- ・専門スキル(使用可能なソフトウェア・言語など)
その他、語学力やマネジメント力、PCスキルなど応用できるビジネススキルを持ち合わせている場合は書き添えましょう。
伝え方の工夫
- ・書き言葉を用いた簡潔なビジネス文書になっているか
- ・客観的か
- ・具体的か
- ・レイアウトは整っているか
「違う業界・企業の人が読んでも伝わるか」がひとつの基準です。
文体はもちろん、項目設定などのレイアウトやカッコなど記号の全角半角、改行などすべて統一し、適度な改行を入れるなど読みやすさを工夫しましょう。
企業に興味を持ってもらえる職務経歴書を目指す
職務経歴書だからといって自分のこれまでの業務や所持しているスキル、能力などをただそのまま書くのでは魅力が伝わりづらくなってしまいます。
分かり易いものとするために、どのようにすれば読んでいる人が自分に興味を持つかを考えながら作成していくことが大切です。
Webディレクターという職種は、チームの多様な人材を指揮する立場だといえます。
そうした職種の職務経歴書で大切となるのは自身のヒューマンスキルにおける強みを採用担当者に伝えることです。
スキルの棚卸しを行なったり、今までの業務経験を振り返ったりすることで、自分の価値を明確にしていきましょう。
まとめ
今回はWebディレクターの職務経歴書の書き方を解説してきました。
プロジェクトにおいて、技術職とは異なる立場で現場を動かす重要度の高い職種。
転職の際にも、企業からはこれまでの経験から得た強みを求められ、多様なスキルも期待されることでしょう。
職務経歴書は、それらのことが採用担当者に伝わり易いように意識して作成していくことが大切です。
今回の記事を参考にして、職務経歴書を作成してみてはいかがでしょうか。
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