大企業で働くメリット・デメリットとは?転職先の決め方
「転職するなら大企業に行きたい!」と考えたことはありませんか?ネームバリュー・安定性を考えた時に、大企業に憧れを抱く人は多いはず。しかし、どんな良い大企業であってもデメリットも実在します。そこで今回は、大企業のメリット・デメリットと一緒に、就職活動を進めるにあたって転職先の決め方を解説します。
目次
大企業の定義をチェック!
大企業そのものは定義されておらず、一般的に中小企業より規模の大きい企業が“大企業”と言われます。業種・従業員数・資本金など各項目によって、大企業・中小企業かどうか異なります。
各項目の内容については中小企業について説明した記事に記載しております。コチラを参照ください。
大企業で働くメリットとは?
新卒や転職者から人気を集める大企業。なんとなくネームバリューや、待遇がよさそうというイメージで選んでいる方もいるかとおもいますが、実際に大企業で働くとどんなメリットがあるのか解説します。
- 福利厚生が良い
- ネームバリューがある
- 教育制度が充実している
- 給与が高い
- 転職活動に有利
大企業のメリット① 福利厚生が良い
大企業は中小企業より、福利厚生の種類・内容が充実していると言われています。
年金や保険制度など社会保険のほかに、社宅や食事補助・資格取得サポートや結婚お祝い金・リラクゼーション優待など、プライベート面にも福利厚生を実施する大企業もあります。
もちろん、企業によって福利厚生の種類・内容はさまざまですが、働く上で経済的・プライベート面の手厚いサポートは大きなメリットになるでしょう。
大企業のメリット② ネームバリューがある
大企業は安定的な地位にあるため、社会的な信頼が大きいです。
大企業そのものにブランド力・知名度も高いため、営業や商談が有利に進むこともあります。また、プライベート面でも、住宅ローンの審査が通りやすくなるなど、大企業というネームバリューが有利になるでしょう。
大企業のメリット③ 教育制度が充実している
大企業では、教育・研修制度が充実していると言われています。
中小・ベンチャー企業と比べ、大企業は社員スタッフの人数・教育費用も多いため、新人を1から教育できる環境があるためです。ビジネスマナー・資格取得・自己啓発セミナーの実施、ジョブローテーション制度を導入するなど、大企業によっては独自の教育・研修制度を実施しています。
基礎的な部分をしっかりと学んで、着実にスキルアップできる環境が整っているのが、大企業のメリットと言えるでしょう。
大企業のメリット④ 給与が高い
年収・給与額が平均して高いのも大企業のメリットです。
もちろん、職種・勤続年数・業務内容によって給与は異なりますが、大企業は中小企業と比べて平均給与が高いのです。給与が高ければ、経済的余裕が生まれ、プライベートの充実・仕事のモチベーションアップにも繋がります。
また、大企業であれば退職金制度を取り入れている企業も多く、退職後にも経済的に安定しやすいと言えるでしょう。
大企業のメリット⑤ 転職活動に有利
大企業のネームバリューがあるため、転職活動にも有利になるでしょう。
人材募集をする企業にとって、「優秀な人材を採用したい」と考えるのは言うまでもありません。
「大企業だからこの人は優秀だろう」の考えは短絡的に聞こえますが、大企業だからこそ体系的な戦略・最先端のスキル・ノウハウを体験してきた人材は貴重な存在と言えます。
大企業であればこのような知識・経験のほかに、社会的信用の厚さから転職活動を有利に進めることができるでしょう。
大企業で働くデメリットとは?
働きやすさの面で大きなメリットがある大企業。一方、どんなデメリットがあるのかチェックしましょう。
- 業務範囲が狭い
- 転勤や異動の可能性が高い
- 保守的な社風がある
- 出世争い・社内競争が激しい
- 経営陣との距離が遠い
大企業のデメリット① 業務範囲が狭い
大企業は、担当する業務範囲が狭いため、幅広いスキルや視点が育ちにくいと言われます。
大企業は数多くの社員スタッフを部署・役職ごとに細かく分けるので、1人あたりの担当業務が、全体のごく一部になるためです。その結果、「会社全体の業務を把握しづらい。」「希望する業務ができない。」といったデメリットが挙げられます。
その分専門性は高めることができます。スペシャリストとしてスキルアップしたい方には向いているかもしれません。
大企業のデメリット② 転勤や異動の可能性が高い
大企業は中小企業と比べて、転勤や異動の可能性が高いと言えるでしょう。企業規模が大きいほど、海外・全国に支店をもつ大企業も多いためです。
また、「ジョブローテーション」という社員スタッフを多様な職種・部署へ転勤・異動させる教育制度を導入している大企業も多く、昇進・昇給のステップとして遠くの土地へ転勤・異動も十分に考えられます。
大企業のデメリット③ 保守的な社風がある
大企業の中には、長い歴史をもつ企業も少なくありません。長い歴史でお客様からの信頼と売上を築き上げたからこそ、変化に慎重になるためです。
そのため、一つの変化にも各部門・責任者の決済が必要になり、決定・実行を普及するにも多くの時間を要することも考えられます。
今までとは異なる変化や考えに対して、もっとスピーディーで柔軟に対応したいと考える人にとっては、大企業の慎重で保守的な姿勢はデメリットだと感じるでしょう。
大企業のデメリット④ 出世争い・社内競争が激しい
大企業は、出世争い・社内競争が激しいデメリットがあります。なぜなら社員スタッフの人数が多い分、管理職ポストの座も限られているためです。
さらに、大企業に勤務する社員スタッフは優秀な人材が多く、社内競争が激化であると予想されます。
また、大企業の中には、「年功序列」の風土を取り入れている企業もあるため、成果を出して貢献しても出世が認められないケースもあります。
大企業のデメリット⑤ 経営陣との距離が遠い
社員スタッフが非常に多い分、経営陣との距離が遠いと言われます。そのため、社員スタッフ1人1人の意見が経営陣に届きにくい上に、企業の方針や考え方を社員スタッフへ浸透しにくいでしょう。
「企業を良くするため提案をしたい!」と思っても、1人の社員スタッフの声は、反映されにくいデメリットがあります。
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転職先を決めるときのポイントは?
働き方・プライベートの両面に多様なメリット・デメリットがある大企業。
「デメリットもあるけど、やっぱり大企業で働きたい!」と思った時、どのような点に注意して転職先を決めれば良いのでしょうか?3つのポイントをもとに解説します。
転職での優先順位をつける
まずは、大企業の転職にあたって「優先順位」をつける事が重要です。
大企業といっても、日本国内で1万社以上とかなりの数があるため、まずは数を絞って転職活動をしなければなりません。優先順位をつければ、自分が大企業・転職先に何を求めているのか明確になり、無数にある転職先の「軸」を絞る事ができます。
転職における優先順位の参考項目として、以下のものがあげられます。
- 給与や福利厚生
- 仕事内容
- 勤務形態
- 勤務時間
- 勤務場所
- 休憩時間と休日
- 経営方針と社風
- 企業規模
転職の際は、上記の項目以外に「自分が譲れない条件」「妥協できる条件」を洗い出し、優先順位をつけると良いでしょう。
同じ大企業であっても、仕事内容・経営方針と社風で大きく異なるケースがあるため、希望するキャリアプランとよく照らし合わせて転職活動を行いましょう。
インターネットで情報を調べる
大企業の社長や役員は、自分の考えや方針をインターネット上に公開しているケースが多いです。
転職先を決める際は、あらかじめ社風・考え方を知っておくとミスマッチ防止効果があるため。インターネット上で情報を調べると良いでしょう。
また大企業であれば、インターネット上に現役社員スタッフ・元社員スタッフからの口コミ・評判の書き込みが多くあります。
しかし、あくまで口コミ・評判なため、参考程度に調べると良いでしょう。
社員スタッフとの面談をお願いする
最終的に転職先を決める前に、社員スタッフとの面談を申し出ましょう。
特に配属予定である部署の雰囲気は要チェックです。一緒に働くかも知れないリアルな社員スタッフ・雰囲気を見る事ができるでしょう。
まとめ
大企業で働くメリット・デメリットと一緒に、大企業へ転職活動をする時の決め方を解説しました。
- 給与・福利厚生やネームバリューが高い点がメリット
- 企業全体が保守的である・経営陣との距離が遠い点がデメリット
- 「転職の軸を決める」「情報を調べる」「実際の社員スタッフと面談をする」ことでミスマッチを減らせる
みなさんの転職活動を心から応援しています!
転職エージェントを活用すればこういった大企業の求人も含めて紹介されます。活用して転職を有利に進めましょう!
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