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ソフトウェア業界の11職種!転職する前に知っておきたい今後のトレンドは

ソフトウェア業界はユーザー数の多さや事業の安定性から、転職したいと考える人も多い人気の業界の一つです。
「ソフトウェア業界」がどういうものなのか、より理解を深めたい人も多いのではないでしょうか。
本記事では、ソフトウェア業界の構造や職種、ソフトウェア業界の展望について、転職エージェントが徹底解説します。ソフトウェア業界を希望する方必見の内容です!

ソフトウェア業界とは

 

 

IT化が進み、より身近な存在となったソフトウェア業界を目指したい人や、ネットワークに関する知見を深めたい人は多いのではないでしょうか。

まずは、ソフトウェアについて理解を深めましょう。

 

ソフトウェアとは

 

ソフトウェアはコンピューターなどの機器を動かすためのプログラムです。

機器の外観など触れる事ができる部分である「ハードウェア」の対義語で、目に見えない部分の総称と言う事ができます。

大きく分けてコンピューターを動かすオペレーティングシステム (OS) などのシステムソフトウェアと、特定の作業や業務を目的としたアプリケーションソフトウェアの2つに分類され、そのなかでもtoBとtoCのソフトウェアが存在します。

建築物で例えると、家やビルがアプリケーションで、建物の土台となる土地がOSに相当します。

一般的にソフトウェア業界ではさらに分類した5種類のソフトウェアを指す事が多いので、それぞれ詳しく解説します。

 

オペレーティングシステム (OS)

コンピュータの稼動自体に必要となるソフトウェアで、スマートフォンやパソコンなどの機器に欠かせない基盤です。CPUやメモリの割り当て、ファイルなどを管理したり、ユーザーインターフェースを提供するソフトウェアです。

 

・スマートフォンOS例

Apple(iOS)/Google(Android)

・パソコンOS例

Microsoft(Windows)/Apple(MacOS)/インテル(iRMX)/Mozilla(Firefox OS)

 

アプリケーションソフトウェア

利用者の目的に応じて特定の機能を動作させるソフトウェアです。文書作成、表計算、メールや画像編集など日常的に使用しているソフトウェアがこのアプリケーションソフトウェアに該当します。

 

・アプリケーションソフトウェア例

Microsoft社…office系(ワード、エクセル、パワーポイント)

Adobe社…Photoshop、 Illustrator、After Effects

 

ミドルウェア

ミドルウェアはOSとアプリケーションソフトウェアの間に位置します。基本機能を担うOSがカバーしきれない、アプリケーションソフトウェアに必要な機能を提供する役割です。

例えばデータベースのような多くのアプリケーションで使用する汎用的なソフトがミドルウェアに位置付けられます。

他にも、Webサーバ、アプリケーションサーバと呼ばれるものが該当します。

 

デバイスドライバ

コンピューター内部の装置と外付けのハードウェアを制御するソフトウェアです。例としてマウスやキーボード、プリンターなどが挙げられます。

デバイスドライバはOSとハードウェアをつなぐ役割をもち、広い意味ではOSに含まれます。

ハードウェアを接続する事で自動的にデバイスドライバのインストールが完了する仕様が増えており、特に認識されない事も多いソフトウェアだと言えます。

 

ファームウェア

IT機器に組み込まれている制御用のソフトウェアです。あらかじめ集積回路に書き込まれた状態で電子機器に組み込まれるため、OSよりもさらに近い部分でハードウェアを制御しています。

ICチップやメモリと呼ばれるものが該当します。

 

ソフトウェア業界のビジネスモデル

 

ソフトウェア業界のビジネスモデルには「パッケージ開発」と「受託開発」の2つのパターンがあります。

パッケージ開発は自社でソフトウェア製品を開発し、不特定多数に販売する形態です。パッケージソフトウェアには販売管理ソフトなどの企業向けのものとゲームアプリなどの個人向けのものがあります。

受託開発は企業から注文を受けてシステム開発を行います。ソフトウェア業界に属する企業の多くはこの業態です。システムインテグレータ(SI、SIer)やアウトソーサとも呼びます。

 

 

ソフトウェア業界を代表する企業例

 

ソフトウェア業界で売上上位を占める代表的な企業を、先述のビジネスモデル2パターンに分けてご紹介します。

 

パッケージ開発

パッケージソフトを販売している企業は一般消費者にも名前が知られている会社が多く存在します。

例えばWindowsやOfficeで有名なマイクロソフト、データベースのオラクル、スマホアプリのLINE株式会社、セキュリティソフトのトレンドマイクロなどが挙げられます。

 

受託開発(SIer)

大手では通信系のNTTデータ、メーカー系では日立製作所や東芝、富士通など、金融系では野村総合研究所、みずほ情報総研、三菱情報研究所などが有名です。

 

 

ソフトウェア業界の展望

 

 

ソフトウェア業界の市場規模

 

ソフトウェア業界の市場規模は年ごとに増大しており、サービス産業の中でも大きな割合を占めています。

事実、経済産業省によると、ソフトウェア業の年間売上高は11兆255億円(前年比18.2%増)となっています。

情報化投資(企業が情報関連機器の購入や情報システムの構築に使う費用の総称)の種類別でもソフトウェアは全体の6割近くを占め、こちらも増加傾向にあります。

参考:経済産業省『特定サービス産業実態調査

 

ソフトウェア業界のトレンド

 

最近ではAIやビックデータなどの技術の進展によって、膨大なデータ(検索履歴や購入履歴など)を活用できるようになっています。

これらのデータを解析することで顧客により適切なアプローチが可能になります。反面、多くの顧客情報を扱う上で個人情報の管理には今まで以上に厳しい管理が求められます。

また、テレワーク導入のため社員の自宅から会社のサーバにアクセスできるようになると、ウィルス感染や情報流出などのリスクが増大します。

これらの理由によりセキュリティ対策がますます重要となり、情報セキュリティ関連の予算は増加傾向にあります。セキュリティソフト市場は今後さらに成長する見込みです。

 

また個人向けのソフトウェアでは、スマートフォンの普及により日々新しいアプリが開発されています。

総務省によれば、スマートフォン利用率はさらに増加し、87.0%に到達しています。

今後はスマートフォン用のコミュニケーションアプリやゲームが個人向けソフトウェア開発の分野をリードしていくでしょう。

参考:総務省『平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

 

ソフトウェア業界の将来性

 

ソフトウェア業界は大きな枠組みではIT業界に含まれますが、IT業界全体の進展にともなってソフトウェア業界も成長が見込まれています。

特にクラウド化は、システムをクラウド上に移行するための仮想化ソフトをはじめ、企業や個人のニーズを今後も生み出し続けるでしょう。

他にもAIやIoTなどの先進技術の進歩が著しく、これらの技術を利用したソフトウェアの需要が増大しています。

他にも、パソコンからスマホへのユーザーの移行や、SNSの急速な普及により、ソフトウェアの開発需要は続くと考えられます。

また成長率が高い注目分野としては、顧客満足度の向上や新たなニーズを発掘するために顧客の情報を収集・分析し、業績の向上へとつなげるCRMソフトがあります。

今後業界の需要が高まり続けるなかで、対応するソフトウェアを作り出す人材はますます求められるようになると言えそうです。

 

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ソフトウェア業界に属する職種一覧

 

 

ソフトウェア業界の中で、どのような職種があり、どのような仕事が行われているかについて説明します。

 

エンジニア系7職種

 

システムエンジニア

システムエンジニアはユーザーにヒアリングを行い、ソフトウェアの設計を行うのが主な業務です。開発プロジェクトでは開発チームのリーダーとして、プログラマを指導します。

 

プログラマー

システムエンジニアの指導のもと、設計書に基づいてプログラムを作成します。また作成したプログラムの単体テストを実施することもあります。プログラマはプログラムの開発のみを行い、テストは専門のテストエンジニアが行うという役割分担のプロジェクトもあります。

 

Web系エンジニア

Web上で動作するアプリケーションやシステムの設計や構築を行います。
大きくフロントエンドエンジニアバックエンドエンジニアの2つに分類されます。

フロントエンドエンジニアはユーザーの目に触れるブラウザ部分を担当します。バックエンドエンジニアはデータベースの読み書きや業務ロジックなどサーバ側の開発を行います。

 

ゲームクリエイター

ゲームクリエイターとはゲームの企画・制作に関わる職種全般の総称です。

現在のゲームはシナリオ・音楽・デザイン・プログラムなど多くの要素を統合した総合芸術です。ソフトウェア業界に関わる職種としてはゲームプログラマーが相当します。

 

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとはネットワークの設計や構築・保守を行うエンジニアのことです。

大規模なWebアプリケーションはWebサーバ、DBサーバなど複数の役割のサーバで構成されるため、ネットワークの構築が必要になります。

家づくりに例えると、プログラマが大工でネットワークエンジニアは配管工や電気工事士に相当します。

 

データベースエンジニア

その名の通り、データベースの設計・開発・運用を行うエンジニアです。
業務システムにとってデータベースは「金庫」のようなものです。その中には大切なデータが入っています。データは盗まれてはいけませんが、必要な時には取り出すことができないといけません。

 

保守・運用エンジニア

保守・運用エンジニアの仕事は完成したシステムを維持・管理し安定稼働させ続けることです。

保守とは障害が発生したときにトラブル対応を行いシステム復旧を行うことです。運用とは障害が発生しないように監視し、必要があれば機器の交換などのメンテナンスを行うことです。

 

営業系3職種

 

システム営業

システム営業はソフトウェアやクラウドサービスなどのソフトウェア製品、受託開発サービスなどのIT関連の営業活動を行います。

営業スキルだけではなく、商品やサービスについての専門知識が必要とされるので営業職の中では専門性の高い職種です。

受託開発の営業の場合、ユーザーのニーズを掘り起こす必要があるのでヒアリング力が重要です。

 

セールスエンジニア

セールスエンジニアとは営業の現場で技術的な面で営業をサポートする仕事です。
ソフトウェア業界の営業は専門知識が要求されるため、エンジニアとして習得した知識やスキルを活かすことができます。

 

ITコンサルタント

ITコンサルタントはITで企業の課題を解決する専門家です。ソフトウェアの開発は問題に対する解決策の一つとして提案されます。

 

その他1職種

 

構成管理

ソフトウェアの元となるソースコードや設定ファイルなどのプログラムを構成する「資産」を管理する仕事が構成管理です。

構成管理を行うことによって修正したプログラムに問題があった時に修正前の状態に正しく戻すことができます。

 

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ソフトウェア業界のキャリアパス

 

光を浴びて育つ植物の芽

 

IT業界は大きく分けて「インターネットWeb業界」「通信インフラ業界」「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」「情報処理サービス業界」の5つがあります。

その中でも、ソフトウェア業界にはシステムエンジニアやプログラマーなど未経験からでも挑戦しやすい職種があります。

プログラマーからスタートした場合は、経験を積みリーダーなどの管理職でマネジメントスキルを磨いてからシステムエンジニアにキャリアチェンジする人も多いようです。

システムエンジニアからは、多くのプロジェクトを経験してプロジェクトリーダーを目指す事が出来ます。

その後も手を動かしたい、現場で働きたいという人はより専門性の高いエンジニアを目指したり、マネジメントや経営にも視線を向けてITコンサルタントへと転身するケースもあります。

 

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ソフトウェア業界で働くには

 

 

ソフトウェア業界に向いている人の特徴や役立つスキルを紹介します。

 

ソフトウェア業界に向いている人

 

知的好奇心が強く勉強が好きな人

ITやソフトウェアの世界は常に最新の技術が生まれています。新しい技術をキャッチアップして習得するには、常に研鑽を続ける必要があります

 

論理的思考能力がある人

ソフトウェアの仕様を決定する際には、その設計を選ぶ理由、機能の必要性など全ての仕様について根拠を明確にしなければなりません。物事を筋道立てて論理的に考える人が向いています。

 

コミュニケーション能力が高い人

ソフトウェア開発は、チームで仕事をするためメンバーとコミュニケーションを密にして協力して進めていく必要があります。

また、顧客にヒアリングを行って業務の上で抱えている課題やシステムに対する要望を聞き出すスキルが必要です。

 

ソフトウェア業界で役立つスキル

 

プログラミング言語の知識

ソフトウェア業界ではプログラム言語の理解は必須と言っていいでしょう。

プログラマはもちろんのこと、営業職であってもプログラミング言語の特徴や何ができるかなどは押さえておいた方が良いでしょう。

 

IT全般の知識

プログラミング以外にもOS、データベース、ネットワーク、セキュリティなどIT全般の知識は必要で、現場でも役に立ちます。これらのIT知識を体系的に身につけるには資格の取得に挑戦するのがおすすめです。

まずは基本情報処理技術者試験やソフトウェア開発技術者試験の合格を目指すのが良いでしょう。その過程でどの職種でも共通のIT基本知識を押さえることができます。

 

関連資格

ソフトウェア業界で役立つ資格には次のようなものがあります。未経験の人は特にチェックしてください。

 

ネットワークスペシャリスト試験…情報処理技術者試験の中の高度試験の一つで、ネットワークエンジニアに欠かせない資格です。最新のネットワーク技術に目を向け、サービスのトレンドへの知見がある事を証明できます。

 

システムアーキテクト試験…情報処理技術者試験の中の高度試験の一つです。専門性の高い国家試験であり、合格率はおよそ12~15%と難易度が高い事が分かります。業務系アプリケーション分野での活躍を考える人、より高いキャリアプランを目指す人は取得しておきたい資格です。

 

スマートフォンアプリケーション向け資格…Javaプログラミング能力認定試験、Android技術者認定試験、App Development with Swift

Android系のアプリ開発ではJava、iOS系のアプリ開発ではSwiftが用いられます。対応したスキルを証明する資格取得を目指しましょう。

 

Webアプリケーション向け資格…HTML5プロフェッショナル認定試験、PHP技術者認定試験

フロントエンドの仕事にはHTML5プロフェッショナル認定試験、バックエンドの仕事にはPHP技術者認定試験が対応しています。

 

 

ソフトウェア業界への理解を深め、ソフトウェア業界に転職しよう

 

 

ソフトウェア業界は今後も成長を続けることが見込まれている業界です。

最新のトレンドに興味がある人はもちろん、既存の技術や製品とITを組み合わせるアイディアや、他業界でのスキル・経験が活かしやすいとも言えます。

最新技術に触れてわくわくしたい人や自分で何か新しいものを生み出したいという人は是非ソフトウェア業界へ飛び込んで見ることをお勧めします。きっと活躍できるステージがあるでしょう。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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