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SESの職務経歴書・履歴書の書き方!選考を通過させるポイントも解説

SES(客先常駐)企業からの転職活動で実際に職務経歴書を作ろうとしても、開発環境の書き方がわからなかったり、スキルシートとの違いがわからなかったりしますよね。
本記事ではSESに特化した職務経歴書の書き方・履歴書の書き方と、選考を通過させるポイントも合わせて紹介します。

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書類選考に通過しやすいSESの職務経歴書の書き方

 

 

職務経歴書は、これまでの業務経験や保有スキルをまとめた書類です。

企業の採用担当者は、職務経歴書を通して、自社が求める人物像にマッチした経験がキャリアに含まれているかを確認します。

また、職務経歴書は自由度が高いため、レイアウトの工夫次第でアピールポイントをより伝えやすくすることもできます。

 

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職務経歴要約

 

職務経歴要約では、職務の要点を端的にまとめます。

 

【例文】

■職務経歴要約

株式会社〇〇に入社後、SESエンジニアとして5年間セールステック関連のシステム開発に従事。

1社目の常駐先では、テスト、運用、保守業務を2年間担当。SFAの新規プロジェクトに携わり、20%業務工数の削減に貢献しました。

2社目の常駐先では、要件定義、設計、テスト、運用、保守まで一貫して担当しています。現在は15名の開発チームのプロジェクトリーダーとして、メンバーとの関係構築、納期管理の徹底を重視したことで、同社から評価を得て追加案件の受注につながりました。

 

端的に伝えるために要点を絞るのがポイントです。

この際、優先順位が高いのは応募先と親和性の高い経歴で、顧客やメンバーとの関係性やマネジメントスキル、技術力等、伝えられる強みのなかで求められる人物像にもっとも近い経験を優先的に記載しましょう。

 

職務経歴詳細

 

職務経歴詳細では、携わったプロジェクト名や実績について詳しく記載します。

「いつ」「どんなプロジェクトで」「何を担当した」「どんな成果を出した」「その成果を出すための取り組み」等、統一した項目を設定し、業務内容ごとにまとめましょう。

 

【例文】

■職務経歴詳細

20xx年xx月~現在 株式会社〇〇

事業内容:ITサービス事業・ビジネスソリューション事業

資本金:〇〇万円 売上高:〇〇万円

従業員数:〇〇人

所属:〇〇事業部

 

20xx年xx月~現在の常駐先:保険業界(営業支援システム開発)
 ■概要 ■開発環境 ■規模

【プロジェクト】
顧客・予算・担当ごとの実績を一元管理し、社内で共有する営業支援システムの提案と開発・実装・運用

【担当フェーズ】
要件定義、基本設計、詳細設計、テスト、運用保守

【業務内容】
・ヒアリング、仕様書作成
・設計、開発、導入
・テスト
・運用、保守、メンテナンス

【実績・取り組み】
導入前後で詳細なヒアリングを実施し、顧客の要求を正確に把握することで高い顧客満足度を獲得。(6点から9点に向上)
その結果、同社から追加案件を受注。

【言語】
PHP、Java

【OS】
Windows

【DB】
SQL Server、Oracle

全15名(プロジェクトリーダーを担当)

 

職務経歴書詳細は、直近の経歴から遡って記載します。

分かるものは数値を用いて記載することで、より詳細に伝わりやすくなります。

 

所持している資格・スキル

 

資格やテクニカルスキルは、応募先の事業内容や募集しているポジションにマッチしたものを優先して記載しましょう。

関連性の高いものを記載することで、採用担当者の関心を引き、印象に残す可能性が高まります。

 

【例文】

■資格

・普通自動車第一種運転免許取得:20xx年xx月
・基本情報技術者試験合格:20xx年xx月
・ITパスポート試験合格:20xx年xx月

・応用情報技術者試験:20xx年xx月受験予定
・LinuC(Linux技術者認定試験):20xx年xx月から取得のために勉強中

 

■テクニカルスキル

OS Windows 〇年〇ヶ月 環境設計・構築が可能
Linux 〇年〇ヶ月 環境設計・構築が可能
言語 Java 〇年〇ヶ月 最適なコード記述・サポート・改修が可能
JavaScript 〇年〇ヶ月 最適なコード記述・サポート・改修が可能
PHP 〇年〇ヶ月 最適なコード記述・サポート・改修が可能
C# 〇年〇ヶ月 基本的なプログラミングが可能
COBOL 〇年〇ヶ月 業務で使用経験がある
環境 SQL Server 〇年〇ヶ月 環境構築が可能
Oracle 〇年〇ヶ月 環境構築が可能

 

関連性の高い資格を保有していない場合は、今後の資格試験の受験予定や、勉強中の内容を記載する方法もあります。

テクニカルスキルは扱えるプログラミング言語について羅列するだけでなく、経験期間やレベルを段階分けして記載することで、より的確に伝わりやすくなります。

 

自己PR

 

自己PRでは、企業が求める人物像にマッチするよう、応募企業ごとの特色にあった経験やスキルを含む内容が望ましいです。

成功体験や失敗体験、経験を経て得た価値観や考え方が、応募先にいかに通じているかが分かると、具体性が増します。

 

【例文】

私はこれまで、クライアント企業の業務効率化に特化したプロジェクトに従事してまいりました。

はじめはクライアント企業の意向にのみ注視しておりましたが、経験を積むうちに、いかにチーム内での連携がプロジェクトの成功に影響を及ぼすのかを実感し、日常的なコミュニケーションに時間を使うようになりました。

チーム内でコミュニケーションの時間を設定する提案をしたところ、承諾され、メンバー間での意志や情報の共有が進むにつれてメンバー内の業務が効率化する実感を全員で体感したことが、その後の取り組み方に大きく影響しています。

エンジニアの帰属意識を第一に掲げている貴社の考えに大変共感し、私がこれまでの体験で得た情報共有の仕組みを活かしたいと考えております。

 

文章で5つ程度を目安にすると、読みやすくまとまるでしょう。

現在保有するスキルが応募先の企業にどのように貢献できるかが添えてあると、熱意も伝わります。

 

【あわせて読みたい】職務経歴書・履歴書の書き方についてはこちら⇓

 

SESの職務経歴書とスキルシートとの違い

 

エンジニアのスキルシートとは技術に特化した経歴書で、これまで携わったエンジニアとしての業務のみの詳細を記載します。

主にIT業界で使用されるものであり、志望動機や自己PR等、エンジニアとしての技術関連以外の項目がない点が職務経歴書との違いです。

スキルシートでは、これまでのエンジニア経験をプロジェクトの期間・規模・業務内容・役割・プログラミング言語・開発環境等の項目でまとめ、何がどのくらいできるのかを伝えるために作成します。

対して職務経歴書は、過去に従事した職務の具体的な内容をキャリアやプロジェクトベースで記載して、これまでの経験や人柄を伝え、応募先にマッチする人材であるとアピールすることが目的です。

 

【あわせて読みたい】SESのスキルシートの作成時のポイントについてはこちら⇓

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書類選考に通過しやすいSESの履歴書の書き方

 

 

学歴・職歴

 

学歴は学校の入学・卒業年月を古い順に記載します。

職歴はすべての入退社歴を正式社名で記入し、退職理由も完結に添えます。

SES経験者は、常駐先の企業と秘密保持契約を結んでいることが多く、その場合は常駐先の企業名を記載することができない点に注意が必要です。

以下、学歴と職歴が同一欄になっている履歴書の記入例です。

 

【例文】

学歴・職歴
    学歴
平成〇 4 〇〇高等学校 普通科 入学
平成〇 3 〇〇高等学校 普通科 卒業
平成〇 4 〇〇大学 情報学部 ‎情報通信工学科 入学
     情報・通信工学専攻
平成〇 3 〇〇大学 情報学部 ‎情報通信工学科 卒業
     
    職歴
平成〇 4 ××株式会社 入社
      広告代理店業 営業部配属
平成〇   メディア事業部配属
平成〇 一身上の都合により退職
平成〇 株式会社〇〇 入社
      SESエンジニアとして客先常駐し、テスト、運用、保守業務を担当
平成〇     プロジェクトリーダーを担当
    現在に至る
    以上

 

基本的には高等学校以上からで構いませんが、「〇〇高校」のように略さず「〇〇高等学校」と正式名称で記入し、学科、学部、コースや専攻も必ず記載しましょう。

最後は「以上」で締めくくります。

 

自己PR

 

職務経歴書と履歴書では、自己PRで伝えたいポイントが異なります。

職務経歴書では経歴に基づいた自己PRを、履歴書では志望動機に基づいた自己PRを意識することで差別化できるでしょう。

履歴書では要点を簡潔に、職務経歴書で詳しく掘り下げた内容にすると、統一感や説得力が増します。

以下、先ほど職務経歴書で挙げた自己PRの場合の、履歴書の例文です。

 

【例文】

私の強みは、プロジェクトチーム内での意志・情報共有の仕組みを作り、業務効率化に貢献することです。

現職では、メンバー同士の意見交換を定例化したことで業務がスムーズに進んだ経験があり、結果としてクライアントからの信頼を得て新たな受注につながっています。

貴社ではより大きな規模のチームに身を置き、会社とクライアントとの関係向上に貢献できると考えております。

 

志望動機

 

志望動機も、履歴書では要点を、職務経歴書で掘り下げた内容を記載しましょう。

他社との差別化や独自の強みを理解し、魅力を感じていると分かる内容にすることで、その会社を志望する理由と熱意が伝わります。

 

【例文】

私はこれまでの経験から、SESエンジニアがクライアントに貢献するためには、自社チーム内でのコミュニケーションが不可欠だと考えております。

そのため、帰属意識を重要視する独自の取り組みを行っている貴社に強く共感し、志望いたしました。

 

面接の場では、記載した志望動機に基づき、「なぜこの会社を選んだのか」「入社後に何を実現したいか」「どのように貢献できるか」を具体的に話せるよう準備しておきましょう。

志望動機にはオリジナリティが求められるため、企業ごとにマッチする内容が異なります。

どの企業にどの強みを活かせるか、効果的なアピール方法に迷ったら、転職エージェントのキャリアアドバイザーなどのプロのアドバイスを参考にするのも1つの方法です。

 

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企業の採用担当が職務経歴書・履歴書で見ているポイント

 

 

職務経歴が読みやすく書かれているか

 

SES企業の採用担当者は、職務経歴が読みやすくまとまっているかどうかを確認しています。

職務経歴は、会社として求める経験や価値観を保有した人材かどうかを見極める材料であるため、判断に必要な情報が過不足なく整理され記載されているかどうかが重要です。

文字サイズやフォント、行間に統一感があり、読み手への配慮が分かる構成になっていると、丁寧な印象を与えることもできます。

また、採用担当者にとって要点だけ知りたい情報と詳細まで知りたい情報は異なるため、意図を理解したうえでブラッシュアップしましょう。

企業が求める情報が網羅された内容で、自身の魅力が最大限に伝わる内容になっているかどうか、一度客観的に見てもらいたい時はプロの添削もおすすめです。

 

【あわせて読みたい】職務経歴書代行・添削サービスについてはこちらこちら⇓

 

求人の募集要項と職務経歴と乖離がないか

 

職務経歴は、企業が求める経歴を優先して記載する必要があります。

例えば自身のキャリアや実績として営業経験が最もアピールできるが、エンジニアの経験はまだ浅く自信がない場合であっても、応募先の第一条件がエンジニア経験であればエンジニアとして培った経験がアピールポイントです。

応募先のSES企業にとって優先順位の高い経歴を知るためには、求人票の募集要項を確認しましょう。

「〇〇経験者優遇」「〇〇保有者歓迎」といった文言があり、自身のスキルや経験と一致する場合はアピールポイントにできます。

その一方で、募集要項で「必須」とされる経歴がないにも関わらず応募する場合は、相応する経験や互換性が高いスキルを保有していなければミスマッチと判断される可能性があるため、注意が必要です。

 

職務経歴が定性だけでなく定量でも書かれているか

 

SES経験者においては特に、採用担当者からの「具体的かつ定量化された情報」に対する期待が高いです。

携わったプロジェクトの内容や役割、業務内容、使用したツールやプログラミング言語、努力した取り組みや成果を具体的に記載することで、技術力が正確に伝わります。

そのうえで職務経歴や実績は可能な限り数値化して記載しましょう。

例えば以下のような実績や経験が該当します。

 

・〇名のプロジェクト
・〇名のチームリーダー
・経験〇年〇ヶ月
・〇%削減
・〇%短縮
・売上〇%向上

 

売り上げ向上や損失の削減、業務効率化の程度、人数や年数など、数値で表せるものはすべて数値で記載するようにしましょう。

 

開発案件に対して当事者意識があるかどうか

 

SES企業は自発的な人材を求めているため、自ら率先してアイデアを出したり、改善点を提案できる人材かどうかも応募書類から推し量ろうとしています。

主体性や積極性が感じられる人材であれば、将来的に自社でリーダーシップを発揮することが期待できるからです。

自発的な人柄をアピールするためには、当事者意識を持って開発業務に携わり、プロジェクトをリードした経験や、率先して新しい技術に挑戦した経験、課題解決に取り組んだ事例を伝えることが効果的でしょう。

またこの際にも、当事者意識をもって取り組んだ結果を数字で表すとより有効です。

 

開発において困難を乗り越えた経験

 

困難を乗り越えた経験からは、対応力の幅や逆境への強さ、課題解決力が伺えます。

SES企業では、客先常駐という働き方への適性やストレス耐性も重視されます。

そのためどのような状況を困難だと感じるか、どのように乗り越えるかという働く上での価値観につながる項目は、採用担当者が特に注目するポイントです。

これまで経験した課題に対し、どのようにアプローチし、過程や結果から何を学んだか、特に現在の仕事に対する考え方や信条に影響を及ぼした経験を中心に記載し、適応能力をアピールするとよいでしょう。

 

 

 

SESの職務経歴書・履歴書を書くときの注意点

 

 

誤字脱字は絶対になくす

 

もっとも基本的な注意点でありながら、評価を大きく落としかねないのが誤字脱字です。

特にエンジニアという職種では、正確さや緻密さ、注意力、集中力が欠かせないため、応募書類の誤字脱字が致命的なミスだと判断されかねません。

二重、三重のチェックを行ったうえで、第三者の目で確認する方法がもっとも効果的です。

また、学歴や職歴の年月、日付や氏名といた基本的な項目の抜け漏れも、不注意や不誠実な印象を与えてしまう恐れがあるため、注意しましょう。

 

採用担当者が読みやすくなっているか

 

職務経歴書・履歴書のレイアウトは、採用担当者目線での読みやすさを優先しましょう。

採用担当者が知りたい情報が強調され、一目で分かる工夫がされていると、人柄へのよい印象を抱きやすくなります。

どれほど魅力的な経歴を持っていても、適切に伝わらなければ効果は半減してしまいます。

作成後には、必ず募集要項と照らし合わせ、伝えたいことが伝わる書き方になっているか確認することが大事です。

 

専門用語を使い過ぎてないか

 

応募書類を最初に目にする採用担当者が、ITに関する知識が豊富だとは限りません。

専門用語の過度な使用で分かりづらくなってしまう可能性も考え、文脈から判断できる内容を心がけましょう。

ITの専門用語に明るくない採用担当者の場合、特定のキーワードが経歴に含まれているかどうかを判断材料にしているケースもあるため、独自の言い回し等は避け募集要項に沿った文言の使用が無難です。

 

携わった案件の企業情報を書きすぎていないか

 

一般的にSESエンジニアは、業務時に使用する企業のデータや顧客情報などについて、秘密保持契約を結びます。

そのため、経歴を詳細に記載しようとするあまり企業情報を書きすぎてしまわないよう注意が必要です。

企業名は記載せず業種にとどめる、プロジェクト名やシステム名等、企業が特定できるような情報は控えるといった配慮は忘れないようにしましょう。

万が一、秘密保持契約に違反があった場合は、損害賠償を請求される可能性があります。

 

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  • ご年齢:20代
  • ご経歴:ネットワーク保守運用・監視⇒開発エンジニア
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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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