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バックエンドエンジニアとしてアーティストの”創作”を支援する環境へ | 音楽配信サービスを通して表現者の「できる」を一緒に感じたい

ギークリーの転職支援サービスを利用して転職された方へインタビューを実施し、転職活動の体験談をお届けする本企画。第26回は「共感できる事業やサービスに携わりたい」と考え、自社でサービスやプロダクトを展開している企業を目指し転職活動をされた芝崎さんにお話を伺いました。転職軸を深掘りする際のポイントや、キャリアについての悩みの解決方法など、気になる内容を掲載しています。ぜひご参考ください。

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芝崎 大輔さん

30歳 バックエンドエンジニア(2022年10月時点)

大学をご卒業後、業務改善Webアプリケーションの開発を手がける企業で、システムエンジニアとしてキャリアをスタートされました。

現在はWano株式会社にて、バックエンドエンジニアとして音楽関連のWebサービス開発に従事されています。

 

自分が作ったものが形になる”ものづくり”の仕事に興味を持った

 

―まず初めに、芝崎さんのご経歴について教えてください。

関西の大学を卒業して、2018年に前職に入社しました。

学生時代からプログラミング言語に触れていたわけではないのですが、もともと”ものづくり”ができる仕事に興味を持っていました。そんな中で前職の採用パンフレットを読み、未経験からのエンジニア採用を実施していることを知ったため、入社を決めました。

入社してからは、業務改善Webアプリケーションの設計実装からテスト、リリースまでを担当していました。

 

―プログラミングは未経験だったのですね。開発に興味を持ったきっかけは何でしたか?また前職に入社後、どのように技術力を上げましたか?。

以前、バンド活動でホームページを作成したのですが、当時は今のようにWordPressで簡単に作る事ができなかったので、HTMLで少しずつ作っていました。

ホームページの完成が近づくにつれて、「作ったものが形になる」という喜びを知ったと同時に「もっと効率化できるのでは?」という課題に対する関心も生まれたんです。

ものづくりはもともと好きでしたし、当時の経験が開発に興味を持ったきっかけになったのだと思います。

 

前職に入社してすぐは目の前の業務に対応するだけで精一杯でした。

ただそのなかでも、言語の習得をしながらフレームワークやアルゴリズムなど、根本的な枠組みから徐々に勉強を進めていました

OJTの課題のなかでフレームワークを学び、身に着けた技術をアウトプットして人に伝えていくことが良いサイクルになっていたと思います。

 

 

自身が共感できる事業のプロダクト開発に貢献したかった

 

 

―今回の転職活動のきっかけと、希望のキャリアを叶えるために考えた”軸”について教えてください。

転職のきっかけは大きく二つあります。

まず一つ目は、当時関わっていたサービスやプロダクトに共感できなくなっていったということです。

前職では業務効率化のためB to Bのアプリを開発していたのですが、人の作業時間を削れるという事は、つまり雇っている人を削れるという事で、「これで誰かを幸せにできているのか」とネガティブに考えるだけではなく、アウトプットの品質にも出るようになってしまったので、迷惑をかけてしまうことを懸念していました。

 

二つ目は、前職で使用していた言語やフレームワークなどが古く、新しいものへのキャッチアップも困難だったという点です。

中長期的なキャリアパスについても、「プロジェクトを円滑に進められるスキルや役割」よりも、「プロダクトが関わる事業領域に対し、どのように貢献するかをより考えられる役割」の方にやりがいや楽しさを強く感じていました。

面接を重ねるごとに上記のことが明確になり、「貢献したい事業領域があり、その領域に関心がある会社に行きたい」という意思が大枠として固まっていきました。
さらに、自分たちのペースでこだわる所までこだわりきれるというのは自社でサービスを持っている企業ならではの良さなので、社風や年収といった環境面よりは、「自社プロダクトをもっているかどうか」という点も軸として重視していました。

 

―職場環境よりも、”事業やプロダクトへの共感”に重きを置いていたのですね。初めての転職活動を通して、感じたことや気づいたことなどはありましたか。
初めての転職活動だったということもあり、自身のスキルの市場価値が分からず、「選考が通る企業があるのか」という不安が大きかったです。

また、何から始めたらよいかイメージできていなかったので、現職の仕事を続けながら時間を確保できるか、転職後もうまくやっていけるのかという懸念もありました。
実際に転職活動を始めてみて、面接の時間を捻出するのは大変でしたが、転職エージェントからいただいていた面接後フィードバックを基に自分の中で情報整理していたので、良い意味で予想外に順調に進められたという実感もあります。

 

―「その企業で活躍するイメージを持てるかどうか」という視点で企業選定をされたのですね。
現職に応募しようと思ったきっかけと、志望度が高まった理由について教えてください。

応募に至ったのは、求人票の内容が「自社プロダクトを持った会社に行きたい」という転職軸と合っていたからです。

また、もともと現職のサービスのユーザーだったこともあり、事業領域についての興味も言うまでもなく高い状態でした。
自分が使っているサービスを提供している企業という点で、すでに志望度は最高値だったのですが、面接を重ねても下がらなかったというのが実際のところです。

 

さらに、面接担当のエンジニアリングマネージャーが同じ大学出身で、共通の友達もいたことから 、若手層が活躍している点にも魅力を感じましたし、「まず利益より先に目的があって、利益と両立させながら進めるためにはどうしたらいいんだろう」というビジョンを全員で共有していることに非常に共感できました。

ベンチャー特有の風通しの良さもありながら、エンジニアの人件費や工数などに対するシステマティックな側面も持ち合わせているところも新しい印象で、より志望度が高まりました。

 

―選考時から志望度が高かったのですね。現職への入社を決断した理由を教えてください。

最初から第一志望だった企業に内定をいただいたので、あまり迷うことなく入社を決断しました。

また、複数社から内定をいただいたのですが、現職の条件や環境が自分と一番合っていたので、納得感がありました。

 

転職活動の”ちょっとした違和感”も見過ごさず、向き合ってくれた

 

―今回の転職活動でギークリーを利用した背景と、サービスを利用した感想を教えてください。

転職活動を始めた当初、転職軸が定まっていなくて、複数の転職サイトを使用していました。

そのうちの一つがギークリーだったのですが、企業との日程調整が最もスムーズだったため 、ギークリーに絞っての活動をはじめました。

また、IT業界に特化した転職エージェントのため、キャリアアドバイザーともコミュニケーションが取りやすかったことも良かったと思います。

 

―ITに特化した転職エージェントで相談しやすかったとのことですが、担当のサポートの中で印象的だった点はありましたか。

印象的だったことは、転職の軸について深掘りしてくれたことです。

まだ軸が定まっていない時に一度面接を設定していただいて、その後あまり相性が良くないと感じた際に、新しい職場に何を求めているかについて相談に乗ってくれたんです。

それが分かってからは提案してもらう企業が大きく変わっていたので、最初に深掘りしていただいたおかげだと感じています。

 

自分の「よく分からない」という言葉や感情から掘り下げて「軸」というものに気づかせてくれるスタンスがとてもありがたかったです。

これまでの面接の感想について話した時も、「それで大丈夫ですよ!」という後押しをしてくれたのも印象に残っています。

 

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サービスの開発を通してアーティストの創作活動をバックアップしたい

 

 

―現在携わっているお仕事と、入社されてからの技術のキャッチアップについて教えてください。

今携わっているのは「TuneCore Japan」というアーティストの楽曲を展開するサービス で、簡単に言うと、登録するとSpotifyをはじめとした音楽配信サービスで自分の作った音楽を配信できるサービスなんです。

当時はCDによる楽曲の提供が主流だったので、ユーザーとして使っていても斬新に感じましたし、アーティストを煩わしい手順から解放して本来の目的に集中させてくれるだけでなく、利率も100%還元するという利点もあってありがたく使っていました。

このサービスの中で、ユーザーとファンの繋げ方や使いやすさといった、サービスの顧客接点の改善を担当しています。自社のサービスを、より使いやすいアーティストファーストな状態で展開することを目指しています。

 

技術のキャッチアップに関しては、隔週でエンジニアの勉強会を行っていて、エンジニアだけでなく人事の方も気軽に参加できるようになっています。

最近は自社プロダクトで使われているフレームワークと、その使用用途について学んでいますが、事業領域に対しての意見や、技術的な障壁という側面で視野を広く持ってくれるチームメイトもいて、皆さん勉強熱心な印象です。

面接でも感じたように、ユーザーに向けた改善であったり、使用率やシェアなどの部分においてなど、社内で共通の目標・ビジョンに対して一体感を持っていると感じられる瞬間です。

 

―社内で役割や立場が異なっても目標に対して一体感があるとのことですが、具体的にどのような魅力がありますか?また、良い意味でのギャップがあれば教えてください。
実際に入社して感じた魅力は、技術的・事業領域的に分からない事があってもすぐに聞けるコミュニケーションの取りやすさです。

私以外にも実際に作品を世に送り出した経験を持つ方も何名かいたり、色々なジャンルの音楽に対する興味が刺激されやすい環境というのも魅力です。

 

また、ビジネスロジックに音楽の側面が関わっているので、音楽業界全体の話も出やすくて音楽との接点が増えるという点もクリエイターとしては嬉しいですよね。

良い意味でのギャップは、やはり工数などシステマティックな意識がメンバーひとりひとりに浸透している点と、仕事の進め方についても「こういう風にしてください」というように指定されない点で、仕事のやりやすさを感じています。

 

―率直にお伺いします。今回の転職活動を通して希望されていたキャリアに近づくことはできましたか?また、これから叶えたい目標について教えてください。

自身が共感できる事業のプロダクト開発に貢献したいという希望を叶えられたこと、ワークライフバランス、待遇面などすべてにおいて納得していることから、理想通りに叶っていると思います。

今後の目標は、アーティストが曲を人に届けるという目的において、作曲・演奏以外の部分を、どの程度効率化できるかという側面で活動を増やして行きたいと考えています。

将来的にはiPhoneのように、息をするように感覚的に使えるサービスにしたいと思っています。

 

また、アーティストに対して「こういう事ができますよ」という機能ではなく「こういった思いが実現できますよ」という目的を伝えたいです。

アーティストの方々が思う「できる」を一緒に感じて、サービスを創作して世に出していきたいです。

 

―最後に、転職を考えている方に向けて、芝崎様からメッセージをお願いします。

スキルやキャリアパスについて悩んだり、不安を覚える場合は、なんでもいいので自分が楽しいと感じたことを思い出してください。その中にはこれから挑戦したいことの種もあると思います。

チャレンジしてみたいことへの一瞬のときめきを見逃さなければ、きっと転職活動は上手くいくと思います。

私も何もわからない状態から面接を経て、自分の転職軸に気づけたように、自身を振り返って、様々な角度から物事を考えてみて、ひとつの軸にするのも良いのではないかなと思います。

 

―インタビューは以上です。貴重なお時間をいただきありがとうございました!

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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