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プログラミングするエンジニア

C++エンジニアの仕事内容は?年収や今後の需要も合わせて解説

C++は他のプログラミング言語と比較してコードが複雑でハードルが高い言語ですが、現在でもアプリケーション開発や大規模業務システム開発の際に使用されています。本記事では、C++が使われる仕事内容やC++を扱うエンジニアの年収、転職の需要など解説します。

 

C++とは?

 

 

C++は、1972年に開発されたコンパイル型の汎用プログラミング言語「C言語」から派生したプログラミング言語です。C言語から引き継いだ汎用性の高さや処理速度が速いなどの特徴があるだけでなく、「オブジェクト指向」の要素が加わり拡張された言語であるためC言語との互換性も高いです。

 

C++が開発されて30年以上が経ちますが、現在でもAI開発やIoT開発、大規模な企業システムの開発、組み込みシステム開発、ゲーム開発まで幅広く利用されています。

 

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C++エンジニアの仕事内容

 

 

C++は多くの分野で幅広く利用されるプログラミング言語ですが、主に直接的なハードウェア制御のシステム開発に使われます。

したがってC++エンジニアの仕事内容としては、ハードウェアにコントロールシステムを組み込むものが多くなります。

 

C++エンジニアが必要とされる業界

 

C++エンジニアは主に以下の業界で活躍しています。

 

・自動車メーカー

・家電業界

・機械メーカー

・ロボットの開発

・ゲーム業界

・OSの製作

・メタバース業界

 

C++エンジニアは自動車業界や航空業界など大規模なシステム開発案件で活躍することが多い職種です。最近では自動運転の実現のためにC++を利用した開発がされていたり、ロボット開発の現場でも利用されています。

また、家電業界やゲーム業界にも普及しているため、C++を習得すれば転職の選択肢は大きく広がるでしょう。

各業界で活躍するC++エンジニアの仕事内容を解説していきます。

 

組み込み

 

洗濯機であれば「洗濯槽を1分間に◯回転させる」とか「水が一定量に達したら洗濯槽の回転を開始する」などの指示により動いています。

大型機械や家電製品など機器の中に、こうした動作・制御のプログラムを直接組み込むのがC++エンジニアの仕事です。機械の制御に必要なすべてのプログラムをいかにコンパクトにできるかで製造コストは大きく変わります。

「コンパクトで低コスト」の実現がC++エンジニアの腕の見せ所になるでしょう。

 

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大規模システム開発

 

C++は数あるプログラミング言語の中でも処理速度が速いことが特徴です。

そのため、負荷が大きく複雑な処理を必要とする大規模な基盤システムや公共機関のシステムに利用されています。

C++エンジニアになれば、大規模なプロジェクトのシステム開発で活躍することもできるでしょう。

 

Web・モバイルアプリケーションの開発

 

Webアプリケーションの開発案件をみると、プログラミング言語はJavaとPHPが多くC++の需要は少ないのが現状です。

しかし、C++はサーバー処理パフォーマンスが高いため、一部のサーバー処理の実装に使われることがあります。

モバイルアプリケーションにおいても、センサー・通信制御に関わる部分はハードウェア制御に強いC++が使われる場合があります。

C++エンジニアはまだまだ数が少ないので、これらの分野でも重宝されることでしょう。

 

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IoT開発

 

近年、外出先からスマホなどのデバイスを通じて自宅のエアコンや照明などの家電製品を操作できるようになりました。この「モノをインターネットに接続する技術」がIoT(Internet of Things)で、IoTの開発にもC++が利用されています。

国内のIoT市場は拡大しており、IT専門調査会社「 IDC Japan」によれば2024年には12兆円を超えると予測されています。

ますます伸びていくIoT開発においてもC++エンジニアの存在は必要不可欠となります。

 

【あわせて読みたい】IoTエンジニアの年収や将来性については⇓

 

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【あわせて読みたい】転職でキャリアアップに成功した事例はこちら⇓

 

 

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C++エンジニアの年収は?

 

積み上がっていく金貨と金貨から伸びる芽

 

C++エンジニアの年収は400万円〜1,000万の間で、PHPやJavaなどの人気言語よりも高い傾向にあります。

それは、C++エンジニアに求められるスキルや知識レベルが他言語のエンジニアよりも高いからです。

特に組み込み系C++エンジニアに求められるハードウェアに関する知識は膨大であり、習得難易度が高いといわれています。

他言語を使用したソフトウェア開発よりもスキル・知識が必要なため、年収が高くなる場合が多いのです。C++エンジニアに転職すればエンジニアの平均より高い年収が期待できますが、より高い年収を得るにはマネジメントスキルが必要です。

組み込み案件のプロジェクトマネージャーになれば、年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。

 

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C++エンジニアの転職需要

 

 

プログラミング言語として汎用性が高いC++は市場価値が高い技術です。

Javaなどの言語に比べると確かに求人数は少ないですが、求人数に対するC++エンジニアの数が少ないので需要は高いといえるでしょう。特に先述のIot市場が今後も拡大することは間違いありませんので、C++エンジニアの需要はさらに高まるはずです。

一方で、C++エンジニアの将来性を危惧する声もあります。

C++が古い言語であり、簡単に習得できるものではないため、C++を学ぶ若い世代が減少していくと予想されているからです。

しかし、これは逆にチャンスと捉えるべきです。

需要に対してC++エンジニアの数はさらに不足していくので、C++を使いこなせれば貴重な人材となれるでしょう。

 

プログラミング言語シェアは4位をキープ

 

TIOBEソフトウェアが毎月発表する通称「TIOBEインデックス」では、C++は第4位にランクインしています。(参考:TIOBE Index for August 2022

Python、C、Javaとあわせた上位4言語のマーケットシェアはすでに50%近くに達している事から、いかに人気で需要のある言語であるかがお分かりいただけるでしょう。

 

求人を紹介してもらう

 

 

年収の高いC++エンジニアに転職するために必要なもの

 

プログラミング作業する手

 

より年収の高いC++エンジニアに転職するには、C++のプログラミングスキル以外に身につけておいた方が良いスキル・知識があります。

 

C言語も習得しておく

 

C++のプログラミングスキルにあわせてC言語のスキルもあれば、年収アップにつながりやすいでしょう。年収の高い求人の中にはC++とC言語の両方を使って開発する職場もあるからです。

また、C言語での開発経験があれば、C++の経験がなくてもC++エンジニアとして採用されることもあります。

C言語も習得しておけば様々なメリットがあるでしょう。

 

組み込み開発の実務経験

 

C++エンジニアは組み込み開発の現場において最も必要とされます。

「C++の実務経験はない」という人でも、他言語での組み込み開発経験があれば評価される傾向にあります。

特に、IoTを活用した組み込み開発の経験があると年収の高い企業に転職しやすくなるでしょう

また、組み込み開発ではハードウェアを直接制御するプログラムの開発が多いため、ハードウェアに関する知識も身につけておくと良いです。

 

OS操作のスキル

 

一般的に組み込みソフトウェアの開発にはTRONやLinuxなどのOSを採用します。

そのため、TRONやLinuxなどのOSを操作するスキルも必要になります。

OS上に開発環境を構築した経験があればスキルの信頼性が高まり、年収アップも期待できるでしょう。

 

ネットワークスキル

 

IoTの開発ではネットワークの制御も発生します。

必須スキルではありませんが、年収の高いIoT関連への転職を目指すならTCPやIPなどのネットワークスキルもあると良いでしょう。

 

英語スキル

 

C++に関する最新の技術情報は英語の文献が多いため、英語が読めるとスキル・知識をブラッシュアップしやすくなります。

C++は古い言語なので、常に最新の情報に触れておくことでC++エンジニアとしての価値を高め続けることができるでしょう。

 

 

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未経験からでもC++エンジニアになれる?

 

プログラミング作業する男性

 

プログラム未経験者がいきなりC++エンジニアになるのは、かなり難しいといえます。C++エンジニアになるために覚えなければいけない知識は、未経験者にとっては難易度が高く量も膨大です。

C++の前に勉強するべきC言語自体も他の言語に比べて難易度が高いといわれています。C言語を勉強してさらにC++を勉強するとなると、未経験者が習得するには相当な努力と忍耐が必要になるでしょう。

また、C++エンジニアは大規模システム開発の仕事が多いので、未経験者を採用する企業は少ないのが現実です。

 

実務未経験でC++エンジニアになる方法

 

C++が未経験でも他言語での開発経験があれば採用の可能性はあります。

開発現場の多くがC++だけではなく他の言語と組み合わせて使用することが多いため、組み合わせて使用する他言語の実務経験を積む事をおすすめします。

また、派遣社員としてテスターや品質管理業務でC++を使用する現場を経験する方法もあります。

未経験者の採用が全くないわけではありませんので、未経験だからといって諦める必要はありません。C++エンジニアは常に人材不足ですから、転職後にゼロから実務を学べる職場もあります

 

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未経験からのC++勉強法

 

本棚に並べられた数々の参考書

 

未経験からのC++勉強法は、基礎知識を書籍で勉強して実際にコードを書いてシステムを作成することです。

このときの注意点として、複数冊の書籍を読むようにしてください。

よく1冊の参考書を読んで分かったつもりになってしまう人がいますが、それは間違いです。1冊でC++の知識すべてを網羅していない書籍もありますし、何冊も読むことで「点」の知識が「線」になります。

未経験から勉強するのにおすすめの書籍を挙げておきますので、参考にしてみてください。

 

・これならわかるC++ 〜挫折しないプログラミング入門〜

・やさしいC++ 第4版

・ロベールのC++入門講座

・独習C++

・C++の絵本

・新・明解C++入門編

 

もし、独学で心が折れそうな場合はスクールで体系的に勉強するのもひとつです。書籍やスクールで勉強した後は、実際にC++でコードを書いてシステムを作ってみましょう。

未経験の方におすすめなのは、参考書などに載っているプログラムを写経することです。何度も繰り返して写経していくうちに自然とC++言語の型を覚えられますので、ぜひ試してみてください。

写経を重ねてC++のプログラミングに慣れてきたら、自分でシステムを考えて作成してみると良いでしょう。

 

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未経験からC++エンジニアへの転職を成功させるには?

 

右手の拳を突き出して応援してくれるスーツの男性

 

未経験からC++エンジニアへの転職を成功させるためにはステップがあります。

 

Webシステムに関する知識を身につける

 

もし別の業界からの転職を考えているなら、C++エンジニアの勉強に進む前にWebの基礎知識・スキルを身につけておきましょう。

コンピューターやWebの仕組み、プログラミングの仕事内容などを書籍で勉強する程度でOKです。

そこからC言語やC++の勉強に進みましょう。

 

ポートフォリオを作成する

 

ポートフォリオとは「自身がプログラミングしたシステムや成果物をまとめた資料」のことです。

成果物には、実際の開発現場でも作成される「要件定義書」「機能仕様書」「基本設計書」「詳細設計書」といったものも含まれます。

ポートフォリオや成果物はエンジニアとしての能力をアピールするための重要な資料です。

面接で提出した時に、仕上がりによっては未経験であっても評価してもらえることがあります。転職を成功させたいなら、質の高い資料を作成しておくことが重要です。

未経験者にとってかなり難しい作業になりますが、IPA(情報処理推進機構)のサイトに成果物のサンプルが公開されています。参考にしながら作成してみましょう。

 

転職エージェントを活用する

 

即戦力を期待する企業に未経験で入ってしまうと、レベルの高さについていけないおそれがあります。今の自分のレベルに合った企業を選ぶには転職エージェントに相談することがおすすめです。

もし未経験からC++エンジニアに転職するなら、最初は難易度の低い求人を探す必要があります。未経験歓迎だったり、趣味のプログラミング経験があれば応募要件を満たすような求人です。

ただ、そういった企業を自力で見分けるのは容易ではありませんので、積極的に転職エージェントの力を活用しましょう。

 

求人を紹介してもらう

 

「仕事タイプ診断」で自分に合う職場を調べてみることもおすすめ

 

 

今後のキャリアでマネージャーを目指すか、プレイヤーを極めるか悩んだり、転職したいけど自分の価値観に合う企業がわからない、次の職場選びで重視した方がいいことがわからないなど、職場選びで悩むことは多々ありますよね。

ギークリーの「IT人材 仕事タイプ診断」では、自分の適性だけではなく、自分に合う働き方、企業のタイプを知ることができるので、転職軸を決めるときや求人選びに役立ちます。

 

キャリアや仕事選びで悩んだら、一度ご自身の価値観に合う仕事のタイプや企業のタイプを調べてみませんか?自身の適性を知ることで、納得のいくキャリア選択や求人選びができるでしょう。

 

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C++エンジニアの将来は明るい

 

現在使われているプログラミング言語がこの先もずっと使われる保証はありません。新しいプログラム言語は毎年のように提案されており、世界的なIT企業はそれらを積極的に採用していくのです。

そのため、短期間のうちに新しいプログラム言語が普及し、古いプログラム言語が使われなくなる可能性は十分にあります。

しかし、C++はその特徴から「置き換え不可能なプログラム言語」として将来的にも需要が続くと見込まれています。

さらに、今後も市場が拡大するIoTやAIの開発分野において、C++エンジニアの需要は増えるとみて間違いありません。

将来性のあるC++エンジニアへと転職を成功させてIT業界で活躍してみませんか?

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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