面接で条件の確認をするのは良くない?マイナスなイメージを与えずに条件を知る方法とは
面接において、最後に聞かれる「何か質問はございますか?」という逆質問があります。給与や残業時間など、労働条件や待遇を知りたいのに正直に聞けない人は多いのではないでしょうか。今回は面接時に条件の質問をして良いのか、マイナスイメージを持たせずに確認する方法はあるのか解説していきます。
目次
面接時に条件を聞くことは失礼?
結論からいうと、面接時に条件を聞くことは失礼ではありません。
むしろ面接官は仕事内容や条件、待遇について等あらゆる質問を想定して面接に臨んでいます。
ただし、聞く際には以下の点に注意してください。
募集要項に明記されていることは聞かない
募集要項には、すべてとは言わないまでも、おおむねの、会社が提示する条件や待遇が書かれています。
それを深掘りすることは問題ありませんが、書かれている内容を確認せずに質問するのは、確認不足として悪い印象を与えかねません。
しっかりと準備をしてから面接に臨みましょう。
企業HPに記載してある内容は聞かない
採用ページや募集要項以外に、会社の職務内容や特徴的な福利厚生などを記載している企業もかなり増えています。
明記されていない部分は、質問しても構いませんが、聞く際には、HPを確認した旨を伝えると良いでしょう。
「御社のHPを確認いたしまして、〇〇の福利厚生があることは存じ上げておりますが、△△といったものはございますでしょうか?」
このようにワンクッション挟むことで、企業研究をしっかりしていることを伝えられ好印象を与えられます。
失礼のない質問
当然のことかもしれませんが、いくら条件が知りたいからといって、「私の理論年収はいくらですか?」など直球過ぎる質問は避けましょう。
面接時においてはまだ未定な場合も多いですし、仮に決まっていたとしてもあまり気持ちの良い聞き方とは言えません。
条件を聞く際のポイント
では、具体的にどのように質問をすれば良いのでしょうか。聞くときのポイントは、ずばり常にgive&takeを心がけることです。
前職との比較
なぜこの質問をしたのかを明確にするために、前職での待遇を提示した上で、質問をすると良いでしょう。
いくら面接官とはいえ、他社の福利厚生や待遇などをこと細かに把握している場合は少なく、その面接をきっかけに会社に導入する場合もあります。
企業にとって、プラスになる情報を提示した上で、似たようなものがあるのかどうかを聞くことは、うまい聞き方と言えます。
(例)
「前職では、手当てとして、〇〇と〇〇がありました。御社の募集要項に明記されておりました〇〇と〇〇以外に何か手当てのようなものはございますでしょうか。」
自分の理解している点を伝える
面接官は、あなたがどこまで理解しているのかがわかりません。あなたの理解度によって、イチから説明すべきなのか、ある程度途中から説明してもよいのかが変わります。
どの部分に疑問を感じているのかを明確にして、質問をしましょう。
(例)
「今後のキャリアといたしまして、5年でマネージャー職につきたいと考えております。御社は、年功序列ではなく能力で評価をしており、30代の方でマネージャー職につかれている方もいらっしゃると伺っておりますが、現在マネージャーの方は何名いらっしゃって、それぞれ何歳くらいの方々でしょうか。」
意欲が高いことを示す
条件の質問がどんなに失礼でないとしても、条件の質問ばかりしてしまうと「職務内容ではなく、お金目当てなのでは?」という印象を与えかねません。
”御社に興味があるからこそ質問をしています”というアピールしながら、質問をしましょう。
(例)
「私は、御社の事業が未経験でございます。早く事業内容を理解し、今までの〇〇という経験を活かしながら、御社の役に立ちたいと考えております。業界未経験の人のための研修制度は、何かございますでしょうか。」
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
NGな質問
基本的には、どのような質問でも面接官は対応しますが、質問の内容によってはマイナスイメージを持たれてしまいます。
もしこのような質問をしようと考えていた人は、ちょっと待ってください。
会社が成長させてくれることを期待する質問
「御社に入社した際には、英語を頑張ろうと思うのですが、御社には何かサポートはございますでしょうか。」
成長したい気持ちは素晴らしいと思います。しかし、会社が何かを提供してくれることを期待しすぎです。
会社は働く場であり、学校ではありません。むしろ、あなたが会社に対し、何かを提供しなければなりません。
あなたが、何を提供できるのかをきちんとアピールできる質問をしましょう。
なぜ応募してきたのかわからない質問
「明確な目標はまだありませんが、1年目は仕事を覚えて、しっかりと御社に貢献できるように頑張りたいです。そのために、何か準備しておいた方が良いことはございますか?
良さそうに見える質問ですが、基本的に企業側は、中途に対し、即戦力や前職の経験を生かして活躍してほしいと思っています。
ところが、この質問からはなぜ応募してきたのか、今後何がしたいのかが明確ではありません。
今後の明確なビジョン、そして今あなたができることを明確にした上で、足りない部分があることを伝えることで、分析力や入社後の行動のイメージができていることをアピールできます。
面接官は何を見ているのか
同じことの繰り返しになりますが、企業側はあなたに今までの経験を活かして活躍してほしいと願っています。あなた自身で、活躍のイメージができているのかを冷静に観察しています。
質問1つとっても、あなたが本気で転職を考えているのかがわかるものです。
ですからあなたは面接前に、あなたの能力を分析し、どのような能力が活かせるのかを考えてください
そしてあなたを採用した結果、会社にどのような利益をもたらすことができるのかを伝えてください。
面接の質問の中で聞かれることが理想的ですが、中にはあなたの魅力を引き出してくれない面接官もいます。そういう時こそ、あなたからの質問をうまく活用してください。
さいごに
面接官は、面接の中で、あなたのことを知ろうとしています。条件や待遇の質問1つでも、あなたの、次の企業に対する姿勢が見えてしまいます。
あなたがもらうお給料や福利厚生は、とても大事なものになります。そこの点をないがしろにしなさいというつもりはありません。
ただし、その場合は必ず、あなたが提供できるものしっかりと伝えてから聞くようにしましょう。
また、面接はあなたのアピールの場であると同時に、あなたが企業を知る最高の場でもあります。
せっかく転職したのに、入社をしたら思っていたものと全然違った、といって早期退職する人も少なくありません。
どんなに転職するのが当たり前の時代とはいえ、早期退職は、場合によっては書類選考で不利になるケースもあります。
そういったあなたのキャリアを守るためにも、疑問に思ったことはドンドン聞いてみましょう。
そして、ぜひ最高の職場でキャリアアップをしてください。
それがあなたにとっても、企業にとっても、良い未来につながるはずです。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事