【徹底比較!】CGデザイナー vs グラフィックデザイナー!両者の違いからそれぞれの仕事内容まで幅広くご紹介します!
ゲーム業界で仕事をしたいと考えている人にとって憧れの職種「CGデザイナー」。それと並べて語られることの多い「グラフィックデザイナー」。今やゲーム業界に限らず、様々な業界において欠かせない技術を使う2つの職種には、どんな違いがあるのでしょうか?今回はそれぞれの仕事内容から必要なスキル、年収まで幅広くご紹介します!
目次
「CGデザイナー」「グラフィックデザイナー」とは?
CGデザイナー
そもそもCGとはコンピューターグラフィックスの略で、コンピューターと専用のアプリケーション・ソフトを使用して制作された絵や映像のことを言います。このCGを、実際に画面上にプログラミングするなどして表現するのがCGデザイナーです。
「Photoshop」や「Illustrator」などの高いスキルを持っていると幅広い仕事を受け持つことができます。
現代社会ではパソコンが広く普及しており、それに比例するようにCGデザイナーのニーズが高まっています。
CGは、広告業界からゲーム業界、映画界など様々な業界で重宝されている技術なので、CGデザイナーとして自己スキルを磨くことで市場価値を上げることも可能でしょう。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、ポスターや商品パッケージ、看板など、商品の宣伝や販売における顔となる部分のデザインを担う仕事です。
そもそもグラフィックとは、絵や写真、映画、ゲームなど、視覚に訴えかける表現全般を指すため、グラフィックデザイナーの仕事内容も多岐に渡ります。
元々は、紙にデザイン画を描いたり図面を作成したりしていましたが、現在はCGデザイナー同様「Photoshop」や「Illustrator」などのツールを用いて作業効率化を図る風潮も見られます。
こうなると、ますますCGデザイナーとの違いが分からなくなってしまうかもしれませんね。では一体、その違いはどこにあるのでしょうか。
CGデザイナーとグラフィックデザイナーの違いは仕事内容にあり!
CGデザイナーもグラフィックデザイナーもパソコンでデザインをする点は共通しています。しかし、大きな違いは仕事内容にあります。
CGデザイナーはキャラクターや映像などのデザインを行い、グラフィックデザイナーはポスターや広告、CDジャケット、カタログなどの紙媒体の仕事を行う仕事です。
そのため、CGデザイナーはゲーム会社、映画制作会社などが活躍の場となる一方で、グラフィックデザイナーは広告代理店やデザイン事務所、企業の広報部などが活躍の場となります。
紙媒体の仕事は、チラシやパンフレットなどを想像すればわかるように、かなり昔から存在するもの。一昔前はパソコンが普及していなかったことを考えると、CGデザイナーのほうが新しい職業と言えます。
CGデザイナーとグラフィックデザイナーのどちらを目指すか悩んでいる方は、制作物の種類や活躍できる業界などを念頭に考えてみると良いでしょう。
CGデザイナーになるには?
スマートフォンの起動画面、ゲームキャラクター、ドラマや映画の特殊効果などCGを使用していないメディアを見かけないことがない世の中。そんな身近にある最新技術に携わりたいと思っている方も多いかもしれません。
では、CGデザイナーになるためにはどうすればよいのでしょうか。
必要なスキル
最低限でも「Photoshop」「Illustrator」のスキルとデザインの基礎知識は持っておくことが重要です。
資格としては、CGクリエイター検定やPhotoshopクリエイター能力検定試験、Illustratorクリエイター能力認定試験、色彩検定などを持っていると活躍の場も拡がります。
また、3DCGのデザイナーになる場合には、3Dモデリングソフトを扱えるようになるといいでしょう。
代表的なのはMaya、3DSMAX、LightWaveなどが挙げられます。こちらは希望する業界でどのソフトが使用されているかチェックしてから習得することをおすすめします。
スキルを身につけるには
CGデザイナーとしての能力を得る方法としては、専門学校(スクール)で学ぶ、独学で学ぶ、制作現場で働きながら学ぶ、これらの3通りが考えられます。
専門学校は多く存在しますので、自身が興味のある業界への就職に有利な学校を選びましょう。芸術系の大学で絵画や彫刻を専攻したり、専門学校でCGデザインを学習すれば、より専門的な知識が身につきます。
独学の場合はCGデザイナーの本を読んだり、ソフトウェアやOSをガイドブックなどを介して読み解いていくだけでも多くの知識とスキルが身につくのでおすすめです。無料ソフトを使って、実際にモデリングやアニメーション映像の編集に挑戦したり、能力検定を受けてみるのもいいでしょう。
「Photoshop」や「Illustrator」などの画像処理ソフトがある程度使えるのであれば、実際に制作現場のアシスタントとしてCGデザインを実践するのも一つの手です。未経験でも雇ってくれるところがあれば学校よりも早いスピードで習得できるでしょう。
活躍できる業界
CGデザイナーの仕事は多岐にわたり、ゲームやアニメ、映画、テレビ、建築の図面作成など多岐にわたります。
また、2Dや3DのCG製作もあり、専門性が高い3DCGデザイナーは重宝される傾向があります。
未経験でも大丈夫?
CGデザイナーはある程度のデッサン能力や色彩感覚を持っていると有利です。あまりにも絵が下手な人は相応の努力をしないと難しいのが正直なところです。
専門学校に通う場合は多くの人が未経験から学んでいるので、ゆっくり着実にスキルを得ることができるでしょう。
CGデザイナーの平均年収
CGデザイナーの平均年収は約400万円です。新卒の場合だと240万円前後が目安になります。
ごく一般的な年収もしくはやや低額と感じられるかもしれません。しかし、CGデザイナーとしての技術を極めたり、CGデザイナーからディレクター・プロデューサーなどにキャリアアップした場合には、800万~1,000万円にまで大幅アップする可能性もあります。
グラフィックデザイナーになるには?
では、グラフィックデザイナーになるためにはどうすればよいのでしょうか?
必要なスキル
CGデザイナーとほぼ同じで「Photoshop」「Illustrator」を扱えると有利です。
資格もCGクリエイター検定、Photoshopクリエイター能力検定試験、Illustratorクリエイター能力認定試験、DTP検定、色彩検定などを持っていると有利でしょう。
スキルを身につけるには
こちらも、専門学校(スクール)で学ぶ、独学で学ぶ、現場で学ぶ、の3通りが考えられます。
最近ではWeb上で学べるスクールも出てきており、仕事をしながらでも必要なスキルを得ることができるようになっています。
もちろん、直接指導を受けることができるのであれば、そちらを受講したほうが効率はいいです。自身の状況に合わせて学習しましょう。
また、自身で本を購入し独学で勉強するのもいいですし、未経験でも雇ってくれるところがあれば現場でプロの技を盗んだり学んだりするといいでしょう。
活躍できる業界
グラフィックデザイナーのスキルを得ると広告代理店や企業の広告宣伝部などに就職できます。紙媒体を商売としている業界であれば需要がありますので、CGデザイナーよりも手堅い仕事ができます。
また、チラシやリーフレットなどの作成はフリーランスとしても仕事を受注可能で、腕に自信があれば挑戦してみてもいいかもしれません。
未経験でも大丈夫?
将来行いたい仕事内容にもよりますが、グラフィックデザイナーの場合は極論デッサン能力がなくても大丈夫な部分があります。理由としては主にクライアントからの要求を聞き、写真やイラストを集めて上手にレイアウトしたり、文字の加工をしたりするのが仕事になるためです。
自身でイラストを作ることもあるかもしれませんが、プロのイラストレーターに頼むことも多いため、グラフィックデザイナー自身にデッサン能力が求められることはありません。
意外かもしれませんがデッサンがお世辞にも上手でないグラフィックデザイナーはそれなりにいます。
グラフィックデザイナーの平均年収
グラフィックデザイナーの年収は300万~500万円なので、CGデザイナーとそれほど乖離はありません。新卒の場合は250万円~300万円の間が多いとされています。
ただし、グラフィックデザイナーは会社規模や形態によって大きく異なるので、予め調査しておくことを推奨します。
グラフィックデザイナーとCGデザイナーの転職
グラフィックデザイナーとCGデザイナーのいずれにとっても、転職はキャリアアップの手段となります。転職によって、よりよい待遇や給料、やりがいのある仕事内容を実現できるでしょう。
ここでは、グラフィックデザイナーとCGデザイナーが転職を目指す際のポイントについて解説します。
まずは転職の目的を明確にする
これはどの業界の転職でも同じですが、自分自身が転職を通じて何を実現したいのかを明確にする必要があります。
転職の目的がぶれてしまうと、今何をすべきかが見えなくなり、転職活動自体が迷走してしまうでしょう。
例えば、未経験の分野に挑戦したいのであれば、目指す仕事に就くために必要な技術や経験を手にする戦略が必要です。また高年収を目指すのであれば、上流工程やチームリーダーとしての経験を積む必要があります。
漠然と転職したいという思いがあるものの、自分一人ではなかなか整理ができないという人は転職エージェントの助けを借りることも一つの手段です。相談や模擬面接なども無料で対応してもらえるので、ぜひ活用してみてください。
ポートフォリオにメッセージを込める
コンピュータグラフィックやゲーム制作に関わるデザイナーの求人に応募する場合は、ポートフォリオとして過去に制作したデザインの提出が必要です。
ここでも、ただ自分の思い入れのある作品を提出するのではなく、戦略的に考える必要があります。
例えば、他分野のデザイナーからゲーム制作の業界を目指す場合、「このポートフォリオのこの部分はゲーム制作でも生かせるスキルを使っています。」といったメッセージを作品に持たせましょう。今までの経験が、転職先の仕事で生かせることを作品に語らせるのです。
特にデザイナー業界での転職成功はポートフォリオ次第といっても過言ではないので、過去の作品と向き合いながらしっかりと面接の準備を進めましょう。
目指す仕事とのギャップを測る
転職の際、目指している仕事が必ずしも現職と同じ分野や職種ではないことが多々あります。まずは冷静に現実を直視して、目指す仕事とのギャップを見つけましょう。
目指す分野の経験や実力が不足していれば、現職の仕事の範囲で経験できるように工夫をする、独学で技術を身につけるなどの努力が必要です。
また、先述した通りポートフォリオがデザイナーとしての能力を示すデータとなります。普段の制作活動の中で転職を意識した地道なポートフォリオ作成を続けることが重要です。
最後に
CGデザイナーとグラフィックデザイナーの違いについて、お分かりいただけましたでしょうか。
大きな違いは制作するものが紙媒体なのかデジタル媒体なのかという仕事内容にあり、それに伴って活躍できる業界も少し異なってきます。
CGデザイナーはゲームやアニメ、映画、テレビなどのメディアに携わる仕事であり、グラフィックデザイナーは広告やチラシ、リーフレットなどのメディアに携わる仕事です。
興味のある仕事がどちらの業界にあるのかを見て、目指す職種を決めると良いでしょう。
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