新年度にどれくらい給与が変わった？昇給したIT人材は●●%

アンケート方法概要

「IT人材の給与変化」についてアンケートを実施。

【調査対象】弊社をご利用いただいた転職希望のIT人材

【対象人数】636名（有効回答のみ）

【調査期間】2023年7月1日～2023年7月24日

【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力

【質問項目】

1 .　新年度の給与改定で月間の給与額に変化がありましたか。
2 .　給与が変化した理由を教えてください。（複数回答可）
3 .　現職の昇給に関して不安を感じることはありますか？その理由は何ですか？ （複数回答可）

【全体】アンケート集計結果

80%のIT人材が新年度に昇給している

本アンケートによると、80％の方が新年度の給与改定で月間の給与額が上がったと回答していました。

労働組合の中央組織・連合の集計で賃上げ率が30年ぶりの高水準と話題になっており、IT人材もしっかり給与を上げています。

給与がアップした理由を見ると「成果を出したため」という回答が一番多く、自分の仕事に対する努力が給与に反映されている方が多い結果となりました。

次に、「物価上昇に伴う賃金上昇」と答えた方も多い結果となりました。

日本商工会議所と東京商工会議所が発表したアンケートでも、中小企業が賃上げを予定する理由として「物価上昇への対応」という回答が約5割を占めており、物価上昇を賃金に反映する動きが強まっていることがよく分かりました。

「昇進・昇格が見込めない」「会社の成長が見込めない」と感じている方が多い

昇給に関して不安に感じると答えた方は80%でした。

理由を見てみると、「昇進・昇格が見込めない」「会社の成長が見込めない」と答えた方が多かったです。

以前、人事評価に関するアンケートを実施したところ「評価結果を昇給・昇格に反映してほしい」という声が多くありました。

今回の結果も、会社からの評価に満足していないという気持ちから昇進・昇格を見込めないと感じる方が多くなったと考えられます。

また、「会社の成長が見込めない」と答えた方が多い理由は、日本の経済成長率の低迷や長年にわたり賃金が上昇していないという状況から、会社に対しても成長が期待できないと感じる方が多いと推測されます。

年代別

20～30代の方は昇給しやすい傾向に

年代別に見ると、20～30代の方ほど給与が上がっている傾向にありました。

給与がアップした理由を見ると、昇格していると回答した人が多く、特に、20代のデータサイエンティストやPMが特に昇給していました。

20代後半から30代にかけては、一般社員からマネージャーなどの重要なポジションに就く方の割合が増えるため、昇格に伴う給与アップの割合が他の年代より多くなっていると考えられます。

また、データサイエンティストのような高い専門性とスキルを求められる職種は貴重な人材であるため、若いうちから大幅に昇給しやすいと推測できます。

職種別

エンジニアは昇給しやすい

職種別に見ると、エンジニアの給与が上昇傾向にあることが分かりました。

特にデータサイエンティスト、AI・機械学習エンジニア、PMの方は、月の給与が5万円以上上がったと答えた方が多い結果になりました。

データサイエンティスト、AI・機械学習エンジニア、PMは、AI系のシステム開発において重要なポジションであるため需要が高く、他の職種と比較して年収が上がりやすい傾向にあると考えられます。

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クリエイターは会社の成長に不安を感じている

クリエイターは、他の職種よりも業界・会社の成長に対して危機感を感じている割合が高いという結果になりました。

直近は生成AIなどクリエイターの脅威となりうるサービスが出現していることもあり、業界や企業に対して危機感を感じている方が多いと考えられます。

また、Web制作などに関してもノーコードでWebサイトを作成できるサービスやデザインが簡単に作成できるツールなどが提供されており、内製化が進んでいることで業界的に成長が見込めないと感じている方が多いと考えられます。

給与や会社の将来性に不安を感じたら転職も視野にいれてみよう

今回のアンケート調査では、IT・Web・ゲーム業界で働く方々の「給与の変化」について調査しました。

アンケート結果からは、IT人材の80％の方が新年度に入り給与が上がっていることが分かりました。

一方で、昇進・昇格や会社の将来性に不安を感じている方も多いです。

今の会社にいても昇進できないかもしれない、会社の成長が見込めないと不安に感じている方は、転職を考えてみるのも良いかもしれません。