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セキュリティエンジニアのキャリアパス4選|キャリアチェンジ例や役立つスキル一覧も

社会のIT化に伴い、サイバー攻撃などの被害が増加しています。このような悪質なサイバー攻撃からクライアントのシステムを守るのがセキュリティエンジニアです。本記事ではセキュリティエンジニアが求められている背景や役立つ資格、キャリアパスについて解説しますので是非、参考にしてください。

セキュリティエンジニアのスキルを活かしたキャリアパス例4選

 

 

セキュリティエンジニアとして得た知識や経験を活かし、より専門性を高めることで目指せるキャリアパスには、次のようなものがあります。

 

・セキュリティアナリスト
・セキュリティコンサルタント
・セキュリティアーキテクト
・CISO

 

以下、それぞれについて解説します。

 

セキュリティアナリスト

 

サイバー攻撃の脅威は日々進化しています。

セキュリティアナリストの仕事は、サイバー攻撃に関する最新情報を入手して分析し、対策に活用することです。

セキュリティエンジニアとして培った現場での知識、経験を役立てることができます。

なお、セキュリティアナリストの年収の相場は500~900万円と幅広く、スキルや経験によって差が生じやすいようです。

 

【あわせて読みたい】セキュリティアナリストの仕事内容についてより知りたい方はこちら⇓

 

セキュリティコンサルタント

 

情報セキュリティのスペシャリストとして、企業などにセキュリティに対するアドバイスやサポートを行う仕事です。

セキュリティのアドバイザー的立場であり、企業のセキュリティレベル向上に貢献し、機密情報を守るための様々な助言やサポートを行う役割を担います。

セキュリティコンサルタントの平均年収は、500~1000万円ほど言われています。

 

セキュリティアーキテクト

 

セキュリティアーキテクトは、セキュリティの仕組みの構築を担います。

すでに稼働しているシステムへの対策ではなく、方針を固めるところから構築するまでがセキュリティアーキテクトの仕事です。

セキュリティエンジニアやセキュリティアナリストが兼務することもありますが、その業務範囲はセキュリティアーキテクトの方がより幅広い範囲を網羅します。

セキュリティアーキテクトの平均年収は、600~900万円ほど言われています。

 

CISO

 

CISOは(Chief Information Security Officer)の略称です。

CEO(Chief Executive Officer:最高経営責任者)やCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)と同格の責任者という立場にあります。

組織における最高情報セキュリティ責任者の役割です。

 

業務内容としては基本的な情報セキュリティに関する基盤の設計、運用に加え、セキュリティスタッフへの指示や関係各所との調整、またはサイバー攻撃やセキュリティインシデントの際の判断や対応を最前線で指揮することが仕事です。

迅速な対応が要求されるサイバー攻撃に対してCISOを配置することで、部門や立場を超えてセキュリティリスクに対応できます。

CISOは役員クラスの役職であり、企業の規模や立場によって年収も大きく異なります。

年収が1,000万円を超えるケースもめずらしくありません。

 

【あわせて読みたい】CISO(最高情報セキュリティ責任者)について詳しくはこちら⇓

 

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セキュリティエンジニアのスキルを活かしたキャリアチェンジ例

 

 

キャリアチェンジ例

 

サーバーエンジニア、インフラ系のエンジニアでは、セキュリティのスキル・経験が重視されます。

セキュリティ対策が不可欠な分野では身につけた知識が活かしやすいです。

サーバー構築などのスキル・経験が身につくと、その後のキャリアパスにも有利に働く可能性があります。

また、IT業界ではマネジメント経験がある人材は重宝される傾向があります。

社内外問わず、セキュリティやマネジメント経験が問われる職種も目指しやすいでしょう。

 

セキュリティエンジニアの転職先となる業界例

 

・金融業界
・保険業界
・コンサルティング業界
・インフラ業界
・メーカー系企業
・商社

 

主に、秘匿性の高い情報を扱う業界や、通信を利用する業界、自社独自のノウハウを保有する企業などではセキュリティの知識が重宝されます。

また、経営に深く関わるコンサルティング業界でも情報セキュリティの重要性は高く、セキュリティエンジニアの経験があれば活躍しやすいでしょう。

 

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セキュリティエンジニアの仕事内容

 

 

システムの開発や運用保守

 

セキュリティエンジニアは、セキュリティシステムを開発し、運用まで担当します。

その仕事内容を、「開発」と「運用保守」に分けて解説します。

 

システムの開発

まずセキュリティが必要か設計し、セキュリティに配慮したシステム設計を行います。

セキュリティにのみ配慮するのではなく、ネットワークやサーバー、アプリケーションなどの運用や利便性も考慮した設計が必要です。

セキュリティ構築ではセキュリティエンジニア自身が開発することも少なくないため、高いプログラミングスキルや知識が必要とされる場合もあります。

 

運用保守

システムの設計・開発後、テスト後に稼働が始まったら、セキュリティエンジニアが運用や保守も行います。

OS、アプリケーションをサイバー攻撃から守るための施策を試みながら、安全にシステムを動かすためのサポートを行います。

 

セキュリティ教育

 

セキュリティに起こりうる被害は、外からの攻撃だけとは限りません。

セキュリティインシデントは内から、つまり運用するメンバーの側から起こりうる問題でもあるからです。

そのような事態が発生しないよう、社内で情報セキュリティに対する意識を高める啓蒙活動を行うのもセキュリティエンジニアの仕事です。

運用メンバーに対する、セキュリティ向上施策の提言や実施のサポート、知識の教育もセキュリティエンジニアが担います。

 

企画・提案

 

どのようなセキュリティが必要なのか、コンサルティングを通して企画に起こします。

この業務ではシステムのセキュリティレベルを再評価し、新施策の実行も行います。

クライアントのニーズを把握し、提案するなど経営面にも関わる仕事です。

 

【あわせて読みたい】セキュリティエンジニアについてより詳しく知りたい方はこちら⇓

 

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セキュリティエンジニアのキャリリアアップに役立つスキル

 

 

ヒューマンスキル

 

セキュリティエンジニアはクライアントのニーズを汲み取った設計を考えることや、IT環境に適したセキュリティマネジメントルールを策定する必要もあります。

セキュリティエンジニアが業務を行う上で、ヒューマンスキルが必要です。

ヒューマンスキルは主に7つに分類されます。

 

ヒューマンスキルの分類
  • リーダーシップ
  • コミュニケーション能力
  • ネゴシエーション能力
  • プレゼンテーション能力
  • コーチング能力
  • ヒアリング能力
  • 向上心

 

これらのスキルはセキュリティエンジニアにとって重要なスキルです。

例えばコーチング能力はセキュリティマネジメントルールなど組織への指導、プレゼンテーション能力は自身が設計したシステム設計をクライアントに提案する際に求められます。

 

セキュリティ関連の資格

 

次のような、情報セキュリティ関連の代表的な資格について解説します。

 

・シスコ技術者認定
・情報処理安全確保支援士資格
・CompTIA Security+

 

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定(Cisco Career Certifications)は、世界最大手のネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズ製品の知識に関する技術者認定です。

ネットワーク関係の資格ではもっとも有名といっても過言ではありません。

全世界共通の資格であることが強みです。

 

種別は以下のものがあります。また、取得したシスコ技術者認定の有効期限は3年です。

・「エントリー」

・「アソシエイト」

・「プロフェッショナル」

・「エキスパート」

・「アーキテクト」

 

学習するには参考書による知識の習得だけではなく、実機を使ったシミュレーション学習も必要となります。

 

情報処理安全確保支援士資格

この「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」資格は国家資格であり、情報セキュリティに対する十分な知識と技術を有する必要があります。

合格すれば、経済産業大臣から合格証書が交付されます。

サイバー攻撃に対して、個人や企業の現状のセキュリティ強化やアドバイスなどを行うことを期待されている国家資格であり、将来的にセキュリティコンサルタントやCISOを目指す人にとっては、ぜひ取得しておきたい資格です。

また、未経験からセキュリティエンジニアを目指す人が取るべき最終目標ともいえる資格です。

 

CompTIA Security+

CompTIA Securityが実施するサイバーセキュリティに関する資格試験です。

世界で知名度が高く、しかも国際資格であり、仮に取得していれば、豊富な知識を有した情報セキュリティのスペシャリストであることを証明できます。

ただし、システムの暗号化やネットワークセキュリティ、他にもコンプライアンスや運用セキュリティなど幅広い実践的なセキュリティ知識が必要とされる資格です。

 

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セキュリティエンジニアが注目されている背景

 

 

セキュリティインシデントのリスクの高まり

 

セキュリティインシデントとは「セキュリティが受ける脅威などの事象」のことです。

マルチウェアの感染や不正アクセス、企業、個人関わらず機密情報の漏洩などが該当します。

AIを中心とした社会のIT化が進む中で、セキュリティインシデントに対する危機感の高まりは現代社会の大きな課題となっています。

 

情報セキュリティ市場の拡大

 

多様なサイバー攻撃からシステムを守るために、セキュリティエンジニアの需要は増すなか、情報セキュリティ市場も拡大しています。

一般社団法人情報サービス産業協会(略称「JISA」)の調査報告によれば、セキュリティソフトの売上は2019年以降一兆円を超えており、右肩上がりで推移しています。

セキュリティソフトの売上が伸びているということは、各企業のセキュリティの予算確保が活発になり、セキュリティエンジニアの需要・雇用もさらに伸びることに繋がります。

 

(参考:国内情報セキュリティ市場│2021年度調査報告

 

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セキュリティエンジニアのキャリアについて、転職エージェントに相談してみよう

 

 

セキュリティエンジニアになるためにはセキュリティに対しての知識だけでなく、コミュニケーション能力を含んだヒューマンスキルといった、組織の上下に物事を確かめることができるという資質も必要とされます

また、未経験だからといってセキュリティエンジニアやその段階を踏んだキャリアパスを諦める必要はありません。

知識を習得し、関連資格の学習をしながらIT系に詳しい転職エージェントなどにキャリアについて相談することで、自身の新しい可能性が広がり、システムエンジニアやその先にあるキャリアパスに近づけるでしょう。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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