転職の面接で使える自己PR例文|書類選考や面接での伝え方も解説
転職における自己PRとは、自分自身の強みやスキルを企業にアピールすることを指します。特に面接では履歴書や職務経歴書だけではわからないアピールポイントを伝えるチャンスです。今回は面接時の最も効果的な自己PRのやり方を事例を交えながら紹介します。
目次
転職の面接で使える自己PRの例文
転職の面接で自己PRについて聞かれる場合は、次のように質問されます。
「自己PRをお願いします」
「あなたの強みを教えてください」
「長所はどんなところですか?」
「成功体験について聞かせてください」
「これまでの職歴を踏まえて、弊社ではどのように活躍できると思いますか?」
面接では、自己紹介とあわせて自己PRを求められることもあります。
また、「自己PR」という言葉は使わず「強み」「長所」「成功体験」といった言葉に置き換えられることもあるため、面接官の質問意図を注視しましょう。
同じ業界内で転職を目指す場合
私はこれまででデータ分析業務を4年行ってきました。数字の分析に関する経験と、ツールの知識に自信があります。
分析だけでなく活用するためにデータを整える過程に注力しており、前職では営業部との連携を図り、クライアントごとに提示しやすいデータのフォーマット作成を提案、実施するプロジェクトを主導しました。
結果として、3ヶ月で新規顧客獲得率を20%向上、既存顧客の満足度を80%台から95%に引き上げることに成功しております。
顧客の特性に応じたデータの分析と整理、共有のノウハウで、御社が現在掲げている「競合他社との差別化」に貢献したいと考えます。
同業界、同業種への転職の場合は、即戦力として活躍できる具体的なスキルをアピールしましょう。
実績を提示し、志望する企業の方向性や将来性とマッチしていると伝えるのがポイントです。
未経験職種への転職を目指す場合
私は現職でのSIer営業の経験を通して、多様な製品やサービスの知識を培ってきました。
クライアントとの関係構築のために、自分で関係部署や各社に足を運んで資料を集め、人脈を形成することを心がけており、提案や導入後のサポートが得意です。
御社では、これまでの業界知識を活かしてエンジニアとして働かせていただきたい思っています。
学生時代から趣味でサイトの構築や運用を行ってきた経験と、現職で培ったヒアリング力、提案力を活かし、御社の中期計画にあるような複数の領域を縦断してノウハウを提供できるエンジニアを目指したいです。
未経験職種への転職であっても、業界知識があると有利にはたらく可能性があります。
また、コミュニケーションスキルや提案力など、さまざまな職種で必要とされるスキルをアピールできると未経験であっても評価されやすいでしょう。
ヒューマンスキルをアピールしたい場合
私の1番の強みは向上心です。
業務に関わる知識の習得に対する意欲では、現職上司やチーム内のメンバーにも高く評価してもらってきました。
今年に入ってからのプロジェクトでは、業務全般の知識に加え、クライアント企業の事業内容や業界の事情を掘り下げて調べたことで信頼を得ることにつながり、新規の契約を複数獲得しています。
グループ会社へのご紹介もいただき、現在の事業の業績は前年比150%以上を維持している状態です。
現状に満足せず、さらに業務に活かせる資格の取得も進めており、客観的に上司やクライアントからの信頼度を高めることに尽力しています。
顧客最優先で信頼獲得を社訓としている御社で、これまでに培った関係構築のスキルや資格を活かしたいです。
向上心や忍耐力、傾聴力、課題解決力などヒューマンスキルは人それぞれです。
大切にしている考え方と、志望する企業との親和性を伝えるようにするとよいでしょう。
空白期間がある場合
私は英語力を強みにするため、6ヶ月間休職して勉強しております。
前職では2年前に方針の転換があり、海外顧客が急激に増えたことで英語力が求められるようになりました。
私は大学で英文科を専攻していたため、新規プロジェクトを複数担当することになり、非常にやりがいもあり、学習習慣も再開させるよいきっかけでした。
しかしさまざまな英語圏の方と折衝するうちに、自分の英語力では正確に表現する力が足りないと感じるようになったことが、一念発起して改めて勉強し直そうと思った理由です。
現在では専門性の高い領域であっても、正確に伝えることができます。また、英語を使ったコミュニケーションスキル向上にも力を入れており、複数のビジネスコミュニティへの参加や主催も行っています。
これから海外進出する御社のプロジェクトで、即戦力として活躍したいと考えています。
ブランクがある方は、その空白期間が有益であったことを伝えるのがポイントです。
かならずしも前向きに捉えられるものではありませんが、ブランクの目的や成果を堂々と伝え、結果として強みを得たことを述べましょう。
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転職時の自己PRで話すべき内容
面接で重要視される自己PRですが、具体的に何を話せばいいのでしょうか。
まずは、自己PRで話すべき項目について解説します。
注目してほしい実績
面接官は自己PRからビジネスパーソンとしての強みを見極めようとしています。
そのため、注目してほしい実績があれば積極的にアピールしていきましょう。
ただし、あくまでもビジネスパーソンとしてであって、学生時代の経験などではありません。
- 「顧客の潜在的なニーズを発見したことで新規契約に繋がった」
- 「提案方法を変えたことで業績アップに繋がった」
自分が何をして、どのような結果に繋がったのかを簡潔に説明できると説得力が増し、面接官にも伝わりやすくなります。
社会人経験が浅くても、「日頃の業務でこのような工夫をして効率性を向上した」「このような工夫をしてミスを防いだ」など、些細なことでもこれまでの仕事をベースに自己アピールを組み立てるのがポイントです。
あまり大きな実績がないと感じるのであれば、問題解決能力(いつ、どのような問題が発生し、どのように解決し、どのような成果に繋がったか)や柔軟性(いつ、どのようなイレギュラーが発生し、どのように対応し、どのような成果に繋がったか)をアピールしましょう。
経験が浅く、大きな実績がなくても、問題解決能力や柔軟性には自信があることを伝えることで、ビジネスパーソンとしての強みはあるとアピールできます。
入社後の展望
面接官は先述した実績に加え、その実績や経験を自社で果たして活かしながら働けるのかも見極めようとしています。
そのため、実績がどれだけ優れていても自社で活かすことができないと判断されてしまうと不採用になってしまいます。
入社後のビジョンを明確に
このような状況を生み出さないためにも、自分がこれまでに培った実績や経験が入社後にどのように活かせるのか、ビジョンを明確にしておきましょう。
その際、募集要項などにある企業の求める人物像もチェックしましょう。企業の人物像とマッチしていない状態では面接官はよい印象を持ちません。
先述したことを踏まえた上で、入社してからどのように貢献できるか、どのように活躍したいのかを簡潔にまとめられると面接官にとっては好印象です。
求める人物像にマッチしていること
面接の自己アピールでは、企業が求める人材要件にマッチしていると伝えることが大事です。
そのためにも求人案件に記載されているキーワードに注目しましょう。
求人案件には求める人物像が端的に明記されているからです。
ただし、キーワードをそのまま使ってしまうとよい印象を与えることはできません。
理解の深さを示すためには、企業が現在進行形で注力している領域や描いている未来像をホームページなどから読み解き、それに沿うかたちで言い換えるなどの工夫も必要です。
その他PRするべき能力
その他PRすべき能力として何が挙げられるのでしょうか。
とりわけ専門職種に応募する場合は関連の専門スキルや資格もPRしましょう。
専門職種においてはこのようなスキルや資格のPRは必須です。
また、専門職種でなくとも、簿記検定などの資格があると数字に強いという印象を与えることができるので、取得した資格があれば、業務でどのように活かせるかに言及しながらアピールできます。
TOEIC700点以上など、語学資格もあればアピールしましょう。
業務によっては英語に接する機会もあるため、語学力があることは面接官にとっては頼もしく映ります。
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面接官が自己PRを通して見ているところ
人となり
初対面の相手を理解するために、面接官は自己PRから人となりを見ようとしています。
どのような考えをもち、どのような行動をとるのか、仕事に対する考え方や価値観を知ることが自己PRを聞く大きな目的の1つです。
書類だけでは図り切れない人柄を、面接を通して聞きたいと思っています。
自社で活かせる強み
企業は何らかのかたちで自社に貢献してくれる人材を求めています。
自社が求める人物像とマッチしているかどうかを重視しているため、応募者の強みを把握しようと考えています。
そのため自己PRでは自分がアピールできる強みのなかでも、応募先の企業にマッチするスキルやキャリアをアピールしましょう。
コミュニケーション能力の有無
応募書類でハード面を知ることができても、ソフト面は実際に接してみないと分からないものです。
求めるスキルを保有していたからといって、自社の社風や理念と大きく異なる人材であれば採用を見送りたいというのが企業側の本音です。
応募先企業に順応できる人材であると評価してもらえるよう、面接の際には、受け答えのテンポや声のボリューム、目を見て話すなど、問題なくコミュニケーションできることが伝わるように意識しましょう。
入社意欲
どれほどの熱量を持って自社へ応募しているのか、入社の意欲も面接官が知りたいポイントです。
意欲をアピールするためには、業界研究や企業研究が欠かせません。
応募先企業の業界内での優位性などを理解していることがわかると、入社意欲の高さが伝わります。
また、入社後の活躍をイメージしてもらえるかどうかを意識することも大切です。
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自己PRをする上で重要なこと
自己PRについて、面接で話すときにはどのように話せばいいのでしょうか。 また、他に意識すべき重要なことはあるのでしょうか。
ここでは自己PRをする上で重要なことについてまとめていきます。
話し方
自己PRをする際、話し方はとても重要です。
内容がどれほど優れていたとしても、話し方が不適切だと残念ながら面接官には伝わりづらくなってしまいます。
話し方のポイントは4つです。
・取捨選択すること
・結論ファースト
・書類に沿った構成
・明るく話す
以下、詳しく解説します。
アピールポイントの取捨選択
1点目は面接で使うアピールポイントを取捨選択することです。
前半で言及したように実績などがどれほど優れていても、自社で活かされないと思われてしまうと採用には結び付きにくいです。
また、ひたすらアピールポイントを羅列するだけでは何を伝えたいのかが分からなくなってしまいます。
そこで、入社後にとりわけ活かせそうなアピールポイントに絞っていきましょう。その上で最終的に1つについて深く話すのが理想的です。
結論ファーストで話す
2点目は結論ファーストで話すことです。最初に結論を持ってこないと、面接官は何を伝えたいのかが分かりづらく、困惑してしまいます。
そこで、結論を最初に持ってくることで、面接官はどのような話の流れになるのかがある程度予想できるため、内容が伝わりやすいです。
先述したことを踏まえた上で、結論、根拠やエピソード、得られた実績、入社後の展望、という流れで簡潔に話しましょう。
書類に沿った内容で話を構成する
3点目は履歴書や職務経歴書で記載した内容に沿って話すことです。
面接官は履歴書や職務経歴書に記載したことと食い違いがないかもチェックしています。
ですので、自己PRを組み立てる際には履歴書や職務経歴書も改めてチェックするようにしましょう。
明るく話すことも重要
4点目は謙虚な姿勢で臨み、明るく話すことです。どんなに自己PRの内容が優れており、論理が完璧だったとしても雰囲気が暗かったり、態度がよくないようであれば不採用となってしまいます。
内容や論理も重要ですが、謙虚な姿勢で明るく話すのもマナーのひとつとして心得ておきましょう。
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入社後の業務へどう活かすか
前半で言及した入社後の展望と通じるものがありますが、入社後の業務にどう活かすかが明確になっていることも重要です。
例えば、コミュニケーション能力をアピールしたい場合、コミュニケーション能力が高いだけでは本人の特性に過ぎないため、それがどう入社後の業務に活かされるのかまで言及する必要があります。
この場合、「自分のコミュニケーション能力を活かして顧客の潜在的なニーズを分析し、顧客満足度の向上に貢献したい」などが例として当てはまります。
その際、応募先の企業の求める人物像とマッチした活かし方になっているのかについても意識しましょう。
根拠を分かりやすく
最後に、自己PRをする上で根拠は分かりやすく示しましょう。
抽象的な自己PRよりも根拠のある自己アピールは相手に伝わりやすいです。
根拠の分かりやすい自己PRには具体的なエピソードが伴います。
またそのエピソードに上司や同僚からの評価など、客観的な視点も含められているとさらに説得力が増します。
【あわせて読みたい】職務経歴書に書く志望動機についてはこちら⇓
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面接において自己PRはどれくらい重視される?
・志望動機
・自己PR
面接で特に重視されるものは2つあります。1つは志望動機で、もう1つは自己アピールです。
自己PRは特段重視されるのは、これまでにどのようなスキルや経験を培ったのか、入社してからどのように貢献できるかを見極めるためです。
そのため、自己PRが面接の合否を左右するといっても過言ではありません。
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自己PRの考え方3ステップ
STEP1:自己分析をする
まずは自己分析を行いましょう。
企業にアピールする材料を洗い出すことが目的です。
具体的には次の事柄をすべて書き出してみましょう
- ・成功体験
- ・失敗体験
- ・自分の長所
これらの項目を「なぜ」「結果どうなった」「今どう思うか」という観点で言語化します。
自己分析によって仕事における自分の価値観が明確になります。
【あわせて読みたい】自己分析のやり方はこちら⇓
STEP2:企業分析をする
続いて企業分析を行います。
業界分析とあわせて行うことで、志望する企業が同じ業界の他企業とどのような違いがあるのかが分かるはずです。
その「違い」に対し魅力を感じているというアピールが志望動機であり、自分が持つ他者との違いがどのように企業に貢献できるかという差別化が自己PRです。
企業の現在と未来を見据え、求める人物像を把握しましょう。
【あわせて読みたい】企業分析のやり方はこちら⇓
STEP3:自分の強みを企業の需要とマッチさせる
ステップ1で言語化された自分の強みと、ステップ2で明確にした企業が求める人物像をマッチさせます。
例えば自分の強みがマルチタスクスキルとマネジメントスキルで、いずれも具体的なエピソードや実績など根拠を提示できるとします。
企業研究の結果、志望する企業が事業拡大の最中であり、求める人物像がプロジェクトメンバーをけん引できるような人材であったなら、アピールすべきは後者です。
前者の方がより自分の強みであったとしても、マッチする強み1点に絞って伝えるようにしましょう。
特に面接の場では時間も限られているため、効果的に伝える工夫が必要です。
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自己PRが思いつかない時は
キャリアの棚卸しを行う
キャリアの棚卸しとは、これまでのに携わった業務を洗い出し、応募書類作成の基盤となる情報をピックアップする作業です。
自己PRが思いつかない時は、アピールできるような経歴が見つかっていない可能性があるため、改めてキャリアの棚卸しをしてみましょう。
その際、特に注目したいのが以下の項目です。
・失敗や教訓
・自己評価
・客観的な評価
・意識した取り組み
・気持ちや考え方の変化
キャリアの棚卸しでは、成果にとらわれず経緯に注目することで、応募先企業にも伝えたいポイントが見つかりやすいでしょう。
自分の強みを書きだす
自分の強みと、それを裏付けるエピソードを洗い出すことでも自己PRが見つかりやすくなります。
何を強みととらえてよいのか分からない時は、以下のキーワードを参考に自分に合った強みを探してみてください。
【行動に関する力】
集中力/忍耐力/実行力/向上心/積極性/チャレンジ精神/探究心/ポジティブ/本番に強い/精神力/継続力/努力家/几帳面/慎重/冷静/責任感が強い/環境適応能力/好奇心旺盛
【対人に関する力】
誠実/協調性/素直/謙虚/社交性/競争心/交渉力/傾聴力/巻き込み力/気配り/発信力/ホスピタリティ/調整力/リーダーシップ/チームワーク力/指導・育成力/他者理解
【課題に対する力】
論理的思考力/課題解決力/発想力/想像力/企画力/分析力/マーケティング力/正確性/スピード感/状況把握能力/俯瞰する力/PCスキル
具体的なエピソードを入れる
自己PRでは、経験と強みのバランスが大切です。
採用担当者により具体的に強みだと伝わるよう、また他の候補者との差別化を図るためにも実体験を添えましょう。
また、成果や実績は数字で表すことでより伝わりやすくなります。
ただし、たとえ専門性の高さがもっともアピールしたい強みであったとしても、必ずしも面接官に専門知識があるとは限りません。
専門用語や業界用語はできるだけ避け、工夫した点やエピソードを重点的に話しましょう。
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面接において自己PRはとても重要であり、自己PRを適切に話せているかどうかで合否が決まるといっても過言ではありません。
自己PRには根拠となるエピソードや周囲からの評価といった客観的視点を入れることで説得力が増します。
面接対策や自己PRの組み立て方に困ったら、転職エージェントへの相談がおすすめです。
「エンジニアの経験が評価される仕事に携わりたい」
「IT業界に転職して年収を上げたい!」
「もっと自分に合った環境で働きたい!」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
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