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新設部署の初期メンバーの採用に成功|大手食品メーカーがグループ横断でのセキュリティ体制を強化

  • 事業会社
  • 高スキル人材を採用できない
日清食品ホールディングス株式会社

日清食品ホールディングス株式会社

設立:1948年9月
従業員数:14,467名(連結・2022年4月現在)
事業内容:持株会社として、グループ全体の経営戦略の策定・推進、グループ経営の監査、その他経営管理など
・即席麺の製造および販売
・チルド食品の製造および販売
・冷凍食品の製造および販売
・菓子、シリアル食品の製造および販売
・乳製品、清涼飲料、チルドデザート等の製造および販売

お話を伺った方

  • 丸山 智史 様
    情報企画部 サイバーセキュリティ戦略室
    丸山 智史 様
  • 根本 さより 様
    人事部 中途採用担当
    根本 さより 様
  • 採用における課題
    ・セキュリティエンジニアの母集団形成自体が難しいうえ、求める要件を満たせる人も少ない
  • ギークリーを利用して良かったポイント
    ・初期メンバー1名の採用に成功

IT業界特化型エージェントの
ギークリーにお気軽にご相談ください

即席めん事業にはじまり新しい食文化を生み出す大手食品メーカー

 

―まずは貴社の事業を教えてください。

根本様:当社は日清食品グループの持株会社で、グループ全体の経営戦略の策定・推進、グループ経営の監査、経営管理などが主な事業です。

日清食品グループでは、「チキンラーメン」「カップヌードル」「U.F.O.」「どん兵衛」といった即席麺や、チルド・冷凍食品、乳酸菌飲料などの研究開発及び製造販売を行っています。その他にも湖池屋の「ポテトチップス」や「カラムーチョ」をはじめとしたスナック菓子の研究開発及び製造販売も行っています。

日清食品グループは「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念のもと、世界初の即席麺「チキンラーメン」や世界初のカップ麺「カップヌードル」の発明、宇宙食ラーメン「スペース・ラム」の開発など、様々な食の可能性を追求してきました。現在は完全栄養食の普及に向けて事業を加速させています。「食」から人類を楽しみや喜びで満たし、社会に貢献していきたいと考えています。

 

部署の新設に伴うゼネラリストの募集
日清食品がセキュリティエンジニアを採用するまで

 

日清食品ホールディングス株式会社 丸山様_インタビュー風景①

 

グループ全体のセキュリティを統括する「サイバーセキュリティ戦略室」を新設

 

―今回セキュリティエンジニアを募集した背景を教えてください。

丸山様:今回の採用は、サイバーセキュリティ戦略室の新設に伴う募集でした。

そもそもサイバーセキュリティ戦略室を立ち上げた背景として、今後は経営の観点も踏まえた日清食品グループ全体でのセキュリティ対策を推進していきたいと考えています。

これまでも、例えば社員に配布している端末やアカウント周りなどの点での対策は、ゼロトラスト・セキュリティの観点から厳重に行なってきました。ただ、サプライチェーンのセキュリティ強化の検討や、めまぐるしく変わるセキュリティの法令に沿ったポリシーや規程の整備といった部分までは対応しきれていなかったんです。加えて日清食品としての社員に向けてのセキュリティの情報発信もできていませんでした。

世の中の情勢的にもセキュリティへの脅威が急速に高まっているなかで、社内全体を俯瞰したセキュリティ戦略や対策が必須であるという考えから、部署立ち上げに至りました。

 

初期メンバーの採用には高いスキルを求めたい、母数が少ないセキュリティ人材の採用に苦戦

―重要な立ち上げ期のメンバーの採用でしたが、どのような人材を求めていたのでしょうか。

丸山様:求める人物像としては、セキュリティ施策において会社や組織を巻き込みながら突き進んでいける方が理想でした。その上で、セキュリティの技術的な知見と経験を持ち、日進月歩のセキュリティ技術を自ら学び続ける姿勢がある方を求めています。なので要件としては、「ガバナンス部分のマネジメント能力」「技術的な知見と経験」「自己研鑽能力」の大きく3点ですね。

ただ、セキュリティ領域は人材の母数自体が少ないですし、当社が求める要件を満たす方に出会えずにいたことが採用課題になっていました。

欲張っているところもあるのですが、新設部署ということもあり、要件は満遍なく満たしたいところではありました。

 

セキュリティの十分な経験と推進力をもった30代のエンジニアの採用に成功

―ギークリー経由でまずは1名の採用が決まりましたね。

丸山様:2021年度は2名が採用目標でしたが、そのうちの1名をギークリー経由で採用することができました。

それまでお会いしてきた方々は、特にセキュリティの経験や知見の部分で少し心もとないことが多かったのですが、今回ギークリーに紹介いただいた方は、今までの経験を踏まえ自分の言葉でセキュリティに関する受け答えができる方でした。話をする中で、人を巻き込んでセキュリティ対策を推進できる力を持っていることも見て取れました。

当社のセキュリティの弱い部分を伝えて、あなたならどう解決しますか?と面接で質問したのですが、「この部分が弱点になりがちなので、私ならこういった形で対応できます」と具体的な答えをいただけたことも、非常に高く評価した点です。セキュリティに対してちゃんと意識を持って業務をされてきたことが伝わってきましたね。とても良い方をご紹介いただけて感謝しています。

 

日清食品がギークリーを利用しているワケとは

 

日清食品ホールディングス株式会社 丸山様_インタビュー風景②

 

候補者のスキルを比較するためには紹介数の多さが必要

―ギークリーのサービスは以前からご利用いただけていますが、貴社の採用にはどのように貢献できていますか。

根本様:当社の情報企画部の求人の30%ほどはギークリーの推薦が占めていて、推薦数は一番多いです。書類選考はスキルの相対比較ができないと評価がしづらくなるので、比較対象ができるという意味でも、推薦数の多さは非常に助かっています。

 

―担当とのやり取りの面ではいかがですか。

レスポンスが早く、電話もつながりやすいので、候補者の情報を常に共有いただけて助かっています。

人材紹介会社を挟むと候補者と自由に接点をもてるわけではありません。なので、面接や面談の場はうまく使いたいと思っているのですが、何をどう話すかは当社と候補者の意欲や志向性によって変えていく必要があります。

そのために情報が必要なのですが、その点ギークリーは、当社や候補者の意向や状況をうまく汲み取っていただけているので、利用するうえでメリットを感じています。

 

IT専門の人材紹介会社の利用で、会社としてIT人材への理解を深められる

―どんな会社であれば、ギークリーの利用をおすすめできますか。

根本様:ギークリーはIT業界専任のサービスというイメージがありましたが、当社のようなメーカーや事業会社でも、IT人材を求めている企業であればギークリーの利用をおすすめしたいですね。

IT業界やIT人材のスタンダードを教えていただけるのは、大きなメリットだと思っています。例えば、IT人材って転職回数が多くなっていたとしても、キャリアアップのためであれば業界構造上致し方無い部分もあると感じます。そうしたIT人材の特殊な環境や情報を積極的に共有いただけると、会社としてIT人材に対する理解が深められますよね。

 

サイバーセキュリティ戦略室が見据える組織の拡大

3年~5年でセキュリティ専門組織としての自立を目指す

―サイバーセキュリティ戦略室の今後の意気込みを教えてください。

丸山様:サイバーセキュリティ戦略室は2021年の9月にできて以降、ガバナンス構築や全社員に向けた教育、はたまた技術的な監修など幅広い業務に取り組んできました。

現在では「サイバーセキュリティの5か年計画」というものを作成しており、経済産業省が出している「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」の10の項目に沿って、目指すセキュリティレベルを1年ごとに設定し、色々なセキュリティ対策を実行しています。

私個人としては、今後は3年から5年の間に、自立したセキュリティ専門の組織を作るつもりです。セキュリティ部門はIT部門と境界が曖昧になりがちですが、ちゃんとそれぞれが独立して、IT部門へセキュリティのアドバイスやサポートができる関係性を目指したいと考えています。

 

―そのためにギークリーに期待したいことはありますか。

セキュリティ体制の構築のためにはまだまだ人材が必要です。ギークリーはセキュリティ周りでも色々な人材を集客していると思うので、技術のある方はもちろん、ガバナンスに長けている方など、幅広くご紹介いただいて、良い出会いを提示いただければと思っています。

新しいことへのチャレンジ精神を持った社員が多い当社の社風や、日清食品グループのセキュリティを構築する一員としてチャレンジできる環境を、IT人材にアピールしていくという面でも期待したいですね。

 

―セキュリティ体制の強化に向けて、引き続きご支援させていただきます。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。