【アンケート調査】IT業界はホワイト企業が多い?有休・残業・給料・働き方について実態を解説
弊社ギークリーでは、24年6月にGeekly(ギークリー)のサービスをご利用いただいたエンジニア、クリエイター、ゲーム人材の方を対象に「IT企業の有休取得・残業時間・残業代支給・給料・働き方」についてアンケート調査を実施しました。IT業界の方は現職もしくは前職の有休取得、残業、給料、働き方についてどのように感じているのか、次の会社ではどのような働き方を望んでいるのか解説します。
目次
アンケート方法概要
「IT企業の待遇や有休取得・残業時間・残業代支給・給料・働き方」についてアンケートを実施。
【調査対象】弊社をご利用いただいた転職希望のIT人材
【対象人数】813名(有効回答のみ)
【調査期間】2024年6月1日~2024年6月20日
【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力
【質問項目】
1. 現職はどんな企業だと思いますか?退職済みの方は直近務めた企業について教えてください。
2. 現職もしくは前職の有休取得の状況は以下のどの項目に当てはまりますか。
3. 現職もしくは前職の 残業状況は以下のどの項目に当てはまりますか?
4. 現職もしくは前職の評価制度と給料は以下のどの項目に当てはまりますか?
5. 現職もしくは前職の社風は以下のどの項目に当てはまりますか?
6. 現職もしくは前職の働き方は以下のどの項目に当てはまりますか?
【全体】アンケート集計結果
半数以上の方が現職または前職をホワイト企業だと思っている傾向に
アンケートにご回答いただいたIT人材の方の傾向を見てみると、全体の半数以上の方が現職もしくは前職をホワイト企業だと思っているという結果になりました。
ではここから、現職もしくは前職の残業代と有休取得状況について見てみましょう。
「ゆるブラック企業」とは
ブラック企業の要素である長時間労働やパワハラはないものの、自己成長や昇給のしにくさを感じる企業のことです。
一見ホワイト企業の要素が多いように思えますが、長期的な視点ではブラック企業に近いことから「パープル企業」と呼ばれることもあります。
仕事における成長がゆるやか、もしくは見込めない場合もあるため、仕事で成果を出してキャリアアップしたい場合には不満が募ってしまう可能性があります。
IT業界で勤める方の有休取得状況
有休取得状況を見てみると、「取りやすい」という回答が多くなりました。
続いて残業時間と残業代支給状況も合わせてみてみましょう。
IT業界で勤める方の残業時間と残業代支給状況
残業時間を見てみると、短い・やや短いと感じている方が多いことが分かりました。
また、残業代支給状況についても、約70%の方が支給されると回答しています。
有休取得のしやすさと、残業・残業代支給状況を加味すると、ブラック企業だと言われる要素(有休がとりにくい、残業時間が長い、残業代がでないなど)は少ないため、現職もしくは前職をホワイト企業だと思っている方が多くなったと推測できます。
役割に合った給料をもらえていないと感じる方は意外と多い
現職もしくは前職での評価制度と給料が役割に見合っているか調べたところ、評価基準が曖昧だが役割に合った給料がもらえているという回答と役割に合った給料をもらえていないという回答で割れました。
もらえているという回答が多いですが、その差は数パーセントで、評価基準と給料に関して不満を感じている方も目立ちます。
2024年1月に当社で評価制度への不満について調査した際、上記図結果のように、「評価基準が不透明であるとこと」の回答数が多くなりました。
さらに、「上長の主観や感情で評価が決定すること」にも25%の方が改善を求めており、現職では適切な評価がされておらず、年収金額が自分の適正年収ではないと感じている方が多い可能性が推測できます。
自分の適正年収を知ることで、市場価値の把握にもつながります。自分の適正年収や市場価値が分からない場合は、一度年収診断で診断してみることをおすすめします。
参考:【アンケート調査】IT人材の年収に変化はあった?評価制度への不満についても解説
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IT業界で勤める方は働き方の満足度は高い傾向に
働き方の満足度について調査したところ、働く時間・場所の選択ができて満足しているという回答が多くなりました。
また、働く時間・場所のどちらかでも働き方を選択できる状況にあると、満足だと感じる方が多くなることも分かりました。
IT業界で勤める方々は、客先に訪問・常駐する場合や出社必須の社内ミーティング以外は概ね自宅で仕事ができるため、働く場所や時間が選択できた方が良いと感じているように思えます。
実際に、働きやすそうだと感じる企業の特徴について調査したところ、若干ではありますが「働く時間・場所を選択できて働き方が柔軟」という回答が多くなり、有休取得のしやすさや見合った給料がもらえるかよりも働き方重視していることが明らかになりました。
全体結果では、IT業界に勤める方は残業の少なさや残業代がきちんと支給されることから、現職もしくは前職をホワイト企業だと認識している傾向にあり、評価基準や見合った給料がもらえているかについては不満があるが働き方に関しては満足している傾向にあることが分かりました。
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【あわせて読みたい】転職でキャリアアップに成功した事例はこちら⇓
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職種別の結果
どの職種の方も現職もしくは前職をホワイト企業だと認識している傾向に
本アンケートの職種比率は上記のグラフの通りです。
上記図ではエンジニアの割合が多くなっていますが、ここからは職種別に現職・前職に対してどのように感じているのか細かく見ていきます。
職種別で現職もしくは前職は「ホワイト企業」「ゆるブラック企業」「ブラック企業」のどれに当てはまるか調査したところ、どの職種の方もホワイト企業だと感じている傾向にありました。
ではここから、職種別で現職もしくは前職の残業代と有休取得状況について見てみましょう。
IT業界で勤める方の職種別の有休取得状況
職種別で有休取得状況を見てみると、全体結果同様に60%以上の方が「取りやすい」という回答が多くなりました。
続いて残業時間と残業代支給状況も合わせてみてみましょう。
IT業界で勤める方の職種別の残業時間と残業代支給状況
エンジニアやクリエイターの方が残業時間は短く、残業代も支給されるという回答が多くなりました。
また残業代支給状況についても、残業代が支給されないという回答は一桁台であり、大多数の方が残業代を支給されている傾向にあることがわかりました。
エンジニアやクリエイター、ゲーム職種などの技術職は、プロジェクトのフェーズにごとに細かい納期が決まっているので、トラブルや人員不足以外は長時間の残業は少ないと予測されます。
一方で、営業職の方で残業時間が長いという回答が多くなりました。
営業職の方は、客先来訪やお客様への対応で進めたい仕事が後ろ倒しになり残業時間が長くなってしまったり、目標・ノルマが厳しく設定されている場合、達成のために商談数を増やすため、その分業務量が増え残業時間が長くなることが考えられます。
技術職の方は役割に合った給料をもらえていないと感じている
職種別で現職もしくは前職での評価制度と給料が役割に見合っているか調べたところ、エンジニア、クリエイター、ゲーム職などの技術職の方で評価基準が曖昧で役割に合った給料がもらえていないという回答が多くなりました。
2024年1月に当社で職種別の評価制度への不満について調査した際、どの職種の方も評価基準が不透明であることに不満を抱えていることがわかりました。
評価基準が曖昧であるために、どの部分をどのように評価されて、ボーナス・給与が決まるのか正しく把握できず、懸命に事業に取り組んでいたとしても、見合った給料をもらえていないと感じるのかもしれません。
参考:【アンケート調査】IT人材の年収に変化はあった?評価制度への不満についても解説
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クリエイター、ゲーム職種の方は働き方に満足している傾向に
職種別で働き方の満足度について調査したところ、クリエイター・ゲーム職種の方で働く時間・場所の選択ができて満足しているという回答が多くなりました。
一方でエンジニアの方は、働く時間も場所も選択できず不満を感じている傾向にありました。
例えば、SESエンジニアの場合、客先に常駐して開発・運用・保守などの業務を行うため、働く場所や時間は常駐先の企業によるので、自分で働き方を選択しにくく不満を感じる傾向にあると考えられます。
実際に、職種別で働きやすそうだと感じる企業の特徴について調査したところ、全体結果同様、若干ではありますが「働く時間・場所を選択できて働き方が柔軟」という回答が多くなり、どの職種の方も有休取得のしやすさや見合った給料がもらえるかよりも働き方重視していることが明らかになりました。
全体結果でも明らかになったように、IT業界で勤める方、特に技術職の方は、概ね自宅で仕事ができるため、働く場所や時間が選択できた方が良いと感じているように思えます。
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働き方を変えたいならIT業界特化の「転職のプロ」に相談しよう
今回のアンケート調査では、IT・Web・ゲーム業界で働く方々の「有休取得・残業時間・残業代支給・給料・働き方」について調査しました。
全体結果では、IT業界に勤める方は残業の少なさや残業代がきちんと支給されることから、現職もしくは前職をホワイト企業だと認識している傾向にあり、評価基準や見合った給料がもらえているかについては不満があるが働き方に関しては満足している傾向にあることが分かりました。
しかし、エンジニアの方は評価基準が曖昧で役割に見合った給料をもらえていない、理想の働き方ができていないと感じている方が多くなりました。
評価制度や働き方については在籍している企業によって決まってしまうので、年収を上げたい、キャリアアップしたい、理想の働き方を叶えたい!という場合は、思い切って環境を変えてしまうこともおすすめです。
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