コロナ禍の転職レポート~IT業界編~
新型コロナウィルスが流行りだしたことにより、転職に躊躇している人は多いのではないでしょうか。IT業界ではコロナウイルスが始まる前後で何か違いはあるのでしょうか。本記事はIT業界の職種ごとに、コロナ禍前後の動向をチェックしました。是非ご覧ください。
はじめに
IT業界の中でも今回はエンジニアにスポットを当てて、コロナ前後でどのような変化が出ているのかを詳細に記載できればと思います。
今回スポットを当てるエンジニアは下記のものです。
・Web系システムエンジニア、プログラマー
・組み込み系・制御系システムエンジニア
・インフラエンジニア
・社内SE(開発、インフラ)
コロナ前と比べて求人倍率が低下していることは勿論ですが、ニーズを正確に捉えないと、自分が今転職すべきタイミングなのかを知ることは難しいですし、明確な意思決定まで結びつかないと思います。
上記4職種の傾向値を知ることで、ぜひ自身の転職活動や転職に至る思考に役立ててもらえればと思います。
Web系システムエンジニア、プログラマー
コロナ前と比べたら採用ニーズは下がってきていますが、相対的に見たら採用熱は高いですし、まだまだ市場から求められている職種です。
本職種ですが、年収帯によって内定者の特徴が変わっていました。
【現年収400万円以下】
★未経験or1年未満経験での転職は、GitHubやQiita、ポートフォリオでのアウトプットが必要である
★オープン系(Java・VB・C#)開発者は2年以上の就業経験で開発について一通り把握している
【現年収500万円以上】
★基本設計以上の上流工程経験もしくはリーダーなどのメンバーマネジメント経験がある
★サーバーサイドだけでなくフロントエンドとインフラ構築もできるなどの幅広いスキルを持っている
分かりやすい基準になっていると思いますので是非ご参考下さい。
未経験でどうすればいいか分からない…。
そういった方は、GitHubやQiitaなどでのアウトプット経験があると、高く評価されやすい傾向になるので、オンラインスクールに通ったり自身で学習してみてはどうでしょうか。
年収帯が上がってくると、自ずとマネジメント経験や他のスキルが求められるようになっています。年収帯に応じた役割が明確化されてきており、企業としても即戦力を求める構造となっています。
組み込み系・制御系システムエンジニア
コロナ禍で製造業界を中心に業績が危ぶまれている状況であり、各社製造メーカー様の業績予測も、減収減益の予測が確実となっています。
そのため、ハードからソフトウェアへの移行、また外注化の動きも活発化してきています。
一方で、5G高速回線移行やテレワークの拡大を背景として、データセンターへの投資が大きくなり、半導体製造装置業は製造業の中でも業績が好調となっています。
また組み込み系・制御系エンジニアから、オープン系システムエンジニアやシステムコンサルタントなど、別業界同業種の転職も多くなってきています。
こういったトレンドを正確に掴み、転職活動を続けることで、良い企業との出会いが見つかるかも知れません。
インフラエンジニア
明確にニーズが変わりつつあります。
緊急事態宣言後のテレワークの関係で、パブリッククラウドのインフラエンジニアニーズが急激に高まっています。
その関係で、ネットワークエンジニア、サーバエンジニアの中でもオンプレミス環境での経験のみであれば、運用保守経験だけでなく、構築経験があることが大事になってきます。現状ではクラウド環境を経験したインフラエンジニア自体が少ないので、構築経験が1つのハードル感として設けられている形です。
もちろんこれは一般的な傾向値となりますので、必ずしもこれが全てではありませんが、
1つの基準としてご認識いただくのが良いと思います。
社内SE(開発、インフラ)
内製化、DX化、テレワーク、クラウド化などの一環で、社内システム基盤を整える社内SEの需要は開発サイド、インフラサイドで共に高まってきています。特に資本力のあるインターネット企業でのニーズは好調となっています。
また社内SEはキャリアパスが多様に選べる職種でもあります。
開発職の方であれば、システムコンサルタントやWeb系、オープン系のシステムエンジニアへの転職。インフラ職の方であれば、自社のネットワークエンジニアやサーバエンジニア等です。社内SEに固執せずとも、書類選考を通過できるのであれば、可能性の幅を広げるに越したことは無いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。職種によって明確な傾向値が見られる結果となりました。
コロナ前後で明確なニーズは変化しつつありますが、そのニーズを正確に理解することで、自分自身が何をすべきかが明確になってきます。
緊急事態宣言の解除後は、特に案件も多く発生するようになってきており、その分仕事自体も増えてきています。もし上記の文章を読んで少しでも可能性を感じたら、転職するのにはタイミング的にもいい時期になってきていますので、検討してみてもいいかもしれません。
当社でも8000件近くの求人保有がありますので、ご経験に見合った求人のご提案もさせていただければと思っています。
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