【アンケート調査】IT人材は転職を考えたら何から始める?転職活動で必要な準備についても解説
弊社ギークリーでは、24年3月にGeekly(ギークリー)のサービスをご利用いただいたエンジニア、クリエイター、ゲーム人材の方を対象に「IT人材の転職活動を始める前の行動や転職意向度」についてアンケート調査を実施しました。IT人材の方が転職活動を始める前に取った行動と、転職活動で必要な事前準備についても合わせて解説します。
アンケート方法概要
「IT人材の転職活動を始める前の行動」についてアンケートを実施。
【調査対象】弊社をご利用いただいた転職希望のIT人材
【対象人数】916名(有効回答のみ)
【調査期間】2024年3月1日~2024年3月20日
【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力
【質問項目】
1. 会社に不満を感じた時、まず初めに行ったことを教えてください。(複数回答可)
2. 転職活動をしようと考えた時、まず初めに行ったことを教えてください。(複数回答可)
【全体】アンケート集計結果
転職を考えた時、多くのIT人材は家族や友人よりも上司や同僚に相談している
転職を希望されている916名のIT人材に「会社に不満を感じたときに最初にした行動」について聞いたところ、全体の40%の方が、仕事に不満を感じたときに家族や友人ではなく、上司や同僚に相談していると回答していました。
仕事で悩んだやら、一見、家族や友人など、職場以外の関係が深い人に相談する方が多いと思いがちですが、実際には、同じ職場の上司や同僚に相談している方が多い傾向になりました。
また、上司や同僚では関係性が異なるため、本アンケートでは上司と同僚と分けて調査を実施していないため、正しい割合は出せませんが、上司に相談しているという方と、同僚に相談しているという方ではまた比率が異なると推測できます。
では、仕事で不満を感じた後、転職活動をしようと考え最初に取った行動は何か詳しく見ていきましょう。
現職での業務が自己成長に繋がらないと感じているIT人材が多い傾向に
IT人材が転職を考えたときに、最初にとった行動について調査したところ、全体の約40%弱の方が転職サイト(注1)に登録したと回答していました。
転職サイトに登録したという回答に次いで、転職エージェント(注2)に登録したという回答が多くなっていますが、これはGeekly(ギークリー)のサービスを利用したユーザーが転職しようと考え始めたときの転職意向度の違いが表れていると推測できます。
前提として、本アンケートはGeekly(ギークリー)のサービスを利用されている方を対象にしているため、転職意向度が高いユーザーが多い傾向にあるのですが、調査結果では、転職を考え始めたときは意向度はそこまで高くないユーザーが多く、どのような求人があるのか把握するため、手始めに転職サイトに登録しており、転職を考え始めたときから意向度が高いユーザーは転職エージェントに登録しているのではないかと考えられます。
注
1)転職サイト
転職サイトとは、インターネット上で企業の求人を掲載しているサービス。一般的に、求職者(転職を検討している方)自身が、希望や条件に合わせて求人を検索し選択、直接応募するためのサービスサイト。
2)転職エージェント
転職エージェントとは、求職者(転職を検討している方)の転職活動を支援するサービス。転職のプロのキャリアアドバイザーが企業と求職者を仲介する。キャリアアドバイザーは求職者の希望や条件に合わせた求人の紹介から、企業との選考の日程調整、選考対策まで、求職者と伴走して転職成功まで導く。
自分の価値観に合う仕事は「IT人材 仕事タイプ診断」で見つけることもおすすめ
今後のキャリアでマネージャーを目指すか、プレイヤーを極めるか悩んだり、転職したいけど自分の価値観に合う企業がわからない、次の職場選びで重視した方がいいことがわからないなど、職場選びで悩むことは多々ありますよね。
ギークリーの「IT人材 仕事タイプ診断」では、自分の適性だけではなく、自分に合う働き方、企業のタイプを知ることができるので、転職軸を決めるときや求人選びに役立ちます。
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「IT人材 仕事タイプ診断」ご利用の流れ
「IT人材 仕事タイプ診断」は4つのステップで完結!
STEP1:以下のボタンから仕事タイプ診断のページへ
STEP2:職種を選択
STEP3:プロフィールを入力してスタート
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診断後は、ご自身の志向に合った求人や、ご希望に沿った求人のご紹介、IT職種を熟知したキャリアアドバイザーに転職の相談をすることもできます。是非一度、ご自身の価値観に合った仕事タイプを見てみてください。
年代別の結果
20代~30代の年代が若い方ほど、職場外の家族や友人に相談している
年代別で「会社に不満を感じたときに最初にした行動」について調査したところ、20代~30代の若い年代の方ほど職場以外の家族や友人に相談していることが明らかになりました。
上記のグラフを見ても、40代以降の年代の方は30代と比較しても、家族や友人に相談しているという回答比率が10%弱も下がっていました。
この背景としては、40代~50代となると、20代~30代よりも家族や友人と過ごす時間の密度が下がり、職場の上司や同僚との密度が高くなる傾向にあるという仮説が考えられます。年代が上がるごとに、長く一緒に過ごす人の変化が起因していると推測できます。
転職を考えたときに初めに取った行動はどの年代も変わらない結果に
年代別で「会社に不満を感じたときに最初にした行動」について調査したところ、年代別で大きな差はなく、どの年代も転職サイトに登録したことが明らかになりました。
転職サイトに登録するか、転職エージェントに登録するかについては、先述したように、概ね転職を考えたときの転職意向度が関係していると推測推測できます。
あくまでも仮説にはなりますが、どの年代も全体的に転職を考えたときは転職意向度がそこまで高くなく、転職サイトで求人を見てみる程度に留まったと考えられるでしょう。
職種別の結果
エンジニアなどの専門職に携わる方ほど職場の上司や同僚に相談する傾向に
職種別で「会社に不満を感じたときに最初にした行動」について調査したところ、エンジニア、クリエイター、ゲーム職などの専門性の高い職種に携わる方ほど、職場の上司や同僚に相談をしていることが明らかになりました。
今回の結果の背景として、エンジニア、クリエイター、ゲーム職などの専門性の高い職種は、職種・業界ならではの悩みが多く、同じ職種・業界に携わる人でないと伝わりにくい、共感しにくい可能性があり、家族や友人よりも職場の上司や同僚に最初に相談するという回答が多くなったと推測できます。
クリエイターやゲーム職種の方はどの職種よりも応募書類の更新をした比率が高かった
「職種別で、会社に不満を感じたときに最初にした行動」について調査したところ、どの職種も転職サイトに登録したという回答が多くなりましたが、履歴書・職務経歴書・ポートフォリオ作成などの応募書類の準備については、クリエイターやゲーム職種の方の比率が高くなりました。
この背景として、クリエイターやゲーム職種に携わる方は、制作物が自身の成果物となるため、転職活動を始める準備として、先にポートフォリオとしてまとめているのではないかと推測できます。
転職活動で必要な4つの準備
転職活動をスタートさせる際は、事前準備を徹底して行うことが重要です。
ここからは転職活動に必要な4つの事前準備について、わかりやすく解説します。
【合わせて読みたい】IT業界の転職活動の始め方完全マニュアルはこちら⇓
事前準備・転職活動全体の流れと期間
まずはじめに退職時期を決めてから事前準備を始めます。
準備開始から転職先へ入社するまでの期間は、およそ3ヶ月から6ヶ月程度が一般的です。
事前準備の流れと各工程の所要期間は次の通りです。
退職時期を決める
まずは退職時期をきめるのですが、繁忙期や携わっているプロジェクトの最中などは避け、引継ぎの時間が十分にとれる時期を設定しましょう。
転職活動にかかる期間をふまえると、早くても3ヶ月から6ヶ月後以降ということになります。
【あわせて読みたい】仕事を辞めると決意した後、退職までにやるべきことはこちら⇓
事前準備(目安期間:約1ヶ月)
準備期間はおよそ1ヶ月程度です。自己分析やキャリアの棚卸し、情報収集などを含めて2週間程度で転職軸を明確にします。
書類作成は、志望動機など応募する企業によって異なる部分は書き換えが必要ですので、その後の応募まで含めておよそ2週間程度みると良いでしょう。
③転職活動(目安期間:約2~5ヶ月)
・応募
・選考・面接(1ヶ月~3ヶ月)
・内定・退職・入社手続き(1ヶ月~2ヶ月)
在職中の転職活動であれば、面接日の調整等で時間がかかることもあるでしょう。
退職の際には引継ぎ期間が発生しますので、退職時期から逆算してスケジュール調整をしましょう。
それでは、以下より転職活動に必要な準備について詳しく解説します。
①自己分析・キャリアの棚卸し
転職活動を始める前に、自己分析・キャリアの棚卸しをすることが重要です。
転職へのビジョンが曖昧なまま転職活動を始めてしまうと、選考を通過できない恐れがあります。
自己分析・キャリアの棚卸しを通して、自分が仕事において大切にしたいものを明確にしましょう。
自己分析・キャリアの棚卸しをする際は、以下のポイントを抑えてみてください。
- ・将来の自分のビジョン
- ・今までの実績や獲得してきたスキル、自分の得意なこと
- ・仕事をする上で心がけている行動や工夫
- ・自分が気持ちよく働ける環境
- ・自分が仕事で重視したいこと
②業界・企業研究
自己分析が終わったら業界・企業研究をしましょう。
業界・企業研究には以下のものが活用できます。
- ・転職サイト
- ・転職エージェント
- ・転職イベント
- ・ビジネスSNS
- ・コーポレートサイト
- ・業界新聞・専門誌
特に転職エージェントでは、自身のキャリアやスキル、特徴に合った求人を転職のプロが紹介してくれます。
1人で転職活動を進めるのに不安を感じる方には、転職エージェントの利用がおすすめです。
③転職の軸を決める
実際に求人を探す前に、転職の軸を決めておくことが重要です。
自己分析で見つけた仕事で重視したい点を参考に、転職の軸を決めましょう。
転職の軸に沿った求人を探す際は、志望業界を絞りすぎないことが重要です。
志望業界を絞りすぎてしまうと、本来自分に向いていた求人を見逃してしまう可能性があります。
自身の経験やスキルが活かせそうな業界を広めに捉え、転職の軸に合うような求人を探しましょう。
④履歴書・職務経歴書を作成する
応募する求人を決めたら、履歴書、職務経歴書を作成します。
履歴書は自身のプロフィールや志望動機、自己PRを記載する書類です。
書きやすいフォーマットのものを選び、空欄が目立たないように記入しましょう。
職務経歴書は自身の経歴や実績、スキルなどを1〜2枚にまとめるのが一般的です。
志望企業で活かせる経歴やスキルを重点的に記入しましょう。
【合わせて読みたい】職務経歴書代行・添削サービスについてはこちら⇓
現職のことで悩んだら「IT転職のプロ」に相談しよう
今回のアンケート調査では、IT・Web・ゲーム業界で働く方々の「IT人材の転職活動を始める前の行動」について調査しました。
アンケートの全体結果では、仕事で悩んだやら、家族や友人など、職場以外の関係が深い人ではなく、同じ職場の上司や同僚に相談している方が多い傾向になりました。
また、転職を考えたときに最初にとった行動については、全体の約40%弱の方が転職サイト(注1)に登録したと回答しており、転職を考え始めたときは意向度はそこまで高くないユーザーが多く、どのような求人があるのか把握するため、手始めに転職サイトに登録しているのではないかと考えられます。
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