「1粒の知性がソフトウェアエンジニアリングを変える」技術への熱い思いとこだわりを持ち、チャレンジし続ける豆蔵のビジネスソリューション事業部が目指す未来とは
「ソフトウェア×工学技術でお客さまの新しい価値の創造を支援するテクノロジーコンサルティングファーム」である株式会社豆蔵。今回は「ビジネスソリューション事業部」にてクラウドに関するコンサルティング事業と教育事業を行っているM.Y様、S.Y様に、事業部のミッションや目指すゴール、仕事の魅力や楽しさ、技術に対する熱い思いについて語っていただきました。是非ご覧ください。
目次
M.Y様/ビジネスソリューション事業部/事業部長 兼 常務執行役員
2008年株式会社豆蔵にキャリア入社。
ソフトウェアエンジニアとしてアーキテクチャ構築やシステム開発など数多くのプロジェクトに参画後、エンジニアファーストの技術集団であり続けることを目指し、2018年より経営に参画。
S.Y様/ビジネスソリューション事業部/シニアコンサルタント
2005年株式会社豆蔵にキャリア入社。
上流工程から保守に至るまで幅広くかつ柔軟に対応。ソフトウェアエンジニアとしてアーキテクチャ設計、フレームワーク開発、アプリケーション開発などを数多く手掛ける。
豆蔵の「ビジネスソリューション事業部」が目指す最終ゴールとは
―ビジネスソリューション事業部の事業内容や特徴、組織体制についてお聞かせください。
M.Yさん:ビジネスソリューション事業部は、お客さま自身にソフトウェアファーストな企業になっていただくための支援と、開発の内製化に向けた支援を実施しています。事業としては、大きくコンサルティング事業と教育事業の2つに分かれており、最近ではAWSに代表されるパブリッククラウドの導入に関するコンサルティングが多くなっています。
そして、当事業部は現在80名程のエンジニアが在席しており、そのうち60名がコンサルティング事業、20名が教育事業に携わっています。
我々の事業は、コンサルティング事業では少々珍しく、”お客さま自身に技術を見極める力がつき、内製化できるようになっていただくこと”をゴールにしています。内製化を実現するために重要な支援となる、技術的なコンサルティングと教育の2つのサービスを有機的に組み合わせながら支援できることが我々の事業の他社にはない特長です。
コンサルティング事業でなぜ教育事業も行っているかというと、当事業部の生い立ちとして、オブジェクト指向の概念を世に広めていこうという動きを基に教育事業が始まっているためです。
そして、お客さまがご自身でシステム開発にオブジェクト指向の思想を取り入れていく中で、プロフェッショナルからの支援も得ないと展開が難しいケースもある声をいたただき、コンサルティング事業もスタートしました。
―コンサルティング事業と教育事業という2つの事業について詳しく教えてください。
M.Yさん:ビジネスソリューション事業部についてもう少し詳細にお伝えします。前述したとおり、お客さまによる内製化の実現が我々のゴールです。そして、この内製化を実現するために、コンサルティング事業と教育事業を有機的に連携させながら、支援を拡大しています。
まず教育事業からコンサルティング事業への連携というパターンについて説明します。お客さまから、アジャイル、スクラムにチャレンジしたいというお話をいただいたとします。その際、我々はまず教育事業として、お客さまにスクラムの基礎と実践といった講座を実施し、お客さまの企業のエンジニアに体系的な知識を獲得していただきます。
しかし、体系的な知識を獲得するだけでは、プロダクト開発で実践していくには少々難しい部分があります。そういった場合に我々が引き続きコンサルティング事業として関わり、アジャイルコーチのような立ち位置で、お客さまのスクラムマスターであったり、プロダクトオーナーに対して助言させていただきます。単に教育で終わることなく、最終的にプロダクト開発におけるアジャイル開発がお客さまの中で浸透していくまで支援しています。
また、逆にコンサルティング事業から教育事業へ連携するパターンもあります。例えば、システム開発の支援をご希望されているお客さまに関しては、我々がコンサルティングの一環として、テックリードとしてお客さまのプロダクトを技術的に下支えしています。
日々お客さまのエンジニアを支援していますから、その支援の中で「お客さまのこの部分に知見を足した方が良い」「ここを強化するともっと良い開発チームになる」という課題が見えてきます。そういった場合には教育事業と連携して必要なトレーニングを実施するといった形で進めています。
―ビジネスソリューション事業部のミッションを教えてください。
M.Yさん:事業としてのミッションは上述した通り、”我々がいなくても、お客さま自身に技術を見極める力がつき、自走できるようになる世界の実現”です。
このミッションを掲げている理由を説明します。私自身現場でエンジニアとしてお客さまのプロジェクトを長らく支援してきました。その際に、お客さまが頭を抱えて悩んでいる姿を目にすることが多かったのです。この悩みを解決するには、お客さまの内製化支援を実現するしかないと考えました。
当時よくあったお客さまの悩みとして、例えば「実現したい機能を3ヶ月後にリリースしないと競合他社に負けてしまう」だったり、「開発したい機能について協力会社から必要な見積が出てきたが、事業の成長以上にコストがかかりすぎて予算を通せない」など、現場ならではの悩みを多く耳にしました。
さらに、お客さまの中には「プロジェクト管理しか携わっていないので、このプロダクトを自分たちが提供していると言うことができない」という悩みを持つ方もいらっしゃいます。
我々はソフトウェアも、ものづくりのひとつだと考えています。自分たちが作っているものにも関わらず、自分たちのプロダクトと胸を張って言えない状況を変えたい、このような悩みを持つ方を助けたいという思いが私の根底にあります。
本来であればITは事業を支えるものですが、逆にITがビジネスモデルを壊してしまっている状況を改善しなくてはならないと強く感じる中で、お客さまとの関わりを通して見つけた答えが現在の内製化推進という事業のミッションとなりました。
アウトプットにこだわりを持ち、成長し続けるビジネスソリューション事業部の特徴とは
―「ビジネスソリューション事業部らしさ」を感じるのはどのような時ですか?
M.Yさん:ビジネスソリューション事業部にいる方は技術について熱く議論することが好きな方が多いです。
エンジニア同士で技術に関して熱い議論を交わしている様子をみると、当社の事業部らしいなと感じます。
S.Yさん:例えば、オブジェクト指向における設計や実装には様々な原則があります。クラス名とクラスの責務、メソッド名と処理の内容が合っていないことへの違和感など、技術に本気で向き合っているからこそ熱くなってしまうなんてこともあります。
M.Yさん:もう1つのらしさ・特徴は、何か課題が生まれたときに、自発的に解決まで動ける方が多いということです。
例えば、人間が動かすには少々面倒な作業や定型業務に関してはScriptを書いて自動化し、空いた時間を技術力向上にまわすなど、自動化を自発的に行っている方が多い印象です。
S.Yさん:やはり1番のらしさでいうと、年齢に関係なくプログラミング言語が大好きなところでしょうか。社員の多くは楽しみながらプログラムを書いている印象です。
これは趣味の範囲になりますが、同じ処理を他のプログラミング言語で実装し、その違いを楽しんでいる方をみると当社の事業部らしさをとても感じます。
―ビジネスソリューション事業部は技術に熱い方や自発的に動ける方が多いとのことですが、成長するために求められていると感じることはありますか?
M.Yさん:得意領域でも好きな領域でも良いのですが、この領域は誰にも負けない!というこだわりを持つことです。
例えばアーキテクチャ策定支援をする時、以前はアプリケーションアーキテクチャのことをメインに考えれば良かった時代がありました。しかし、最近では物理的なサーバー機器やネットワーク機器を用いてインフラ構築を行う機会は減り、クラウド環境を用いてシステム構築するケースが増えています。そして、クラウドの台頭によって、インフラ構築すらソフトウェアだけで完結する時代になっています。クラウドを前提とした世界では、アーキテクトとして求められる前提知識が、アプリケーション、インフラ、DevOps、アジャイル開発プロセスと広がりを見せています。
そのような状況下では、アーキテクチャ支援の中で求められる知識の幅が非常に広くなっています。このような場合に、この領域は誰にも負けないという強いこだわりがある方が評価され、チームの中でも重宝されます。
S.Yさん:ビジネスソリューション事業部の仕事はプログラミング技術のみならず幅広いため、様々な技術に触れる機会が多くあります。
そのために、まずはソフトウェアエンジニアリングやITの基本的な技術などの基礎を固め、自発的に動いていくことが大切だと感じています。
―エンジニアとしてのこだわりや技術の強みをさらに伸ばすために取り組んでいる教育や社内研修について教えてください。
M.Yさん:社内のエンジニア教育・研修の仕組みとして、アジャイル勉強会を隔週で開催し、各現場のアジャイル導入での悩み事を相談する場を設けています。
その他にもエンジニアの若手層にはUdemy Businessや動画主体のコンテンツの提供、中堅層にはO’Reilly(オライリー)のサブスクに加入して自由に技術本を閲覧できるなど、最新技術情報をキャッチできる仕組みが充実しています。
他にも社内の情報を共有するための仕組みとして、組織内のナレッジを共有できるコラボレーションツールのCosense(コセンス)を導入しており、社内のノウハウやノウフーを一元管理しています。
S.Yさん:また、開発に役立つチュートリアルやテクニック・ノウハウなど、日々の業務での学びや気づきをアウトプットする場として「豆蔵デベロッパーサイト」を活用しています。
M.Yさん:さらに補足すると、S.Yさんがおっしゃった豆蔵デベロッパーサイトは、実は社員が自発的に制作したサイトです。2018年に誕生し、現在約35,000人の月間ユーザーがいます。成長するためにはアウトプットが大事という考えが社員に浸透しています。
また、豆蔵のDNAであるソフトウェアエンジニアリングの大切さと仕事の進め方を体系的に学べる研修を年に2回開催しており、主に新卒や若手エンジニアの方に参加していただいております。
豆寄席(まめよせ)というイベントも毎月開催しています。これは社員の技術の引き出しを増やすことを目的にしています。この豆寄席に関しては、社外の方でも参加できる無料のイベントですので、是非当社に興味を持たれた方は参加されてください。
エンジニアとして成長するには、アウトプットを意識したインプットが必要不可欠です。豆蔵として技術の知識をインプット・アウトプットにこだわる文化が浸透しているからこそ、このようなイベントを会社の仕組みとして用意しているわけです。
参考:
一粒の知性がエンジニア人生を変えるオープンな技術イベント「豆寄席」
最適な技術を常に追い続けるビジネスソリューション事業部の魅力
―ビジネスソリューション事業部のなかでアーキテクチャ策定支援に携わる魅力とは何ですか?
M.Yさん:お客さまのビジネスの成長にとって”最適な技術とは何か”を考え抜くことで、エンジニアとしてさらなる成長ができることです。
もちろん我々が支援するアーキテクチャは、後続のプロジェクトにおいて広くデベロッパーに使っていただくものです。したがって、我々が書いたフレームワークのコードやリファンレンスコードは多くのディベロッパーにみられる、参考にされることになります。このため、下手なコードは書けないというプレッシャーを感じる部分もあります。
しかし、特に若手のエンジニアの方の場合は、自分が作ったコードや設計に対してシニアエンジニアから常にアドバイスを受けられる環境で働けることは大きな魅力です。
また、前提として我々が提案するアーキテクチャは、常に開発の生産性を上げるためのものという思想があるため、現場でのシステム開発の経験があるかどうかについては特に重要視しています。
ただ、アーキテクチャについてはいきなり考えられるようになるような簡単な性質のものではありません。当社の若手のエンジニアのキャリアとして、最初からアーキテクチャ策定支援に関わるのではなく、まずはシステム開発支援に携わってもらうことが多いです。システム開発支援の中で将来アーキテクトとして活躍できるように、まずはエンジニアとしての基盤作りが可能です。
S.Yさん:特に若手エンジニアの方に関してですが、設計や実装の成果物に対していきなりレビューされるのではありません。まずは先輩エンジニアが最初にお手本を見せてくれるため、理解しながら開発を進めることができます。したがって、エンジニアとして効率的に成長できるのも魅力の1つです。
上司、先輩からの成果物レビューを通じて豆蔵流の仕事のやり方を覚え、開発の楽しさを経験し、このマインドを持ってアーキテクチャ策定支援や上流の仕事に挑戦する方が多いです。
M.Yさん:主に若手の方のキャリアについてお話ししましたが、我々のビジネスソリューション事業部には中堅層が多く、平均年齢は44歳です。
中途入社される方の傾向として、SIerから転職される方が多く「新しい技術を使いたいが反対意見しか言われない」「技術に対する熱い思いを受け止めてくれる方が周囲にいない」という悩みを持つ方が多い印象です。
ビジネスソリューション事業部には開発経験や技術に関する知識が豊富で、技術に対して熱い思いを持つ方が集まっているため、上述したような悩みを抱えている方にはぴったりな環境です。
―ビジネスソリューション事業部で活躍し、輝いている方はどのような方ですか?
S.Yさん:やはり技術が好きな方です。本を読んで学ぶだけではなく、実際に自分でコードを書き、手を動かしながら理解を深め、仕事に活かしている方は輝いている印象です。すぐに結果に結びつかなかったとしても、インプットとアウトプットを地道に続けられる方が成果を出しています。
また、経験のない領域でも恐れずチャレンジしていける方も活躍されています。例えば、クラウドが台頭してきた影響でソフトウェアに加えてインフラの知識も必要になったときに、分からないことでも勉強しながら進めていく姿勢で取り組める方も成果を出しています。
M.Yさん:S.Yさんがおっしゃる通り、学び続ける姿勢を持っている方が輝いています。我々は新しい技術を使うことが多いので、時には英語の文献を扱うこともありますが、そこで粘り強く向き合える力がある方が活躍しています。
また、アーキテクチャ策定においては課題設定能力が非常に重要です。お客さまから依頼される機能の要件に加え、お客さまへのヒアリングを通して、技術的な課題設定をしていくことがアーキテクチャの肝だと思っています。
ビジネスソリューション事業部では、技術へのこだわりに加え、お客さまの意図を汲み取り技術課題に落とし込んでいく能力の高い方が活躍し続けています。
最後に、貴社ビジネスソリューション事業部にご興味をお持ちの方にメッセージをお願いします。
M.Yさん:現在エンジニアとして現場で開発に携わっているが、今後のキャリアを考えたときに、ロールモデルになるようなエンジニアが周りにおらず悶々と過ごされている方。また、新しい技術も使いながらエンジニアとしてさらに成長していきたいという方は、是非チャレンジしていただきたいです。
我々は技術者集団です。技術を学び続けることが、個人としての成長に繋がります。そして個人としての成長が、組織・会社としての成長にも繋がります。個々人がエンジニアとしてさらに高みを目指すことこそが、お客さまへの還元であると考えています。
また、IT業界をお客さまが頭を抱えるような業界にしたくないという想いが私のエンジニアとしての原点です。IT業界は開発も実装も楽しい。モノづくりはハードウェアだけじゃなくてソフトウェアにもあります。内製化推進を通じて、ITはもっと楽しい、ハッピーな業界にしていきたいと考えています。
そのようなマインドでお客さまの内製化の支援をしていきたいと考えていらっしゃる方は是非いらしてください。
S.Yさん:私もM.Yさんと同じ考えで、現場で同じことの繰り返すことが多く、次のステップに上がりたいけど上がれない、技術についてもキャリアについても相談できないという方がこの業界には多いように感じます。
当社には多数の案件があるので自分で案件を選べますし、チャレンジングなことをしても周りの社員が助けてくれます。エンジニアとして挑戦できる環境を求めている方は是非いらしてください。
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