株式会社AIメディカルサービスのビジネスモデル分析!内視鏡×AI技術とは【AI・RPA企業への転職】
株式会社AIメディカルサービス(以下「同社」)は、2017年9月、日本消化器病学会専門医であり、東京大学医学部客員講師でもある多田智裕氏の信念から創業されました。同社が提供するAI技術を用いた内視鏡は今後の医療において非常に有益なものになると注目を集めています。どのような事業を展開しているのか、詳しくご紹介します。
目次
会社の概要
同社は「世界の患者を救う」というモットーのもと、世界展開を視野に内視鏡AIの開発と普及に取り組んでいます。
自身も胃腸科肛門科の開業医である多田氏は、臨床現場で抱いた「がんの見逃しを撲滅したい」という強い思いを抱いていました。
「AIの画像認識能力が人間を上回り始めた」という話をヒントに、臨床現場の課題解決に役立てるため研究を始めたのです。
その研究は一つの領域に限定されず、胃がん、食道がん、大腸内視鏡、カプセル内視鏡など、消化管全体を対象とした研究開発を行っています。
同社からは数多くの人工知能拾い上げ論文が認められ、国内のみならず海外でも特許を出願しています。
確かな実績と技術力に基づいて世界をリードしながら最先端の取り組みを進めている会社です。
世界のシェアの7割を占める日本の内視鏡の進化は、世界の内視鏡医療に大きな貢献をもたらします。
ビジネスモデル
正確かつ迅速なAIによる画像判断
同社の内視鏡AIは、国内約100施設以上の医療機関と提携し、そこから集めた40万枚以上の画像データからがんの形状を認識しています。
このAIの正確さは、実際に20名以上の内視鏡医と対決し、ピロリ菌胃炎判定で医師の正答率を上回ります。
これによって実際に医療現場で支援パートナーとして戦力になることが証明されているのです。
そしてディープラーニングと自社開発の作業用プラットフォームにより、今後より一層の正確さを増していくことが見込まれます。
また、高い技術力により、リアルタイムでの判定が実現可能になりました。
これは、医師が内視鏡検査をしているその場で病変発見支援ができるということです。
今後、全世界の医療現場で必須のツールとして普及すると考えられます。
サブスクリプションモデルでの提供
AIメディカルサービスが提供するのは「ソフトウェア」です。
通常の医療機器メーカーのように、高額な医療機器を販売して保守費用を継続的に徴収するという販売モデルとは根本から異なります。
この内視鏡AIシステムは、各医療機関にサブスクリプションモデルでの提供を想定しています。
なぜなら、このサービスは利用してもらうことでその価値を体感できると考えているためです。
また、一回当たりの使用料金を設定してしまうと、医師の費用負担は膨大なものになってしまいます。
費用面を考慮し利用を惜しんでしまい、患者やケースによって使用するかどうかを選別してしまうことが考えられるのです。
月額定額制での提供であれば、そういった取捨選択を防ぎ、すべての患者に等しく必要な医療を提供することができます。
さらに、実際に使用する中で膨大なデータを蓄えたAIがさらに成長していき、より正確な診断が可能になります。
使用者がその恩恵を受けることができるのもサブスクリプションモデルならではの利点です。
会社が解決する社会課題
現在の内視鏡検査では、医師がおよそ3000枚にも及ぶ画像を1枚1枚確認し、がんがないかどうかを目視で判断しています。
しかし、その画像からわずかな病変を見つけるのは、10年以上の経験を積んだ医師でも簡単なことではありません。
特に、早期胃がんは胃炎に紛れて存在することも多く、見落とす確率は5~26%と言われています。
この見落としを防ぐためには、他の医師とダブルチェックで確認を行わなければなりません。
このことが医師の業務をかなり圧迫しており、激務となっているのが現状です。
現在の内視鏡検査は国内で3000万件近く行われており、その約2割で見落としが発生しているとすれば、約600万人もの人命を救うことができます。
また、AIによる検出後に内視鏡医が読影する場合、従来と比べかかる時間はおよそ4分の1にまで減らすことが可能になります。
AIの導入により専門医の作業効率が上がれば、さらに多くの人を助けることができると期待できます。
今後の事業展開
世界には、まだ内視鏡が浸透していないマーケットがたくさんあります。
優秀な内視鏡医がいれば内視鏡普及率はより高まります。
さらにその医師を支援する内視鏡AIが参入することにより、一層普及率は高まるでしょう。
また、AIメディカルサービスは胃腸科や肛門科を含む、消化器科全体をカバーするという壮大な目標があります。
このことが世界中の医療に大きく貢献することは間違いありません。まさに「人類全体に貢献できる企業」と言えるでしょう。
転職採用例
ここでは、実際に転職して活躍している社員の方々の声をご紹介します。
いずれも、最先端かつトップクラスの医療現場を支える仕事ができる喜びと、職場の意思決定のスピード感に満足されていることがうかがえます。
製品開発部門 エンジニア
システム会社のソフトウェアエンジニアからの転職。
同社には優秀な研究者だけでなく、エンジニア部門も優秀な人が多く才能あふれる社員がたくさんいます。
その社員と共に、熱意と最先端の知識がある医療者に触れることができたそうです。
スピードと現場感を体感できる職場であり、やりがいを感じています。
製品開発部門 マネージャー
警備会社の製品開発エンジニアからの転職した社員は、経営陣との距離が近く意思決定が早いことを同社の良い点としてあげています。
決断が早いことで、スピーディーな開発ができるそうです。
研究推進室 マネージャー
国内医療機器メーカーのAI製品開発からの転職した社員もいます。
同社には世界トップクラスの内視鏡医と直接やりとりをしながら、開発ができる環境が整っています。
最先端の知識や技術を用いながら、スピード感をもって開発できるそうです。
研究推進室 セールス
製薬会社のMRからの転職した社員もいます。
同社の研究はトップオピニオンドクターと共に最先端の製品開発を行なっています。
普通では得られないとても貴重な体験ができ、やりがいを感じられるそうです。
転職ポイント
求められる人材
同社の行動指針は、「ゼロイチ志向」、「現場志向」、「ポジ志向」です。
・ゼロイチ志向
使命感を持って仕事に携わり、潜在的な課題を拾い上げ、仲間と自分のチャレンジを尊重するという指針です。
ゼロからイチを生み出せるような、問題解決意識のある人材が求められています。
・現場志向
現場を学ぶ機会を積極的に取り入れ、顧客ニーズを掴み、顧客と同社がwin-winの関係を結べるよう工夫するという指針です。
臨床現場とひたむきに向き合い、そこで起こっている問題を解決する。
そのことが、ひいては患者や医師、そして広く世界中の人に貢献することにつながります。
・ポジ志向
建設的な姿勢で議論し、相手を知ろうとし、学びあい、個人とチームのより大きな成果を達成することができるという指針です。
お互いを尊重することで、自分一人では成し遂げえない壮大な目標を実現することが可能になります。
活躍のフィールド
製品開発に携わるAI技術開発エンジニアはもちろん、その他にも同社内で活躍できるフィールドは多岐にわたります。
ソフトウェア検証やクラウドシステムの開発に携わるシステムエンジニアとしての活躍も可能です。
さらに、研究開発の推進や戦略の立案を中心に行う開発プロジェクトメンバーも重要な役割を担っています。
そして海外事業開発マネージャー、CEO秘書兼広報など、同社の理念の実現を支える一員として、様々な分野で活躍することができます。
いずれも、世界トップクラスの医療者や最先端の医療現場に携わることで他では体験することのできない刺激を受けられるでしょう。
また、人の命を救う仕事に関わるという大きな使命のために働く喜びを感じることができます。
さらに、創業間もないスタートアップ企業の成長を間近に見ながら、自分が支えているのだという誇りとやりがいが生まれるのも魅力的です。
会社情報
まだ創業して間もない会社であるため、社風はこれから社員全員で作っていくことになります。
ただ、現時点で言えるのは、経営陣との距離が近く、風通しの良い職場であるということです。
社風と働き方
日々刻々と変化する最先端技術を取り扱う現場にとって、問題解決のためにスピード感をもってプロジェクトを進めることができるのは大きな利点です。
働き方としては、一般職を除くすべての職種でフレックス制を導入し、各自のスキルアップのための社外活動も奨励されています。
これは世界最先端の技術力を維持するために行われていることです。
具体的には下記のような支援が挙げられます。
・書籍・研修費用の補助
・資格受験費用補助
・オープンソース活動
・社外ネットワーキング活動
社員の健康もサポート
また、健康を守る事業を行う一環として、社員の健康にも気を使っています。
内視鏡検査はもちろん、人間ドックや予防接種などを年間10万円まで会社負担で受診することが可能です。
そのほかにも、新しく年間10万円のフィットネスクラブ補助も始めています。
【GeeklyReview】AIメディカルサービスの口コミを見る
まとめ
今回取り上げた株式会社AIメディカルサービスは、知れば知るほど「世界の患者を救う」という志の高さに圧倒される企業です。
その目標を実現する過程で、数々の問題を解決しながら世界が変わっていく様子を具体的にイメージすることができるのではないでしょうか。
内視鏡×AIという、世の中になかったものを新たに生み出し、世界に向けてソリューションを展開していく同社。
同社の行く末は、転職希望者はもちろんのこと、そうでなくとも期待が高まります。
豊富な論文実績や高度な技術力を有し、すでに専門医の正答率をも上回る正確さでディープラーニングを進めている同社のAI技術。
これが実際の医療現場に広く普及されれば、今後消化器のがんが見過ごされることはなくなるかもしれません。
さらに、現在普及していない地域にもこの画期的な技術によって内視鏡の導入が広まれば、どれだけの人を救うことになるのでしょうか。
まさに世界を救う一大プロジェクトといえます。
そんなグローバルな舞台での活躍を約束している同社は、まだまだ創業間もない企業です。
「自分が会社を支えていく」
「自分の仕事が世界を変えていく」
という実感を社員一人一人が持つことができ、大きな使命感とやりがいを与えてくれる職場です。
この志を共有した上で、臨床現場と真摯にに向き合って問題解決に取り組める人。
そして、仲間の意見を尊重しながら大きな成果を生み出していける優秀な人材が求められています。
AI・RPA企業への転職を考えている方は、社会への貢献を実感できる同社への転職も選択肢の一つとして考えてみはいかがでしょうか。
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事