【採用担当者向け】2021年11月 IT転職市場レポート | ギークリーの利用者から見えるIT転職市場をご紹介!
日本国内のコロナウイルス感染者は減少の一途を辿っていますが、世界規模では増加傾向にあり、まだまだ気を抜けない1ヶ月でした。社会情勢は少しずつ好転しているように感じますが、IT転職市場にはどのような影響があるのでしょうか。ギークリーの利用者を分析して2021年11月のIT転職市場の変化を探ります。
目次
2021年11月 各社IT採用ニーズトピックス
IT転職専門のギークリーにて取り扱っている求人情報を分析し、各社のIT採用のニーズをまとめました。
2021年11月の主な各社IT採用ニーズのトピックスは以下の通りとなりました。
インターネット業界で年収UP提示の傾向強まる
インターネット業界では採用激化に伴い、内定時に年収UPを提示する傾向が強まっています。
ご転職決定時の年収提示実績を比較したところ、年収UP提示の割合が徐々に増加し、逆に年収DOWN提示の割合は減少していました。
年収DOWN提示になる理由は、キャリアチェンジや働き方改善など、年収DOWN前提の転職に限られます。
求職者の経験を活かした転職の場合、全体の60〜70%は年収UP提示で転職決定に至りました。
このことから、インターネット業界のIT採用は、求職者への年収UP提示が成約につながるポイントと考えられます。
ITコンサルティングファーム×現職PMの成約事例が加速
稼働求人数は引き続き、1ヶ月比較5%ずつ伸長しました。
ネット企業と非IT企業のDX案件が増えてきている中で、目を引いたのがITコンサルティングファームです。
求人数があまり変わらないにもかかわらず、11月の成約数が伸びています。
現在50%〜80%の報酬アップのキャンペーンを軒並み仕掛けてきている業種であり、現年収より年収UP提示で高年収PM層との内定承諾に至っています。
ちなみに、承諾した求職者の70%は年収UP提示でした。それほど採用に力を入れていることが見て取れます。
2021年11月 集客トピックス
ギークリーでは転職エージェントの面談に訪れた方にアンケートを実施し、1ヶ月ごとにIT転職市場のニーズや傾向を分析しています。
年末に近づく2021年11月、主な集客トピックスは以下の通りとなりました。
エンジニアの割合が向上
直近1年間の面談者で、エンジニアの割合が増加しています。
ギークリーではエンジニアへの集客に注力しているため、今後も現在の割合は継続される見込みです。
ミドル層とハイクラス層の増加
46歳以上のミドル層の面談者が増加しています。
ベテラン高年齢の集客増加により、現年収600万円以上のハイクラス層の増加が続きます。
各トピックスについて、グラフとともに詳細解説をします。
エンジニアの割合が向上
Q別エンジニア比率(2020/3Q~2021/3Q)
直近1年間の面談者のエンジニア比率を、四半期ごとに比較してみましょう。
2020年3Qから2021年1Qまでエンジニア比率は増加し続け、2Qで減少に転じました。
しかし3Qでは再び増加したことから、1年間に7%増加している結果となりました。
エンジニア比率増加の背景に、企業からのエンジニアニーズの高まりを受け、エンジニアへの集客に注力したことがあります。
今後も引き続きエンジニアの集客に注力するため、現在の比率は継続される見込みです。
46歳以上のミドル層が増加
エンジニア面談者の年齢区分
10月から引き続き11月も、採用要件の緩和により46歳以上のニーズが高まっています。
これは求人企業間の採用競争激化が要因と考えられるでしょう。
面談者の年齢区分を1年前と比較して、46歳以上が4%から16%と大幅に増加しました。
55歳プロジェクトマネージャーの転職が成功した事例もあり、ベテラン層のエンジニアニーズは高まり続ける傾向です。
エンジニア面談者の年収区分
面談者の年収区分を1年前と比較したところ、現年収601万円以上の高年収帯が23%から33%と、合計10%増加していました。
46歳以上の高年齢層へ集客拡張したことにより、高年収帯の面談者が増加しています。
ミドル層は経験の豊富さが評価につながり転職決定率が高いため、ギークリーでは引き続き集客の強化を図ります。
まとめ
2021年11月は10月に続き、求人企業のエンジニア採用ニーズの高まりを感じる1ヶ月でした。
エンジニアの採用競争は激化する一方で、各企業が採用要件の緩和を打ち出しています。
46歳以上のベテラン高年収帯エンジニアに対する採用ニーズは、引き続き高水準を維持するでしょう。
また、採用競争の激化による影響は、インターネット業界で内定時に年収UP提示の割合が増えるという結果ももたらしています。
ITコンサルティングファームの成約事例加速も、今後注視すべきポイントです。
ギークリーでは、面談いただく求職者はもちろん企業の採用担当者へのニーズも鑑みて、IT転職市場の動向を探っております。企業と求職者のニーズが1件でも多くマッチングできるように、IT転職のエキスパートとして分析をしてまいります。
引き続き来月もレポートをアップしますので、ぜひ企業の採用担当者の皆様はご参考ください。
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