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外資系大手クラウドベンダーから医療系スタートアップへ | いつかはITで地元に貢献できる人材に

ギークリーの転職支援サービスを利用して転職された方へインタビューを実施し、転職活動の体験談をお届けする本企画。第1回は新卒で外資系クラウドベンダーに入社された後、設立1年半のスタートアップへと転職した栗原佳輝さんにお話を伺いました。将来どんなエンジニアになっていたいのか、そのためにいま何を学びたいのかがはっきりしていたからこその、迷いのない転職活動が見えてきました。

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栗原 佳輝さん

27歳 ソフトウェアエンジニア(2022年3月時点)

大学院をご卒業後、新卒で外資系クラウドベンダーに入社。サポートエンジニアとして障害発生時の技術調査やソリューションの提案等をご経験されました。転職後の現在は株式会社Yuimediにてソフトウェアエンジニアとして働いていらっしゃいます。

 

事業づくりを学ぶため、プロダクトの企画から携われる企業探しを

 

―まずは栗原さんの前職について教えてください。

栗原さん:前職は外資系の大手クラウドベンダーでサポートエンジニアを担当していました。
具体的には、既に自社のサービスを導入いただいている顧客に対し、問題発生時の技術調査や仕様確認を中心に、時には顧客の要望から各種ソリューションを組み合わせた活用方法の提案などを行っていました。

 

―栗原さんの前職はエンジニアなら誰もが知る企業ですが、なぜ転職を考えたのでしょうか。

自社プロダクトの開発に携わって、1人でも事業を起こせるスキルを身に着けたいという気持ちが強くなったからです。
前職で顧客のサービス開発を間近で体感したり、副業で受託開発に携わったりするなかで、サービスの企画や機能の検討段階から関われる仕事をしたいと思うようになりました。
顧客のシステム開発を通じてスキルを伸ばすのも楽しかったですが、やりたいことが変わってきたというイメージですね。

 

―1人で事業を起こせるようになりたいという方は多くないように思います。その想いはどこからきたのでしょうか。

地元に貢献したいという気持ちでしょうか。
まだまだ先の話ですが、私は地元がすごく好きなので将来的には何か地元に還元できる事業に携われたら良いなと漠然と考えています。ただ、私の地元にはITで地域貢献をするような企業やプロダクトがまだありません。
なので、1人でも事業を起こせるように、創業期の企業で学んでみたいという想いがありました。

 

 

―今回は初めての転職活動だったと思いますが、まず何から始めましたか。

まずは転職エージェントに話を聞いてみることから始めました。
色々な企業を見てみたいとは思っていましたが、何から始めればいいのかが分からなかったので…。
最終的には、複数の転職エージェントと話した結果一番印象が良かったギークリーを利用することにしました。

 

―ギークリーのどんなところが良かったのでしょうか。

私のニーズを理解したうえでサポートしてくれたところです。
今回の転職活動では、色々な企業を見てみたいという気持ちに加えて、実際にオファーをもらうことで、年収や待遇から自分の市場価値をはかりたいという気持ちもありました。
ギークリーの担当の方はそういう要望も理解して親身に話してくださったので、サポートをお願いすることにしました。

 

色々な企業の話を聞いたからこそ、自分の想いに確信をもつことができた

 

―転職活動の話に移ります。創業期の会社に行きたいという希望がありましたが、そのフェーズの企業に絞って応募されたのでしょうか。

完全には絞りませんでした。創業期の企業がメインではありましたが、そうでない企業の選考も受けていましたね。担当の方と何度か面談して、アドバイスを受けつつ決めていきました。

 

―アドバイスの内容を具体的に教えてください。

当時は明確に行きたい企業や業界がない状態だったのですが、それであればまずは幅広い企業の選考を受け、通過した企業と話をするなかで特に関心のある企業を探していくのが良いという内容でした。
新卒の就職活動と同じように、企業研究をしっかりしたうえで選考を受けるものだと思っていたので、先に企業探しを始めてしまうのは時間がかかって効率が悪い、という話はとても新鮮でしたね。

 

―そのアドバイスを聞いてどう思いましたか。

すごく良い提案を受けたと思いました。
転職活動は、本職と並行して活動しなければいけないぶん、割ける時間は限られてしまいます。そのなかで、企業研究もしつつ興味がある企業の選考を幅広く受けることができるので、効率を最大化することができる提案だなと。

 

―実際にその方針で活動してみてどうでしたか。

転職活動を始める前はまだぼんやりしていた、「創業期の企業で働きたい」という気持ちに確信を得ることができました。
大きいサービスをもつベンチャー企業の選考も受けていましたが、自分が魅力を感じたのはやはりプロダクトがシード期にある企業だったんです。なので、自分の気持ちを再確認できましたね。
あとは1人だったらここまで効率良くやれてなかったと思うので、そこもギークリーを利用して良かったと思っているところです。

 

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進みたいキャリアが明確になったから、スタートアップへの転職に迷いはなかった

 

―最終的には2社から内定を獲得されましたね。

そもそも開発の業務は未経験なのに、プロダクトのシード期という大事な時期に携われる機会があるか疑問だったので、2社からお声がけいただけたのは良かったです。
現職はお客様の開拓や要望に合わせた改良もこれからでまさにシード期というフェーズでしたし、もう片方の企業もプロダクトの内製化に向けた初期フェーズでした。
どちらの企業も自分が目指すキャリアとマッチした面白そうなポジションを用意してもらえたので、すごく魅力に感じていました。

 

―Yuimediを選んだ決め手はどんなところだったのでしょうか。

Yuimediを選んだのは、今までITスキルだけを勉強してきた自分が、プロダクトを通じて患者様に貢献できるということに大きなやりがいを感じられたからです。
カジュアル面談でCEOと話したときに医療業界をより良くしていこうとするパッションが伝わってきて、強く惹かれました。

 

 

―カジュアル面談での内容を教えてください。

医療業界や製薬会社が抱える課題と、そこに対してエンジニアが解決できること、それによって市場に与えられるインパクトの大きさを説明してもらいました。
CEOはもともと製薬会社勤務で業界の課題を肌で感じていたこともあり、その話がかなり具体的で、Yuimediの事業のニーズに確信を持っていることが伝わってきました。

 

―Yuimediは医療業界のどんな課題を解決しようとしているのでしょうか。

蓄積されたデータをうまく利活用できていない医療業界の現状を変えようとしています。
医療業界では紙・電子に関わらず日々大量の医療データが記録されています。ただこれらのデータは、入力したお医者様による表記ゆれがあったり、データそのものに患者様の個人情報を含んでいる場合があったりするため、そのまま分析等に利用できる状態ではありません。
Yuimediはこういったデータを抱える医療機関や製薬企業にクレンジングツールを提供することで、医療データの流通を加速させ、新たな価値を生み出す医療・ヘルスケアデータ利活用マーケットの創出を目指しています。

 

―超大手企業からスタートアップへの転職でした。迷いはありませんでしたか。

ありませんでした。
前職のサービスはかなり大きいのでプロダクトの創業期に関わるのは難しいですし、開発部門も海外にあります。自分が将来やりたいこととはマッチしていなかったので、転職に抵抗感はなかったですね。
強いていえば前職は優秀なエンジニアが多く学びが多い環境だったので、その環境がなくなることは不安でした。ただ現職にもかなり優秀なエンジニアがいることが分かったので、最終的にはその不安もなくなりました。

 

優秀なエンジニアから学び、0→1ができるエンジニアへ

 

―実際に入社してみて、技術力は希望されていた通りの高さでしたか。

そうですね。とても優秀な方々と働くことができています。当社のCEOやCTOも優秀なエンジニアを採用することの重要性を理解しているので、私が入社した後も続々と優秀な方が増えています。また、CEO をはじめとした非エンジニアの方も様々なバックグラウンドをもった優秀な方が多く、日々刺激を受けています。

 

―いまはどんな業務を担当されているのですか。

医療用データのクレンジングソフトを開発するソフトウェアエンジニアとして働いています。
プロダクト開発の上流工程から関われていて、ビジネスサイドのニーズをどう機能要件に落とし込むかを考えたり、開発の方針や優先順位を決める会議に参加したりしています。転職活動中の希望としていた業務に携われていて、とてもおもしろいです。
創業期なので一人のエンジニアがカバーする技術の範囲も広いのですが、そこは前職で様々なITツールに広く触れていた経験も活かせていますね。自分が入社した際には社内の IT インフラが整っておらず、社内の IT セキュリティやドキュメント管理ツールを整える等前職の経験が活きていると思える機会がいくつかありました。

 

 

―今後の意気込みを教えてください。

まず当社のプロダクトは、お客様がこれから増えるように改善を重ねているフェーズです。なので、より多くのお客様に利用していただき満足のお声をいただくことが直近の目標です。
個人としては、まずは1人でプロダクトを最初から開発できるようになりたいと考えています。周囲のエンジニアから学びながらどんどんスキルを磨いていきたいです。

 

―弊社としても今後のご活躍を期待しています。最後に、転職を考えている方へメッセージをいただけますか。

私はいわゆるジョブチェンジでしたが、意外と前職での経験をポジティブに見てくれる企業は多かったです。そのためジョブチェンジだからといって転職に後ろ向きになる必要はないと思います。
あとは単純に、転職活動を通じて色々な企業を知ることができたのは楽しかったです。そういった意味でも、まずは行動を起こしてみると良いのではないでしょうか。

 

―インタビューは以上です。本日はお時間をいただきありがとうございました!

 

担当コンサルタントより

栗原様のご転職理由が「自社プロダクトの開発に携わって、1人でも事業を起こせるスキルを身に着けたい」とのことで、現職と業務内容が大きく変わるということもあり、後悔のないようあえて幅広い企業様を提案させていただきました。
効率の良さを求めた転職活動でミスマッチが起きてしまうのは本末転倒です。複数社のご面接を受け、比較検討していただいたことで、最終的に納得感を持った意思決定をしていただけて、私も本当に嬉しい気持ちになったご支援でした。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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