事業会社のIT求人数が前年比188%、エンジニアの需要拡大に伴い市場価値の上昇も。2023年最新 IT業界の転職市場レポートを公開
企業のDX化推進により、現在も継続してIT人材の採用ニーズは高く、特にエンジニアを中心としたIT転職市場は活気を保っています。今回は2023年1~3月のギークリーの利用者様および求人の動向を分析して、IT転職市場の変化を探ります。
目次
2023年1~3月 IT人材採用トピックス
IT転職専門のギークリーで紹介している求人情報を分析し、各社のIT人材採用のニーズをまとめました。
▼調査について
調査目的 :求職者様の集客および求人の仕入れ状況からIT業界の転職市場を知る
調査対象 :2023年1~3月に当社をご利用いただいた転職希望者様および企業様
2023年1~3月の主なIT人材採用のトピックスは以下の通りとなりました。
IT関連業種の求人数が前年比で137%に、最も増加しているのは事業会社
2023年1~3月のIT関連業種の求人数は、前年比137%と業種問わず伸びています。
最も伸びている業種は事業会社の188%で、業務の効率化や新しいITサービスの開発など、企業のDXを推進する取り組みが続いていることから、求人数を大幅に増やしていることが読み取れます。
SIer/コンサル業界
SIer/コンサル業界の2023年1~3月の求人数は、前年比118%です。
SIer企業は116%、コンサル企業は128%となっており、全体的に需要の高い状態が続いています。
多くの企業からDX化の支援や開発内製化の支援を依頼されている影響や、事業会社のエンジニア採用強化により、エンジニアの慢性的な不足が継続しているためです。
インターネット業界
インターネット業界の2023年1~3月の求人数は、前年比127%です。
業種別で見るとeコマース、SaaS、広告代理店の求人数が特に伸びており、職種別で見るとエンジニアの他にマーケターの求人数が多い点が特徴です。
インターネット広告をはじめとするデジタルマーケティングの市場拡大に伴い、各企業でマーケターの需要が伸びている傾向にあることが読み取れます。
ゲーム業界
ゲーム業界の2023年1~3月の求人数は前年比138%です。
パブリッシャー、デベロッパーともに求人数が増加しています。
コロナの外出自粛が解除された後もゲーム需要は高い状態が続いているため、求人数も伸び続けていることが分かります。
職種別で見ると、CG・グラフィックデザイナーの求人が特に多いです。ゲーム需要の高さから、新しいタイトルを積極的に展開していることが理由として考えられます。
事業会社
事業会社の2023年1~3月の求人数は、前年比188%です。
化学・消費材メーカーや流通・小売など、今までIT人材を積極的に採用していなかった企業の求人が増加しています。
特にWeb系SE・PGや社内SEの求人が多く、自社ITサービスの開発や社内の業務効率化を進めるためにエンジニアを増やしていることが読み取れます。
IT人材の転職状況について
2023年1~3月期のIT人材の転職状況についてお伝えします。
転職者数は前年比125%、市場の活況は継続
2023年1~3月のギークリー経由の転職者数は、前年比125%です。
特に、事業会社が前年比201%と大幅に増加しており、先述した通り企業のDXを推進する取り組みが続いていることから、積極的なIT人材の採用活用に取り組んでいることが分かります。
エンジニアの決定者数は前年比138%に伸びており、職種別で最も多い
職種別で見ると、ギークリー経由でエンジニアに転職した方は前年比138%に伸びており、最も増加しています。
Web系SE・PG、オープン系SE・PGの方が特に多く、自分のスキルを活かす形でWeb系SE・PG、オープン系SE・PGの方が職種はそのままで別の企業へ転職をしているケースが多いです。
ギークリー経由で転職した方の69%は「年収が上がった」
ギークリー経由で転職した方の69%は年収が上がっています。
厚生労働省が発表している転職者実態調査で、「転職によって年収が上がった」と答えた人が39.0%であったことからギークリー経由で転職された方は年収がアップしている方が多いことが分かります。
参考:厚生労働省『令和2年転職者実態調査の概況』
Web系SE・PG、オープン系SE・PGに転職した方の年収が上がっている傾向に
職種別で見ると、Web系SE・PG、オープン系SE・PGに転職した方は年収が上がった割合が高いです。
近年のDX化に伴い、どの業種でもWeb系やオープン系エンジニアの需要が拡大しています。
企業がITサービスの強化や新規開発に注力するためには、Web系SE・PGやオープン系SE・PGの専門知識とスキルが必要であり争奪戦であるため、これらのポジションの市場価値が上昇し、年収もアップする傾向にあります。
Web系SE・PG、オープン系SE・PGとして転職した20~30代は年収アップ傾向
特に、20~30代の若年層でWeb系SE・PG、オープン系SE・PGとして転職された方は、年収が上がっている傾向にありました。
若年層のエンジニアは最新の技術を活用する知識や能力が高く、組織の成長力・競争力を向上させることができ、将来的にPMやITコンサルタントなどの戦略的な立場で組織の成長に貢献することが期待されています。
こうした有望な人材を惹きつけるために、若年層の年収をアップしていることが読み取れます。
2023年1~3月のまとめ
2023年1~3月のIT人材採用状況についてご紹介しました。
2023年1~3月のIT求人全体の求人数は、前年と比較して137%と業種問わず伸びており、企業のDXを推進する取り組みが続いていることが特徴的でした。
転職をしようか悩んでいる方やキャリアプランについて悩みがある方は、ギークリーにご相談ください。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事