転職の応募数は現年収に関係する?平均や目安を自社データで徹底解説!
転職活動のうえで必要な応募数は現年収によって変わります。本記事ではギークリーを利用して転職に成功した方の「応募数の平均値と中央値」をご紹介します。結論、応募数の目安は『30件』です。30件応募したほうがいい理由や、書類通過後に面接は何社受けるのが良いのか、応募する企業を決めるうえでのポイントなども解説しています。
目次
転職成功に必要な応募数は30件?
今回、ギークリーを利用して転職に成功した方を対象に、応募数に関する集計を行いました。
現年収別に平均値と中央値をまとめましたので、傾向を見てみましょう。
現年収と応募数は反比例
現年収が低いほど転職活動時の応募数の平均値・中央値は高くなり、現年収が上がるにつれて応募数も少なくなる傾向にあることがわかりました。
スキルのある方ほど転職成功に必要な応募数は少なくなるということなので、納得の結果といえるでしょう。
現年収600万円未満の方は30件の応募数が目安
現年収が600万円に達していない方は、転職を成功させるためには30社への応募が目安といえるでしょう。
反対に、現年収が600万円を超えている方でも20社前後の応募は必要になってくるようです。
また、今回の集計結果はあくまで転職に成功した方の応募数の目安です。
「実際の面接で、多くの企業から話を聞いてみたい」「内定を複数社獲得して比較したい」といった転職活動の進め方の希望によって、応募数は調整する必要があります。
書類応募以降の目安
書類選考の通過率の目安
転職活動における書類選考の通過率はどのくらいなのでしょうか。
こちらも、弊社ギークリーで面談を行っていただいた方を対象に調査をしたところ、書類選考通過率の目安は10~20%でした。
あくまで個人差はありますが、モデルとして30社応募した場合、
30社応募 ⇒ 書類通過6〜9社 ⇒ 最終面接2~4社 ⇒ 内定獲得1~2社
というイメージです。
面接社数の平均
企業へ応募して待ち受けるのは書類選考、そして面接です。
書類選考を通過して面接を受ける社数の平均は6~9社です。応募数の平均に比べ、書類選考の時点でかなりふるいにかけられている印象です。
この面接にしっかりと時間を割き複数の企業を比較することで、自分が望む企業とのマッチングにつながります。
面接も複数の企業を受けていくことで、内定を受けられる可能性はぐんと高まると同時に内定段階で比較をすることができます。
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大量の応募は採用に有利になる?
「大量に応募をしたら、本当に採用されるのか?」
応募すればするほど採用の確率はあがるのか、むしろ効率が悪くなり大量応募は不利になるのではないかと不安になる方も多いかと思います。
転職活動に関しては、ただ数撃てばあたるというわけではありません。
しかし、応募数が多ければそれだけ可能性が広がり選択肢の幅も増えるため、希望通りの会社に転職しやすいといったメリットがあります。
では、どのようにしたら数多く応募しても採用に繋がるのか。
まずは大量応募が有利に働くケースと、リスクを把握してからその対策も見ていきましょう。
大量応募が有利に働くケース
- 異業界・異職種への転職
- 条件を交渉したい場合
- 短期間で終わらせたい場合
未経験職種への転職では、業界知識や実績をアピールすることができません。
ポテンシャルに期待してくれる企業とマッチするためにも、母数が必要となる場合もあるでしょう。
複数の企業を比較し、条件面等で交渉したい事項が決まっているケースでも、複数応募が効果的に働くことが考えられます。
ただし3つめの短期間で転職活動を終わらせたい場合には、次のリスクもしっかりと考慮する必要があります。
大量応募の3つのリスク
- 準備不足
- 時間不足
- クオリティ不足
大量応募には上記3つのリスクが伴います。
転職活動にはしっかりと時間をかけるべき準備のポイントがあり、そこが抜けてしまうと転職がなかなか成功しないという事態につながりやすいのです。
また、在職中の転職活動では時間の使い方が大変重要です。
効率的に進めることができないと、モチベーションの低下から転職活動自体のクオリティ維持も難しく、心身ともに負担も増えてしまいます。
結果として転職活動を長引かせることにつながるものですので、すべて対策をしておきましょう。
応募数を増やす場合こそ転職の準備は重要
応募の前にまず転職活動で重要となるのは「自己分析」と「業界研究」です。
応募数を増やすのであれば、特に自己分析にはこだわるべきです。
自分のスキル、前職での経験、現在の状況、次に目指したい業界は何か…しっかり自分のことを分析・整理して、転職の準備を始めましょう。
そして転職したい業界のことを研究することも大切です。
未経験でも大丈夫なのか、資格がある方が優遇されるのか。業界の研究をすると転職活動の前に専門学校に行った方がいい、資格の勉強をして取得しなければいけないなど、自分がやるべきことが見えてきます。
応募社数も業界や職種によっても大きく変わります。
業界研究の中で、自分が目指す業界に必要な応募社数も把握できるかもしれません。
効率の良い企業研究が重要
応募する数が少なければ、1つの会社に対して時間をかけて企業研究をすることが可能です。
しかし、何十社と応募する場合は時間が限られています。そのため効率よく企業研究を行うことが重要となってくるのです。
まずは自分の応募しようとしている業界、業種に関して詳しく調べましょう。その次に、企業ごとの特徴について深掘りしていきます。
共通となる部分をしっかりと把握することで、その中で企業ごとの違いが分かるようになってきます。
同業他社で比較をすることになるので、自分の中でも希望条件や求めている社風などが改めてはっきりとわかってくるでしょう。
余裕をもったスケジュール管理を
複数応募での転職の成功は、スケジュール管理にもかかっています。
特に在職中に転職活動を行う場合、まずはじめにゴール設定をしてから逆算して効率的に進める必要があります。
いかに志望度が高かったとしても、肝心なタイミングで現職の都合がつかなくなってしまうと、熱意を伝えきれません。
モチベーション維持のためにも期間を決めて取り掛かることをおすすめします。
ところが転職活動を早く終わらせようと面接の予定を詰め込むと、今度は自分の心身に大きな負担がかかることになってしまいます。
大量応募を有利に働かせるために、効率的なスケジューリングはとても大事なのです。
転職エージェントを利用しよう
応募数を増やそうとすると、中々企業研究や自己分析に時間を取れないという方も多いと思います。
そんな時は転職エージェントを利用するのがおすすめです。
あなたの代わりに企業ごとの特徴を詳しく説明してくれたり、希望にマッチした求人を紹介してくれるでしょう。
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応募を進めるうえで大切なこと
ただ応募を重ねるだけでは意味がありません。応募には条件を絞ることも大切です。
条件は大きく「自分の勤務希望」と「企業が求めている人材と自分が合致するか」という2点で絞っていきます。
一見当たり前のことですが、この当たり前がずれて応募が「量」に傾いてしまっている人もいるのです。
「50社応募してようやく内定をもらえる人」がまさに、この当たり前をちゃんとできていなくて、応募が量に傾いてしまっているパターンと考えられます。
「質」のある応募となるように、今一度応募するための条件を確認してみましょう。
1.自分の勤務希望を整理して条件に
あなたが転職する理由は何ですか?
「今の仕事の給与が安いから?」「通勤が遠いから?」「他にやりたい仕事がある?」
転職を決意するということは、現職に何かしら不満に感じている理由があるはずです。転職をするからには現職の不満を解消して、キャリアアップへつなげましょう。
自己分析をして転職したい業界を見つけたら、応募する職種、給与、雇用形態、勤務地、休日…こだわりたい点や妥協できる点をしっかり考え、自分の希望がはまるよう条件を絞ります。
2.企業が求めている人材と自分を比べる
もちろん自分の希望ばかりではNGです。企業が求めている人材に、あなたは当てはまっているでしょうか。
応募したい業界や企業をよく研究し、自分のスキルは見合っているのか、今までの経験がその企業で活かせるのかをよく考えてみましょう。
企業が求めている人材に自信を持って立候補できることが、とても重要です。
この2つの条件を絞り、厳選して応募先を決めましょう。条件を絞った応募をすることが質のある応募となり、応募数を重ねることにも意味が出ます。
応募数の目安を決めよう
転職活動は長引けば長引くほど、モチベーションも下がってしまいます。応募しても応募しても面接すら受けられなかったら、モチベーションの維持はかなり難しくなりますよね。
転職活動のモチベーションを保つため、応募前の業界研究時に応募目安数を考えておきましょう。
一般的に疲弊せずモチベーションを保って転職活動ができる応募社数は5~8社です。20社が平均応募社数ということは置いておき、まずは5~8社への応募を目安と決めて、しっかり企業を厳選して転職活動を始めましょう。
またスケジュールを意識せず応募を重ねると、逆に面接が続いてしまうパターンもあります。
面接続きの疲れからモチベーションが下がらないようにするためにも、応募数の目安を決めておくことは大切です。
応募に重要なことは「第一希望の企業から内定をもらえる順番」
条件を絞った応募の中で、もう一点重要となるのは「第一希望の企業から内定をもらえる順番」です。
転職活動を進めていくと自分の中で、第一希望、第二希望、第三希望あたりまで企業が定まってくるでしょう。そして誰しも叶うなら第一希望の企業に入社をしたいと考えます。
しかし例えば、第二希望の企業で面接に進み順調に内定が出たのに、後日に第一希望の企業の面接が控えてしまっていたら、あなたはどうしますか?
一度内定が出ると、内定受諾のための返事は3日ほどは待ってもらえても、それ以上は待ってもらえないことが普通です。
第二希望の企業の内定を蹴って、内定が出るかわからない第一希望の企業の面接を受けるのか、それとも第一希望の企業を諦めて、第二希望の企業の内定を受諾するのか。苦渋の決断が必要となります。
このような決断をしなくても済むように、第一希望の企業から先に内定をもらえるスケジューリングを意識した応募をしましょう。
書類選考にかかる時間も企業によって差がありますが、第一希望の企業への応募は1日も早く行うことを心がけ、第二希望以降の企業からの面接の打診には翌週の日程を希望するなど、調整がうまくできるといいですね。
常に最新の求人情報をチェック!
早期に内定を獲得するためにも求人情報のチェックは欠かせません。常に最新の求人情報をチェックして、転職へのアンテナを張り巡らせましょう。
自分の応募条件にマッチングする企業の求人に、突然出会えれば時間との勝負!いつでも企業へ応募できるように、履歴書や職務経歴書の雛型を準備をしておくことが大切です。
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適切なステップを踏み、転職を成功させよう
転職活動は大変で不安がつきまとうため、早く終わらせたいと焦ってしまう気持ちはとても理解できます。
しかし焦りから「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」で手当たり次第応募しても、転職はいつまでも経っても成功はしません。
「1社だけ応募して面接につながり内定をもらえる人」は、ちゃんと転職のため準備をし、しっかり条件を絞って企業とマッチングした応募ができている人です。
転職はやみくもに応募社数を重ねなくても、正しいステップを踏めば応募数社で内定獲得も可能となるのです。
確実に自分が希望する業界・職種へ転職を成功させるために、「何社へ応募すればいいのか」と応募社数の量を考えるのではなく、応募一つ一つの質をブラッシュアップして、転職活動を進めていきましょう。
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