【採用担当者向け】2022年3月 IT転職市場レポート | ギークリーの利用者から見えるIT転職市場をご紹介!
2022年3月は、依然として新型コロナウイルス感染者は多いものの、年度末に向け各企業で慌ただしさを見せました。IT転職市場は引き続き、コロナによる影響もなく3月も活況でした。今回は2022年3月のギークリーの利用者様および求人の動向を分析して、IT転職市場の変化を探ります。
目次
2022年3月 各社IT採用ニーズトピックス
IT転職専門のギークリーにて取り扱っている求人情報を分析し、各社のIT採用のニーズをまとめました。
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▼調査について
調査目的 :求職者様の集客および求人の仕入れ状況からIT業界の転職市場を知る
調査対象 :2022年3月に当社をご利用いただいた求職者様および企業様
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2022年3月の主な各社IT採用ニーズのトピックスは以下の通りとなりました。
決算期を迎えた事業会社やユーザー系SIerでの内定が加速
2022年1月、2月に引き続き、3月もIT企業ではない事業会社 のエンジニア求人で内定が多く出ました。
2021年10〜12月と2022年1〜3月の3ヶ月間(四半期単位)で比較したところ、56%増と一気に内定が加速しています。
また、事業会社の情報システム部門がSIerとして独立した「ユーザー系SIer」のエンジニア求人も、QonQの内定数が30%増と伸びていることも注目すべきポイントでした。
1〜3月で活況だった業種は、事業会社では「人材」「通信」、 ユーザー系SIerの親会社が「総合商社」「電力」と、業績好調な業種が目立つ結果となっています。
現年収以上の年収提示による内定承諾が1年前から大きく増加
前年と比べて承諾された内定の提示年収が、求職者の現年収より高い条件提示であるケースが増えています。
ギークリー調べによると、2021年1〜3月は承諾された内定のうち現年収以上の条件提示が約50%だったのに対して、2022年1〜3月は63%に大きく増加しました。
特に現年収以上を提示する割合が増えた業種は、インターネット企業とIT企業以外の事業会社です。
IT人材に対して、現年収以上を提示する企業が増えています。
2022年3月 集客トピックス
ギークリーでは転職エージェントの面談に訪れた方にアンケートを実施し、1ヶ月ごとにIT転職市場のニーズや傾向を分析、採用担当者様向けに、毎月情報をまとめて発表しています。
2022年3月の主な集客トピックスは以下の通りとなりました。
- ・エンジニア比率が増加
- ・年収501万円以上の即戦力層の登録者数が増加
各トピックスについて、グラフとともに詳細解説をします。
エンジニア比率が増加
Webやオープン系エンジニア、PMを筆頭に、エンジニア登録者数が伸長しています。
1年前の比較では7.7%増加しており、今後もエンジニアの需要は高まる見込みです。
エンジニア面談者増加率
エンジニア面談者を四半期単位で比較した結果、2021年第4四半期は62.8%と過去最高の集客率を記録しました。
求人企業からの需要の高さを鑑み、第二新卒や高年齢層まで集客範囲を拡大したことにより、エンジニア比率の増加につながりました。
面談者の職種別集客増加率(前年同月比較)
面談者の職種別集客増加率を前年3月と比較した結果、2022年3月はエンジニア職種全般で約140%と大幅に増加しました。
企業のDX化の加速に伴い、求職者にとって魅力的な求人が増えたことが、エンジニア全体の登録者数増加の要因と考えられます。
特にインターネット企業や事業会社の求人に活況が見られることが、エンジニアの登録者数増加につながっているようです。
年収501万円以上の即戦力層の登録者数が増加
各企業において、開発経験豊富なエンジニアに対する採用ニーズが高まりを見せています。
そのため、 ギークリーでは即戦力層への集客に注力しており、登録者数増加に至っています。
面談者の年収区分(前年同月比較)
面談者を年収別に分類した結果、前年3月に比べ2022年3月は、501万円以上の年収帯の占有率が37%から44%に大きく増加しました。
増加の要因として、ハイクラス向けの集客媒体が活況なことに加え、各企業で開発経験豊富なエンジニアやPMの採用ニーズが高まっていることが考えられます。
ギークリーでは、両者に対して集客を注力したことで、即戦力層の登録者数増加という結果に現れました。
エンジニア面談者の年齢区分(前年同月比較)
エンジニア面談者の年齢を区分した結果、前年3月に比べ2022年3月は、25歳以下の若手層が7%から12%に、41歳以上のベテラン層が23%から25%に、それぞれ増加しました。
各企業で採用ニーズの多様化が見られることから、経験の浅い若手層や、高年齢でも経験豊富なベテラン層と、それぞれの集客を拡張した結果が現れています。
一方で、26歳〜35歳の層の占有率は低下していますが、登録者数自体は増加しています。
2022年3月号まとめ
2022年3月は、1月から続く求人企業のエンジニア職の採用ニーズに応えるため、エンジニア経験者への集客に注力しました。
企業のDX化の加速により、エンジニア職種全般で魅力的な求人が増えていることが、エンジニアの登録者数増加につながっています。
またエンジニアの採用ニーズの高さから、若手層やベテラン層へ集客を拡張しており、順調に結果に現れています。
各企業で採用ニーズの多様化が見られるため、ギークリーでは引き続き若手層・ベテラン層への集客に注力します。
ギークリーでは、面談いただく求職者はもちろん企業の採用担当者へのニーズも鑑みて、IT転職市場の動向を探っております。企業と求職者のニーズが1件でも多くマッチングできるように、IT転職のエキスパートとして分析をしてまいります。
引き続き来月もレポートをアップしますので、ぜひ企業の採用担当者の皆様はぜひご参考ください。
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