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IT人材の77%は転職時に福利厚生を重視。20代には「〇〇補助」が特に人気。

弊社ギークリーでは、4月から5月にかけてサービスをご利用いただいたIT人材の方を対象に「福利厚生への意識」についてアンケート調査を実施しました。
直近では、某大手企業が社員の多様なキャリア観やライフスタイルに合わせた柔軟なワークスタイルを実現できる環境整備を目的に、「住宅リモート手当を毎月5万円支給」や「スキルアップ手当の支給範囲拡大」などを実施したことが注目されました。
そこで今回は、IT人材の方が転職する際に福利厚生を重視しているのか、どのような福利厚生を求めているのか実態に迫ります。

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アンケート概要

 

「IT人材の福利厚生への意識」についてアンケート調査を実施。

【調査対象】弊社をご利用いただいた転職希望のIT人材
【対象人数】364名(有効回答のみ)
【調査期間】2023年4月21日~2023年5月19日

【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力もしくは、アンケート用紙への記入
【質問項目】

1 . 転職先を検討する際、福利厚生の内容を重視しますか?
2 . 上記の理由を教えてください。(複数回答可)
3 . 転職先を選ぶ際の判断基準として重要、もしくはあることが望ましいと思う福利厚生について教えてください。(複数回答可)

 

 

【全体】アンケート集計結果

 

転職先を検討する際に福利厚生の内容を重視する方は77%

 

 

本アンケートによると、転職先を検討する際に福利厚生の内容を「とても重視する」「やや重視する」と回答した人々が合わせて77%を占めており、IT人材の方が福利厚生に注目していることが分かりました。

 

 

福利厚生の内容を重視する理由で一番多かったのは、「ワークライフバランスを重視したいため」でした。

ワークライフバランスは、仕事とプライベートの両方を充実させるために重要な要素です。

福利厚生には、リモートワークやスキルアップのための補助制度、家族や趣味の時間を確保するための休暇制度などが含まれます。

これらの制度は、仕事を良い環境で行いつつ、プライベートの時間も充足させることを望む人々にとって魅力的だと考えられます。

 

補助系の福利厚生に人気が集まる

 

 

転職先を選ぶ際の判断基準として重要、もしくはあることが望ましいと思う福利厚生を伺ったところ、補助系の福利厚生を望む人が多く、その中でも「リモートワーク補助」が人気でした。

コロナ禍以降リモートワークが定着しており、作業に集中しやすい快適な作業環境を整えることで作業効率の向上が見込めます。

作業環境を整えるための費用は個人で負担することが難しい場合もあるため、リモートワーク補助を望んでいる方が多いと考えられます。

 

また、自由回答では「時短勤務」や「転勤がない職場」を希望する意見もありました

これは、ワークライフバランスを重視する要素の一部と考えることができます。

リモートワークやスキルアップなどの補助だけでなく、柔軟な勤務形態や働き方に対する支援も求められていることが分かります。

 

 

【年代別】アンケート集計結果

 

20代が最も福利厚生を重視している

 

 

年代別に「転職先を検討する際、福利厚生の内容を重視するか」を調査したところ、全年代で「とても重視する」「重視する」と答えた方が半数を超えており、特に20代では84%の方が重視していることが明らかになりました。

 

 

福利厚生を重視する理由を年代別に見てみると、全年代共通でワークライフバランスを重視する傾向が見られました。

特徴は、20~30代はキャリア形成を見据えている方が多いこと、40~50代はワークライフバランスに重きを置いている方が多いことです。

20~30代の方々は、キャリアの形成や将来の成長を見据えつつ、良好なワークライフバランスを保っていきたいと考えていることが読み取れます。

一方で40~50代の方々は、家族や生活を大切にするフェーズに入っており、ワークライフバランスの充実が家庭や自己の充実につながると考えていると推測できます。

 

20代は「住宅補助」を望んでいる

 

 

「転職先を選ぶ際の判断基準として重要、もしくはあることが望ましいと思う福利厚生」について年齢別に見たところ、20代の方は「住宅補助」を望む方が多い結果になりました

住宅補助は、賃貸住宅や住宅ローンの支援、社宅の提供など、様々な形態で提供されます。

20代の中には、一人暮らしをしたいもしくは会社の近くに住みたいけれど、キャリアや収入がまだ安定しておらず叶わないという方もいらっしゃることが推測できます。

住宅補助を受けることで経済的な負担を軽減し、将来の収入やキャリア形成に注力したいと考えていると読み取れます。

 

 

【職種別】アンケート集計結果

 

ゲーム関連の職種に就いている方は特に福利厚生を重視している

 

 

職種別に「転職先を検討する際、福利厚生の内容を重視するか」を調査したところ、どの職種よりもゲーム関連の職種に就いている方のほうが「重視する」という回答が多い結果になりました。

 

 

福利厚生を重視する理由を見てみると、ゲーム人材はワークライフバランスを重視する傾向にありました。

ゲーム開発は短期間の締切や長時間の労働が伴うことが多いため、労働時間や休暇制度の柔軟性などワークライフバランスを保つために福利厚生を重視していると考えられます。

 

エンジニアやクリエイティブ人材は「スキルアップ補助」を希望している

 

 

「転職先を選ぶ際の判断基準として重要、もしくはあることが望ましいと思う福利厚生」について職種別に見たところ、エンジニアやクリエイティブ人材は「スキルアップ補助」を求める傾向がありました。

スキルアップ補助は、セミナーや研修の参加費用の補助や専門書籍の購入支援などを含みます。

エンジニアやクリエイティブ人材は技術の進歩が速い分野で働いており、常に最新の知識やスキルを身につける必要があります。

そのため、自己成長のために自身のスキルや知識の向上を支援してくれる環境を求める傾向があると考えられます。

 

弊社のリスキリングに関する調査でも、エンジニアやクリエイティブ人材はリスキリングの必要性を感じている方が多いという結果が示されています。

 

このような背景からも、エンジニアやゲーム人材にとってスキルアップに関する福利厚生の充実は重要なものであると推測できます。

 

 

転職先を選ぶ際には福利厚生も要チェック

 

今回のアンケートでは、「IT人材の福利厚生への意識」について調査しました。

アンケートの全体結果からは、エンジニアなどIT人材の約80%が、福利厚生を重視していることが分かりました。

特に、20~30代は福利厚生に対してキャリア形成に関連するサポートを求めており、40~50代はワークライフバランスに関するサポートを求める傾向がありました。

福利厚生は、社員の働きやすさに直結する要素の一つです。給与や昇進だけではなく、福利厚生の充実度も

転職先を選ぶ際の判断基準となります。

 

ワークライフバランスに重きを置いて働きたい方や、実務以外でもキャリア形成のためのサポートを受けながら働きたいという方は働く環境を変えることを視野に入れてもよいでしょう。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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