株式会社FiNC Technologies~ヘルステックのプラットフォーマーになるために~
「一生に一度のかけがえのない人生の成功をサポートする」というビジョンを掲げ、1人1人にパーソナライズなヘルスケアサービスを提供している株式会社FiNC Technologies。「FiNC」アプリにとどまらない、ヘルスケアに関するプラットフォーマーへの道を模索する同社の現在(いま)と未来(これから)について、今回インタビューしました!
目次
清水 隆之さん
2014年末にエンジニアとしてご入社され、法人サービスの立ち上げの他、テックリード、エンジニアマネージャー、プロダクトマネージャー等でご活躍されました。今はVPoEとして、エンジニア組織の実行力を高める働きをしています。
内藤 貴皓さん
2015年に人事戦略部にご入社され、その後、社長秘書や資金調達等をご経験されました。2019年から再び人事戦略部に戻り、エンジニア採用やデザイナー採用に携わっていらっしゃいます。
事業内容とビジョン
「FiNC」アプリを中心とした事業展開
本多
まずは、御社の事業内容を教えていただければと思います。
内藤さん
事業のメインは、フリーミアムモデルのアプリ「FiNC」の運営です。このアプリをベースとして、FiNC PLAYという有料課金のサブスクリプション事業や、EC事業の「FiNCモール」、広告事業などを展開しています。
「FiNC」アプリは、2017年3月のローンチから約3年で「800万ダウンロード」を突破し、今後は「1000万ダウンロード」を目指してユーザーさんを獲得していくフェーズに移ってきています。
清水さん
事業フェーズでいうと、「0→1」がある程度終わって、アプリを中心にサブスクリプション事業やEC事業、広告事業をよりスケールさせていくフェーズですね。
本多
フェーズの話でいくと、2018年に商号を「株式会社FiNC」
清水さん
一言で言うと「伝え方」を変えました。弊社は「FiNC」というアプリをヘルスケアプラットフォームとしてサービスの中心にしているのですが、意外と「テクノロジー」「エンジニア」という所にフォーカスが当たりにくかったんですよね。そういった印象を変えて、今までとは違った角度からFiNCがどういう会社か伝えていきたいという意図が大きかったと思います。
1人1人にパーソナライズされたサービスを作る
本多
突然ですが、「日本人は、平均寿命は長いけど、健康寿命はあまり長くない」とよく言われますね。この問題は、御社のビジョン「一生に一度のかけがえのない人生の成功をサポートする」にも関係する話だと思います。今後どういったアプローチを予定していますか?
内藤さん
今後は、「1人1人にパーソナライズされたサービスを強めていくこと」が大事だと考えています。例えば、本多さんだったら「20代×男性」という2つの変数に、×「体重」とか「1日どれぐらい歩いてるか」、「どれぐらい質の良い睡眠をしているのか」などの多くの変数を考慮することで、パーソナライズなサービスを提供できるようになりますね。
ですので、FiNCアプリを中心として1つ1つのデータをしっかりと集め、最適なソリューションを提供していくことが出来れば、「健康寿命があまり長くない」という問題を解決できたり、弊社のビジョンにも近づけると思っています。
選考プロセスについて
求める人物像
本多
御社の「求める人物像」について教えて下さい。
内藤さん
僕たちはIPOを目指しているベンチャーとして、従業員も300人を超えてきていますが、1人が与えるインパクトをすごく重要視しています。
例えば、決まったことをただやるだけでなくて、主体的にユーザーさんのことを考えたり、プロダクトをどうすべきかを考えられるような人を求めています。そういう人だったら、会社としても多くのチャンスを与えます。
清水さん
エンジニアの観点で言うと、技術的な学習意欲やプロダクトへの関心が強くて、自分自身が成長しながらプロダクトもよくしていける人がいいですかね。
もう少し具体的に言うと、技術力などの素地は必ず見ますけど、どちらかというと「ヘルスケアに関わるユーザーさんの課題解決をする」という明確なミッションがあるので、ユーザーさんにどこまで寄り添えるかや、ユーザーさんの考えを深く理解して仕事ができる人がいいですね。
本多
御社にご入社される方は、ヘルスケアの領域に興味のある方が多いのでしょうか?
清水さん
欲を言えば、いくらでも関心を持っていて欲しいです。ただ、別に健康オタクじゃなくてもいいですよ(笑)
面接の最初に必ず確認していることとしては、例えば、「最近自分の健康に興味があって行動していますか?」や、「家族の健康や周りの人の健康の重要性を自分の肌身で感じていて、自分の生活や周りの生活に影響を与えられるようなことをやりたいと思いますか?」などですね。これを色々な形で聞いています。
選考プロセス
本多
御社の選考プロセスについて教えて下さい。
内藤さん
基本的に「書類選考→一次面接→技術選考→最終面接」という形になります。ご来社いただくのは2回程度です。
あまりケースとしては多くないですが、面接官が責任を持って合格を出した方には、いきなり「最終面接」というような事もあります。エンジニアさんについて言うと、書類の前にカジュアルな面談を希望される方も多いので、そこは随時対応しています。
書類選考
本多
書類選考では、意識して見られる点はございますか?
清水さん
「どんな言語が使えるのか?」や「特定の技術が使えるのか?」などはあまり見ません。どちらかというと、経験から抽象的に物事を考えられるかを見ています。例えばバックエンドエンジニアだとしたら、「自分の実装するものから、広いアーキテクチャー設計までやっていたか?」や「各ポジションにおいて、ベースとなる経験を押さえられているか?」などです。
あとは、弊社の開発文化やモノづくり文化に対して「合いそうだな」と思って選んできてくれた人の方が魅力的ですよね。
本多
「文化に合うかどうか」は、具体的にどのように見られるのですか?
清水さん
ベースとなる技術力や経験があることは前提ですが、ポジションによってはリーダーシップ経験やチームでの開発経験があるかと思います。その時に「どういうチームだったのか?」「自分がその組織でどのように関わってきたのか?」「どういう役割を担っていたのか?」をしっかり聞くことで、文化に合うかどうかを判断します。
「年数が足りない」といった細かいところは基本的に見ていなくて、今までの働き方のスタンスの延長線上で、弊社で活躍してもらえればいいなと思っています。
面接
本多
面接では、意識して見られる点はございますか?
清水さん
僕らの取り組んでいる課題やビジョンに対して、大きい方向性が合うかは必ず見ます。もう1点、非常に重要なこととして、ユーザーやメンバーの事を考え、チームで働けるかどうかです。例え技術に特化していたとしても、チームでどう働くかのイメージが付くかどうかは、別の話だと思っています。
技術の話はとてもシンプルです。まずは、ポジションごとのスキルレベルがどれぐらいあるのかを見ます。あとは、実際に面接の時の技術的なディスカッションから分かる思考力も見ています。技術の知識や経験は勿論ですが、考え方や思考の癖が合うかどうかも重要です。
本多
考え方や思考の癖は、どのように見られるのですか?
清水さん
弊社には組織で大事にしている行動特性をまとめた「FiNC SPIRIT」というものがあり、それに沿った人かどうかを見ます。例えば、自分の意見を持った上でディスカッションができることや、論理的かつ本質的な話ができるかどうか等です。コミュニケーションの観点で、自分の喋りたい言葉で喋らないことも大事ですね。
FiNCの魅力
組織の魅力
本多
御社の組織の魅力を教えて下さい。
清水さん
自分の取り組むものに対して、しっかりみんなが関わってコミュニケーションを取ろうとする文化があると思います。時に意見がぶつかる時もありますが、それはお互いでいいものを作ろうとする思いがあるからこそだと思います。ですので、「自分の意見を持って自分で考えて動きたい」という人には、ストレスがない最適な環境かと思います。
あとはユーザー目線が強い・大事にする人が多いと思います。作っているものに意味があるかどうかや、お客さまに役立っているかを、とても大事にする組織だと思います。
本多
技術的な観点でいうと、いかがでしょうか?
清水さん
プロジェクトも複数あり、アプリも大規模開発で5チームぐらいは同時に並行して走っています。サービス規模も拡大してきているので、スケーラビリティを意識して実装することは必ず求められますし、各所の設計や実装難易度も以前と比べてかなり上がってきています。また、技術的な課題や技術組織の課題は尽きないので、それを自分で解決しに行き、自身の成長やチャレンジの機会と捉え、楽しめる人には楽しいと思います!
未来の魅力
本多
先程御社のビジョンの話をしましたが、ビジョンを目指す上で、今向き合っている課題は何ですか?
清水さん
アプリ単体としてのFiNCは、多くのはお客様に利用していただけるようになったのですが、プラットフォーマーを目指していくためには、自分たちだけでなく、他のサービスやデータと連携して新しい価値を生む必要があります。「FiNC」を使うユーザーさんの目線も含めて、どう「FiNC」を拡張していけるかという「プラットフォームとしてのFiNC」を設計していくことは新しい課題ですね。
内藤さん
海外にもチャレンジしていきたいと思っています。清水が話したプラットフォームがあれば、世界的に著名なヘルスケアに関わる企業さんと一緒に提携して社会課題を解決していくことができます。僕らのデータプラットフォームをより強固にして、そういった企業さんをどんどん味方につけ、海外進出に弾みをつけていきたいと思っています。
最後に
本多
最後になりますが、エンジニアとして、今のフェーズで御社に入るメリットを教えてください。
清水さん
今後色々なサービスが増え、会社としてスケールするこのフェーズでは、様々な課題に対してチャレンジしていく場面が増えていきます。これはとても面白いことだと考えています。
実は「立ち上げ期」も面白いですけど、この「スケール期」というフェーズも、個人のやりたいこととサービスの成長がクロスするので、とても面白いんですね。先程お伝えしましたが、「自分が主体となって、何かいいものを作りたい!」というパッションがある人には、組織の見た目以上にスモールチームで動いているので、実現しやすい環境が整っていると思います。
少しでも興味のある方は、ぜひご応募して頂きたいなと思っています。
内藤さん
組織としては「主体性を発揮したいと思った時に発揮できる土台」を作り終えたタイミングだと思っています。また、マネジメント体制も昔に比べてとても良くなっています。
そんな中で、自分の意欲がお客様に向いていればいるほど、単なる仕事では終わらず、世の中を良くしていくことに自分の時間が使われていくようになるんじゃないかなと思います。それを実現できる環境や人が揃っているのがFiNC Technologiesだと思っています。
正直な話、国内で他にできるところはないと思うんですよね。そういったところがちょっとでも伝わってくださる方にお会い出来ればいいなと思います。
【GeeklyReview】FiNC Technologiesの口コミを見る
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事