
インフラエンジニアからWebエンジニアへ転職|手順やメリットを解説
インフラエンジニアからWebエンジニアへ転職するには、必要なスキルの習得、ポートフォリオの作成などの手順があります。今回はWebエンジニアの仕事内容や求められるスキル、資格、Webエンジニアに転職するメリットを分かりやすく解説します。
目次
Webエンジニアとは?
Webエンジニアは、Webサイトの構築やWebサービスに必要なアプリケーションやシステムの設計・開発を行います。
Webエンジニアは大きくバックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアの2つの職種に分かれます。
それぞれの仕事内容について解説します。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトやサービスの見える部分を構築します。
HTMLやCSS等を使って、サイトのコーディング等を行い、Webサイトを正常にデザイン通り反映します。
一般的にはWordPressで作られているWebサイトが多いため、WordPressやPHPスキルの経験がさらに求められます。
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バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、Webサイトの裏側を構築します。
ユーザーからは見えない部分ですが、Webサービスやアプリケーションに必要なサーバーの管理や、データベース・システムの構築などを行います。
フロントエンドエンジニアの知識も必要になるため、どちらの知見もあるとより活躍できる人材となります。
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転職はフロントエンドとバックエンドどっちがおすすめ?
インフラエンジニアでの経験を活かすならバックエンドエンジニアがおすすめです。
これまでプログラマーと役割分担をしていたインフラエンジニアも今後はプログラミング知識が必要です。
本職ほどでは無いにしろプログラミングコードを読み理解できるレベルの知識が最低限求められます。
バックエンドエンジニアは、Webサイトやサービスの裏側の部分を構築するため、インフラ運用の知識を活かすことができます。
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- ご年齢:30代前半
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インフラエンジニアからWebエンジニアに転職する手順
インフラエンジニアがWebエンジニアに転職する具体的な手順は次の3つです。
- STEP1:Webエンジニアに必要なスキルを習得する
- STEP2:ポートフォリオを作成する
- STEP3:転職活動を開始する
また、インフラエンジニアの経験を活かせる求人を見つける方法についてもご紹介します。
STEP1:Webエンジニアに必要なスキルを習得する
まずはWeb系の開発言語を身につけましょう。
Webエンジニアとして必要なプログラミング言語は、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアで異なります。
プログラミング言語は書籍やネットの情報から独学で習得するほかに、スクールやオンライン講座などでも学習可能です。
また、システム開発の流れについてもしっかりと理解しておきましょう。
なお、必要なプログラミング言語やスキルについては、後ほど詳しく解説します。
STEP2:ポートフォリオを作成する
エンジニアにとってポートフォリオは、履歴書や職務経歴書と同等の重要性をもちます。
自身のスキルを分かりやすく伝えるプレゼン資料として作成しましょう。
面接の際には気を付けたところや工夫したところ、工程や考えなど採用担当者の目に見えない部分を言葉でアピールすることが大切です。
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STEP3:転職活動を開始する
スキルを習得しポートフォリオを作成したら、転職活動を開始できます。
キャリアの棚卸しや転職軸を明確にする、業界研究や企業研究を行い応募企業を絞ったら志望動機を考えましょう。
働きながらの転職であれば、プロに頼ってスケジュールをたてたり、自分の希望に合う求人を紹介してもらうと効率的です。
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インフラエンジニアからWebエンジニアに転職するメリット
インフラエンジニアからWebエンジニアへと転職するメリットについてご紹介します。
- 共通スキルや知識など応用できるものが多い
- 専門性を「強み」にすれば待遇面のメリットもアップ
- 市場ニーズもキャリアアップを後押し
- 働き方の自由度が上がる
また、デメリットに感じる可能性がある要素についても把握しておきましょう。
共通スキルや知識など応用できるものが多い
インフラエンジニアからWebエンジニアへと転職した際のメリットに業務スキルの応用があります。
特に同じ裏方で縁の下の力持ちバックエンドエンジニアは業務での共通点も多いでしょう。
たとえばデータベースの知識、インフラで使用する言語「Perl」や「Python」などが応用できます。
専門性を「強み」にすれば待遇面のメリットもアップ
インフラエンジニアは専門性の強い職種のため、プログラマーがITインフラの技術を習得するのはハードルが高く感じるかもしれません。
そのため、インフラエンジニアの技術や経験とプログラミングスキルを併せ持つ人材は貴重です。
Webエンジニアのバックエンドでも、データベースの知識保有は希少性が高い人材として評価されます。
インフラエンジニアの専門性はほかのWebエンジニアには無い強みです。転職はその強みを活かしながら差別化も図れるため、待遇面でのメリットも大きくなるでしょう。
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市場ニーズもキャリアアップを後押し
以前から日本のIT市場では深刻な人材不足が問題視されています。
そのため各企業では国籍や性別、そして年齢や経験を問わない積極的な求人で人材確保に努めています。
しかしエンジニアとしての経験が身につくまでには時間がかかるのが現状です。
このことから1人で全工程を担えるフルスタックエンジニアの市場ニーズが上昇しています。
インフラエンジニアからWebエンジニアへの転職でもこの市場ニーズがキャリアアップの鍵となるでしょう。
データベース知識を保有していることで、チーム間の橋渡しを担える貴重な人材として活躍できます。
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働き方の自由度が上がる
インフラエンジニアは客先常駐で働くことも多い職種です。
客先常駐では派遣先の社員との関係に気を遣うことも多く、関係構築が難しいというデメリットも考えられます。
スキルアップが難しいと言われるのもこのような事情が関係しています。実際にそういったことが理由でキャリアチェンジを考える人も多いでしょう。
Webエンジニアは拘束時間が短くなることで、ワークライフバランスは比較的取りやすくなる点がメリットです。
在宅ワークなど働き方の選択肢が増えやすい点も挙げられます。
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Webエンジニアとして持っておくべきスキル
自身の強みを活かした新たなフィールドを開拓するにはプログラミングの知識は必須です。
そこでWebエンジニア(フロントエンド・バックエンド)として持っておくべきスキルについてご紹介しましょう。
バックエンドエンジニアに必要なスキル
インフラエンジニアからWebエンジニアへの転職でおすすめの職種はバックエンドエンジニアです。
主な業務内容はWebサイトやアプリにてユーザーが入力した情報をデータベースへと登録します。
その際、使用するプログラミング言語やスキルに以下のものがあります。
- ・Linux
- ・PHP
- ・Perl
- ・Python
- ・Ruby
- ・Java
このうちITインフラの自動化でよく活用されるのが「Ruby」と「Python」です。
その他のスキルも自身の取得スキルと照らし合わせて習得してみましょう。
フロントエンドエンジニアに必要なスキル
インフラ系でネットワークエンジニアの経験がある人ならフロントエンドエンジニアもよいでしょう。
フロントエンドエンジニアはWebサイト上のユーザーが「直に触れる部分」の担当で、Webデザイナーが作ったデザインを基にビジュアル効果のコントロール作業などを行います。
- ・HTML
- ・CSS
- ・JavaScript
- ・JQuery
Webエンジニアの業務で主に使用するスキルやプログラミング言語は上記の通りです。
インフラエンジニア・Webエンジニアの適性の違い
インフラエンジニアは堅実で安定を求める人が、Webエンジニアは常に新しい技術や知識を吸収し続けながら挑戦したい人が向いているという違いがあります。
しかしものづくりが好き、効率化を考えることができる、細かく地道な作業が苦ではない、社会貢献がモチベーションにつながる、課題意識を持つことができるといった適性の共通点も多いです。
もしも華やかさを求めてWebエンジニアを目指すのであれば、イメージとの違いにミスマッチを感じる可能性が高いためおすすめできません。
インフラエンジニアとして「縁の下の力持ち」である喜びや、目の前の作業をコツコツと続けて問題なくシステムが稼働することにやりがいを見出せるような人であれば、Webエンジニアにも向いているでしょう。
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インフラエンジニアのキャリアアップに役立つ資格
インフラエンジニアとしての強みを活かし、キャリアアップにも役立つ資格3選は以下の通りです。
- Oracle Master
- CCNA
- LPIC
転職活動や面接でもアピールできるため、ぜひ取得しましょう。
Oracle Master
データベースに関わるスキルの証明になる資格が日本オラクルが実施する「Oracle Master」です。
アプリケーションやサーバ運用などの試験は4つのレベル段階に分けられています。
AIやビッグデータとも関わりの深い領域のため今後のキャリアにも有利に働く資格です。
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CCNA
「CCNA」は世界的なネットワーク機器のメーカーシスコシステムズ社による有名な試験です。
グレードは段階に分かれており「CCNA」はポピュラーなアソシエイトになります。
世界共通基準の資格となるためインフラエンジニアとしての技術力の証明に欠かせません。
インフラエンジニアとしての最高レベルエキスパートの「CCIE」を目指してみるのもよいでしょう。
LPIC
「CCNA」と同様に人気のある世界標準IT資格に「LPIC」があります。
サーバー用のOSである「Linux」の技術者資格でありレベルは3段階の評価です。
セキュリティとサーバーに関連する実務レベルの指標を測ることができます。
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インフラエンジニアとWebエンジニアの将来性
インフラエンジニアからWebエンジニアに転職するにあたって、両者の需要や将来性の違いについても確認しておきましょう。
- ・インフラエンジニアに求められる役割の変化
- ・Webシステム開発には双方のエンジニアが必要
- ・Webエンジニアへの転職を考えるなら
上記の観点で解説します。
インフラエンジニアに求められる役割の変化
インフラエンジニアの仕事はサービスの規模に応じたITインフラを整えることです。
つまりサービス基盤の設計や構築、運用など保守を担う専門職がインフラエンジニアです。
従来のインフラエンジニアの仕事内容はサーバーとネットワークに限定されていました。
しかし日本企業の業務を支えてきたホストコンピュータなどの汎用機は新システムへと置き換えられます。
これによって多くの企業ではクライアントサーバーシステム、すなわちクラウド化へと移行しました。
この変化にともないクラウド上のインフラ構築を可能にするプログラム「Infrastructure as Code(IaC)」も誕生しています。
インフラエンジニアにもプログラミングの知識が求められるようになった背景には、このような変化があります。
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Webシステム開発には双方のエンジニアが必要
フロントエンドとバックエンドの双方は業務でも密接な関わりを持つ仕事です。
Webシステムを開発するにあたり連携する作業も多く共に欠かせない存在といえるでしょう。
このことから双方のキャリアを積み包括的なWebシステムのエキスパートを目指す人もいます。
またフロントエンドとバックエンド双方で活用できる言語「TypeScript」をマイクロソフトが開発しました。
同一言語に統一することで連携をスムーズにし双方で同様の作業を可能にします。
設計や運用面のメリットが多いため「TypeScript」はWebエンジニアに注目のスキルです。
双方のスキルを併せ持つ人材は欠かせない存在となるでしょう。
Webエンジニアに転職した人のキャリアパスは?
Webエンジニアの中でもバックエンドエンジニアはインフラエンジニアとの類似点も多い職種です。
また前職で培ったデータベースに関する専門知識はWebエンジニアの業務でも重宝されます。
これまで自社運用だった大手企業の大規模な情報システムは2000年以降にクラウド化が進みました。
このためSIer(エスアイヤー)と呼ばれるシステム全般を請け負う企業が誕生しています。
Webエンジニアに転職してからのキャリアパスは、大手企業の情報システムを手掛けるSIerに転職してキャリアアップを図る方が多いようです。
【あわせて読みたい】SIerの仕事内容について詳しくはこちら⇓
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インフラエンジニアからWebエンジニアへの転職に関するよくある質問
Webエンジニアへの転職に役立つ資格は?
Webエンジニアは実務スキル重視の職種であり、資格が直接的な評価に繋がるケースは多くありません。しかし、知識の定着や学習意欲の証明、特にインフラ経験との相乗効果を高める目的で役立つ資格は存在します。
- ・基本情報技術者試験(FE)…エンジニアとして必要な幅広い基礎知識(アルゴリズム、セキュリティ、経営戦略など)の習得に役立ちます。
- ・応用情報技術者試験(AP)…さらに高度な技術的知識や管理スキルを証明し、キャリアアップの土台となります。
また、インフラエンジニアの経験を強みとして活かす上で、クラウド系資格は非常に有効です。
- ・AWS認定資格(特にSolutions Architect – Associate)
- ・Google Cloud認定資格(特にCloud Engineer)
これらの資格は、Webシステムが稼働するクラウド環境への深い理解を証明し、「インフラを知っている開発者」としての市場価値を大幅に高めてくれます。
30代でも未経験でWebエンジニアに転職できる?
30代未経験でもWebエンジニアへの転職は可能です。
ただし、「未経験」の定義が重要になります。開発業務の経験がないという意味での「未経験」であっても、インフラエンジニアとして培ってきたキャリアは大きなアドバンテージとなります。
30代からの転職では、単に新しい言語を学ぶだけでなく、「インフラ経験+Web開発スキル」という掛け算で市場価値を高めることが重要です。
-
・キャリアの明確化: なぜWebエンジニアになりたいのか、インフラ経験をどのように活かしたいのか(例:インフラに強いバックエンドエンジニア、SREなど)を明確にし、採用担当者に納得感を与えることが成功の鍵です。
-
・実績(ポートフォリオ)の作成: 独学やスクールで学んだ成果を形にし、コードの質や開発プロセスを具体的に示せるポートフォリオが、年齢よりも重視されます。
未経験でエンジニアに転職した事例を下記の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【あわせて読みたい】未経験でエンジニアに転職した成功事例についてはこちら⇓
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インフラエンジニアからWebエンジニアに転職するメリットは?
インフラエンジニアとWebエンジニアはデータベースの知識や言語などの業務スキルの応用が可能なため、スムーズに業務にあたることができるでしょう。
また、技術環境と働き方の自由度が上がることもメリットの1つです。
Webエンジニアの領域は常に新しい技術が生まれており、技術への好奇心を持つ人にとって刺激的な環境です。最新のプログラミング言語、フレームワーク、開発手法など、よりモダンな技術に触れる機会が増えます。
働き方に関しては、Webシステムの開発は場所を選ばないケースが多く、リモートワークやフレックスタイム制など、より柔軟な働き方を実現しやすい傾向にあります。
Webエンジニアへの転職は、あなたのキャリアをより成長性・将来性の高い分野へとシフトさせるための大きな1歩となるでしょう。
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Webエンジニアへの転職はプロに相談しよう
インフラエンジニアは、テクノロジーの進化に伴い活躍するフィールドも変化してきた職種です。
その経験を活かしてWebエンジニアとして活躍することで、さらにIT人材としての市場価値を高められるでしょう。
「エンジニアとして上流工程に携わりたい」
「Webエンジニアに転職して年収を上げたい!」
「もっとやりがいを感じられる環境で働きたい!」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
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