【アンケート調査】IT人材がいま注目する業界やクロステックとは?
今回、弊社ギークリーでは、転職希望者のITエンジニア、クリエイター、ゲーム制作者を対象に、「DX」や「クロステック」への関心度合いに関するアンケートを実施いたしました。コロナ禍も相まって注目度が高まっている「DX」や「クロステック」に関心をもつIT人材は多いうえ、年収の高い人ほど関心度も高いことが分かりました。
目次
アンケート概要
弊社ギークリーでは、1月にサービスをご利用いただいたエンジニア、クリエイター、ゲーム人材の方を対象に「いま注目している業界・クロステック」についてアンケート調査を実施しました。
フィンテックやHRテック、フードテックなど、既存の産業や生活をIT化する「クロステック(X-tech)」が注目されているなか、特に関心を集めているものを探りました。
【調査対象】弊社を利用したエンジニア・クリエーター・ゲーム人材
【対象人数】312名(有効回答のみ)
【調査期間】2022年1月6日~2021年2月2日
【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力もしくは、アンケート用紙への記入
【質問項目】
1 .DXやクロステック(X-tech)に関心はありますか
2 .DXやクロステック(X-tech)の事業を展開している企業に転職したいと思いますか
3 .DX化に興味がある業界・クロステック(X-tech)を教えてください(複数回答可)
【グラフ内に記載されている表記一覧】
教育(エドテック)
健康・医療・介護(ヘルステック・メドテック・介護テック)
美容・ジェンダー(ビューティテック・フェムテック)
建設・不動産(コンテック・不動産テック)
農業・食・買い物(アグリテック・フードテック・リテールテック)
法律・行政(リーガルテック・ガブテック)
仕事(HRテック・セールステック・マーテック)
アンケート集計結果
約9割の方がDXやクロステックに関心を寄せる
今回の調査では、DXやクロステックに関心のある方は全体の約9割という結果になりました。
IT技術による生活の利便性向上や仕事の効率化など、IT技術の社会実装に関心を持つ人は非常に多いようです。
DXやクロステックの事業に携わりたい方の割合はやや減少
DXやクロステックに関する事業を行っている企業に転職したいかという質問に対しては、「はい」を回答した方の割合は約80%でした。
依然として関心は高いものの、実際に転職してまで携わりたいわけではないという方も一定数いるようです。
生活に身近な業界ほど関心の高い結果に
DXやクロステックのなかでも特に関心の高い業界について質問したところ、生活に身近な業界ほど関心も高い結果となりました。
1位の「教育(エドテック)」から「健康・医療・介護(ヘルステック・メドテック・介護テック)」、「農業・食・買い物(アグリテック・フードテック・リテールテック)」と続いています。
反対に「美容・ジェンダー(ビューティテック・フェムテック)」や「建設・不動産(コンテック・不動産テック)」、「法律・行政(リーガルテック・ガブテック)」については関心が低くなる結果となりました。
日常的に関わる領域かどうかというのは、関心を左右する大きなポイントといえるでしょう。
年代別集計結果
関心度合いは年齢による差異は見られず
DXやクロステックの領域への関心は、年齢別ではあまり差異の見られない結果となりました。
IT業界に携わる方にとっては、一般的なワードとして広く浸透してきているといえます。
20代は社会貢献への関心は低い?
実際に転職したいかという質問では、年齢により差が生じています。
20代の方はDXやクロステック関連の企業への転職意欲は比較的低く約70%、働き盛りともいえる30代では9割近い88%の方が転職に関心を示す結果となりました。
DXやクロステックの領域は、他産業の課題をテクノロジーで解決する社会貢献性の高さが魅力的ではありますが、一方で20代において社会課題の解決に目を向ける方の割合が少ないのも納得かもしれません。
注目する業界についても大きな差異はなし
DXやクロステックのなかでの関心領域については、年齢による大きな差異はありませんでした。
年収別集計結果
年収が上がるほど社会への関心もひらく
年齢別の結果とは対照的に、年収別の集計結果では、明確な差異があらわれました。
年収が高い方ほどDXやクロステックへの関心が高い結果となっており、550万円を超えると9割を超える方が関心を示しています。
年収が高い方はやはり社会の動向や情報に対して敏感であるようです。
転職希望についても年収による差が明確に
転職希望についても明確な差が表れています。
年収が高い方は情報感度が高いというだけでなく、実際に働くことに対しても関心が高いようです。
社会の動向から成長業界を見極めている、もしくは自身の能力をより社会貢献というかたちで広く還元していきたいと考えている方が多い傾向にあるのかもしれません。
成長産業や今後の成長が期待できる業界に身を置くというのも立派なキャリア戦略です。
今後年収を上げていきたいとお考えの方は以下の記事もご参考ください。
年収が高い方は市場規模も考慮か
年収が高い方については「金融(フィンテック)」や「建設・不動産(コンテック・不動産テック)」への関心が比較的高い結果となりました。
特に建設業界は国内でも市場規模の大きい業界でありながら、IT化が遅れており、成長の余白が大きい業界といえるでしょう。
年収の高い方は、生活に身近な分野はもちろん、各業界の特徴や動向をより広い視野で掴んでいるのかもしれません。
まとめ~他者への視点をもって働こう~
前回のアンケート調査では、年収の高い方ほど「自身のスキルを発揮できる環境かどうか」やサービスを重視している傾向がわかりました。
今回の調査結果と合わせて考えてみると、年収の高い方は「自身のスキルを発揮することでどのように社会に貢献していくか」という視点を強くもっているのかもしれません。
一方で、年収が低い方に関してはDXやクロステックへの関心は相対的には低い結果となりました。前回のアンケート調査での「自身の働き方への関心が高い」という結果も出ています。
これらの結果を踏まえると、年収が高い方、低い方の違いのひとつとして「視点が自身に向いているか、社会や自分以外に向いてるか」があげられそうです。自分を取り巻く社会や他者のためにどうスキルアップし、どう貢献していくかという視点は、キャリアアップの重要な要素かもしれません。
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