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iPaaSとは何?導入するメリットや特徴を解説!実際の製品や事例を転職エージェントが幅広く紹介します

大量のバラバラなデータやシステムをまとめるのは複雑で手間のかかる作業です。それを克服すべく、登場したのがiPaaSです。今回はそんなiPaaSについて、どういう機能を持つのかや、実際に使われている事例についてメリットなども交えて解説していきます。

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iPaaSとは

 

情報

 

近年ではクラウド型システムの導入が業界を問わず加速しています。

その中で、近頃はiPaaSというサービスが熱い視線を浴びていますが、iPaaSとはどういうサービスなのでしょうか。

 

概要

 

iPaaSとは、Integration Platform as  a Serviceの略称で、クラウドベースプラットフォームのひとつです。

複数あるシステムを連携させて業務の効率化を図る性格から、あらゆるサービスなどを繋ぐ橋渡しのような存在になっています。

サービス間の橋渡しとなっているiPaaSですが、機能については後ほど詳しく解説します。

 

3種類の機能

 

iPaaSの持つ機能は主に3種類に大別されます。

1つ目はサービスをつなぐもので、APIを使うことで複数あるサービスやアプリを安全に連携させます。

2つ目はデータをつなぐもので、リアルタイムでデータを同期したり、処理することが可能です。

しかも、データ処理は高速で行われます。

そして3つ目はフローをつなぐもので、異なるサービスとの間を跨ぐビジネスフローの設計から運用まで可能です。

 

iPaaSが台頭した理由

 

オフィス

 

iPaaSが台頭した背景には、クラウド型システムの導入する企業が増えていることが挙げられます。

以前はオンプレミス型が主流でしたが、迅速な処理利用のしやすさからクラウド型の方が支持されやすくなっています。

しかし、これで新たな課題が浮上しました。

大量のデータがあふれ、しかもバラバラになったことで、データの同期や連携に関する作業が複雑になったのです。

これを解消すべく登場したサービスがiPaaSでした。

 

iPaasを導入するメリット

 

良い

 

大量の、しかもバラバラになったデータの橋渡し役として誕生したiPaaSですが、導入することにどのようなメリットがあるのでしょうか。

iPaaSを導入するメリットは主に2点に大別することができます。

 

業務の効率化

 

先述したように、iPaaSはいわば橋渡しと言い換えられる存在です。

そのため、社内のあらゆるデータやシステムの連携スムーズに進みます。

つまり、社員同士はもちろん、異なる部署間での情報共有も迅速にスムーズに行えるということです。

これはすなわち、業務の効率化を意味し、さらには柔軟なビジネス展開にも繋げることができます。

 

社内のシステムの統一と新規システムの追加

 

社内の全てのシステムがクラウド型であればiPaaS以外のサービスでも十分だったでしょう。

しかし、セキュリティ面の理由からオンプレミス型を残しているところも多く、連携が課題になります。

幸いにもiPaaSはクラウド型とオンプレミス型を両方とも連携させることが可能です。

そのため、社内のシステムを統一させることはもちろん、新規システムを加えることも可能です。

 

iPaaSの弱点

 

困惑

 

データやシステムの橋渡し役として熱い視線を浴びているiPaaSですが、実際には弱点も存在します。

iPaaSの弱点は主に3点に大別されます。

 

連携できないシステムもある

 

実際には、選んだiPaaSによって連携可能なシステムは必ずしも同じではありません。

つまり、選んだiPaaSによって連携不可能なシステムもでてくるということです。

そのため、導入前に自社のシステムについてよく確認することをおすすめします。

 

APIが公開されていないと効果を発揮しない

 

冒頭の項で連携させる際に、APIを使うと先述しました。

実はiPaaSはAPIが公開されていないと、システムを連携することがそもそもできないのです。

APIに対応できていない場合も同様に、システムを連携することができません。

 

コストにも留意

 

致命傷ではないとはいえ、留意すべきは導入コストです。

中には利用できる機能を限定したことで、無料利用ができるものもありますが、より有効に使うのであれば有料化は避けられません。

導入を検討する際には、それがどれほど効果をもたらすかについて、まずは考えてみるといいでしょう。

 

RPAは類似しているが違う

 

類似

 

実は業務の効率化という点で、iPaaSに類似したものがあります。

それはRPAというもので、混同しないためにiPaaSとRPAの違いについて解説していきます。

 

課題領域が異なる

 

iPaaSは大量のデータやシステムの処理に関する業務の複雑化を克服するために開発されました。

つまり、iPaaSの対象とする課題領域はデータやシステムの統合管理及び連携ということになります。

一方、RPAはデータやシステムの管理、連携を課題領域としていません。

RPAの場合、定型業務の自動化が課題領域の対象となっています。

 

APIが必要ない

 

iPaaSはそもそも効果を発揮させる前提として、APIに対応している必要があります。

そのため、APIがなければデータやシステムの連携はできません。

一方、RPAの場合はAPIを使わずとも、業務の効率化を実現できます。

RPAではAPIの代わりにロボットがこれまで人が行っていた定型業務を行います。

ただし、変更点が多いと容量が追いつかなくなって滞ることがあるのが弱点です。

 

併用すると心強い

 

これまでの流れを小括すると、iPaaSはリアルタイムで処理できるものの、APIが必要です。

そして、RPAではAPIの有無に関係なく自動化できるものの、変化にはかならずしも追いつけません。

そこで、iPaaSとRPAを併用するとお互いの弱点をカバーすることができます。

つまり、併用すると実は大変心強いのです。

 

iPaaSに関する求人一覧

 

iPaaSを活用した事例

 

労働者

 

これまでiPaaSの概要や台頭した理由、メリット、弱点を中心に紹介してきました。

しかし、これだけではiPaaSがどのように使われているのかイメージはしにくいでしょう。

そこで、この項では実際にiPaaSが使われている事例について3点紹介します。

中にはRPAと併用した事例もあります。

 

新規空室物件の登録

 

賃貸物件で入居者が大挙した際に、迅速に登録しなければ機会ロスとなります。

そのような事態を防止するため、ここでiPaaSとRPAの出番です。

まず、退去したら担当者がフォームに必要事項を入力します。

その後、RPAの機能を使って最新情報を登録します。

登録し終えたらiPaaSの出番です。

最後はiPaaSの機能を使って関係部署にメールやチャットツールなどのあらゆる手段で関係部署に通知し、完了です。

 

入居者決定物件のクローズ処理

 

不動産

 

こちらも先ほどと同様に不動産業界でのケースになります。

新規入居者がいるにも関わらず、クローズできていないと該当物件への問い合わせが継続してしまいます。

その際に既にクローズしている旨を報告する手間が発生し、非効率的です。

そこで、先ほどの事例のようなiPaaSの使い方で改善します。

まずは契約が決まった物件をフォームに入力し、RPAに更新してもらいます。

その後、iPaaSの機能で関係部署に一斉通知し、リアルタイムで共有することが可能です。

 

媒体問わず注文書を取り込めるシステムの開発

 

コロナ禍により、Faxなどのアナログ発注からweb発注に切り替える動きが目立ちます。

しかしながらアナログ発注から脱却できない業者も一定数あり、業務の効率化において課題となっています。

そこで、顧客の発注方法を変えなくて済むようにするという発想でiPaaSが導入された事例があります。

つまり、顧客はそれぞれの方法で発注する一方、自社ではメールやデータ化したFaxをiPaaSの機能で連携させるというものです。

なお、データの取り込み作業については定型業務ですので、RPAも役に立ちます。

 

iPaaSを導入するときのポイント

 

マネージャー

 

実はiPaaSのデメリットの項で、一部答えが出ていますが、導入する際のポイントについて確かめていきましょう。

iPaaSを導入する際にはこれから3点に留意するといいです。

 

連携可能なアプリ数

 

iPaaSのデメリットの項で先述した通りですが、必ずしも全てのアプリに対応できているわけではありません。

そのため、対応できているアプリ数とその中に自社で使っているものがあるかどうか確認しましょう。

対応しているアプリ数が多いほど、用途の幅が広がります。

対応しているアプリ数の多い製品として、Zapierがあり、2000以上ものアプリが対象です。

 

操作のしやすさ

 

iPaaSを導入したものの、操作しにくいようではむしろ負担が増える一方で、本末転倒です。

そのため、操作のしやすさもiPaaSを導入する上で重要な指標となります。

操作しやすいiPaaSの製品の代表格に、Anyflowというものがあります。

特徴はとにかくシンプルであることで、使いやすさにこだわった製品です。

 

導入事例

 

商品を購入するときに口コミを見るように、導入事例も確認しましょう。

iPaaSのメーカーは海外のものが多く、国内での導入事例があるとなおのこと信頼性が高いです。

導入事例の多さでは、世界的な導入実績に富むMuleSoftが有名です。

また、2020年時点で顧客ロイヤリティ1位を誇っているInformaticaも目が離せません。

 

iPaaSの知識を活かした転職なら転職エージェントに相談しよう

 

ヘルパー

 

まとめに入る前に、転職に関するトピックに入ります。

iPaaSに関する知識を持っているのであれば転職活動で強みになります。

何故なら、iPaaS関連の仕事の求人もあるからです。

全て自力で探すのは大変ですので、まずは転職エージェントに相談してみてサポートを受けましょう。

転職のプロからのアドバイスで思ってもみなかったような求人に出会うこともできます。

 

iPaaSの知識で転職先の業務効率化に貢献しよう

 

ゴール

 

今回はiPaaSについて、概要や導入するメリット、弱点、導入事例、そして導入する際のポイントについて解説しました。

これまで連携できなかったようなシステムやデータを連携させることに成功したiPaaSは業界問わず重宝されつつあります。

また、業務を効率化するためにも必要なツールとなりつつあるので、転職先でiPaaSの知識を活かして貢献してください。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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