【SIer人事/エージェント必見】エンジニアを魅了する求人票の書き方を紹介します!
世の中に数多く存在する、SIer。他社とどのように差別化をし、自社に魅力付けをするか、頭を悩ませている人事採用担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、数多くのエンジニアの転職支援実績を持つ当社より、エンジニアを魅了する求人票作成ノウハウを公開します!
目次
エンジニアが知りたい情報はたったの4つ
多くのSIerは、求人票に魅力を打ち出し切れていません
数あるSIer企業様の求人票には、ほとんど同じことが記載されているため、違いが分かりづらいことが多いです。
実は、たった4つのポイントを押さえて自社を振り返ることで、魅力を明確に打ち出せるようなるのです!
そしてその魅力を求人票に反映することで、エンジニア一人ひとりがなぜ転職したいと思ったのか、という理由にぴったり当てはまる企業だとわかるようになります。
1.客先常駐なのか自社内開発なのか
同じSIerでも、ワークスタイルは多岐に渡る
取引先企業に常駐して作業するいわゆる「客先常駐」と、作業を受託して自社内で開発する「自社内開発」、いずれの比率が多いかによってエンジニアは働き方が大きく変わります。
特に客先常駐の場合、1人で知らない人ばかりの企業で働き、開発案件に対してどれだけの貢献をしたのか近くで評価してくれる人もいない「1人常駐」のケースもあります。
常駐先での肩身の狭さに加え、真っ当な評価がされにくいということを理由に転職をする人も多いです。
また、「自社側に行きたい」という転職軸で転職活動をスタートされるエンジニアも多くいらっしゃいますが、実は「自社内で開発すること」を達成したいだけの理由であることも多いのです。
客先常駐がメインのSIerやアウトソーサーの場合、
・1人常駐があるのか、チーム常駐なのか
・評価制度はどうなっているのか
を書くことで他社より一層魅力付けすることができます。
自社内開発の比率が70%を超えるほど高いのであれば、必ずHPや求人票に打ち出しましょう。
ギークリーの転職支援の実例
■キャリア概要
・経験職種:自己研鑽はしているものの、実務未経験のエンジニア
・希望条件:どんどん技術を吸収したいため、事業会社のエンジニアとして働きたい。客先常駐は嫌。
■提案方法
・エンジニアとしてのファーストステップを積みたいということで、事業会社ではなく、受託開発の企業をご提案
■求人のポイント
・事業会社は選考ハードルが高すぎるご経験でも、客先常駐ではなく採用していただける「自社内開発」のSIerをご提案できたこと
・求人票のポジション名にも、100%自社内開発という見出しがあり、探し出しやすい状態にあったこと
実際の求人票の例
求人票に自社内開発であることを打ち出すだけで、エンジニアとのタッチポイントが増えます。
例) 職種名の記載:
システムエンジニア(自社内開発)
世の中に「システムエンジニア」という職種名は無数に存在します。HP、求人広告、エージェントの求人票と様々な場面で差別化を心がけましょう。
2.商流(プライム比率)
プライム比率に注目する
IT業界はピラミッド型の多重構造になっています。
発注元にどれだけ近いかによって、エンドユーザーとの距離/年収/開発工程/納期のタイトさが大きく変わります。
発注元との直取引をしている案件はプライム案件と呼ばれ、このプライム案件の比率が高いのであれば積極的に打ち出しましょう。
「やりたいことができない」「年収が上がらない」「残業が多い」など、転職理由にもなりやすい悩みは、商流が高ければ高い程解決されやすいことが多いです。
最も高いプライム案件(1次請け)がある場合には、アピールすることができるでしょう。
ギークリーの転職支援の実例
■キャリア概要
・経験職種:金融案件メインのSIer出身、下流工程中心のエンジニア
・転職理由:より上流に関わりたい、ゆくゆくはPMやITコンサルを目指したい
■提案方法
・エンドユーザーとの近さによる顧客折衝経験をいち早く積める環境をメインにプライム案件80%以上のSIerをご提案
・とりわけ、上流工程に特化して研修体制を作っていた企業様を面談時に注力してご説明
■求人のポイント
・カウンセラーがどの企業がどの程度プライム案件を保有しており、エンドユーザーと距離が近い経験を積むことができるかを個社ごとにしっかりと把握できていたこと
・求人票の会社概要にも、プライム比率が記載されており、探し出しやすい状態にあったこと
実際の求人票の例
求人票にプライム案件の比率を打ち出すと、業務内容や得られる経験をイメージすることができ、差別化につながります。
例) 会社概要の記載:
【東証スタンダード上場。プライム率97%、自社内案件比率75%です】
3.取引先の業種はわかりやすく
業務用システム案件がメインかWeb系システム案件がメインか
SIerは、どのような案件に携わることができるのか、それによってどのような技術・言語を身に着けていけるのかをイメージすることが出来れば出来る程、エンジニアに訴求しやすいです。
SIerと一口に言っても、
・メーカーの下請けを行っているのか
・金融系のシステムを扱っているのか
・toCのWeb系開発がメインなのか
によって、まるっきり違う会社となります。
自社がどのような案件に強みを持っているのかをしっかりと特徴づけしましょう。
特に事業会社の社内SE部門が独立したユーザー系SIerであれば、扱う案件も明確ですので、その分エンジニアにとっては働くイメージを持ちやすくなります。
ギークリーの転職支援の実例
どんなケースだから、というより、応募の質が満遍なく上がる、というメリットが今回のポイントです。
エンジニアも人材紹介会社のカウンセラーも、SIer一つ一つを鮮明に覚えられる量には限度があります。
これを補うのは、「どんな仕事をするのか」という案件の強み・特徴の部分なのです。
ギークリーでは、SIerも取引先の業種については特徴づけを行っているため、カウンセラーがしっかりとSIerをカテゴリー分けしてご説明することが可能です。
実際の求人票の例
例) 会社概要の記載:
スマートフォンを中心としたWebアプリケーション開発事業、金
融系を中心とした業務アプリケーション事業を展開しております。 Webアプリケーション事業と業務アプリケーション事業の売上比 率は50:50でございます。
4.研修体制
スキルベースでステップアップ可能な研修体制の企業が増加
・比較的レガシィな開発環境の案件しか携わることが出来ない
・バックエンドだけでなくフロントエンドにも挑戦したい。
エンジニアとしてのステップアップをかなえるために、スキルベースで研修が組まれているSIerが増えています。
VB、.NETからPHP、RubyといったWeb系の言語を扱うエンジニアにスキルチェンジできるなど、具体的な言語ベースの研修がある場合、どの言語なのかをきちんと記載しましょう。
なぜ研修体制が生まれたのかの背景がポイント
研修体制に力を入れ始めている企業が増えてきているため、研修内容だけを記載してもあまり効果が得られません。
中には「どこも同じでしょ」と思われてしまう方もいらっしゃいます。
だからこそ、なぜその研修体制が生まれたのかの背景をしっかりと記載しましょう。
多くの場合、代表の方のご経験やご経歴に紐づいています。
・昔、上流工程の経験を積む重要性を感じた
・代表が小学校のことからエンジニアリングに興味を持っていた
などの背景があると、その研修体制の本気度が伝わります。
ギークリーの転職支援の実例
■キャリア概要
・経験職種:エンジニア(COBOLのみ実務経験あり)
・希望職種:エンジニア(他の言語での開発経験を積める)
■提案方法
幅広いプログラミング言語を扱うことができ、スキルチェンジが可能な研修体制が充実している会社を提案
■求人のポイント
いかに研修体制が充実しているのか求人票に特徴づけられていることがマッチングにおいて重要でした。
実際の求人票の例
例会社概要の記載:
【同社の教育制度/オープン系→Web系、Web系からスマホエンジニア、Python等ディープラーニングを扱うエンジニアにスキルチェンジが可能です】
例) 会社特徴の記載:
・OJT研修
・教育委員会による独自の研修を実施
(Javaマスターコース、Androidマスターコース、PHPマスターコース、C#マスターコースなどのプログラムがあり、各コースレベル別に3段階の研修を用意)
まとめ
売り手市場のエンジニアにとって、「転職するなら〇〇な会社にしたい」という気持ちをいかに満たせる環境かをアピールすることは、SIerの人事であれ、エージェントであれ、重要なスキルと言えます。
自分たちが思う会社の「良いところ」とエンジニアから見た相対的な「良いところ」は、実はかみ合っていないことが多いものです。
どんなところを見たくて、エンジニアは転職先を探しているのかを踏まえて、オリジナリティあふれるアピールをしていきましょう。
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