SESの将来性は大丈夫?将来性のある企業の特徴を解説
SESでエンジニアとしてのキャリアを歩みたいけど、市場規模や将来性について不安を感じている方もいるのではないでしょうか?本記事ではSESの市場規模や将来性から、将来性のあるSES企業の特徴を解説します。
目次
SESに将来性はある?
SESの現状の市場規模
SESを含む国内ITサービス市場は順調に拡大を続けています。
なかでもSESに関連する分野においてはIoT、クラウド、DX、AIの成長が顕著です。
ネットワークインフラ、フロントエンド、バックエンドは成長率は低い傾向にあるものの、市場規模拡大にプラスに作用しています。
またSESが該当する「IT技術者派遣サービス」「デジタル人材紹介サービス」も右肩上がりで推移しているのが現状です。
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SESの将来性
デジタル人材関連サービスは、DX化推進に伴うIT人材不足が影響して市場規模を拡大しているという背景があります。
特にDX化においては、推進されているものの中小企業に未実施の企業が多いことも分かっており、今後もデジタル人材の需要はますます高まる予測です。
今後も需要が高いまま推移するということは、エンジニアを派遣するSES企業の将来性も高い状態が続くと考えられます。
クラウドコンピューティング、ビッグデータ、AIのような技術が普及する昨今、多くの業界・企業が最新のIT技術を用いたビジネスモデルへの移行を検討中です。
エンジニアの確保を急務とする企業が増え、需要に応じて即戦力となる技術を持ったエンジニアを派遣できるSES企業はさまざまな業界から必要とされるでしょう。
SESエンジニア年代別の平均年収
当社Geekly(ギークリー)の調査では、SES企業全体の平均年収は約460万円です。
これは国税庁によって発表されている給与所得者全体の平均年収である458万円と同程度の水準です。
平均年収に関しては、20代では他職種と比較して高く、30代から40代にかけては平均と同じ水準、そして50代で再び高水準に転じる傾向があります。
若年層では前職までに培った保有スキルの差が年収差に影響しやすく、その後キャリアを積んで市場価値を高めることで経験年数に伴い年収アップが期待できるといえるでしょう。
マネジメントスキルや管理能力、経営者視点などを身に付けることで年収アップにつながります。
(参考:国税庁『令和4年分 民間給与実態統計調査 』)
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【合わせて読みたい】転職で年収アップに成功した事例はこちら⇓
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エンジニアとしてSESは将来はあるのか?
エンジニアとしてのスキルが足りなくても転職はできる
SES企業では、未経験からエンジニアとしてスキルアップすることが可能です。
近年では教育体制の整備に力を入れる優良企業も増加しており、IT業界初心者にとってエンジニアのファーストキャリアとしてSES企業を選択することもおすすめできます。
十分なスキルが身についていないと感じても、未経験から業務に必要なスキルを学んだうえで現場に出る体制が整った企業がおすすめです。
エンジニアとして求められるプログラミング言語のスキルや業界知識、業務知識などを自主的に学習している場合は特にアピール材料になるでしょう。
企業の多種多様な案件に携われるから成長できる
SES契約では、定められた期間に限り企業へ常駐し技術力を提供することになっています。
契約期間が終了すれば、エンジニアは再び別の企業へ派遣される形態です。
そのため企業の規模やプロジェクト内容、業種などさまざまな経験を積むことができる点がSES企業の利点だといえます。
エンジニアは年齢よりもスキルや経験が重視される職種です。
将来性を高めたい方にとって、多種多様な案件を手掛けスキルの幅を広げられる環境は、SES企業に勤めるメリットとして実感できるでしょう。
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技術力を磨けば企業からの需要が高い
エンジニアの数は需要に対し不足している状態が続いています。
デジタル化の推進によってエンジニアを求めるのはIT業界だけではなくなり、人材不足が解消する目処はたっていません。
IT企業においても、システム開発や運用において自社のエンジニアだけでは足りずに技術力の提供を求めるケースも多く存在します。
だからこそ、需要に対し即戦力として技術力を提供できるSESエンジニアが重宝されているのです。
専門知識を持たないIT業界以外の企業ほど、高いスキルレベルと短期間での成果を求めます。
SESエンジニアとしてのニーズを把握し、必要なスキルを率先して身に付け磨いている人材ほど需要は高まるといえるでしょう。
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SESに将来性がないと言われる背景
企業によっては下流工程の仕事ばかりでスキルアップしにくい
SES企業が問題視される理由として、多重下請け構造化していることが挙げられるでしょう。
また、SES業界では、元請けは大手システム開発会社で下請けとしてSES企業が参画し、さらに二次請け、三次請けなどの企業が参画するケースもめずらしくありません。
システムの運用・保守ばかりを請負う企業では、設計や開発業務、顧客折衝など上流工程に一切携わることができないこともあります。
システム開発において下流工程は非常に重要な役割を担うフェーズです。
しかしエンジニアとしてキャリアアップを考えた場合には、スキルアップのチャンスが少ない環境では将来性を感じることは難しいでしょう。
年収が上がりにくくなる
先ほどSESエンジニアの平均年収について、年代別に解説しました。
弊社の調査で、同年代の平均年収と比較してもSESエンジニアが他職種を大きく下回るようなことはありません。
しかし年収のアップが難しいケースがあるものまた事実です。
これも下流工程に従事するSESエンジニアの傾向として挙げられる、SESに将来性がないと言われる理由のひとつでしょう。
未経験者が挑戦しやすいのは高度な専門知識を必要としない下流工程の業務であり、未経験者でも担える下流工程ばかりに携わっていては年収アップは難しいということです。
その他の要素として、SES契約では月の勤務時間をあらかじめ決められて契約するために残業が少なく、残業代が発生しないことも挙げられます。
また自社製品の売上などに関与しない職種であるため、ボーナスの増額への期待も難しいです。
環境の変化が多い
案件ごとに期間が決められて派遣されるSESエンジニアは、定期的に大きな環境の変化にさらされます。
都度新しい気持ちで参画できるタイプの人にとってはメリットでしょう。
しかし、チームで働きたいという意向が強い方にとっては、自社への帰属意識が薄れモチベーション維持の難しさを感じてしまう可能性もあります。
プロジェクト期間を通して、せっかくコミュニケーションも取りやすくなっていたにも関わらず、参画するプロジェクトが変更になった場合、また一から関係を構築しなければらないなくなってしまうため、帰属意識がさらに薄くなってしまう場合もあります。
チームで働きたいという意向が強い方にとっては、デメリットになってしまうかもしれません。
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将来性のないSES企業の特徴
多重下請け構造の下層部分を担う企業
下流工程の業務に終始する企業には、教育体制が整っていない、給料が低いという特徴があります。
また下請けになるほど納期に迫られることが多いため、労働環境が良いとはいえない企業も存在します。
先輩社員や上司が自分と同じような業務をルーティンとして行っているのであれば、その企業に将来性はないといえるでしょう。
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エンジニアの仕事とは関係ない仕事が多い
IT未経験者にとって研修制度の有無は必ずチェックしておきたい項目です。
しかしSES企業のなかには、研修と称してコールセンターや家電量販店などの店頭に派遣する企業もあります。
研修期間が終了しても、SESの案件がないことを理由にエンジニアと無関係の業務を指示するケースが実在しているのです。
この期間エンジニアとしての経験は一切積むことができないため、スキルアップもしにくくなってしまいます。
案件が決まらない間に給料が満額でない企業
SES企業では、案件が決まらない待機期間が発生することもあります。
案件が豊富な企業であれば、そもそも待機期間が短いうえに、案件の有無に関わらず勤務扱いとして給与が満額支給されるのが一般的です。
待機期間に給与が満額支払われない企業は、将来性に不安があると考えられます。
採用面接時に確認するのがおすすめですが、聞きづらい場合は転職エージェントに任せると安心です。
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将来性のあるSES企業の特徴
設計・要件定義などの上流工程を担う企業
開発案件における上流工程とは、要求分析、要件定義、基本設計、詳細設計を指します。
主にクライアントとやり取りを行いながら開発するシステムの設計を決め、実際に開発工程を担うエンジニアに向けた設計書を作成するフェーズです。
上流工程では幅広い知識・スキルが求められ、下流工程の経験も活かすことができます。
ひと通りスキルを身に付けたのち、上流工程の案件に携わることができるSES企業では長期的なキャリアプランも形成しやすいでしょう。
教育体制・評価制度が整っている
教育体制が整った企業では、たとえ未経験からの挑戦であっても将来性を実感しながら働くことができます。
長く働くことができる環境が整えられている企業はエンジニアを大切にしているため、離職率も低い傾向にあります。
また、評価制度がしっかりしているとモチベーションの維持もしやすいでしょう。
SES事業以外の事業もある
SES企業のなかには、複数の事業を手掛ける企業もあります。
自社の受託開発や自社開発など強みを多く持つ企業ほど安定しているうえに、エンジニアとして選択できるキャリアパスが豊富という特徴も持っています。
クライアントから請け負う業務のみに依存していないということは、エンジニア自身がそれぞれの希望に合わせた働き方を選択することも可能です。
ライフプランに合わせて働くことができる企業は、長期的なキャリアプランも形成しやすいでしょう。
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SES企業の現状と、将来性の高いSESエンジニアとして活躍する方法について解説しました。
さまざまな業界でのIT人材の需要増を背景に、必要なスキルを持ったエンジニアを技術力として提供するSES企業の需要も高まっています。また、IT技術の向上とビジネスモデルの変化に伴い、SESに頼る企業も多様化するでしょう。
将来性が高いSESエンジニアとして活躍するためには、ニーズを把握しスキルアップを続けることが求められます。
IT・Web・ゲーム業界の転職に強い転職エージェントのGeekly(ギークリー)では、SES企業の情報も多数保有しています。SESエンジニアの仕事に興味がある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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