【知っておきたい!】履歴書の「渡し方」を知っていますか?
面接日の前日はなにかとシミュレーションをしてしまいますよね。そこで気になるのが「履歴書の渡し方」です。封筒やクリアファイルで持っていくのはわかるけど、どのように渡すべきかと悩む人も多いのです。しかし、履歴書を封筒やクリアファイルに入れる意味を知り、渡し方のパターンをいくつか把握しておくことでこの悩みは必ず解消されます。
目次
履歴書の役割
履歴書はどのような雇用形態でも必要な書類です。これは、あなたの学歴がどうしても見たいとか、面接時に便利だという理由ではありません。
企業が労働者を雇用する場合には「労働者名簿」を作らなければならない決まりがあるからです。
あなたの氏名や生年月日を含めた個人情報、雇用した日付などを、履歴書を参考にして「労働者名簿」を作成するのです。
また、あなたがこれまでどのような人生を歩んできたのかという目次にもなります。
面接担当者は沢山の人と話をするため、ひとりひとりの詳細な話を聞いて、それから質問をするという時間がありません。
履歴書という目次を見せることで、あなたがこれまでどのような学校で学び、どのような企業で働き、どのような資格を持つのかを確認してもらいます。
担当者は目次を見て、読みたい部分だけ、つまり、あなたについて知りたい部分だけをピックアップするわけです。
就職のスタイルによっても知りたい項目は違います。特殊な資格が必要な仕事なら資格欄が重要ですし、学歴を重視する職種ならあなたの履歴を確認します。
正社員のように長く一緒に働くことが前提ならば、志望動機を重視し、担当者はそこからあなたとの会話のきっかけをつかむでしょう。
履歴書を封筒やクリアファイルに入れる理由
履歴書を封筒やクリアファイルに入れて持参するのは、変に折れ曲がったり、汚れたりすることを防ぐためです。また、履歴書が受け付けなどを経由して面接担当者に届く場合の礼儀にもなります。
単純な理由ですので、難しく考える必要はありません。もしあなたが履歴書を受け取る立場ならば、汚れたり破れたりした書類を裸のまま渡されると不愉快ですよね。
この“不愉快“を未然に防ぐための措置だと考えてください。
履歴書の渡し方
履歴書の渡し方にはパターンがありますので、把握しておけば戸惑うことはなくなるはずです。
封筒ごと渡す時
面接担当者に直接渡す”以外“の時は、持参した履歴書を封筒ごと渡します。
例えば、面接会場や企業の受付へ一時的に預けることがあります。この時、履歴書は封筒に入れたまま預けてください。
担当者の手元へ届くまでに”誰かを経由する”場合には、渡す相手へ届くまで汚さずに伏せておく考え方です。荷物を届ける時と同じですね。書類を大切に扱う手段として意識しましょう。
封筒を利用する場合の記入項目
履歴書を封筒に入れて渡す場合には、そこに何が入っていて、誰のものなのかを示しておく必要があります。
記入する項目は以下のものです。
【表面:左下】
・履歴書在中
これは手書きでもスタンプでも問題はありません。
※その他の記載は必要ありません。
【裏面:左下】
・郵便番号
・住所
・氏名
封筒から出して渡す時
あなたが面接担当者に履歴書を直接渡す時には、封筒から出して渡します。担当者が読む時には封筒は邪魔になりますよね。
すぐに読める状態で渡すことで、相手の手間を省く意味もあります。ですので、受け取ったらすぐに読めるように“面接担当者に向けて”渡しましょう。
あなたが面接担当者の立場に立った時、どのように受け取るとスムーズに履歴書を読み始められるかを意識すると良いでしょう。
直接渡す場合はクリアファイルでもOK
メディアによっては「封筒」と「クリアファイル」のどちらで持参するのが良いかを記載してありますが、注意事項などに明示がない限りこれはどちらでも構いません。
汚したり破いたりせずに担当者に渡すことができれば、それで良いのです。折り目を付けずに持って行きたいならばクリアファイルで持参しても問題はありません。
もし、受付などに一度預ける場合には中の見えない封筒で持参する人が多いでしょう。迷った場合には封筒に入れて持参すると間違いはありません。
シーン別の渡し方
どのような企業でも、人を雇用する場合には「労働者名簿」を作成しなければいけませんので、ほとんどの場合履歴書を持参するのが通例となっています。
アルバイトでも正社員でもそれは変わりませんので、それぞれのシーン別に履歴書の渡し方を見ていきましょう。
一般的な流れとしては以下のようになります。
1.指定の場所へ訪問する
2.面接で訪問した旨を伝える
3.担当者との挨拶
4.着席をうながされたら、椅子に座る
5.カバンから履歴書の封筒あるいはクリアファイルを取り出す
6.封筒あるいはクリアファイルから履歴書を取り出す
7.面接担当者に渡す
アルバイト
アルバイトの面接では、履歴書を面接担当者に直接手渡すことが多いでしょう。
この場合は、封筒に入れて持参し、挨拶を交わした後封筒から履歴書を取り出して、履歴書だけを手渡します。
書類の向きは、あなたからみて逆さまになるように、担当者へ向かって手渡しましょう。
正社員
正社員の面接では、面接担当者に渡す場合と、企業の受付へ渡す場合に分かれると思います。
面接担当者に直接渡す場合
面接担当者に直接手渡しする時には、封筒から取り出し、書面が相手に読みやすい向きで渡しましょう。
渡す時に「よろしくお願いいたします。」という一言を添えると良いですね。
封筒に関しては、カバンに戻して構いません。
受付へ預ける場合
面接前に履歴書を受付へ預ける時は、持参した封筒ごと渡します。表面には「履歴書在中」という文言を書いておきましょう。もちろんスタンプが押してあるものを利用しても構いません。
その他のチェック事項
封筒の色
履歴書を入れる封筒の色については、特に決まりはありません。白色封筒でも茶封筒でも良いのです。
よほど派手な装飾やキャラクターが印刷されているものでなければ、特に気にすることはないでしょう。
できれば折らないほうが良い
そもそも履歴書を三つ折りにする人はほとんどいないと思いますが、A4の状態を保てる封筒やクリアファイルで持参します。手間の問題なのですが、履歴書を見る時、折られていると折り目で見にくくなります。
ただし、郵送による応募の場合は三つ折りでも構いません。絶対に折ってはダメということではありませんので、あくまでも面接官が読みやすいか否かを意識しておきましょう。
封筒は封をしなくて良い
履歴書を入れた封筒を糊やテープで封をする必要はありません。あくまでも書類を汚したり破いたりしないための措置です。
クリアファイルは新品で綺麗なものを利用する
クリアファイルは使い回しのきく便利なものですが、折れ目が白く濁ったり汚れていると気持ちの良いものではありません。手渡す可能性もありますので、新しいものを準備しましょう。
履歴書の渡し方に決まりはない
結論から言えば、履歴書の渡し方に決まりはありません。ただしマナーがあることを意識しましょう。
マナーといっても特別なものではなく、相手に不快な思いをさせないという意味では、日常生活で他人と接する心構えと変わりません。
全体的な意識としては、以下のことを気をつけましょう。
・履歴書を丁寧に扱うために、封筒に入れて持ち歩く
・面接担当者に直接渡す時は、封筒から出して、相手に向けて渡す
・受け付けなどに“預ける時”は、封筒に入れて渡す
これだけ守れば大きな失礼には繋がりません。
まとめ
面接では緊張しますし、「失礼だったかも」「失敗したかも」という場面もあるでしょう。その場で出てしまう行動に関しては“仕方がない”のです。
しかし、履歴書を“丁寧に扱う”ことは事前準備として対策できますので、面接の一環として意識しておきましょう。
また、履歴書の渡し方にはパターンがあることを意識しておけば、面接日当日に慌てることもありませんね。
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