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IT人材の75%がリスキリングを前向きに検討。IT人材がこぞって身につけようとしているスキルとは。

弊社ギークリーでは、2月から3月にかけてサービスをご利用いただいたエンジニア、クリエイター、ゲーム人材の方を対象に「リスキリングへの意識」についてアンケート調査を実施しました。
22年10月、政府から移り変わるビジネスモデルや技術革新に対応できるよう必要な知識やスキルを身につける”リスキリング”の支援として5年間で1兆円を投じると表明されるなど、今リスキリングは世間的にも注目を浴びていますが、最新テクノロジーやデジタル技術に触れる機会の多いIT/Web/ゲーム業界で働くビジネスパーソンはどのように捉えているのか、またどのようなスキルを身につけたいと考えているのか実態に迫ります。

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アンケート概要

 

「IT人材のリスキリングへの意識」についてアンケート調査を実施。

【調査対象】弊社を利用されたエンジニア・クリエイター・ゲーム業界への転職希望者
【対象人数】578名(有効回答のみ)
【調査期間】2023年2月17日~2023年3月22日

【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力もしくは、アンケート用紙への記入
【質問項目】

1 .現在、業務を行う上でリスキリングは必要だと思いますか?
2 .上記の理由を教えてください(※複数回答可)
3 .今後、リスキリング対象としてどのスキルを身につけたいと思いますか?(※複数回答可)

 

 

アンケート集計結果

 

75%のIT人材がリスキリングの必要性を実感

 

 

エンジニア・クリエイター・ゲーム業界への転職希望者に、「業務を行う上でリスキリングは必要だと思いますか」と聞いたところ、全体の75%の方が必要だと思うと回答しました。

 

 

リスキリングを必要だと回答した方の理由を見てみると、希望の職種に就くためや、転職活動を成功させるためなど、将来的に転職することを見据えた理由の回答が多い結果になりました。

次いで、昇進を目指すため、携わるプロジェクトで必要なため、上流工程に携わっていきたいためなど現職で活躍することを前提とした回答が多くなりました。

一見、現職で昇進を目指し年収をあげるためにリスキリングを必要としている、もしくは職務領域を広げてスペシャリストとして活躍するためにリスキリングを必要としている方が多いイメージですが、実際は転職を見据えた結果リスキリングを必要と感じている方が多いことが明らかになりました。

 

一方で、リスキリングは必要ない、特に考えていないという方は本アンケートを回答した25%と4分の1を占める結果でした。

具体的な理由として、新しいスキルを身につけるよりも現在持っているスキルで仕事をしていくため、リスキリングそのものについて具体的にイメージができていないということがあげられました。

 

リスキリングがイメージできていないという理由があげられる背景として、世間的にリスキリングというワードは認知され始めていますが、抽象的な概念として広まっているため、リスキリングの定義や、具体的にどのようなことをしたらよいかといった点が理解されていないためだと推測できます。

では、本アンケートでリスキリングを必要と回答したIT人材はどのようなスキルを身につけたいと考えているのでしょうか。

 

トレンド技術の習得を重視

 

 

本アンケートにて、今後リスキリングで身につけたいスキルを聞いたところ、プログラミング・コードの知識や、クラウド技術など現在一般的に使われている技術を深めるよりも、業界でトレンドとなっている技術を身につけたいという回答が多くなりました。

 

実際に現在のテクノロジースキルの学習トレンドとして、開発環境の設計や構築、運用でパフォーマンスを高く発揮する「AWS」に関連するスキルや、多くの企業が加速させているDXにより、必要になった大量のデータを効率的に分析できるプラットフォーム「Databricks」に関するスキルを取得する方が急増しています。

Web3やchatGPTの進化など現代のIT業界は、技術の進化が非常に速く、また新しい技術を導入するスピードも早いため、ビジネスモデルの変化に追いつくために、トレンド技術の習得を重視していると読み取ることができます。

参考:https://forbesjapan.com/articles/detail/60608

 

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年代別結果

 

転職を見据えるヤング世代、保有スキルを深めたいミドル世代

 

 

年代別でリスキリングの必要性について調査したところ、どの年代も70%以上の方が、リスキリングは必要だと感じていることが明らかになりました。

中でも20代・30代のヤング世代よりも、40代・50代のミドル世代が強くリスキリングの必要性を感じていることが分かりました。

では年代が異なると、理由にどのような変化があるのか見ていきます。

 

 

年代別でリスキリングが必要だと思う理由について調査してみると、20代・30代のヤング世代は「希望の職種に就くため」「転職活動を成功させるため」など、将来的に転職するためにリスキリングが必要だと感じていることが明らかになりました。

 

一方で40代・50代のミドル世代は、20代・30代よりも「今のスキルを活かした仕事をするため」という回答が多くなっていることから、技術の進化が非常に速い時代で現役で働き続けるためにリスキリングが必要だと感じていると推測できます。

では、年代別でリスキリングで習得したいスキルに違いはあるのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。

 

ヤング世代は”転職”を目的に習得する技術を選択している?

 

 

年代別でリスキリングで習得したいスキルについて調査したところ、どの年代もトレンド技術を習得したいと考えていることが分かりました。

更に詳細に見ていくと、20代・30代のヤング世代は、現場で活かせる「プログラミング・コードの知識」も習得したいという回答が多くなっています。

 

上述したヤング世代の「リスキリングが必要だと思う理由」と合わせて推測すると、リスキリングによって、トレンド技術と現在保有しているプログラミング・コードの知識をアップデートさせ、転職したいと考えていると読み解くことができます。

転職市場においても、上述したようにIT業界は産業構造の変化やテクノロジーの進化により、業界や職種ごとに求められるスキルが日々変化することが推測されます。

転職先で即戦力として活躍するためにも保有スキルをアップデートしておくことだけでなく、最新技術にも適応できるスキルを身に着けておくと良いでしょう。

 

 

職種別結果

 

エンジニアやクリエイティブ職はリスキリングを重要視している

 

 

職種別でリスキリングの必要性について調査したところ、エンジニアやクリエイティブ職のプロジェクトの開発・制作に携わる方ほど、「リスキリングは必要だと思う」という回答が多くなりました。

では、各職種どのような理由でリスキリングを必要だと感じているのか、具体的に見ていきます。

 

 

職種別でリスキリングを必要だと思う理由について調査してみると、リスキリングを重要視しているエンジニアやクリエイティブ職は他の職種よりも「転職活動を成功させるため」という回答が多い結果になりました。

このことから、エンジニアやクリエイティブ職の方は、”転職”を前提としてリスキリングを行うことを考えていると推測できます。

 

次いで営業・マーケティング職の方も「転職活動を成功させるため」という回答が多いこと、また「希望の職種に就くため」という回答がどの職種よりも多くなっていることから、エンジニアやクリエイティブ職同様に”転職”を前提としたリスキリングを検討していると読み解くことができます。

 

どの職種も「トレンド技術」×「職種特有のスキル」でリスキリングを検討

 

 

職種別でリスキリングで習得したいスキルについて調査したところ、どの職種も共通してトレンド技術と職種特有のスキルでリスキリングを検討していることが分かりました。

新しい技術や知識を習得しつつも、現在保有しているスキルのアップデートをしたいという意向は職種によって違いはなく、どの職種においても専門性を活かしてスキルアップを図りたいと考えていると推測できます。

 

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最短リスキリングを望むなら”転職”が効果的?

 

今回のアンケート調査では、IT・Web・ゲーム業界で働く方々の「リスキリングへの意識」について調査しました。

アンケートの全体結果からは、エンジニアなどIT人材の約70%が、リスキリングを必要だと考えていることが分かりました。

 

また、 リスキリングを必要だと感じている理由として、全体的に「希望の職種に就くため」「転職活動を成功させるため」という回答が多いことから、転職をするためにリスキリングを検討していると見受けられます。

リスキリングは余暇を見つけて学ぶ時間を確保しないとなかなか進められないですが、スキルアップをしたいと考えている場合、ご自身が得たいスキルを伸ばせる環境に転職することで”最短リスキリング”ができる可能性もあります。

働きながらスキルを伸ばして自己成長を叶えたいという方は、まずは転職エージェントに相談をして転職を検討してみるとよいでしょう。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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