メガテックから理想の働き方と共感できるサービスがある環境へ|UXデザインの重要性を文化として根付かせたい
ギークリーの転職支援サービスを利用して転職された方へインタビューを実施し、転職活動の体験談をお届けする本企画。第16回は外資系メガテック企業でUXデザイナーに従事されながら、新たな働き方を手に入れるためにご転職活動をされた林梨絵さんにお話を伺いました。近年注目度が高まっているUXデザイナーの業務内容をはじめ、40代を迎えてからご転職活動をする際のポイントなど、気になる内容を掲載しています。ぜひご参考ください。
目次
45歳 UXデザイナー (2022年6月時点)
大学卒業後に開発エンジニアをご経験された後、オーストラリアで開発やデザインの仕事をご経験。日本へ帰国後はプログラマーとして働くものの、デザインが好きだという想いからデザイナーへキャリアチェンジ。直近では外資系メガテック企業にて、UX デザイナーとしてサイトのLPやサブページの制作を約6年半にわたりご担当。現在はクラウドソーシングのリードカンパニーであるランサーズ株式会社にて、サイトの改善やUX向上の施策を走らせるUXデザイナーとしてご活躍されています。
売上にも繋がる「使いやすさ」のデザインは楽しい
―まずは林さんの前職について教えてください。
林さん:キャリアのスタートは開発エンジニアでした。ですが、新卒で入社した会社で開発だけでなくデザインにも関わったことでデザインという仕事に興味を持ち、デザイナーとしてのキャリアを選びました。
現在のUXデザイナーという職種に落ち着くまでは、オーストラリアで開発やデザインの仕事をしました。その後、日本に帰国してすぐはプログラマーとして働きましたが、やはりデザインの仕事がしたくキャリアチェンジをしました。直近では、外資系企業でUXデザイナーの仕事を派遣社員として行っていました。
―キャリアの出発点はエンジニアでしたが、なぜ途中でデザイナーを志望されたのでしょうか。
もともとアートやモノづくりが好きだったんです。新卒で入社した会社でもその思いは変わらず、サイト制作やプログラミングを行っていました。その会社ではエンジニアの仕事もデザイナーの仕事もしていたのですが、途中から「もっとデザインの仕事をしたい」という思いが強くなって、UXデザイナーとしてのキャリアを選んでいます。途中エンジニアに戻ったりもしたのですが、やっぱりデザインの方が好きですね。
―実際にUXデザイナーとしてお仕事をされる中で気づいた楽しさや、感じていた問題点などはありましたか。
楽しさとしては、使いづらいものを使いやすくする手助けができることや、そこでの貢献が会社の売り上げにつながることですね。私はシステムの裏側よりも、実際に目につく表側のデザインの方が大事だと思っています。だからこそデザインの使いやすさは売り上げにかなり影響するんです。
一方で感じている問題点ですが、UXデザイナーが足りていないことだと思っています。10年前よりはUXやデザインの重要性に気付いた企業も増えていますが、デザインやUXデザイナーの重要性がもう少し広まるといいなとは思っています。
新しい働き方を目指し、6年半ぶりに転職活動を開始
―今回の転職活動のきっかけは何でしたか。
前職では6年半ほど勤めましたが、同じ業務の繰り返しになってきて、少しずつ学ぶことが少なくなってきたので、環境を変えたくなりました。
あと、子供が二人いたので、育児のしやすさから派遣社員で働ける前職を選んでいて。でも下の子も大きくなり段々と手がかからなくなってきたので、正社員でもやっていけそうだと思い、転職を考えるようになりました。
―約6年ぶりの転職活動でしたが、どんなことをご準備されていましたか。
久しぶりだったので、転職の準備はしっかり行っていましたね。デザイナーなのでポートフォリオを充実させて、資格も取得しました。「人間中心設計スペシャリスト」の資格は大変でしたが取って良かったです。
―転職軸として大切にしていたポイントは何でしたか。
当時リモートワークだったので、引き続きリモートワークができるところ、あとは前職を副業として続けたかったので副業が可能なところを条件に探していました。
他には、企業を選ぶ際に自分が使えるようなサービスを展開している企業を優先的に探していました。
―なぜご自身が使えるサービスを重視されていたのですか。
設計に対する課題点を発見しやすいからですね。ユーザーとしてサービスを使っているイメージを持つことが出来ると、「もっとこうだったらいいのに」、「こうしたら使いやすいのに」という点が見えやすくなると思います。UXデザイナーという職業柄の考えかもしれません。
共感できるサービスがあり、魅力的な社風を持つランサーズに入社を決意
―この度の転職活動では、ご自身でも応募されていましたが、エージェント経由とご自身で進める転職活動に何か違いはありましたか。
エージェント経由で進めると、自分が知らないような会社の求人をオススメしてくれることですね。希望している業界や職種の中で、幅広く提案をしてもらえるところが良い点だなと思います。非公開の求人や、魅力的でも自分では発見できないような求人をサジェストしてくれることがエージェントを使うメリットかなと。
―林様には何度か弊社をご利用いただいております。なぜ何度も利用しようと思ってくださったのでしょうか。
前回は探している条件に合った良い求人を持っていたのがギークリーだったんです。数多くの求人を紹介してくれたので良かったですね。なのでもう一度利用しましたが、やはり幅広い案件を持っていて選択肢が多い点がギークリーを使うメリットだと思いました。
初めてギークリーを使って転職した先の会社でも、当時の上司が「ギークリーは希望に合った人を紹介してくれる」と言っていたことも印象に残っていましたね。
―ありがとうございます。現職のランサーズは第一希望でしたが、なぜ志望度が高かったのでしょうか。
まずは、「自分が共感できるようなサービス」を展開する企業だったからですね。フリーランスと案件をマッチングさせるプラットフォームを提供しているサービスということを知り、自分も登録して使いたいと思うくらい興味がわきました。サービスに興味を持てないと、共感もできないので。
自分がユーザーとして使っているイメージが持てる興味深いサービスだったので、「作ってみたら楽しそうだな」と感じました。なので、志望度は高かったですね。
―共感できるサービスが魅力的だったのですね。他にも魅力的に感じたポイントはありましたか。
そうですね、社風や雰囲気が魅力的でした。良い人が多いという印象ですね。
実際に、面接のときもリラックスできて、あまり緊張せずに話すことができました。ここ嫌だなとか心配だなといった懸念点もなく、「しっくりきた」という印象です。副業やリモートワークもでき、条件面でも自分に合っていたので、最終的に第一希望だったランサーズに入社を決めました。
デザインの重要性を共有する文化を社内に広めたい
―現在の業務内容を教えてください。
現在はランサーズのホームページの改善を中心に取り組んでいます。自分のスキルを商品にできる「パッケージ」というサービスの改善と、新規登録のフローのリニューアルがメインですね。
具体的な話をすると、20~30件のサイトを見比べて徹底的に競合調査を行い、良い点を盗んでいます。他にもペルソナ設計やカスタマージャーニーマップの作成、ユーザーに関する分析も行っています。そのうえで、サイトの設計を考え改善点を洗い出すことで、UXの向上を図っています。
―インタビュー前半で言及されていた、「デザインの重要性を普及する」という目標は達成できていますか。
そうですね、いろいろなことに取り組んでいます。
まず、デザインのガイドラインの作成です。例えば私のデザインはエンジニアさんが実装するので、デザインは社内全員がかかわる大切なものだと思っていて。なので社内全員でデザインの方向性が揃うようにガイドラインを整備しています。
他には、デザインやUXの勉強会を月に2回開催しています。美大出身のデザイナーからデッサンを学ぶなど、気軽に楽しくデザインを学ぶ仕組みを作ろうとしています。
デザインを重視する意識が文化として社内に根付くことを目指し頑張っています。
―社風や周囲の環境について、実際に働いて気づいた魅力はありましたか。
面接で感じていた通り、良い人や優しい人がやっぱり多いですね。Slackでのちょっとしたコミュニケーションにも反応してくれる人が多いです。他にも「動物好き」「ゲーム好き」といった趣味のSlackのチャンネルがあります。
直接会えなくても、昼休みに社内の人とリモートでゲームをして、楽しい雰囲気があります。ランサーズは、今だけの単なる同僚ではなく、今後もずっと繋がっていきたいと思える人が多いです。
―最後に今後のご自身の意気込みを教えてください。
ランサーズのサイトをもっと使いやすくすることが目標です。「サイトが良くなったよね」というお声や、売り上げに貢献できた実績を得られたら嬉しいですね。会社もそれを私に求めていると思うので。
他には、「UXやデザインの重要性の普及」について、勉強会を開くことで会社にデザインを大切にする文化を作っていきたいです。
―ありがとうございます。転職を考えている方へのメッセージもお願いします。
アドバイスとしては、たくさん選考を受けてみることですかね。落ちたとしても、ご縁が無かったくらいに思って、気にせず次の会社を探せばよいと思います。
私が転職活動をした際も、いくつかの選考を受けた結果、条件に合う良い会社に巡り合えたので、落ち込まずにチャレンジすることが大切だと思います。
―インタビューは以上です。本日はありがとうございました!
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