株式会社ビズリーチのビジネスモデル分析!人材を可視化するSaaS事業とは【HRTech企業への転職】
株式会社ビズリーチは、SaaS事業によってスムーズな人事対応を行っています。そのため便利でいて効率の良い事業によって日本全体を元気にしているといっても過言ではありません。今回は株式会社ビズリーチの会社概要から詳しく掘り下げてご紹介します。
目次
ビズリーチの会社概要
ビズリーチは、創業10年を経て従業員は2018年12月の時点で1300人以上となり、HRTechの中でも有数の成長企業です。
そのビズリーチが2019年1月29日、採用後の人材管理業務を可視化し省力化する新サービスを発表しました。
これはビズリーチにとって、既存の月額課金型の採用管理システム「HRMOS採用管理」をさらに拡大する形です。
「HRMOS Core」はHRMOS 採用管理を入り口に、採用後の「データドリブンの人材活用」を支援するプラットフォーム(SaaS)です。
HRMOS Coreの基本的な考え方は、社内の人材活用に必要なデータを一元管理することで人事を可視化し、定型業務を自動化することができます。
代表的な3つのメリットは次の通りです。
・管理者だけでなく従業員もデータにアクセスして、正しい情報をインプットできます。
・API(ソフトウェア機能の共有)を通じて外部のサービスとHRMOS Coreを接続でき、給与や勤務状態などの他のシステムと連携が可能です。
・人事データを一元管理することで勤務時間などの管理が自動化でき、時間と労力の節減につながります。
このシステムを採用することによって企業は入社前と入社後の評価をすることができ、自社にどのような人材を採用すべきか判断できます。
或いは採用すべきでないかの採用管理の効率化を図り、こちらも正確な判断ができるでしょう。
これにより採用のミスマッチを減らせる可能性が大きいとしています。
ビズリーチのビジネスモデル
ビズリーチの特徴は、転職希望者と企業をつなぐ事業を展開していることです。
2007年に設立され、2009年に管理職・グローバル人材の会員制転職サイト「ビズリーチ」を開始以降、多くのサービスを開始しました。
もうひとつの大きな特徴として、ビズリーチは求職者課金型のサービスも提供しています。
これまでの求人業界の仕組みは、企業が費用を負担し求職者には負担がありませんでした。
しかし従来の転職サイトでは、エグゼクティブには求人情報が見つけにくいという背景がありました。
それは企業もエグゼクティブに関しては情報を提供するのが難しいといった状況があるからです。
それを解決したのがビズリーチのシステムです。
2017年には中小企業を対象として事業譲渡を支援するサービスを始めると発表しました。
事業継承M&Aのプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」は、中小企業が匿名で登録できるインターネットのサービスです。
2018年にはIT関連の情報インフラに投資することを表明し、300人強の技術者を1年で30%以上増やす構想もあります。
また2018年には三重県の8つの金融機関と包括協定を結びました。
翌年2019年には、名古屋大学、東山キャンパスの学生ロビーの命名権を取得、文系教務課学生ロビーのネーミングライツを取得しています。
その他にも静岡商工会議所、調剤薬局大手「クオールHD」と組み、事業承継を望む薬局の公募を始めました。
多くのことを成し遂げられたビズリーチのビジネスモデルは、未来を切り開くものとして注目を浴びています。
人材紹介会社のビジネスモデルとは
ここで、基本的な知識として人材紹介会社の典型的なビジネスモデルとは何かを簡単にご説明させていただきます。
人材紹介会社とは、厚生労働大臣の許可を受けた民間の職業紹介事業者のことです。
法律上の正式名称は、「有料職業紹介事業者」です。
他にも「人材紹介会社」、「人材バンク」、「転職エージェント」、「ヘッドハンティング会社」などと呼ばれています。
人材紹介の業態とビジネスモデル
人材紹介会社のビジネスモデルは大きく分けて、「登録型」と「サーチ型」の2つの分類に分けることができます。
登録型とは広告等を利用して転職希望者の登録を募り、キャリアコンサルタントが転職の斡旋を行います。
多くの人材紹介会社がこの登録型を採用しているでしょう。
売り上げとなる手数料は、人材を紹介し採用が決定した後で企業から報酬をもらう成功報酬型が基本になります。
次にサーチ型とは、企業の役員クラスの求人に対し、企業の要望に合致する候補者を探し出す業態です。
一般的には、エグゼクティブ・サーチ・ファーム、またはヘッドハンティング会社と呼ばれています。
サーチ型は候補者を探し出し意向を確かめるまで時間がかかるのです。
秘密裏に行わなければならないため、成功報酬型に加えて前払いで手数料をもらう契約(リテーナー型)をする場合もあるでしょう。
ビズリーチのビジネスモデルは、有能な人材の活用を促進してくれます。
更に企業の事業承継まで現在のニーズにマッチした事業形態を持っています。
まさに将来を支える事業展開をしているのです。
ビズリーチが解決する社会問題
ビズリーチは地域の経済の活性化に取り組んでいます。
各都道府県の銀行と提携し事業承継を促進し、地方産業を興すという極めて重要な活動に貢献しています。
また新型コロナウイルスの問題は、経済には大きな打撃となっているでしょう。
地方の産業を支え経済の活性化を図るビズリーチは、大きな社会問題の解決の突破口を与えているはずです。
ビズリーチの今後の事業展開
株式会社ビズリーチは2009年以来、HRTech事業を中心にITを活用してさまざまな事業を展開してきました。
創業事業の「ビズリーチ」や「キャリトレ」を始めとする採用プラットフォーム事業では人生100年時代にも大いに活躍するシステムとなり得ます。
働き方改革に伴う企業と従業員の生産性の向上にも役立つでしょう。
また増々深刻化する企業の後継者不足に対応する事業承継M&Aプラットフォームなど、今後もビズリーチの事業領域の拡大を目指しています。
ビズリーチがもたらした転職採用の成功例
ビズリーチでは多くの転職成功例を持っているため、その一例をご紹介致します。
注目の情報通信産業界での「auコマース&ライフ株式会社」では、事業として様々な企画・運営を手掛けています。
またビズリーチを導入した結果、現場とデータベースを一緒に共有できることで求める人材を詳細まですり合わせて確認できました。
更に適正な人材を確保するには現場主導型が求められています。
そこでアシストモードを導入した結果、選考スピードもアップし導入してから3カ月でエンジニア2名、経理1名の採用を実現できたのです。
現場とのすり合わせで大いに活用できたきっかけは、ビズリーチ・ダイレクトのデータを一緒に検索、閲覧するスカウトランチでした。
当初は現場からは様々な不満があり、人事部だけでなく現場主導で採用を進めるには、ビズリーチのシステムが非常に役に立ったのです。
月に一度開催される「ユーザー会」は無料で、同業他社がどんな採用をしているか日常の情報収集では得られない事例に触れることができます。
またビズリーチの採用担当者とのミーティングは、有益な情報を定期的に得られる貴重な機会となるでしょう。
採用後においてもビズリーチのエンジニアが来社して、いろいろな要望をヒヤリングするので安心感が持てるという高い評価も見受けられます。
転職希望者がおさえておくべきポイント
転職を希望される方が「こんな会社で働きたい」という理想があるのと同時に、企業側も「こんな人材が欲しい」という希望があります。
転職を成功させるための最も大事なポイントは、自分の能力を明確にしておくことです。
・即戦力
企業が中途採用を求める場合、欠員が出たことや新規事業で適任の人材がいないなどの理由があります。
必ずしも経験者を求めてはいませんが、仕事をこなせる能力があるかどうかがポイントとなるでしょう。
・責任感
仕事を任せる上で大事なポイントは責任感です。
信頼感のベースとなるのは責任感であり、責任感の薄い人には仕事を任すことができません。
・ 人柄の良さ
仕事はチームで行うため一人だけ浮いてしまっても困ります。
また勝手な行動をしてもらっても、チームの妨げになってしまうでしょう。
・発想の良さ
仕事には既成概念だけでは解決のつかないことが起きます。
固く形骸化した仕事の進め方では、誰もが行き詰ってしまうかもしれません。
物事の見方を変え発想の転換をすることで、新しい解決法を見出すことができるでしょう。
・積極性、ポジティブマインド
「どうせ」とか「やっぱり」という態度では、実績や成績が伸びません。
チャレンジ精神が旺盛な人がいれば、周りの人間もつられて積極的になれるものです。
・適切な配慮
チームで動くには独りよがりでは成果が上がりません。
「同意」や「共有」がチームの力を結束して、大きな成果を生み出します。
・外向性
積極性やポジティブマインドと同様に、外向性というのは未知の相手でも丁寧にコンタクトできる能力です。
相手に嫌われたら何も進みませんし、相手が快く話を聞いてくれるには「外向性」が必要な能力になります。
・緻密性
勇猛果敢な人物だとどうしても仕事が荒くなる可能性があります。
大胆であり緻密な仕事をする人は、相手から絶大な信頼を獲得できるでしょう。
・機敏性
与えられた仕事や思い立ったものはすぐに行動に移し、誰にでも頼られる存在になりましょう。
・創造性
既存の概念にこだわり、新しい発想ができない人は頭が固くなってしまいます。
常に新しいアイデアを考え続ける人が、将来の成果に繋がるでしょう。
・柔軟性
難しい局面でしなやかにスマートに対処できれば信頼されます。
目的を忘れず、強硬な手段を取らなくても自然にこなしてしまう能力は、組織にとって重要な役割を果たすでしょう。
・指導性、イニシアチブ、リーダーシップ
常に目標を忘れずチームとしてどのように動いたら効率的か判断できる人は信頼性も高く、仕事を任されるはずです。
・マネジメント能力
労働の適正作業量や人材の人数の配分や時間の管理など、チームとして効率の良い働き方を考えられる指導能力を意識しましょう。
そうすれば組織的な成果を上げることができます。
転職希望者が望む会社情報の在り方
転職を希望する場合、どんな会社なら自分に合うか考えるポイントがあります。
最近は気軽に転職を考える人が多くなったといわれますが、性別問わず人生のターニングポイントになるとても重要な問題です。
また優秀な人材を集めるために会社もできるだけ多くの情報を提供しています。
会社の規模
安定を求めて大企業へ転職を希望する人もいます。
或いは中小企業でもチャレンジ精神の旺盛な会社に期待を持つ人もいるでしょう。
しかし会社の将来性は規模だけでは分かりません。
転職希望者にとって、会社情報はできるだけ多く集める必要があります。
大企業もたくさんの分野を扱っているところもあるため、自分に合ったものは何かを見極める必要があるでしょう。
また会社情報についてのしっかりしたパンフレットや詳しい説明書を揃えている会社は信頼性が高まります。
業種・職種
同じ業種の会社に転職を希望する場合は、ある程度の知識と経験があるので判断しやすいというメリットがあります。
もし違う業種に転職したい場合は、どんな仕事なのか情報をできるだけ多く集める必要があるでしょう。
人事部の対応の良い会社は中身がしっかりしています。
ウェブサイトなどで質問を受けるシステムなどを活用できれば、転職希望者にとっても時間と労力を節減できるかもしれません。
給与
転職を希望する人にとって給与は一番の関心事です。
どのような給与水準にあるのか、ボーナスの支給額など事前に情報を得られれば判断がしやすくなるでしょう。
そのため明確な給与基準を持っている会社は、信頼性が高くなります。
福利厚生
福利厚生施設などを持っている会社は社員にとって魅力的です。
独身の人も家庭を持てば子どもを連れて旅行をしたりすることもあるでしょう。
働くことだけに生きがいを持つ人は少なくなってきていますが、家庭と仕事とバランス感覚の良い生活をできれば会社にとっても有益です。
通勤時間・交通費・住宅手当など
自宅から会社までの通勤時間も重要な要素です。
短いにこしたことはありませんが、どこに住居の起点を置くかによって通勤圏内にあるかどうか判断する必要があります。
交通費も全額支給なのか、制限があるのかなど事前に調べておくとよいです。
会社によっては住宅手当などを支給してくれるところもあります。
人間関係
転職前に会社の人間関係を調べることは難しいことですが、人事部の人に聞くこともできます。
あるいは、その会社に勤めている人を知っていれば教えてもらうのが一番良い方法です。
社風
人間関係だけでなく大きな要素として社風があります。
社長のメッセージや人柄によって、社風は大きく変わるでしょう。
インターネットやパンフレットで社長のメッセージを見れるため、転職するならば必ず会社の社風を調べておくと良いです。
会社も社長のメッセージには個人的な考え方を述べるだけでなく、社会での役割や責任に言及している姿勢を示している会社もあります。
それによって外部の人間からは、会社のアイデンティティを理解することができるでしょう。
ビジョン
会社としての将来への取り組み方を示すものとして、ビジョンを作成している会社もあります。
会社の目標、方針や考え方を短い言葉で標語として掲げています。
ビジョンを見れば大まかな方向性がつかめますし、将来の夢なども示すことができ希望が湧くでしょう。
まとめ
ビズリーチは従来の転職サイトでは達成できなかったことを、転職希望者と採用者側を緊密につなげるシステムによって実現しました。
採用管理システムを合理化して、双方にメリットを生み出した画期的な会社です。
また日本において、企業の事業の承継を推進するシステムを作り出したのはビズリーチが初めてです。
経済の活性化を図り雇用の促進にも貢献し、日本全体を元気にできる企業といえます。
株式会社ビズリーチのような企業に転職したい方は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。
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