30代Web系エンジニアの転職事例とは?キャリアパスから転職成功の秘訣まで事例と共に紹介!
30代 Web系エンジニアは、今最も市場から求められている職種と言っても過言ではありません。今回は、Web系エンジニアへの転職事例をご紹介しながら、Web系エンジニアからキャリアチェンジを果たした転職事例、年収アップ・ダウンの転職事例をご紹介し、30代 Web系エンジニアの転職にはどういった種類があるのかを解説していきます。
目次
調査概要
期間:2018年1月1日~2019年12月31日
調査対象:弊社にご来社いただいた30代の男性・女性の方
調査方法:弊社における成約時のレポートより調査
人数:89名 ※ランダムにサンプリングし、その中から例外のデータを除いた人数です。
調査内容:弊社経由にてご転職を実現させた方のうち、30代 Web系エンジニアの方の転職事例を調査しています。
データで見る30代 Web系エンジニア転職事例
決定職種
上の図をご覧いただいた通り、約70%の方が、Web系エンジニアへの転職をしています。その他の職種への転職については、以下の通りです。
ゲームプログラマ 7.9%
オープン系エンジニア 5.6%
コーダー/マークアップ、社内SE 3.4%
キャリアチェンジの一例として、「ゲームプログラマ」「オープン系エンジニア」の2職種については、転職事例を後々ご紹介しますので、ぜひご覧ください。
年収
上の図は30代Web系エンジニアの現年収の割合を示しています。300万円代~600万円代の方で90%とほとんどを占めています。内訳は、以下の通りです。
300万円代 23.6%
400万円代 28.1%
500万円代 20.2%
600万円代 16.9%
次に、それぞれの年収帯の方の年収が、アップした人の割合を示した図が下の通りとなります。
全体的に50~70%は年収アップを果たしていることが見て取れます。20代 Web系エンジニアと同様、30代 Web系エンジニアの市場価値も高いといって問題ないでしょう。
年収アップ・ダウンの転職事例に関しても、この後の章で取り上げたいと思います。
(転職事例➀)Web系エンジニアへの転職
受託開発に携わっていた方の転職事例
【ステータス】
35歳、現年収400万円のWeb系エンジニア
JavaScript(jQuery)、Python、cakePHP、Java、Objective-C等のご経験、また、短期間ではありますが、AWS移行のためのサーバー構築もご経験されていらっしゃいました。
【転職理由】
前職では新規開発の機会がなくなってきており、エンジニアとして、より活躍できるフィールドをお求めになり、転職活動を始められました。
【転職成功ポイント】
受託開発に携わっていた30代 Web系エンジニアの方の転職事例のうち、9割以上は年収アップした転職を果たしておりました。ライフスタイルも大きく変わる30代では、年収アップはポイントとなる事項だと思います。
転職事例についてですが、言語を幅広く扱え、幅広い経験をしてこられた方、あるいは、1つの言語を5年以上続けてこられた方は、最適な求人を探し出して有利な転職を進めることができていました。自分の今までの経験を振り返り、それを評価してくれる会社を探すのがベストでしょう。
自社開発に携わっていた方の転職事例
【ステータス】
30歳、現年収360万円のWeb系エンジニア
PHPメインのエンジニアの方で、バックエンドからフロントエンドまで幅広い開発経験をお持ちでいらっしゃいました。
【転職理由】
エンジニア専任の想定で入社されましたが、ゆくゆくは営業まで全て担当する職務内容となっており、エンジニア職に専念できる環境で活躍したいとお考えになり、ご転職活動を始められました。
【転職成功ポイント】
Laravelが使えるなど、PHPとしての経験が豊富でいらっしゃったこと。そして、スマホ開発やフロントエンド開発、プロジェクトリーダーの経験など、幅広くスキルをお持ちでいらっしゃった点がポイントでした。
自社開発に携わっていた方のうち、転職成功している方の共通点としては、言語を深めながらも、マネジメント経験やフロントエンドなどの開発経験、インフラ周りの経験など、もう1つ別の経験をお持ちでいらっしゃる点でした。軸となる強みを伸ばしながらも、スキルの幅を広げる動きを意識してみるといいかもしれません。
(転職事例②)キャリアチェンジ
この章では、現職種がWeb系エンジニアの方が、Web系エンジニア以外の職種に転職した事例をご紹介します。
ゲームプログラマ 7.9%
オープン系エンジニア 5.6%
コーダー/マークアップ、社内SE 3.4%
先ほどお伝えした通り、以下では「ゲームプログラマ」「オープン系エンジニア」の2職種の転職事例をご紹介していきたいと思います。
ゲームプログラマへの転職事例
【ステータス】
35歳、現年収360万円のWeb系エンジニア
前職では3年半ほどPHPエンジニアとして、フロントエンド、バックエンドのどちらも担当されていらっしゃいました。業務以外では、UnityやSwift、Node.jsを使用してゲーム制作をされるなど、自己研鑽にも励んでいらっしゃいました。
【転職理由】
ゲーム開発に携われるとのことで前職に入社されましたが、プロジェクトが頓挫し、Web系エンジニアとしてご就労されておりました。ご自身のキャリアとして、ゲーム開発に携わりたいという想いが強く、ご転職活動を始められました。
【転職成功ポイント】
35歳という年齢は、ポテンシャル枠としても少々年齢が高めでしたが、UnityやSwiftを用いたシステム開発を中心に、ポートフォリオが作り込まれていたことがポイントです。
エンジニアとして、これまで様々なプロジェクトに参加してきていたことも、「即戦力になる」との評価に繋がっておりました。
オープン系エンジニアへの転職事例
【ステータス】
33歳、現年収450万円のWeb系エンジニア
Javaを中心に、C#、Perl、Python、VBAなど幅広いご経験をお持ちの方で、前職ではC#でアプリ開発を行っていらっしゃいました。
【転職理由】
これまでのキャリアが受託開発中心だったので、自社サービスに携われること。そして、更なるスキルアップを目指して、転職活動を始められました。
【転職成功ポイント】
キャリアチェンジという形になりましたが、未経験の技術領域でも主体的に学習していけること、そして誠実な気質が評価されました。その裏付けとして、色々な言語をこれまでに経験・習得してきたことが大きかったと言えるでしょう。
(転職事例③)年収アップ・ダウン
以下では、年収がアップするケース、ダウンしてしまうケースの2つの事例について見ていきます。
年収がアップするケースに関しては、冒頭でもお話しさせて頂きました通り、30代 Web系エンジニアは、基本的に市場価値が高く、年収もアップしやすい状況にあります。そこで今回は、「年収が100万円以上アップしたケース」に絞って見ていきたいと思います。
年収がアップする(100万円以上アップ)
【ステータス】
31歳、現年収300万円のWeb系エンジニア
サーバーサイドからフロントエンドまで、幅広く言語を使用することができます。他にも開発に適した新しいフレームワークを自分で導入したり、自社サービスの機能追加を1人で担当するなどのご実績もお持ちでした。
直近ですとGoやVueの勉強も兼ねて、GitHubで開発も行っておりました。
【転職理由】
結婚を間近に控えており、ご自身の経験を活かしてより活躍できる環境を求めて、ご転職活動を始められました。
【なぜ年収が100万円以上アップしたのか?】
主流の言語からモダンな言語まで、幅広く言語を扱えることが大きく評価されました。加えて、実務レベルで主体性を発揮した事例も多く、自己研鑽も行えることから、即戦力として評価されました。
年収が100万円以上アップした他のケースとして見られたのが、以下2つのようなケースです。
➀ スマホアプリ開発に加え、先端技術として注目を集めるIoT開発の経験もあるケース
② PHPでの開発経験が長く、リードエンジニアとしてメンバー教育も行っていたケース
➀は今流行りの技術を扱えること、②は自らが開発するだけでなく、人を育てることができることがポイントになってきます。
年収がダウンする
【ステータス】
30歳、現年収300万円のWeb系エンジニア
直近1年、iOSアプリ開発を行っており、それより前はテスト工程がメインでいらっしゃいました。
【転職理由】
ご自身の経験を活かして、より活躍できる環境を求めて、ご転職活動を始められました。
【なぜ年収がダウンしたのか?】
Web系エンジニアとしての業務経験が短いことが要因となります。30代ということもあり、ある程度の能力を求められるフェーズなのかもしれません。
他のケースとして見られたのが、キャリアチェンジをしたケースです。年収がダウンした方のうち、1/3がこのケースでした。キャリアチェンジは基本的に「即戦力」とはなりませんので、年収がダウンする傾向にあります。キャリアチェンジをする際は、自分の希望と年収の兼ね合いを考え、慎重に選択すると良いでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
30代の特徴としては大きく2つございます。
➀ 結婚や出産などの、ライフサイクルの転換期であること
② 20代のキャリアを活かした仕事の仕方が求められること
上記を考慮した上で、どのような転職方法を選択するのかを考えることが大切になります。ただ、冒頭でもお伝えした通り、30代 Web系エンジニアは、現状市場価値が高いです。現職で思った以上な働きが出来なかったり、新しい環境を求めるタイミングなのであれば、転職活動を始めてみても良いかもしれません。
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