IT業界の平均年収を紹介!年収アップするための方法も解説
「IT業界は年収が高い」とよく言われますが、他業界の平均年収と比べてどれくらい高いのでしょうか。国の統計データをもとに比較をしています。今回は、成長を続けるIT業界の市場と将来性や、IT人材が年収アップしていくための方法も紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
IT業界全体の平均年収
財務省の調査で労働者全体の平均年収は、
20代は316万円、30代は427万円、40代は487万円、50代は521万円と発表されており、
一方、経済産業省の調査で、日本のIT人材の平均年収は
20代が413万円、30代は526万円、40代が646万円、50代が754万円となっています。
どの年代でも、労働者全体よりもIT人材のほうが、平均年収が100万~200万円ほど高い傾向にあります。
このことから、「IT人材は平均よりも年収が高い」といえるでしょう。
財務省国税庁『民間給与実態統計調査』
経済産業省『我が国におけるIT人材の動向』
IT人材の平均年収と年収アップ額
調査概要
弊社データべースより、IT人材の平均年収と転職による年収アップ額を調査しました。
【調査対象】ギークリーを利用し転職をしたエンジニア、クリエイター、ゲーム、IT営業・マーケティング人材
【対象人数】510名(調査有効人材のみ)
【調査期間】2022年6月1日~2022年8月31日
【調査方法】
平均年収:調査対象の転職前の年収平均額
年収平均アップ額:転職により年収アップした方の前職との差額の平均額
調査結果
今回の調査で平均年収が最も高かったのはIT営業・マーケティングで494万円でした。
次いでエンジニアが479万円、クリエイターが416万円、ゲームが398万円となりました。
一方年収平均アップ額はエンジニアが45万円、クリエイターが43万円、ゲームが44万円、
IT営業・マーケティングは31万円でした。
IT営業・マーケティングは平均年収が最も高いという結果でしたが、
転職による年収平均アップ額は4職種のなかで最も低いようです。
エンジニア、クリエイター、ゲーム人材で年収平均アップ額に大きな違いはなく、
IT営業・マーケティングと比べても、転職によってより高い額で年収アップがしやすいということが分かりました。
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調査結果からわかるIT業界の市場と将来性
IT業界は年々業界規模を拡大させており、今後もさらに売上高の増加がみこまれます。
成長の要因は、2020年以降にコロナ禍を受けITを活用した業務効率化や業務改善に生かそうと、
DX(デジタルトランスフォーメーション)の気運が高まっていることがあげられます。
これらの変革により幅広い業種の企業でIT関連サービスが活用されるようになりました。
IT人材の需要が拡大している一方で、国内のIT人材不足が続いています。
そこで2020年から義務教育課程でのプログラミング教育が必修科目となったり、
職業訓練校でのプログラミング授業の開校、リスキリングなど、国や多くの自治体がIT人材教育に力を入れています。
以上のことからIT業界は今後も成長し続け、将来性のある業界だといえます。
しかし、需要に対して人材の供給が追い付かず人手不足という現状であるため
転職市場でIT人材の貴重性が高い状況が続くとみられます。
IT業界で転職して年収アップするには
スキルや経験を増やす
転職での年収アップを成功させるには、スキルやこれまでの経験をアピールする必要があります。
例えば、下流工程の経験だけでなく、プロジェクトマネージャーやゲーム・コンテンツ制作のディレクションといった上流工程の経験は、「マネジメント能力」のある人材だと評価してもらうことができます。
この他にも、一般的に年収が高いとされている「AI・機械学習エンジニア」は、プログラミング知識のみではなく、アルゴリズムや数学の知識が必要になります。
これらの専門性の高い知識やスキルを身につけることで、自分の市場価値を高めることに繋がり年収アップを見込めるでしょう。
資格を取得する
スキルのアピールとして、資格を取得することも有効です。
資格を持っていれば、アピールをする際に、その資格試験に合格するほどの知見があるという根拠になるからです。
IT関連の資格は大きく分けて「国家資格」「ITベンダー資格」「ベンダーニュートラル系資格」といった種類があります。
それぞれにメリットデメリットがあるため、以下の記事を参考にして自分の転職時期や職種に合った資格を選んで受験してみましょう。
職種を変える
需要の高いIT職種に転職することも年収アップに繋がります。
近年注目されている「データサイエンティスト」は、プログラミング知識に加え統計学を身につけている必要があるため、ビジネス的観点でも需要が高い職種です。
なぜなら、「ビッグデータ」の活用が重要視されている今日では、データの構築だけでなく、分析を通して企業利益に繋がる提案ができる人材の希少価値が高まっているからです。
以上のように、IT業界やビジネスの流行に合った職種への転職は年収がアップできる可能性が高いでしょう。
評価基準が分かりやすい企業を選ぶ
転職にて年収アップしたい場合は、仕事の成果がきちんと評価され年収に反映する評価基準が整った会社を選ぶのが良いでしょう。
一例として個人の能力や経験を反映する、『職能給』があるかどうかはひとつの指標となります。
今後のキャリアパスとして、マネジメント職のみではなくエンジニアとしての技術を極めていきたいと考えている方は、より重要な評価制度となるでしょう。
昇給制度の詳細は、求人票や面接での説明では把握しきれない部分も多いため、詳細を知りたい方は転職エージェントに相談してみましょう。
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年収アップに成功した事例紹介
年収アップ転職事例① 20代 システムエンジニア
転職後職種:Web系システムエンジニア(受託)
年収アップ要因:『評価基準が分かりやすい企業を選んだ』
個人の能力を評価する制度が整った企業に転職したことで、年収アップを成功させました。
今回の転職者様は、転職理由が年収アップであったため、自分の今のスキルを活かして年収アップできる企業を探していました。
また、これまではシステムエンジニアとして3社経験しており、エンジニア職としてスキルを活かすことができる経験を活かした転職となっております。
年収アップ転職事例② 30代 CG・グラフィックデザイナー
転職後職種:CG・グラフィックデザイナー
年収:450万円⇒500万円
50万円年収アップ
年収アップ要因:『スキルや経験が企業にマッチしていたから』
企業の求めているスキルと経験がマッチしていたため、
約10年モバイルゲーム開発に関わり、3Dモデラーとして、キャラクターや背景、ロボットといったの多岐にわたる経験がありました。
さらに自分で新規デザインでのキャラクターデザインモデリング等も行い、VRやPCゲーム制作にも関わっていました。
さらなるスキルアップを目指して転職活動をしていたところ、これまでの経験・スキルがマッチした企業へ転職し、年収アップできました。
スキルを活かしてIT業界で年収を上げよう
国内のIT人材の平均年収は、他職種の平均年収と比較して高いことがわかりました。
スキルや経験を増やし、適切にアピールすることができれば転職によってさらに年収アップをすることができるでしょう。
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