転職用履歴書の書き方と選び方を紹介!サイズ・用紙や基本的なルールは?書き方見本も活用しよう
転職活動用に履歴書を作成する場合、新卒時とは異なる注意点があります。履歴書に記入する内容だけでなく、サイズや用紙、提出の方法なども再確認したいポイントです。具体的にどのような点に注意して作成すればよいのかわからないという人もいるでしょう。そこでこの記事では、転職用履歴書の書き方と選び方や用紙選びの基本的なルールについて幅広く解説します。
目次
履歴書の種類を知ることからはじめる
履歴書のサイズには、A4(開くとA3)とB5(開くとB4)の2種類があります。
応募企業から指定がある場合は、指定サイズを必ず守るようにしましょう。指定がない場合には、どちらを選んでも問題ありません。
履歴書以外にも提出書類がある場合には、書類とサイズをあわせておくというのもひとつの方法です。サイズ以外に、記載内容にも種類があります。
これは履歴書のメーカーによって異なることが多いため、購入の際に確認して選ぶことがおすすめです。
基本的な項目以外で、履歴書の種類によって記載内容が異なる可能性が高い項目について以下にまとめておきます。
・自己PR
・志望動機
・趣味・特技
・長所・短所
・免許・資格
種類によっては、項目がない履歴書もあります。
自分がアピールできる内容が記載されている履歴書を選ぶようにするとよいでしょう。
学歴や職歴はこう書く!
学歴や職歴は、企業もしっかりと目を通す部分であるため、間違いがないように丁寧に記入しましょう。
学歴の記入方法
学歴を記入する場合、新卒であれば小学校から書くことが基本です。
転職の場合は、職歴が多く、記入欄が足りなくなりそうであれば義務教育期間は省いても問題ありません。
ただし、最終学歴の1つ前から書くことがルールであるため、高卒であれば中学から記入する必要があります。
マナーとして学校名は略さずに正式名称を書くようにしましょう。
職歴の記入方法
転職の場合、職歴は特に丁寧に記入しておく必要があります。時系列にそって、会社名、業種、職務や役職を記載しましょう。
職務経歴書を別で添付する場合には、会社名と入社年月と退社年月のみを記入しても問題ありません。
応募企業に関連した職務経験がある場合は、アピールポイントとなるためしっかりと強調しましょう。
日付や氏名も抜かりなく
反対に細かな部分になる日付や氏名については、あまり見られないだろうと気にしない人もいるかもしれません。
しかし、こうした部分にも気が使える人は印象もよくなります。目にとまる履歴書作成のためにも、ルールとマナーをしっかりと意識しましょう。
日付は、履歴書を作成した日を書くと思っている人も多いかもしれません。ただ、提出日または投函日を記入します。
履歴書は最新の情報を記載することがマナーです。年度の書き方については、西暦でも和暦でも構いません。
ただし、履歴書の中では必ず表記を統一しておく必要があります。
氏名は、枠全体のバランスをみて、名字と名前の間を少し開けて書くと印象がよくなります。ふりがなにも注意が必要です。
「ふりがな」とひらがなで表記されている場合はひらがなで、カタカナで表記されている場合はカタカナで記入することがルールとなります。
目にとまるアピール文の書き方
職歴の次に企業が着目する点は、志望動機や資格です。
特に応募企業に関連した資格や特技がある場合には、具体的な内容を簡潔に記入することが重要となります。
志望動機や資格・特技などの欄で採用担当者の気持ちをグッとつかむためのポイントを押さえましょう。
志望動機は2つの視点から書く
新卒の場合でも志望動機は重要なポイントです。
ただ、転職の場合は単純に応募企業で働きたいという気持ちだけではアピールになりません。
ほかの企業での勤務を経験した上で、なぜ応募企業に転職したいのかという点を明確に記入しましょう。
自分のキャリアを生かしたいというだけでなく、応募企業を選んだ理由をしっかりと伝えることが大切です。
もうひとつの視点として重要なのは、企業目線からのアピールになります。応募企業の強みや求める人材を把握しましょう。
いかにそのポイントに自分が当てはまるかを伝えることで、採用担当者の目にとまる独自性のある志望動機になるでしょう。
資格は取得中のものも記載する
応募企業の職種にマッチした資格を保有していればほかの応募者よりも有利になるのは明らかです。
ただ、資格がないからといって諦める必要はありません。資格取得に向けて勉強中のものに関しても記載が可能です。
自己啓発に取り組んでいることをアピールしましょう。資格の書き方としては、免許、資格の順で記入することがルールです。
取得した日から年月が経っている場合は、正式名称が変更になっているケースもあります。
そのため、再確認して正しい名称を記入するようにしましょう。
また、複数の資格を保有している場合は、業務に関連が強いものだけを記入することをおすすめします。
関連性のない資格をダラダラと記載しても採用にはあまり影響がありません。
そればかりか、返って応募者の志向性に疑問を感じる原因になる可能性が高いからです。
特技で自己アピールする方法
履歴書の記入欄で筆が止まりやすい項目が特技ではないでしょうか。よほど自信のある特技がある人はよいでしょう。
ただ、いざ自分の特技はと聞かれても自信を持って答えられるものがないという人も多いものです。空欄にしておくのもあまりよくありません。
ポイントとしては長年続けていること、これなら何時間でもやっていられるという内容を記入するとよいでしょう。
集中力がある、コミュニケーション能力が高い、早起きできるというのも特技になります。
特殊な能力ではなくても、特技と思うことが業務を行う上で役立ちそうなイメージを応募企業に持ってもらえることが理想です。
写真のサイズと選び方
履歴書に貼る写真はどのような感じで撮ればよいのか迷ったことがある人も多いでしょう。
写真で採用不採用が決まることは稀ですが、見た目の印象が悪いよりはよいに越したことはありません。
ここからは、服装、メイクのマナーなどについて解説します。
サイズと撮影のポイント
写真のサイズは、履歴書の写真枠に記載されているか、企業の応募要項に記載されていることがほとんどです。
一般的には3×4cmですが、撮影の際には指定のサイズを間違えないようにしましょう。
また、写真が万が一はがれてしまったときのために写真の裏に氏名の記入も必要です。
あまりに古い写真を貼ることはNGです。最低でも3カ月以内に撮影したものを使用します。
簡易証明写真機で撮影してもよいですが、理想は写真館での撮影です。場合によっては多少のレタッチもしてもらえます。
服装やメイクのマナー
服装については、スーツが基本です。
男性の場合は、黒か紺のスーツに白いワイシャツを着用しネクタイは派手でないものを選びましょう。
ボタンダウンのシャツはカジュアルな印象を与えるためNGです。
女性も黒か紺のスーツに、シンプルなデザインのブラウスがベストです。
または、胸元が開きすぎないカットソーが好印象です。アクセサリーは外しましょう。
髪型は、顔がはっきりとわかるように耳を出すとよいです。ロングの人は後ろでひとつに束ねるとすっきりとした印象になります。
メイクは、かわいらしさや美しさよりも清潔感がポイントです。控えめでありながら血色がよく見えるナチュラルメイクに挑戦しましょう。
転職の有無に関わらず重要な履歴書のルール
転職か新卒かに関係なく、履歴書には作成時の基本的なルールがあります。
社会人としての最低限のマナーにも通じる点であるため再確認の意味も込めて解説します。
下書きは最低条件
履歴書での誤字脱字は致命的です。正しい文字を丁寧に書くことを心がけましょう。
そのためにも、下書きは必須です。履歴書は後から修正を加えることができないように黒のペンで書きます。
書き間違えた場合には、修正液や修正テープは使用せずに必ず最初から書き直しましょう。
下書きをして、きちんと見直しをしてから清書することで、文字も丁寧になり間違いを減らすこともできます。
最初からペンで記入して何枚も履歴書を書き直すことを考えれば下書きをしておいたほうが返って効率的とも考えられます。
偽りの内容は書かない
自分が転職に不利な状況であったり、未経験の職種への転職の場合であったりしても履歴書に虚偽の内容を記載することはしてはいけません。
応募企業に対して失礼になるだけでなく、自分にとっても不利益になるからです。
たとえば、経験や経歴を偽った場合、実際に仕事を開始してみればすぐにバレてしまいます。
また、面接時にもそのことに触れて嘘をつかなくてはならなくなるため自分自身も苦しい思いをするでしょう。
特に経歴を偽っていたことがバレると経歴詐称で懲戒解雇されることもあります。
履歴書に書くと不利になりそうな内容でも書き方を工夫して重大な虚偽にならないように記入することが大切です。
たとえば、前職を退職してからしばらく就業していなかった場合です。なぜすぐに仕事をしなかったのかと聞かれることもあるでしょう。
その場合は、その期間を有効に利用して勉強をしていたなどキャリアアップのために時間を使っていたという理由がベストといえます。
履歴書の提出方法を確認
履歴書が完成したからといってまだ安心はできません。提出の際にも気をつけたいマナーがあります。
最後の最後まで気を抜かずに丁寧な行動を取るよう心がけましょう。
ここからは、郵送で提出する場合と、手渡しで提出する際のポイントについて解説します。
郵送で提出する際のポイント
郵送で提出する場合には、封筒の宛名書きにも注意が必要です。同じ県内であっても住所は必ず都道府県から記入します。
表面には縦にまっすぐ応募企業の住所、会社名、担当者名を明記します。株式会社などの表記を(株)と略さず正式名称で書くことも大切なポイントです。
左下に「履歴書在中」「応募書類在中」と記入するのも忘れないようにしましょう。裏面には自分の住所、氏名を縦にまっすぐ記入します。書類には、必ず添え状を添付します。
履歴書だけを封筒に入れて送ると雑な印象を与えてしまうでしょう。郵送する書類を記載した添え状の作成も行います。
履歴書が郵送時にシワになったり折り目がつくことを避けるためにも透明なクリアファイルに挟むことも丁寧さをアピールするポイントです。
手渡しで提出する際のポイント
履歴書を手渡しすることもあるでしょう。
この場合も封筒とクリアファイルに入れておくと丁寧な印象になります。手渡しの場合、添え状は必要ありません。
書類が複数ある場合には、履歴書が一番上にくるようにします。次に職務経歴書、その他の書類の順で入れておくとさらに丁寧です。
郵送でも手渡しでも履歴書はコピーを取ることをおすすめします。面接は履歴書や職務経歴書の内容にそって行われます。
そのため自分が書いた内容とズレが生じないために直前まで内容を再確認しておきましょう。
転職活動はまず履歴書で差をつける
転職活動を行う際の履歴書について解説してきました。
新卒時と異なり、キャリアがある分アピール内容も多く、書きやすい面もあるでしょう。
ただ、どのように書くのかというポイントをしっかりと押さえておかなければ、ダラダラとしてまとまりのない印象になってしまうという問題点もあります。
応募企業の目にとまるような独自性のある履歴書を作成するには、まず応募企業がどのような人材を欲しがっているのかを知ることが大切です。
その上で、自分が持っている資格や特技、キャリアのどの部分を前面に押し出せばよいかを精査するとよいでしょう。
さらに社会人経験がある以上、細かなルールやマナーにも気配りができる点を履歴書でアピールすることも大切です。
履歴書は、自分の情報を伝えるだけでなく人柄や日常生活での振る舞いも垣間見られるということを念頭において、ライバルと差をつける履歴書を作成しましょう。
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